名作落語大全集

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  OK散歩57「広島」：その12「広島城」

  「さあ、ＯＫ散歩、広島城まで参りました」「はい」「写真は二の丸」「方向違いの写真です」「武将たちもいるが、ショーが終わった後でした。こちらは毛利のモッ君」「はあ……」「同じく小早川のタッ君」「大家さん、いい年をして喜んでるね」「二の丸の内部」「ほう」「天井」「はい」「さあ、本丸へ向かおう」「見えてきましたね」「全容が見えてきたぞ」「はい……」「真下から」「何枚も並べる必要がありますかねえ」「中はほとんど撮影禁止。歴史的展示などを行っているので……この時のスペシャルは、お城の古い地図の展示」「楽しいですね」「天守閣からの展望。北川」「はい」「南西側」「はい」「こちらの猫キャラは毛利もとにゃり君」「あら」「こちらの絵葉書はお城でしか手に入らない」「ううん、大家さんの趣味が分からない」「ということで、もう少し散策して、宿へ戻ろう」「はい、まだ続きます」

  2014.12.07

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  OK散歩57「広島」：その11「ひろしま美術館」

  「さあ、ひろしま美術館目指します」「クリスマスツリーですね」「近くのホテルじゃ」「はい」「子供たちが逆バンジーをやっていた」「ほう」「さあ、そのすぐ先がひろしま美術館じゃ」「はい」「こちらが山門」「それじゃあお寺だよ」「こちらが本堂」「だから……」「この時開催されていたのが安野光雅展」「あら」「こちらはヴェネチアの謝肉祭」「大家さんの趣味ですねえ」「パガニーニじゃな」「絵本　即興詩人から」「ご本人」「あれ……」「実は３月にお会いした時の」「何だ」「確か来年が卒寿じゃったか……お元気じゃな。わしは４０年ほど前に雑誌『数学セミナー』に連載されていた『算私語録』のファンじゃった」「はい、その時頂いたサインもご紹介」「ここから広島城まで遊歩道のようになっている。そこはご覧の落ち葉が」「はい、どうでもいい写真ですね」「では広島城へ……次回ご案内致します」「はい、続く」

  2014.12.06

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  OK散歩57「広島：その10「広島市内」

  「ＯＫ散歩、広島の市内へ参ります」「はい、まずは」「白神社。16世紀まではこの辺までが海で、岩礁で船が遭難したのじゃ」「そうなんですか」「読んでる人が気付くのに時間がかかりそうな洒落を言うな」「はい」「そこで目印に建てられたが、実は原爆で焼失した。現在のものは昭和30年の再建」「で、写真は」「広島城建築当時というから1591年頃に露出していた岩礁の名残があるそうじゃ。ここに白い紙を立てて目印としたので白神様と呼ばれ、白神社となった」「へえ」「こちらは旧日銀。わしの先祖が全国の日銀建築に関わったらしいが、はっきりしているのは函館と東京……実は後は分からない」「はい」「一応中も見学しました」「はい」「さあ、続いては頼山陽の史料館」「頼山陽って」「江戸の学者さん……というより、小学生時代には鞭声粛々という漢詩を作った人として知っていた」「大家さんらしいね」「建物。襖絵は新しいそうじゃ」「へえ」「庭園」「これは当時のものですか」「え……生まれてないから分かりません」「何ですそれ……」「さあ、その更にちょっと先にあるのが袋町小学校」「被爆した小学校ですね」「石段は焼けた跡が残る」「なるほど」「さあ、これからひろしま美術館を経由して広島城へ参りますが、続きはまた次回」「はい、続く」

  2014.12.05

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  OK散歩57「広島」：その９「昼食」

  「広島のＯＫ散歩、昼食をいただきましょう」「はい……平和記念館が見えますね」「ホテルの高い所で……」「参りましょう」「こちらがメニュー」「心遣いが感じられますね」「先付は黒胡麻豆腐の酢茎と菊花の掛け衣、いくらと三つ葉とわさび」「きれいですねえ」「お造り、旬のお魚じゃ。飾りのお花まで食べられて、器の中は何も残らない」「へえ」「炊き合わせ、鮭のつみれと根菜のおでん仕立て。中は大根、ごぼう、しめじ、里芋、ニンジン、さつま揚げ。本当は最後に出る食事、秋刀魚のおろし炊き込みごはんとあご出汁中味噌仕立、香の物をいただく」「はい」。「焼物は最近話題ののどぐろとキノコの包み焼。半熟玉子に赤万願寺唐辛子、そば実がゆ」「季節を感じますね」「揚げ物、島根鯵の大場揚げ、シイタケ、ガリ」「ほう」「水菓子、桃の赤ワインゼリー」「最後まで綺麗ですねえ「「ということで、最初に予定した昼食代の予算の10倍になってしまった」「はい、ごちそうさまでした」「では、次回は広島市内を巡ります」「続く」

  2014.12.04

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  OK散歩57「広島」：その８「原爆ドーム」

  「ＯＫ散歩、広島のスペシャルでございます」「原爆の平和祈念公園を回りました」「本当は１０個ほどの碑や像を見たのじゃが、省略」「はい」「ということで、川を渡って原爆ドームへ行こう」「参りましょう」「動員学徒慰霊塔」「はい」「原爆ドームをぐるっと一周」「はい」「産業展示館で、物産展などをやっていたのはご存知の通り」「デザインも見事ですね」「ということで、ガイドさんによる原爆碑巡りはこれにて終了」「ありがとうございました」「ここから南側の川まで戻る」「また戻るの」「途中にある平和祈念碑」「こちらにも色々ありますね」「原爆で亡くなった建設労働者の慰霊碑」「はい」「歌碑」「はい」「こちらはヒロシマの碑」「現代彫刻ですね」「毛髪碑」「遺体を引き取れなくて毛髪だけを持って帰ったという話もありました」「これで公園はおしまい。お昼にしよう」「行きましょう」「実はドームの裏手にある500円お好み焼きを狙っていたのじゃが、講演会を行ったホテルから紹介があって……」「おや……それは……」「次回に続く」

  2014.12.03

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  OK散歩57「広島」：その７「平和祈念公園」

  「さあ、広島のメインの一つ、原爆の資料館から公園を回ります」「これは……」「後ろが資料館。銀杏が色づいていた」「はい」「こちらは原爆の後、最初に生えて来たというアオギリ」「生命の逞しさですね」「人間も植物を見て生きる希望を抱いた」「はい」「慰霊と平和への誓いを……祈念式典は省略」「はい」「黙祷」「……」「こちらは死没者追悼平和祈念館」「今度は公園を回りますね」「世界から核兵器が無くなったら消えるという火」「その日は来るのでしょうか」「日本は戦後70年近くの平和を守って来た。世界でも珍しい。それが、今は、自ら進んで戦争が出来る国にしようとしている」「集団的自衛権ですね」「これまで戦争をしない国だから向こうも戦争を仕掛けなかった。それをやめるのじゃから……」「どうなるんでしょうね」「貞子さんの織鶴は有名じゃな」「はい、前回も出ていましたね」「今回案内してくださった被爆者の方は、この貞子さんのお兄さんと同級生で、貞子さんもよくご存じだったという」「へえ」「こちらは紅葉の季節」「いいですねえ」「この間ひどいことをされた朝鮮人の碑などは省略」「はい」「供養塔」「はい」「原爆ドームの見える川沿いまで出たぞ」「向こうまで行くんですね」「それはまた次回」「はい、続く」

  2014.12.02

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  OK散歩57「広島」：その６「原爆資料館」

  「さあ、広島のＯＫ散歩。初日は毒ガス、２日目は原爆じゃ」「はい、参りましょう」「まずは腹ごしらえ、朝食」「あれ……」「被爆者の講演……もう記憶にある人は、当時小学校低学年でも80歳近く。若い人に伝えてほしいという言葉が切実に迫ってきたな」「はい」「話題になったそれはまるで幽霊の行列でしたという展示……お化け屋敷扱いされ、今度の展示替えで消えてしまうそうじゃ」「いいんでしょうか」「夏に石内都さんの展覧会があった。これは少女の着物の写真展。彼女の作品に『ひろしま』というのがある。被爆した人の遺品を撮影したものじゃが、特に少女たちのワンピースやブラウスが印象的」「はい、それで今回服をご紹介ですね」「遠い世界のものではない、我々と同じ生活をしていた人間の命が一瞬にして失われたのじゃな」「はい、身近なものに感じるのはそういう見方なのですねえ」「炭になった弁当。被爆者の方も、ビンに詰めていた米がそのままの形で炭になっていたとおっしゃっていた」「へえ」「これと三輪車は必見」「はい」「こちらは仏像」「悲惨ですねえ」「さあ、この資料館と慰霊碑、原爆ドームは一直線に並んでいる」「はい、次回参ります」「次回は公園内を散策し、ドームまで参ります」「はい、続く」

  2014.12.01

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  OK散歩57「広島」：その５「広島の夜」

  「さあ、広島市内を目指すが、前回予告した通り、大雨になった」「あら」「市内に入ると小降りになった」「はい、大家さん晴れ男ですから……傘はいらないってんでしょう」「まずは広島城」「ライトアップですね」「車からではこの程度じゃな」「はい」「こちらは翌日お城でいただいた絵葉書」「見事です」「さあ、メインストリートで行われているドリミネーション」「イルミネーションじゃないんですか」「ドリームとの合成語じゃな」「はい」「色々なお話のストーリーを再現しているのじゃ。だからただ眺めるだけではない」「へえ」「とまあ、こんな感じで」「何のお話なんです」「え……さっき言った通り、雨が降っていたから車内から見ただけ」「適当なんだから」「クリスマスツリー」「はい」「こちら」「これも」「ということで……」「例によって手抜きの説明だね」「一番人気はシンデレラ。お城、ガラスの靴などあるよ」「なるほど」「カボチャの馬車には乗って記念撮影も可能」「へえ」「海賊船」「ディズニーランドだね」「旅館に着いて、夕食をいただく」「あれ……もう一日終わりですか」「お鍋がいい味だったなあ。ちょっと辛いけれど……あとでおじやを食べたくなったが、冷めたのにご飯を入れてもねえ」「はいはい」「ということで、初日はこれにて読み終わり」「また続きます」

  2014.11.30

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  OK散歩56「広島」：その４「フェリー」

  「広島、大久野島へ来ておりますが、帰りは予告した通り、大きいフェリーで」「はい」「島よ、さらば」「今日も適当なコメントで」「大久野島の全景」「はい、お世話になりました」「船が行き来する」「島影もいいですね」「夕焼けになると思ったら、雲が多い……天気予想は晴れだったが……」「だったがって……」「これから雨になる。喘息が出て来た」「え、そうなんだ」「大久野島がこんな感じで」「さっきと同じような写真ですよ」「さあ、港に近付いた。写真の半島も紅葉が見事」「ちょっと暗いから見えないね」「灯台」「ううん、結局どうでもいい写真だね」「ということで、次回に続く」

  2014.11.29

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• 大学にクズが……

  「何ですか、このタイトルは」「今日の『北國新聞』の見出し。『大学敷地にクズが大繁殖……活用は』というのじゃ」「へえ」「最近の大学生は勉強はしない、生きているのかどうかも分からない。本当にクズじゃな」「それが大繁殖ですか……活用はって何です」「だから、そういう人間でも何とか使わないとってことじゃろう」「ふうん……大家さん、これ、もしかして植物の葛じゃないですか」「え……あ、そうか……じゃあ大学生は問題じゃないんだ」「何を考えているんです」「日本の将来」「はいはい」「まあ、とりあえず本日はこれぎり」

  2014.11.28

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  OK散歩56「広島」：その３「大久野島」

  「広島への旅、大久野島へ参りました」「３年ほど前に来ていますね」「今外国人に大人気。日本の負の歴史を知り、兎と戯れ、海を鑑賞する」「はい」「写真は毒ガス史料館。ここで毒ガスを作り、中国などで使用していたが、戦争中は地図からも消して隠し、戦争に負けると全ての資料を焼き捨てて証拠隠滅を図った」「へえ」「アメリカも追及しなかったのは、自分達も研究していたから。もしここを明らかにすると、毒ガス使用の禁止が厳しくなる。そうすると、自分達も使えない」「すごいですねえ」「結局国際的に使用禁止を検討するのは、ベトナム戦争で枯葉剤を使用してから」「へえ」「それでも日本ではこの島を公表しなかった」「隠し続けたんですね」「孤独」「え……ウサギさんですね」「仲良し」「キャプションつけたな」「密談」「……」「悟り」「ううん、どうでもいいキャプションだな」「海の音を聞くウサギの耳」「はい」「船付き場辺りの紅葉」「いいですねえ」「浜辺から海と島々を眺める」「いいですねえ」「さあ、そういうことで島を後にしよう」「もうおしまいですか」「続きはまた次回」「はいはい」

  2014.11.27

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  OK散歩56「広島」：その２「フェリー」

  「さあ、広島スペシャル。忠海まで参りました」「はい、これはお弁当ですか」「まあ安っぽく見えるかもしれないが、一応海産物なども入っている」「はいはい」「こちらが忠海の港」「ここからフェリーですか」「え、なぜ知っている」「だって、タイトルが……」「あ、そうか」「本当に適当なんだから」「海がきれいじゃな」「なるほど」「さあ、フェリー、行きはこの小さいの。帰りは大きいのに乗るぞ」「子供のように喜んでるね」「操縦席」「本当に子供だね」「波を蹴立てて……」「はいはい……結局説明はいい加減」「こうして最初の目的地、大久野島へ上陸致します」「はい、続く」

  2014.11.26

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  OK散歩56「広島」：その１「広島着」

  「さあ、広島に着いた」「いきなりですね。説明がありませんよ」「あ……ＯＫ散歩第56回は、スペシャルで広島へ参りました」「それを先に言わないと」「空港ではゆるキャラがお出迎え」「どこにもいますねえ」「広島の海」「はい」「この辺りは瀬戸内エデンの海と呼ばれる」「へえ」「太陽も印象的」「説明がいい加減になってきたな」「さあ、目的の島も見えてきました」「まず島へ行くんですね」「ということで、次回に続く」「え……もう終わりですか」「写真を千枚も取って、整理が面倒なのじゃ」「計画的にやりなさい」

  2014.11.25

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• 頑張れアベノミクス

  「さて、日本が破綻しそだということは前日説明した」「これを避けるには、どうすればいいんです」「選挙で安倍政権は過半数といわず、圧倒的多数で勝ってもらわなければならない」「え……」「金融緩和を始めて経済を立て直そうとしているが、すでに手遅れかも知れないのじゃ」「手遅れって……」「すぐにも破綻しそうなのじゃ。日本の財政破綻に対して、アベノミクスは治療ではなく延命策を取っているのだ。一度あのようなカンフル剤を打った以上、続けなければならない」「やめたら死ぬんですか」「デフレ対策や経済回復はもう不可能になった。しかし、ここで薬の投入をやめると日本は死ぬのじゃ。もう取り返しがつかなくしてしまった以上、無茶苦茶な経済対策を続け、金融緩和を更に進めるしかない」「とんでもないですね」「そうでないと今すぐにも経営破綻で日本はつぶれる。それを先延ばしするのがアベノミクスなのじゃ」「他に手はないんですか」「野党は何も出してこないからなあ」「ひどいね」「アベノミクスが成功したら、物価が２％、名目上の成長率が３％と目標に達したら、金利が上がる。金利が上がれば金融機関が買っている国債を買えなくなる。買えなくなると売り上げがないのに国債の利払いだけが増えて、財政が圧迫される。すでに国債のほとんどを日銀で買うというおかしなことになっていることが証明している」「確かに」「そのための消費税１０％なのじゃ。福祉といいながら、他にも回せることになっている。実はこういう計算をすれば、誰でも福祉に回す余裕がないことは分かる。消費税を上げると言い切ったが、上げなければどうにもならない」「じゃあ、なぜ先延ばししたんです」「選挙でいい印象を出すためじゃろうなあ」「本当ですか」「証拠としてあげれば、幼稚園や保育園の無償化を公約にしていたが、取りやめになった。理由はわずか２４０億円の予算がないのだ。因みに今回の選挙の費用として出した予算は６３１億円」「あれ……どっから出るんでしょう」「さて、消費税を上げるが、上がれば消費が落ち込むのは今年証明済み。金融緩和をやりながら、税を上げるのは矛盾しているが、実は金利上昇を抑える目的であれば全てつじつまが合う。何が何でも１０％に上げるのは、金利を抑えるためなのじゃ」「大変だあ」「とりあえずお金があるのをばら撒いて、財政破綻を先送りにできたが、次はどうするのか」「どうするんです」「破綻させないためには、金利が上がってはならない。金利を上げないためには、景気が回復してはならない。景気を上げないためには……アベノミクスに頼るしかないのだ」「ううん、そうなると、安倍政権が負けると、すぐに日本の国が経営破綻する。アベノミクスなら先延ばしに出来る」「だから頑張ってもらわないと……」「大家さんは自民党に入れるんですね」「誰が入れるか」「あれ……」

  2014.11.24

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• 株価が上がった秘密

  「さて、日本の経済はどうなっているか確認しよう」「アベノミクスで株は上がりましたね」「そこに実はインチキが潜んでいる」「え、そうなんですか」「最近のデータが混乱しちゃったので、９月末のデータで……平均株価で１万６３７４円が出たが、７月末には１万５４５７円だった」「上がったんですね」「ところが、世界的にみると、海外投資家などの影響が大きく、ドル計算でみるのが普通なのじゃ」「へえ」「例えば、７月時の１ドルは１０１円なので、株価は１５３ドルと言う計算」「はい」「９月末には１０９円になったので、株価は１５０円」「あれ……」「国内で上がった上がったと喜んでいるが、世界で見ると損をしているのじゃ」「へえ」「年末で言うと、２０１２年　株価１万０３９５円　１ドル＝８３．５７円　つまり１２４ドル。　翌年は１万６２９１円で　１ドル＝９９．７８円　つまり１６３ドル」「ここは上がったんですね」「何かやるという期待があったのじゃ。今年になってからは下がる一方」「へえ」「さて、同じ時のニューヨークのダウ平均株価は、１万３１０４ドル、１万６５７６ドル、１万７０４２ドル」「順調に上がっていますね」「更に古い時代、バブル期の１９８９年、ドルによる株価は、日本では２８２ドル」「それが１５０円ということは、半分になっちゃったんですね。まあバブルがはじけたから……」「ダウ平均株価は同じ頃２７５３ドルから７倍に上がっているのじゃ」「日本は駄目なんだ」「ＧＤＰも同じ。発表になるのは前年比で、少しずつ上がっているが……　１２年　４７３兆７７７１億円　→　５兆９３７８億ドル　１３年　４７８兆３６８２億円　→　４兆９０１５億ドル　１４年　４９２兆３９５２億円　→　４兆８４６３億ドル実は２０１０年の５兆４９５４億ドルをピークに下降の一途」「震災はありましたが、全く立て直っていないんですね」「実はバブル期のピークは、１９９５年の５兆５７１９億ドル。そこから伸びたのに、今は沈むばかり」「ひどいですねえ」「世界を見てみよう。１９９５年と現在の比較　日本　　　５兆５７１９億ドル　→　４兆８４６３億ドル　中国　　　　　７５７０億ドル　→　５兆９５１４億ドル　ドイツ　　２兆５２２６億ドル　→　３兆２７３８億ドル　イギリス　１兆１５７２億ドル　→　２兆２６１７億ドル　イタリア　１兆１２６１億ドル　→　２兆０５５６億ドル　ブラジル　　　７６９０億ドル　→　２兆１４３０億ドルどうじゃ。先進国で１．５から２倍、あのイタリアでも２倍近く伸びている。それでも大不況から復興していない。未だに大変だと続いているのじゃぞ」「じゃあ、日本はどうすればいいんでしょう」「次回、答えを出そう」「続く」

  2014.11.23

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• 選挙の倫理

  「解散総選挙に踏み切ったが、その目的が分からないという人も多い」「そうですね。消費税を上げるかどうかって言ってたのが、上げるのは絶対で、その時の経済状況に関係ないと言っていますね」「これまでの安倍政権への審判と言うが、これで勝ったら、すべて認められたということで、好き勝手に走りそうじゃ」「すでに数の倫理でその傾向がありますものねえ」「年末のごたごたした時期なら投票率が伸びず、与党が勝てるという判断じゃな。今圧倒的な数を誇っているのに、過半数なら勝利という判断がそれを証明している」「つまり、勝つための選挙ということですか」「野党は準備不足もあるからね。安倍が解散など口にしていないと言いながら、裏では準備をするよう指示していた」「なるほど」「さて、審判といえば、大臣をやめた二人」「はあ、女性閣僚ですか」「小◎さんは、検察の取り調べも受けるかも知れないのに、自民党は公認するという」「へえ」「倫理より勝てる人だからときっぱり言っている幹部がいるのは呆れるな」「その程度の倫理観なんですねえ」「もう一人のみ◎りのおばさんは、『がんばって』という声に『下町の人情を感じますね』と言い、通り掛かりの人が批判を口にすると、『ああいう人も一人二人はいます』って……何人のうちの一人二人じゃろうなあ……支援する人はそこへ来るから応援の声が多いのが当然じゃ」「はい」「野党がだらしないからなあ……なお、あるテレビ局では野党の公約は紹介しただけ、与党のはこれまでの実績など詳しく説明して紹介した。中立であるべき報道もどこかずれているから、注意が必要じゃ」「はい、では半月、見守っていきましょう」

  2014.11.22

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• お久し振り

  「お久し振りでございます」「どうしました」「世をはかなんで山に籠っていた」「へえ……」「まあ、それで、戻ったのは昨夜遅く」「と言いますが。書き込んでいるのは27日ですから……」「一週間になるか……間を開けるのも寂しいので」「それで一週間前に書き込みですか」「まあついでに広島へ回ったので、その報告を明日づけから」「またＯＫ散歩になるのね」「はい、続く」

  2014.11.21

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• 冬の寒さ

  「ううん……」「何を考えているんです」「タイトルじゃ」「何が……」「すでに立冬を過ぎているので、冬の寒さを感じますって言われても……」「ああ、天気予報で言ってますね」「うん、それに冬が寒いのが当たり前でねえ……何か変な表現だな」「大家さんがおかしいんです」「しかし、アナウンサーはひどいね。漢字の読み間違いがこの30分に２つもあった」「あらら」「まあ、ともかく出かけよう」「はい、行ってらっしゃい」

  2014.11.20

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• 今年読んだ本９：ユ～

  「今年読んだ本のご紹介」「とりあえずこれで読み終わり」７２「落語うんちく事典」湯川博士　いかにも素人らしい落語の解説。読む方も素人ならいいのだろうが、深みはない。△７３「その手をにぎりたい」柚木麻子サイン本。田舎へ帰ろうとしていた女性が、超高級寿司店に行き、そこで目覚めた。おいしい物を食べる幸せは、彼女を変えて行く。食べ物への思い、人への思い、優しさのあふれる傑作。◎７４「論語（上）」吉川幸次郎　論語を、中国の古典的注釈書、日本の江戸時代の注釈書を比べて解説するもの。比較は面白いが、その言葉に関する解説は整理不足に感じられる。○７５「太陽は動かない」吉田修一サイン本。情報を集めて、高額で買ってくれる相手に売るという産業スパイ組織の男が主人公。ライバルなのか、謎の人物が沢山。殺しもする男、絶世の美女。敵か味方か、複雑な人間関係が、実にうまく絡んでいる。最後までどこが勝つのか分からない、サスペンスとアクション。見事な作品。◎７６「作家のかくし味」萬眞智子・佐伯義勝　作家が好きな食べ物として書いているものを写真と共に紹介する。ちょっと贅沢品ばかりなので、○７７・７８「村上海賊の娘（上・下）」和田竜ブック･フェアでサイン本を入手。戦国時代の海賊の娘、剣の名手で戦いを喜ぶ。信長の本願寺攻めに対抗して、砦に食料を運ぼうとする百姓たちと関わってしまう。自分が駄目人間だと思った娘はお姫様になろうとするが、ついに自分を取り戻して戦いに挑む。敵も味方も素晴らしいライバル。しかし、超人すぎるね。ＳＦ並みのタフさと強さが誰にもある。主人公も敵もとっくに死んでるよ。上巻◎下巻○７９「王朝の香り」　ブックフェアでカバー無しの本を半額でというバーゲンで購入。お香の香栄堂によるオムニバス作品集。「源氏物語」の54帖を、それぞれ京都の日本画家54人が描く。これを雑誌で毎月紹介したのだが、同時に54人の著名人が「源氏」に関するエッセイを発表したものを収録。それぞれの個性、職業の特性が生きているのが実に面白い。54枚全部カラーで紹介。エッセイはそれぞれ３ページだが、画家の書いた文は1ページになるものから、わずか３行のものまで。そこにそれぞれの思いが分かるのだから素晴らしい◎「後数冊読んでいるはずじゃが、データが消えちゃった」「はい、またいずれ」

  2014.11.19

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• 今年読んだ本８：ヤで始まる作家

  「今年読んだ本のご紹介」「どうでもいいですが」６４「刑事のまなざし」薬丸岳　サイン本。少年鑑別所の法務官が刑事になった。彼が主人公のはずだが、関係者の視線から描かれる。事件を通して明らかになる人間関係の面白さ。そこで主人公の過去や思いも描かれる。◎６５「逃走」薬丸岳　サイン本。ラーメン屋の店主に詰め寄る男……思い掛けず店主を殺した男は逃走を図る。優しい兄が人殺しという事実を信じられない妹、追う刑事……男はなぜ逃げるのか……背景に何があるのか、それは中盤で気付くようになっていて、それから皆がその真相に沿って動く。よく整理されたサスペンス。◎６６「かっこうの親　もずの子ども」椰月美智子サイン本。母子家庭の母親が主人公だが、タイトルでその設定が全部バレバレ。日常の中で自分を見つめ、親子の関係を見直して行くということだが、結局大きな事件を起こさないとまとまらない。まあ、それはそれでいいのだろうが……○６７「エドの舞踏会」山田風太郎　鹿鳴館を彩った権力者の妻に秘められた過去が……一つ一つがドラマとなり、その運命が描かれる。◎６８・６９「柳生十兵衛死す（上・下）」山田風太郎上：柳生十兵衛が死んだ。しかし、その死体は不思議な状況であった。その謎を追って、時間が戻る。能楽と武道との関係、由井正雪、服部半蔵らが関わって十兵衛が活動するが、能役者の竹阿弥は世阿弥の姿を追い、十兵衛は数世代前にいた同じ名の武士を求める。下：ＳＦチャンバラ時代劇。二人の十兵衛はそれぞれ師匠と弟子との対立関係が。そして大きな陰謀を追う。時代が交錯し、最後は宿命の対決が待っていた。よく整理されている。上下とも◎７０「リアル鬼ごっこ」山田悠介作者のデビュー作。佐藤という王様が、自分以外に佐藤はいらないと、鬼ごっこを企画。つかまった佐藤さんは殺される。大学の陸上選手、佐藤翼は、その脚力で逃げ回る。日常いつ何が起こるか分からない恐怖を感じさせる作品。結末は幾つも思い付くね……それが面白いのかも。○７１「その時までサヨナラ」山田悠介サイン本。普通の小説のつもりで読み始めてしまったが、途中からファンタジーだと気付く。仕掛けも落ちも見え見えだが、後味の良さで可。○

  2014.11.18

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  孫の宮参り

  「孫の宮参り」「はい」「もう一ヶ月ですよ」「早いですねえ」「みんなで記念撮影」「ううん、記録写真ですから」「なぜか万歳スタイルで寝ていることが多い」「はい」「息子と同じ顔じゃ……女の子なのになあ」「まあ、そういうこともあるでしょう」「ということで、本日はご報告のみ」　

  2014.11.17

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  OK散歩56「さいたま新都心」

  「さあ、今回のＯＫ散歩は　さいたま新都心へ」「埼玉県は珍しいですね。ＯＫ散歩で初めてですよ」「実は仕事のついでに」「何だ」「写真は駅の様子」「丸が印象的ですね」「はい、こちらが円形」「遠景ですね」「こちらは円形でも、横向き」「駅だけじゃなくて、建物も面白いですね」「会議場も、半分が普通のビル、半分は円形じゃったな」「かまぼこですね」「こちらはタワー。残念ながら、上る時間が無くなってしまった」「はい」「こちらは五重塔……あれ、いくつじゃ」「何です、これ」「アップで」「あ、伊勢海老ですか」「埼玉といえば海産物の名所じゃものなあ」「ないない」「工事現場を視察。まだまだ面白い建物が出来るのじゃなあ」「はい」「しかし、地名の新都心というのがいかにも胡散臭くていいなあ」「そういう感想ですか」「試運転の列車。東北線などの大宮方面からと、常磐線からの列車が、上野止まりではなく、東京まで走ることになる」「その新しい列車ですか」「いや、車両はそのままで、上野東京間の線路を走っているのじゃ」「へえ」「特急は品川まで行くぞ」「来年３月からです」「ということで、今回のＯＫ散歩は読み切りと致します」

  2014.11.16

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• 今年読んだ本：その７「フ～モ」

  ５７「ヨシュアよ、高く翔べ！」C.フォスター／田栗美奈子：訳カラスのヨシュアは、ノアの箱舟に乗っていたカラスに憧れて、自分も人間を救うために働きたいと思うようになる。ストーリーはなかなか。しかし、神様が手伝ってくれ、助言までするというのは……日本人には合わないなあ。○５８・５９「嵐が丘（上・下）」ブロンテ／小野寺健：訳　文芸コンクールの副賞でいただいた。読み進めるうちに、小学校の時に読んだのを思い出した。その時のは端折ったものだったと思う。舞台も見たが、きれいごとにまとめていて、ヒースクリフの執念よりもキャサリンとの愛をメインにしていたようだ。下巻の方がその復讐劇とその後の愛の物語……壮絶な山場。○６０「夜は終わらない」星野智幸サイン本。男を食い物にする女。殺そうとする男に最後の物語を語らせる。その男が語り始めた物語は、千夜一夜物語のように、翌日に続く。物語の中の物語が語られ、やがてそれらの全てが一つになって行く……なぜ男がこんな話をしているのか、女が最後まで気付かないのはおかしいが、読者は冷静になっているから分かるのだろう。グルメを気取っているが安い店ばかり出てくるのも笑える。○６１「歌舞伎町セブン」誉田哲也　サイン本をいただいた。歌舞伎町で「歌舞伎町セブン」とか「欠伸の何たら」とかいう言葉が噂になる。これに興味を持った記者、交番巡査がバーの主人に目をつける。歌舞伎町セブンの謎が次第に解けると、敵の正体も明らかに……そして７人がそろう……面白いエンターティメント。人物それぞれの思いが描かれているから面白いのだ。◎６２「覆面刑事　銭の犬たち」南英男かなりの自由を与えられ、独自な捜査を許された覆面刑事が事件に挑む。主人公はかなり気が短いようで、１日の聞き込みで何の成果も出ないと落ち込む。刑事には向かないタイプ。その特異性を生かしたということかも知れないが、ちょっと捜査としては物足りない……ということは刑事物として物足りないということだ。○６３「千駄木の漱石」森まゆみサイン本。漱石と回りの人、土地との関係をつづる。私にとってもお散歩コースであるからよく分かる。地理関係など、もう少し分かりやすく書いてくれるといいのだが……散歩をしていないと迷子になりそう。◎

  2014.11.15

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  朝と夕

  「最近のお天気。まずは10日の朝もや。　　♪朝もやが～　私の髪を濡～らしィ……」「何の歌ですか」「同じ日の霞ヶ浦。列車もいつも26分で走る区間が40分ほど掛かった」「大変ですねえ」「こちらは13日の朝もや。利根川の部分だけ」「これはよく起こる現象ですね」「同じ日の夕焼け」「富士山ですね」「ついでにスカイツリー」「はい」「ということで、霞ヶ浦以外は我が家からの景色でございました」「本日はこれぎり」

  2014.11.14

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• 錦織圭

  「いやあ、つい夜更かしをしちゃったね」「テニスを見ていたんですか」「あれ……どうして分かる」「タイトルにあるじゃないですか、ほら……」「あ、本当だ」「しょうがないね」「まず相手が違うのでビックリ」「そういうこともあるんですねえ」「第１セットでいいプレーをしながら負けて、これはもう駄目かと思ったね」「それから立て直せるのが実力なのでしょうね」「素晴らしいねえ。見事な逆転勝利で一眠り」「で、もう起きなきゃならない」「仕事ですもの」「決勝進出はこれからやる試合結果による。１セット取られたことが響くかもしれないという状況」「はい、今度はフェデラーが１セットでも取れば錦織の決勝進出」「応援しましょう」「ということで……もう出勤」「眠そうですが、大丈夫ですか」「ううん、職場で考え込んでるふりをして眠れば……」「しょうがないね」

  2014.11.13

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• ローカル線で

  「夫婦でローカル線の旅へ出かけた」「へえ……それはＯＫ散歩に数えないんですか」「それで、列車に乗っていると、家内が突然行きたい場所を言い出した」「あら、思い付きですね」「それって、もう一つ乗り換えが必要……今いる駅じゃないか」「あれ、そうなんですか」「車内アナウンスもなく、駅もほとんど無人じゃから……」「大変ですね」「そう思った時に発車してしまった」「どうしましょう」「それで地図を開くが、老眼でよく見えない」「ははは」「笑うな。それでやっとその次の駅で乗り継ぎだと分かった」「良かったですね」「それで、駅に着くと、家内はさっさと降りて行く」「あれ」「それで荷物を……着替えの入った大きな物、手荷物に、カメラバッグ、二人分の傘……」「傘って、奥さんは持って行かないんですか」「もう雨も上がって、日が差しているから、忘れたのかも知れないなあ」「そんな荷物をどうしたんです」「胸元に抱えて、重いからしゃがんだ状態で、そのまま歩いた」「変な格好だね」「それでも他の人と同じ速さで歩けるのじゃ」「変な人」「階段を下りて向こうのホームに行こうとすると、家内がそこに待っていた」「良かったですね」「ところが……」「え、何が起こったんです」「そこで目が覚めた」「あれ……夢ですか」「変な夢じゃなあ」「変な人だから、変な夢を見るのでしょう」「なるほど」「納得するな」

  2014.11.12

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• 日米野球

  「日米野球というので見ていたが、いやあひどいなあ」「どういうことです」「まずアナウンサー。言ってることもグチャグチャで、折角のゲストもいい発言がほとんどない。やっと話をしていると思ったら、試合中、その選手やプレーについて話してほしいのに、別の話……どうかしているなあ」「どうかしているんでしょうね」「日本のプロ野球８０周年だというのじゃが、話しているのはベーブルースばっかり」「ちょっとずれていますか」「昔は野球中継をよくやっていた局だが、最近はあまりやならくなったためか、どうしたらいいか分からないんじゃないかなあ」「大家さんの方がひどい言い方だね」「その場で試合内容に対して離せないから、手元に用意した話題を伝えるしかないのではないかと思う」「はいはい」「それから、日本選手の名前を最初の文字にアクセントをつける。外国かぶれのようだ。いかに日米野球とはいいえ……」「まあ、おかしいですねえ」「まあ、そんなもので……」「アナウンサーがひどかったってことですか」「いや……もう一つ批判する相手は、日本の選手の下手さ。特に目に付いたののがサード。エラーはつかないが、怠慢というか、野球を知らないんじゃないかってプレーが多かったな。先制点の場面はバックホームじゃないか。投げられないからゲッツーをねらったのか、アウトカウントを間違えたのか」「そんな場面もありましたが……」「それから打球を取って、なぜ投げられないのってプレーの後で満塁ホームラン……今日の最優秀選手はこの人じゃろう」「試合の流れを決めるのに貢献したということですか」「セリーグの試合は余り見ないが……今パリーグにもサードは上手な人はいないな。しかし、アウトにしたいという意識は感じる。この選手はそれが感じられない」「はい」「それから、監督。若手を使っているのかな。あまり上手と思えない選手ばかり出すから、大量点になったな。主力選手を使わないのじゃろうか」「どうですかねえ」「まあ、後で１点差まで詰め寄ったのは、若手がここぞアピールの場と思っているからじゃろう。そうなると大リーグも大したことがない。ホームラン攻勢以外に見せつける部分がないのもね……この相手にこの試合展開なら、全日本は勝てる相手じゃ」「日ハムとソフトバンクの連合軍はもっと強いってことですか」「そうなるかな。もっといい試合と中継を期待しよう」「

  2014.11.11

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  OK散歩55「ひたち海浜公園」：その４「その他」

  「さあ、ひたち海浜公園の散歩もいよいよラスト」「はい、バラとコキアがメインでした」「こちらは古民家。二軒目が完成している」「はい」「屋根裏」「若い人にはこういう世界は珍しいでしょうね」「部屋はまあ、わしの田舎でも見られるが、行燈が面白いね」「はい」「はい、そういうことで、西口から入った所へ戻りました」「池ですね」「入口のゲート方面」「はい」「さあ、これでお昼をいただいて帰ろう」「はい……写真は」「松の実。この辺りのはみんな小さいな。種類が違うのじゃろうが、よく分からない」「どうでもいいね」「帰りに買い物に寄ったら、渡り鳥が集まっていた」「おや」「ということで、今回のＯＫ散歩はおしまい。　歩いたのは買い物その他あるが、公園内はちょうど１万歩くらいじゃな。　使ったお金は木戸銭が４１０円。昼食はこの後なので各自」「木戸銭じゃなくって、入場料でしょう」「はい、以上で報告を読み終わりといたします」

  2014.11.10

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• 体調不良

  「どうも具合が悪い」「どうしました」「悪寒がして咳が出る」「ちょっと熱っぽいですね……風邪ですか」「え……これ、風邪っていうのか」「大家さんなら生まれてからひいたことがないでしょう」「まあ、そういう感じで今日はお休み」

  2014.11.09

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  OK散歩55「ひたち海浜公園」：その３「コキア」

  「ＯＫ散歩はひたち海浜公園へ来ております」「前回はバラでしたが、今夏は」「まずはぐるっと一回り。写真は海辺。砂の区域」「へえ」「こちらは岩の区域」「ほう」「これは野の区域」「はあ」「と、こうして展望台、コキアの丘へ参りました」「はるか昔、真っ赤になっているのがありました」「あれは震災の前の年じゃな。震災でパソコンもひっくり返り、データが全部吹っ飛んだ」「大変でした」「はい、これがブログに残していたので助かった一枚」「ほう、見事な色合いですね」「それが現在はこの通り」「全然違いますね」「それでも、形といい、色といい、面白いなあ」「はい」「赤みの残った部分もあり、すっかり茶色になったのもあり……」「面白いですね」「こちらは火力発電所」「どうでもいい紹介が入るのね」「これは面白い、半分だけ色が変わっているの」「へえ」「ということで、色が変わっても面白いというご報告で……」「春にはネモフィラを植えているので、世界が変わります」「はい、ぜひお出掛け下さい」「ということで、報告はおしまいですね」「いやあ、もうちょっと続くぞい」「あら」

  2014.11.08

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  OK散歩55「ひたち海浜公園」：その２「バラ」

  「ＯＫ散歩、ひたち海浜公園へ来ております」「前回は一回り、お花を紹介しました」「今回はバラをご紹介」「はい」「バラ園は昔の場所から西口に近い方向に移っている」「ああ、そうなんですか」「整備中だから、まだ名前も出ていない。マリア・カラスしか分からないなあ」「はいはい」「ということで、お花の写真を見ていただくだけ」「しょうがないね」「元の場所は新しい植物園になり、動物の名前の植物を植えるそうじゃ」「へえ」「それで、何が植えられるんです」「え……」「動物の名前の植物ですよ」「ううん……」「考えてるな」「うまごやし、ねこじゃらし、犬ふぐり……」「あまりきれいじゃないね」「じゃあ百日紅に、リンドウ」「え……ああ、漢字で書くと竜胆か」「蛇含草」「ないない……それ、落語でしょう」「とまあ、こんな感じで」「説明は適藤だね」「次回は色々なエリアをご紹介します」「はい、まだ続く」

  2014.11.07

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  OK散歩55「ひたち海浜公園」：その１「様々な花」

  「さあ、ＯＫ散歩第５５回はひたち海浜公園に参ります」「はい」「さあ、間もなく高速を降りるぞ」「あれ……公園の目の前まで通じていますよ」「一つ手前で降りると１００円安い」「ケチ」「ハマナスはもう終わり」「咲いているところだけアップですね」「親子連れの話を聞いていると、ママが『ハナマス』と言っている。子供が『ハマナスって書いてあるよ』って言うと『花が咲いているのはハナマスっていうのよ』って……嘘だろうおい」「ははは」「うちの親戚にも、タラバ蟹を『タバラ』と言い続けているバカがいる」「はいはい」「もう花よりも実の方が目につく」「はい」「この後バラ園じゃが、薔薇は次回まとめて……その先の黄花コスモスから」「はい」「背の高い薄と、コスモス。この間『せの高い』と読む若者がいて驚いた」「はいはい」「この辺りのコスモスは白とピンクの濃いのと薄いの」「定番ですね」「遊園地に行くならここからすぐ」「大家さんは海の方へ行きます」「海の辺りはまたいずれご紹介」「今日はお花ですからね」「こちらは薬草園のセージ」「薬草よりドライフラワーでお馴染みですね」「実は昨日、職場の目の前のお宅の庭に沢山咲いているのを発見。少しいただいて行こうか……」「黙って取っちゃだめですよ」「そうじゃな、中国人じゃないんだから」「ひどいね」「さあ、更に進んで展望台まで参ります。その手前の赤花系コスモス」「こちらもまだ楽しめます」「はい、そういうことで、次回はバラを紹介します」「続く」

  2014.11.06

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• OK散歩54「上野の寄席」：その３「上野広小路亭：後半」

  「さあ、上野広小路亭へ来ております」「後半戦、食いつきは三笑亭夢花ですが……」「ここからひどい客が来て雰囲気を壊した。ずっとしゃべっている。噺家より口数が多いんじゃないかって……」「あら、大変だ」「出し物は『片棒』、最後にテンションが下がるのはこの客のせいかも知れないな」「はい、マジックジェミー」「これまたこのオッサンが邪魔をする。マジックに一々文句を言う……いやあ、ジェミーの素晴らしいのはこの人をネタにしてちゃんとやったこと。実力を認めるね」「桂小南治」「楽屋で余計なことを言う人がいるって聞いて来たと言うと、そのオッサン、『ひでえ奴がいるなあ』って自覚がない。出し物は珍しい『ドクトル』。小南治ワールドを作るのがすごいね」「桂幸丸」「これまたオッサンに注意を与えるが、感じないのか、師匠の頭について話題を振る……『昭和の政治家史』、特に演芸の好きだった政治家が素晴らしいという」「いいですねえ。春風亭美由紀」「オッサンが消えた……消されたのかな……いい雰囲気で小歌、都都逸など……現代の歌を都都逸でってのが面白かったなあ」「はい、トリは三遊亭金遊」『寝床』をしっかり。印象的だったのが、すねた旦那が機嫌を直すという場面。旦那の心が微妙に動いていくのが分かる。いやあ、素晴らしい」「今回けなす人がいませんねえ」「堪能した。客の少ないのは寂しいなあ。座布団席はわしの貸切にしてしまった……ご馳走を広げてビールを飲んで……腹いっぱいになると……」「本当に『寝床』の世界にしちゃいましたね」「座布団並んでいるから寝ることも出来たな」「しないの」「ということでＯＫ散歩は以上。　実は日暮里から歩いて藝大を見たり、帰りに夜の美術館を回ったりしたので、歩いたのは万歩計で１２０００歩、１０．１キロと記録されている。　使ったお金、演者へのお土産が１０００円、木戸銭が全部で２５００円、昼食とお酒とおつまみのセットが１０００円」「はい、以上で今回の報告を終わります」

  2014.11.05

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• OK散歩54「上野の寄席」：その２「上野広小路亭：前半」

  「ＯＫ散歩、寄席めぐりは上野広小路亭へ参りました」「こちらも久し振り」「昔は二月に一度は通ったが、今年はまだ三度目」「はい、頑張りましょう」「この寄席は安いのと、若手が中心で生き生きしているのが取り得」「いいですねえ」「わしは半額で入れるのじゃが、連休期間は特別興行で安くならない」「あら……ケチですからねえ」「少々遅れて入ったら、前座Ａが『たぬきの札』を始めていた」「Ａ……って、かわいそうに」「早く名前が書かれるようにすることじゃ」「はい」「札に化ける前まででおしまい。顔見世じゃが、江戸言葉がなかなかいい感じの印象だったぞ」「これからですね」「もう一人前座は遊松で『道灌』。前座のうちは丁寧にというのがいいね。余計なことをせずに進むのがテンポを生み出していたのが面白い」「はい、これから顔付けに名前の出ている人ですね。まずは昔昔亭Ａ太郎」「『悋気の独楽』、勢いがあっていいな。小僧が子供らしくないのじゃが、それがなぜか今回は面白い。芸の世界は不思議じゃなあ」「桂夏丸」「歌が好きだから……母校の校歌を演歌で歌うというマクラが長い。さて、時間どうするかと思ったら、何と『四宿の屁』。ううん、普通の寄席で聞いたのは初めて。さらりと行くのがいいね」「はい。幅が出てきましたねえ」「一矢」「お馴染みの相撲漫談。前の相撲の結果と裏話、次の場所に向けての課題など。例によって相撲甚句」「昔昔亭慎太郎」「『善哉公社』。役場などがサービス第一と言うようになり、消えて行く噺とされたが、まだまだ生きている。茨城県庁なんか、向こうから時間指定して来て、２０分前に行ったが、急に会議が入ったってんで結局２時間も待たされた」「ありましたねえ」「普通なら客の応対が先のはずなのに、会議が始まったら、受付で連絡も取らない。そういうお役所仕事が今でもある」「はい、全国人気最低という理由がそこにあるような気がしますね」「どうでもいい話題になっちゃった。身につまされると笑うに笑えない落語。もちろん誇張があるので……まあ、笑えたから良かった」「はいはい。次は桂文治」「『松山鏡』。さすがですねえ、人物といい、雰囲気といい、世界を作ります」「はい、Ｗモアモア」「お馴染みの漫才。批判精神と、自らの頼りなさがマッチしていい」「仲トリは三笑亭茶楽」「例によって、『お客様のレベルに合わせて……吉原の噺』ということで、今回は間男ではなく『明烏』。初な若旦那もいいし、女もいいし、悪友もいい」「今日はみんなほめますね」「ところがギッチョン、後半戦で思いがけないことが起こります」「え、それは……」「続く」「あらら」

  2014.11.04

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• OK散歩54「上野の寄席」：その１「早朝寄席」

  「さて、第54回のＯＫ散歩……」「ちょっと待って下さい、１回数が飛んでいますよ」「ん……気付いたか……これはわし個人の記録なので……」「ということは……」「皆さんには公開できない、某アイドルグループのシークレット･ライブをやりまして……報道もされないので、参加した人は一切口外しないという約束で……」「あら……」「握手会、一部ハグも許されて……まあ、書くとうまらやしがられるから……」「そりゃうらやましがられるでしょう」「ということで、第５４回は上野の寄席をハシゴしようって企画」「はい」「まずは早朝寄席」「久し振りですね」「まずは一蔵の『転宅』。そうじゃなあ……面白いのじゃが、本筋でないところで長々というのはどうなのじゃろう。まあ、一部は落語の面白さ、泥ちゃんが新婚生活を夢見るあたりはいいのじゃが、それも他にあるし……何となくまとまりを欠いてしまうようにも思える。まあ、面白かったのは確か」「はい」「粋歌の『ヒーロー』。昔のヒーローの引退後を描く新作。まあ挑戦として面白い」「こういうのは目新しさはありますね」「ヒーロー物は続くじゃろうから、未来に残る可能性もあるな」「そうですか」「麟太郎の『目黒の秋刀魚』。殿様の可愛さを出すのはいいな。ただわがままだけでは殿様らしさもなくなるし、あまり可愛くすると威厳がないし……」「難しいですね」「まあ、これは勉強会のはずじゃから……」「はい、様相は変わっていますが」「遊一の『ねずみ』。これは人物をどう描くかだと思う。甚五郎と宿の主人に子供、店を乗っ取った相手、更に棟梁、これらがそれぞれ年齢も仕事も違う。それを描きつつ、客をひきつけていくのは大変。詰まらぬ洒落など入れる人が多いが、これは上で気じゃったな」「はい、ということで、次の寄席へハシゴします。

  2014.11.03

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• 今年読んだ本：その６「ニ～ハ」

  「今年読んだ本をまとめておこうってんで……」「はい、どうでもいいけど、参りましょう」３９～５１西村京太郎　昨年からいただいていた本３０冊のうち２０冊をまだ読んでいなかった。まあ大きな違いがないのでまとめて。鉄道トリックはさすがと思うが、犯人だと疑う根拠が希薄。たまたまそうだったからいいが、ちょうど冤罪についての報道があると心配に。それから相手を罠にかけるやり方が違法じゃないかと思うのが数件。十津川警部の部下たちが犯人と疑われる事件がいくつかあるが、本気で疑っているとしたら、警察は馬鹿じゃないか……ただ、冤罪事件をみると、警察ってその程度かも知れないと思ってしまう。○が１４冊、△が９冊。５２「本所おけら長屋（三）」畠山健二サイン本。本所の長屋の連中を主人公とするオムニバス。第1話の町人の活躍は落語風。第２話では武士の心意気……ということでまあ面白いのだが、前の二巻からの後日談の話題が出るとそちらを参照って……要らぬお世話がついている。○５３「蜩ノ記」葉室麟直木賞の本だって、サイン本をいただいた後で読んだ。十年後に切腹と決まった侍が藩の歴史をまとめる。この見張り役を命じられた若侍は、切腹に至った事件の経緯を知ろうとする。推理小説的な内容と、死に向かっていく侍と回りの者の心情が描かれる。切腹する侍の父の心、夫の心、師の心ってのがあるが、若侍から書かれるので、十分に描き切っていないというゐ印象。まあ、この時代だからという、ちょっと古い印象もあるが、面白いことも間違いない。もう一つ山場が欲しい。○５４「文士の時代｣林忠彦109人の作家の肖像を撮影した写真家の作品集。文庫の方が文章が多くて楽しい。素晴らしいと思うのは、その作家だなあという印象を与えること。作り物でない、作家そのものの写真なのだ。◎５５「名言で楽しむ日本史」半藤一利歴史の名場面で一言……後で書かれたものや歌舞伎などの脚色で作られた台詞などがあるのはいいが、本人の思い入れや思いつきというレベルの話題が多いのはちょっといただけない。○５６「歪笑小説」東野圭吾推理小説の作家、担当の記者、編集者などを主人公とする短編集。人物設定もしっかりして、個性がぶつかり合うので面白い。ちょっとずれたユーモアが積み重ねられ、本人には悲劇でも、こちらは笑える。久しぶりの傑作。○「とまあ、こんな感じで……ナ行がデータが吹っ飛んで、やっぱり後数冊あるかも知れない」「はいはい、また次回に続く」

  2014.11.02

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• 今年読んだ本：その５「トで始まる作家」

  「今年読んだ本、今回はトで始まる作家「参りましょう」３３「シャーロック・ホームズの冒険」コナン・ドイル／延原謙：訳３４「シャーロック・ホームズ傑作選」コナン・ドイル／中田耕治：訳３５「Shelock Holmes」Arthur Conan Doyle３６「シャーロック・ホームズの帰還」コナン・ドイル／延原謙：訳　赤毛のアンの翻訳者が話題になった。こちらは朝、演芸番組の後点けっぱなしでいると総集編が始まるので見ている程度。最初は『海女ちゃん』の後を継いでドタバタの見るに堪えないコントかと思っていたら、後はちゃんとしていた。エル・グレコの展覧会で、宗教画では着ている着物の色で人物の性格や役割が分かるということを聞いた。裏切り者のユダが赤毛で描かれることから、赤毛は軽蔑され、差別されて来た。そこで思い出したのが『赤髪組合』『赤毛連盟』『The Red-Headed League』（それぞれ３３～３５のタイトル）。こちらも、金髪やみどりの黒髪では成り立たないのは、差別の歴史があるからだ。そう思って読み直し……３６はついで。ただ、明らかに日付がおかしいのは、誰も気付かないのだろうか。原作が間違っていれば、注釈でそういう説明を加えるべきで、そのままでは事件の概要が狂ってしまう。因みに、３３は戦後間もない定番、３４は新しい訳。○３７「アナザー・フェイス」堂場瞬一　妻に先立たれて息子と二人暮らしの刑事。とても事件を追っていては子育てが出来ないと総務課に移動していたが、銀行員の息子誘拐事件で助っ人に……ある能力を期待されたのだ。現場に戻ると次第に昔の勘も取り戻し、リーダーシップまで発揮する。息子と同じくらいの子供のために怒りを捜査に変えて……親子はどうなるのか、捜査一課に戻るのか、女性記者は何だったのか……続編を書くつもりだね。◎３８「検証捜査」堂場瞬一　連続婦女暴行殺人事件の再調査を命じられたのは、左遷中の刑事だった。全国から集められたメンバーが真相に向かって行くが、人間関係の難しさ、神奈川県警の妨害などに苦悩する。やがて、またしても失態をしてしまう主人公……バカ野郎って怒鳴ってやりたいが、お陰で人間関係に新たな展開、そして、真相に近付いて行く。警察内部のひどさだが、結末は悪くない。○「ということで、まあこんなもんかな」「はい、また次回」

  2014.11.01

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• 11月の予定

  「さて、11月の予定を公開」「はい、どうでもいいけどね」２日（日）　１０：００～　早朝寄席（粋歌・他）　木戸銭５００円　１１：５０～　上野広小路亭（夏丸・他）　木戸銭２０００円（割引券あり）「この後、町内の避難訓練、孫の宮参りなど、ちょっとお出かけは難しそうでございます」２１日（金）～　スペシャル「どこへ行くかは内緒」応募終了しました２６日（火）　１７：３０～　お江戸日本橋亭（京ゆめ・蘭・他）　木戸銭２０００円（前売りあり）「ということで、寄席ばっかりになりました」

  2014.10.31

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• 今年読んだ本：その４「サ行～ツ」

  「例によって職場のパソコンが不調。データをつないだら全部消えちゃった」「あらら」「さて、それで再び思い出し思い出し……半年ごとにバックアップしているのじゃが、実は今回の頭にもう一冊入れようとした後があるので何か読んでいるはずじゃが……行方不明」「まあいいや、参りましょう」２６「蛇行する月」桜木紫乃　サイン本同級生が年上の男と東京に逃げると言う。そこで子供の病気や生活に追われ、とても幸せには見えないのに、心の底から「幸せ」だと言い切る。これと関わる人間を描くオムニバス。この形は書き易いのだろうか、最近とても多くなっている。たまたま自分が読んでいるだけかも知れないが……書きやすくもある。○２７「紙つなげ　彼らが本の紙を造っている」佐々涼子　サイン本。日本製紙石巻工場は震災と津波に見舞われた。そこから立ち直るノンフィクション。様々な課題を乗り越え、人間の醜さや美しさを体験する。電子ブックでは駄目で、紙の本でなければならない。その理由もこの本でつかめた。◎２８「関修一の世界」関修一　アニメでお馴染みの画家の作品集。展覧会でちょうど作者がお出でになっていただいた。もちろんサイン入り。そもそもアニメはほとんど見ないので、子供が小さい時に再放送を見ていた「小さなバイキングビッケ」しか知らない。○２９「落語登場人物辞典」高橋啓之　ブックフェアで半額で入手。人物を五十音順に配列した。まあ、それだけでも手間のかかることで、それをやっただけでも尊敬。目新しさがもっとあると面白い。○３０「鍋奉行犯科帳」田中啓文　ブックフェアで半額で入手。大阪の奉行が赴任して来るが、食べ物にうるさい人物だった。同心が事件を追うが、食べ物がからみ、人間関係がからむ。続編を書く気だな……って作品。事件そのものは単純で、すぐに犯人が割れる。その都度出るギャグも安っぽい。それはそれでいいのだろう。４年前の落語家の事件簿よりははるかにまし。あのシリーズ４冊も続いたのね。ともかくも、この作品は人間関係の面白さ。○３１「かんうぁせいしょん・たいむ」團伊玖磨　各世界の著名人との対談集。若き加山雄三、まだ玉ねぎにならない黒柳徹子、舞台俳優、女優、宮様まで……ワーグナーが全く理解できない理由が明確に分かった。あれは総合芸術で、音楽だけで理解しようと思っても無理なのである。◎３２「偽文士日碌」筒井康隆　ブックフェアでトークがあり、サイン本をいただく。ブログの記録。楽しいのはその時々に何を考えていたかが分かること。もう一つなのは、やはり個人の記録でしかないもの。一応読んでいただくことを意識しているものの、ちょっと違うというのは仕方が無い。○「という感じで、記憶から外れているのがあるかも知れないが……」「続く」

  2014.10.30

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  OK散歩52「茨城の道の駅」

  「はい、第52回のＯＫ散歩は道の駅へ」「今回は散歩というよりドライブですね」「まくらがの里こが。北関東最大で新しい……実は本当に近くまで行かないと案内板も出ていない」「迷ったな」「さて、魅力は地元の産物じゃが……食堂はどうもなあ……茨城名物の干し芋、野菜などを購入、それから花」「写真はないんですか」「今夜明けが６時頃、わしが出掛ける時はまだ暗いし……昨夜も帰ったのは夜10時じゃったからなあ」「じゃあ、今度のお休みに……」「近くのネーブルパークでは菊まつりを開催」「いいですねえ」「良くない。開始が平日の月曜日から」「あら……じゃあ、写真は」「人が少ないじゃろう。準備中」「また迷惑かけているな」「道の駅さかいへ移動して食事。この辺りは蕎麦が有名」「へえ」「こちらもお昼１時前に品切れになるのでご注意を」「はい」「歩いたのは５０００歩、４キロと出ているな。使ったお金はお花代の６４０円。その他はスポンサーから」「ケチだねえ」「まあ、こんなところで、ＯＫ散歩のご報告を終わります」

  2014.10.29

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• 今年読んだ本「今野敏」

  「今年読んだ本のご紹介」「はい、カ行の途中まででした」１８「処断」今野敏　潜入捜査シリーズ３。元刑事が環境犯罪に挑む。主人公は古代、大化の改新を推進させた殺し屋の子孫。古代拳法で敵に挑む。まあ、それだけ。敵の陰謀が意外に底が浅いのでさほどの強敵とはいえない。アクションでピンチを作るのは見事。３人の女性が魅力的。一人は同僚で、古代からの因縁があるはずだが、何もしない。もう一人は敵のボスに惚れられて、警察に協力するという、一番の活躍を見せる。最後の一人は環境を守る団体の女性。役に立たず、敵に犯されそうに……主人公の活躍は物足りない。△１９「初陣」今野敏　隠蔽捜査シリーズ３．５。小数点がついているのは、主人公が変わるので。警視庁の刑事部長となった男が、何かあると、幼馴染である竜崎にアドバイスを求める。竜崎は冷たくあしらうが、適切なアドバイスを与えるのだ。シリーズの裏が見えてくるのも面白い。なるほど、第３弾の女性の謎も解ける。◎２０「ＴＯＫＡＧＥ」今野敏　トカゲと呼ばれる覆面バイク捜査部隊が、銀行員三人が誘拐された事件に挑む。途中での様々な違和感から、読者は簡単に真相にたどり着ける。警察はそれではならない。確実な証拠を必要とするのだ。そこが面白い。交渉担当の判断力と活躍が目立つ。バイク捜査部隊がもっと走り回るといいのだが、それは第二作に期待しよう。それでも自分の役割をきちんと果たしているのだから……大阪に出張するのも考えれば無理があるかも知れないが、それで面白くなるからいいし、真相に近付く新聞記者もいい。要するに様々な人物がそれぞれの役割を果たしているから面白いのである。◎２１「天網（ＴＯＫＡＧＥ２）」今野敏　期待通りの第二作。バスジャック事件を追う。例によって交渉担当のグループとバイク部隊、新聞記者が真相に迫る。チームリーダーを命じられ戸惑う主人公。新聞記者が今度は交渉担当の女性と接触。最初から最後まで緊迫感あふれる展開。今回は期待通りに大活躍。そして、犯人像が全く現れないのが新鮮。◎２２「同期」今野敏　同期で公安に引き抜かれた男が懲戒免職。主人公は暴力団同士の抗争による殺人事件を追いつつ、行方不明となった男を追う。殺人事件はその友が犯人となり、そこには警察内部の対立が……覚悟を決めてこれに立ち向かい、真相を追究しようとしてからは、実に気持ちのいい展開。方向性がしっかりすれば、対立関係まで変わり、一丸となって事件を解決させようとする姿勢に変わるのもいい。◎２３「夕暴風」今野敏　東京湾臨海署安積班シリーズ。ベイエリアシリーズも入れると１０冊を越えているはずだが、４年ぶりに読んだ続編。まあ一言でいえば、主人公の安積にイライラする。部下の思惑を気にし、ライバル関係にある部署を気にし……それでいて堂々としているように思われているのがおかしいのだが……彼らがイベント会場の爆破事件に向かう。ちょっとした矛盾を解明しようとして、そこから真相にたどり着くのは面白い。△２４「列日」今野敏　東京湾臨海署安積班シリーズの短編集。安積さんの気遣いは相変わらずだが、この本が面白いのは、部下がそれぞれ主人公になって安積を批評する。いつもの逆なのだ。事件そのものはどうでもよく、この人間関係の面白さが素晴らしい作品に仕上がっている。◎２５「ヘッドライン」今野敏　テレビの報道番組の記者が興味を示した猟奇殺人事件。担当警部は、彼が何かをつかんでいるのではないかと、この記者に張り付く。二人が見事にからみあい、協力して事件の真相に向かって行く。人間関係の面白さは一級品。◎「以上、今野敏さんの作品だけで一回終わります」

  2014.10.28

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  OK散歩51「東京駅周辺」：その４「日本橋から：寿山」

  「さあ、東京駅界隈を歩く散歩は日本橋の丸善から」「こちらは」「長谷川潔さんの銅版画展。黒を使った作品が印象的」「これも独特の雰囲気ですね」「さて、日本橋三越へ。今回印象的だったのが焼物で、寿山さんの作品。いただいた絵葉書」「恵比寿大黒ですね」「こちらは河童」「河童は相撲や駆けっこが得意ですねえ」「囲碁もお得意」「へえ、そうなんですか」「いや、わしも知らないが……」「何だ」「こんなメッセージもいいね」「はい」「はい、こちらはいただいたぐい飲み」「いいですねえ」「中にお魚が……」「あ……面白いですね」「お酒をつぐともっと楽しい」「楽しい作品です」「こちらではその他４つの展覧会を見たが、その中で印象的だったのが御手洗真理さんの作品展」「今度は白いですね」「印象的な白が並んでいた」「さあ、これから天理ギャラリーへ。こちらへ足を延ばすのはなかなか」「はい」「古代の漆作品を集めたもので、はるか古代からあったのじゃが、重い器などと違って軽いから、まさしく軽視されたらしい。古墳などの盗掘でも見捨てられていたのじゃ。それが日本では美しさから人気になり、戦国期には持てはやされた」「へえ」「例によって受付の方と長時間話してお暇した」「迷惑かけてるなあ」「この後、秋葉原へ出て、カメラのレンズキャップが壊れたのを購入。無事に帰宅しました」「やれやれ」「歩いたのは万歩計で１６０００歩、１３．０キロと出ている。　使ったお金。図録、グッズなど、酒器も含めて７５４０円」「今回は随分使いましたねえ」「昼食が３４０円」「その分けちってるな」「レンズキャップが１０００円。ということで、今回の散歩、読み終わりと致します」

  2014.10.27

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  OK散歩51「東京駅周辺」：その３「日本橋へ：阿部裕幸」

  「ＯＫ散歩、東京駅の西と東を歩きました」「はい、今度は」「そのままちょっと東へ……ギャラリーびーたの日下部直起さんらの展覧会」「はい、シチリアの風景ですか」「続いて７つの画廊などを見たが、ギャラリーくぼたの水彩画展」「はい、こちらも色々な人の作品ですね」「ここも５階まで全部見たが、２階のよりも絵に温かみがあった。先生の影響かな」「そうですか」「これは５階の植物画展」「緻密な描写ですね」「昨年だったか、植物研究家のスケッチを見て感動した。これは緻密なスケッチが芸術にまで昇華したと言ってもいいな。今回のは最初から絵として描いているのじゃな。わしとしてはこういうのばかり描いているのは……」「はい、個人的な感想です」「まあ、良かったからここでご紹介している訳じゃ」「全部で１０ヶ見たうち３つだけのご紹介でした」「さあ、今回のメインの象牙彫刻展」「はい」「題字を描いている阿部裕幸さんから一つ作品をいただこうとたくらんで……」「もらえましたか」「いや……それで売っているのを見たのじゃが、ちょっと予算が足りなかった」「いくらくらい」「40万円と値札が付いていたが、39万８千円ほど不足で……」「全然じゃないですか」「では阿部ちゃんの作品を……珍しい置き物で『躍動』」「波と……イルカですか」「動きがあっていいね。これでバランスを取れるようにしてあるのが見事じゃなあ」「はい」「根付の作品から、『交渉中』。甚平さんを着たジンベイザメが、コバンザメの小判で甚平を譲ってくれと言われて……」「ややこしい……」「この人らしい、洒落の利いた作品じゃな」「これは『心配性』。石橋を叩いて渡る幽霊……」「あれ、足がないでしょう」「背中には提灯のお化けが……さあ、何と言っているでしょうっていうクイズ」「楽しい作品ですね」「今年のテーマ作品はフクロウ」「これも提灯ですか」「ホーッと感心するな」「フクロウ叩きにされるでしょう」「さあ、同じ階で、ついでに……というのは失礼じゃが、天皇皇后両陛下の80年展」「はい。これも貴重な品物が展示されています」「見応えのある展覧会でございます」「こちらは皇后さまが演奏されたハープなど」「譜面台まで、実際にお使いになったものです」「ということで日本橋高島屋はおしまい……あ、阿部ちゃんのサインをもらうの忘れた」「今日はどこ行ってもサインをねだってましたから……」「諦めて先へ行こう」「はい、続く」「仕方がない。

  2014.10.26

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  OK散歩51「東京駅周辺」：その２「八重洲：松本忠」

  「さあ、東京駅周辺の絵画展を回ります。今度は八重洲ブックセンターで、松本忠さんの展覧会」「はい……２月１２日に展覧会にお邪魔しています」「鉄道絵画で、全国の駅や路線を描き続けている」「いいですねえ」「今回の案内をいただいた葉書から、伊豆急、稲取の辺り」「はい」「こちらは常磐線で富岡駅」「いい雰囲気ですね」「都電荒川線の飛鳥山駅」「大家さんも何度か行きましたね」「こちらもお馴染み、中央線のお茶ノ水駅」「はい、レトロな雰囲気が続きます」「この人の絵でお馴染みなのは只見線。その中から会津水沼駅」「はい、まだ震災の影響が残っていますねえ」「こちらが只見駅」「今回は雪を中心に」「最後におまけで、川越線の線路」「はい」「はい、只見線のパンフレット、ご来場の方には年内有効の切符もプレゼント」「面白いですね」「せっかくだから、作者を呼び出してサインをさせた」「また迷惑かけてるなあ」「ということで、京橋の画廊を経て、日本橋へ向かいます」「続く」

  2014.10.25

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  OK散歩51「東京駅周辺」：その１「オアゾ：あべとしゆき」

  「お待たせしました。ＯＫ散歩第51回のご報告です」「誰も待ってないなあ」「今回は東京駅周辺のちょっと小さな絵画展などをハシゴします」「はい……まずは……」「朝靄。実はこれを書き込んでいる日、久しぶりに晴れるのじゃが、これよりももっとすごい靄が上がっていた」「はい、利根川の朝でございます」「丸の内オアゾは、あべとしゆきさんの水彩画展」「はい」「こちらが本。今回の展覧会のタイトル『小さな光の音楽』というのが、新しく出版された本」「大家さんは絵画は光だって言ってましたねえ」「すでに出ている二つの絵でもそれがよく分かるじゃろう」「はい」「当然作者を呼び出してサインさせ……」「またやってるな……図々しいんだから」「さて、もう光の魅力は分かっているじゃろうが、反射に注目」「はい……水に写る影ですか」「こういう具合で」「なるほど」「こちら、ガラスに写った他の窓が何とも不思議な雰囲気を作る」「ほう……見事なものですね」「小さな展覧会じゃが、いやあ、最初から見応えのあるものじゃった」「はい」「ということで、今回はすぐに線路の向こう、八重洲方面に参ります」「続く」

  2014.10.24

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• 今年読んだ本：その２「カ行の途中まで」

  「今年読んだ本をご紹介」「昨日ア行の作家を出しましたね」「昨日読み終えた本があって……」「え……」１２「幕末新撰組」池波正太郎　腕白小僧が剣に没頭し、やがて新撰組の中心メンバーになって活躍。永倉新八の生涯を描くさわやかな一冊。戦いの面白さに加え、人物がしっかりと描かれ、心の動きがきちんとしているので素晴らしい。さすがという一冊。「はい、ではカ行に参りましょう」１３「四月一日亭ものがたり」加藤元　サイン本。大正ロマンそのままの洋風レストラン、当時としては相当な高級店を舞台とする四つの短い物語。店の客と軍での先輩、店の人々……それぞれの人物がつながる。人と人のつながりや思いやり……素直でない人物がにくめない。１４「ガラスの獅子」北方謙三　私立探偵の主人公は、会社の会長を務める伯父から、失踪した友人を探すよう依頼される。途端に何者かに狙われるようになる……見事な心理分析から、あっさりと相手を探し出すのだが、ここから巨大な陰謀との戦いになる。アクションだが、人物の関係、それぞれの思い、男の生き様が見事に描かれる。１５「ふがいない僕は空を見た」窪美澄　友人からサイン本をいただく。主婦の不倫相手になっている高校生。同級生に告白されたことで、相手との関係は性だけではないのだと気付く。周辺の人物数人を主人公とした短編が並ぶオムニバス作品集。生きる辛さと喜びが描かれるのだが、あまり新鮮味はない。色々な賞を取ったというのだが、この程度かとなあというのが正直な読後感。１６「万事お金」源氏鶏太　主人公は豊年太郎というどっかで聞いたような……彼女から別れ話を持ち出されるが、彼女は億万長者と結婚するつもりなのだ。太郎にも縁談が来て千万円の持参金に目がくらむ。タイトルはお金だが、太郎君にはいじましさや助平心があり、同じ作者の万年太郎君のような楽しさに欠ける。行動しようとしてできず、またいじけるという……読んでいてイライラする部分が残った上に、解説読んで呆れ返る。昔の本てこれで許されたのね。１７「十三回忌」小島正樹　「やりすぎミステリー」と題されている。連続殺人にからむ大掛かりなトリックが続く。探偵が出てからの真相へ向かう小気味よい展開、作家の卑劣な罠……まあ推理小説ってそういうものだが……これに気付かないと「ラストに騒然」ということになる訳だ。ひと時代前の探偵物という印象だが、それを狙っているのだから、読んでいて楽しめる。「さあ、続きを書こうと思ったら、出勤時間になっちゃった」「あれ」「これから今野敏さんの作品をいくつかいただいたので、次回にしよう」「続くのね」

  2014.10.23

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• 今年読んだ本：ア行の作家

  「さて、ＯＫ散歩、後二つ行ったが、写真整理がまだ終わっていない」「いい加減ですからねえ」「先週は日曜日も休みでなかったし……」「はいはい」「さて、今年読んだ本を紹介していないのでここらで一度」「参りましょう」１「線路沿いの詩」浅田志津子／松本忠：絵　実は次に紹介するＯＫ散歩で再会した。鉄道絵画の松本さんの展覧会でいただいた。詩と絵のマッチがなかなか。お二人のサイン入り。２「11枚のトランプ」泡坂妻夫　ブックフェアで入手。11人の素人マジシャンが手品を披露するうちに中の一人が別の場所で殺される。そこにある品物は、中の一人が書いた小説に登場するマジックの小道具。第２部はその小説。演じることは不可能と思われる手品をネタにしているが、実際演じた人もおり、大半はネタが推理できる。第３部は世界のマジック大会を舞台に事件の推理が……第１部のマジック、第２部の小説、第３部まで全部がつながるのが見事。３「ノーライフキング」いとうせいこう　サイン本。子供たちのゲームの世界から生まれた噂が大人たちにまで影響し、大人たちはゲームを奪うことで解決しようとする。しかし、それは子供たちを追い詰めることであった。不条理な論理を押し付ける大人と子供たちの世界が見事に描かれる。４「黎明に立つ」伊東潤　これもサイン本。背景となる歴史が最初の親子の会話で説明されるが、親の話にト書きが加わって説明するというのがどうもまだるっこしい。同時に父の語りが熱を帯びて来たという表現が１ページ後ですぐ出て来るなど、最初の方は読んでいてつらいことばかり。歴史を知っている人はすらすら読めるが、知らないと人物に誰だっけという見直しが必要になる。民のための世を作ろうという一貫したものがあるが、自己矛盾の苦悩や、戦いをもっと具体的に描いてほしい。５「大江戸を考証する」稲垣史生　上野、谷中からぐるっと回って浅草、吉原へ。江戸の町がどのように発展し、どう衰退したのかが分かる貴重な資料。ぜひこれを元に散歩をしたい。６「本因坊殺人事件」内田康夫　囲碁ほ本因坊戦で不可解な戦いをした男が、その日死体となる。これに疑問を持った棋士も死に、本因坊戦を制した男が真相を追う。そして、彼もまた不可解な戦いに挑む……というストーリーは実に見事に展開するが、結末は今一。本当に悪いのは誰だろう。７「釧路湿原殺人事件」内田康夫　シリーズものとは知らずに読んだのがラッキーだった。新婚の夫が殺人事件の犯人と疑われ、妻の両親がこれにからんで来る。推理が始まってからはテンポもよく、快感を覚える見事な展開。シリーズものと知っていたら、半分はばれていたのだろう。８「何でもない話」遠藤周作　戦争で人を殺した同僚、昔取材した親殺し、そういう中で自分も子供をおろすという「殺人」を犯すというのが表題作。手術をしながら救えなかった患者が、自分と愛し合っているという日記を残していた。ちょっとミステリアスな商品。安っぽくなく書くのが作家の力量。９「よく学び、よく遊び」遠藤周作　四人の従兄弟が次々失踪し、最後の一人となる。サスペンスと心理的トリックが交錯するが、そこに違和感を感じる。そこに謎を解く鍵があるのだが、本当の真相は見抜けない。日本の問題を背景に持つのだが、そこにも意外な罠が仕掛けられている。さすがに大作家、表現の方でも読み応えあり。１０「死の天使はドミノを倒す」太田忠司　サイン本。売れない作家の主人公、父が死んで葬儀のお金もない。父の預金を下ろそうとしても、遺産の相続人の一人である弟の書類が必要。この弟は弁護士で、「死の天使」と呼ばれる女の弁護を買って出て行方不明になっていた。主人公が違和感を持たないのがおかしいのは「携帯」。その他読者はあれっと思ったり、ハッとしたりする仕掛けがあって、弟の行方不明の謎は手がかりがしっかり。一つだけ隠されているので分からないかも……死の天使はともかく死に行く者の心がよく分からない。私は主人公と同じ立場、死の天使は犯罪者と考えるわけだ。１１「モンスターＵ子の嘘」越智月子　越智月久というペンネームを１９９８年から１０年間使っていて、吉本のＨＰにまで載っていたから、お前が書いたんだろうって問い合わせが３件もあった。それでサイン本をいただくことになったのだ。男をたらし込む悪女Ｕ子のために元刑事が死ぬ。友人のフリーライターがその正体を暴こうとする。女刑務所でＵ子を知った女性は、彼女のペースで全て動かされる……結局謎の女性というままで終わるのは当然だが、どうしてこんなことになったのか、何が魅力なのか、全く分からない。「ということで、作家の五十音順で、ア行の作家が１１人でございます」

  2014.10.22

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  OK散歩50「かっぱ橋道具街」

  「恒例になりました、かっぱ橋道具街のお祭り」「はい……休日は歩行者天国で色々な催しもありますが……」「台風が来るってんでねえ……それにこちとら休日休めないし……」「あら」「ということで、土曜日に参りました」「はい」「買い物は鍋、薬缶、香辛料。こちらはお馴染みのストラップ」「あれ、前からビールと枝豆が付いてましたよ」「前のは５００円の。今回は大奮発して６００円」「変わらないよ」「４年経って、ビールが壊れたのでこれを機に」「はいはい」「さあ、１時間半も経ってしまったので、お昼をいただきに……」「一葉桜ですか」「数年前紹介したかな……ここを抜けて一葉記念館へ行くのじゃ」「鷲神社に出る道ですね」「お昼はお寿司。かっぱ街の一番人気はサーモンで、１個２千円」「それは食品見本でしょう」「こちらは全部で半額以下。しかも海老の味噌汁までつく」「しかも本物だってんでしょう」「鷲神社。来月酉の市で大変な人出になります」「はい。スカイツリーとのコラボってのもお馴染みですね」「一葉記念館などを通って、南千住へ」「はい、先日ご紹介しているので省略ですね」「ということで、南千住駅からのスカイツリー」「ううん、どうでもいい写真ばっかりだな」「歩いたのは万歩計で１３０００歩、１０．７キロと出ているが、買い物その他で実際には１万歩程度。　かみさんがほとんど出したので、わしが使ったお金はストラップのみ。ということで、今回は読み切り」

  2014.10.21

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  OK散歩50「千住・浅草・両国・深川」：その５「深川」

  「さあ、両国から深川へ行こう」「また歩くんですか」「大分お疲れのようなので、地下鉄を使うことにしたが……」「新幹線を見た後、地下鉄というのも面白いね」「ところが、全部歩いて芭蕉記念館まで１６００メートル。地下鉄を利用しても、駅までと駅からの合計は９５０メートル。ほとんど節約にならない」「あらら」「さあ、写真は芭蕉記念館の入り口」「お馴染みですね」「案山子の展示もここから木場まではお馴染み」「はい」「記念館では更科紀行の特集。芭蕉にとって最初の大きな旅だったのじゃが、愛人の杜国との道行きだったので、死後まで隠された」「へえ……奥さんまでいたんでしょう。杜国って美人だったんですか」「いや、男じゃ」「あれ」「続いて深川江戸資料館」「こちらもお馴染み」「おしづさんの家、奥に月見の飾りがあるのがいい」「季節を意識しているんですね」「はい、こんな感じで……」「いいですねえ……大家さん、団子取っちゃ駄目ですよ」「なぜ知っている」「いつも紹介しない裏」「狭いところが懐かしい」「今回子猫を発見」「屋根の上で親猫が鳴いてますよね」「ということで、船宿にもお月見グッズが」「はい」「特別展で横綱大鵬の特集」「ああ、懐かしいですねえ」「巨人・大鵬・卵焼きといわれた時代、わしは子供だったからまあいいのか……」「巨人･大鵬・卵焼きって、子供のまんま大人になった駄目な人を言う悪口ですね」「そのまま木場の現代美術館へ」「はい……あ、本人が写っている」「この鏡の謎が解けた」「へえ」「こちらの現代美術のコレクション展。もう有名なので省略」「はい」「最後に中川船番所資料館へ回るが、こちらも毎度お馴染みなので省略」「随分あちこち行きましたねえ」「歩いたのが何と、万歩計で３万歩、２５．１キロと出ている」「新記録ですね」「使ったお金。木戸銭は全て無料。グッズや絵葉書が全部で1330円。お土産の奥の細道のお酒も含む」「飲兵衛だからねえ」「昼食に740円。以上でございます」「ケチなのが見え見えです」「ということで、ＯＫ散歩第４９回のご報告を終わります」

  2014.10.20

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  OK散歩49「千住・浅草・両国・深川」：その４「江戸東京博物館」

  「ＯＫ散歩、今年最大の難関、千住から深川へ歩くという……」「無茶苦茶ですね」「無事両国まで参りました。お馴染みの江戸東京博物館、外観は省略して……」「おや、何かやってますね」「またしても金刺由大君の和太鼓。今年偶然に会ったのは２度目」「へえ……何か縁があるのかも」「お馴染みの江戸の町は芝居小屋を」「はい」「客席」「すごいですねえ」「これもお馴染みの助六」「はい」「現在の特別展は東京オリンピックと新幹線」「写真を整理しているのが、たまたま５０周年の日でございます」「新幹線の方が人気らしい。記念の絵葉書より」「世界の新幹線ですか」「日本の新幹線が開通するとき、中国や韓国は馬鹿にして笑った。航空時代に日本は鉄道などの時代遅れの産物に力を入れているというのじゃ」「へえ」「ところが、大変な需要で、いまや、わしが毎日利用している常磐線よりも、新幹線の方が本数が多いという」「はい」「そういうことで、色々なことを思い出す展覧会でした。お土産も、新幹線の玩具、上野駅で実際に使っていたロッカーの札を使ったストラップなど、他で手に入らないアイテムも」「ということで、次回に続く」

  2014.10.19

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