名作落語大全集

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  ぢい散歩６７「水戸」：その２「納豆とお酒」

  「こちらは天狗納豆のお店」「水戸と言えば納豆ですものねえ」「実は水戸納豆は別の町で生まれた」「へえ」「納豆を包むワラ」「はい」「さあ、納豆の完成じゃ」「途中カットですか……いい加減だなあ」「ということで、これから昼食をいただいて、市内見物にスタートじゃ」「参りましょう」「レンタサイクル５００円を利用。予定ではかなりの場所へ行くはずじゃったが、午前中のお仕事で気を遣って疲れた」「大家さんが、気を遣った！」「そんなに驚くな。更には、弘道館の売店で木簡印刷を見せていただいたので丸一時間遅れ」「はい、適当なのがぢい散歩」「今年は猫にご縁があった」「これも猫ですか」「駅長じゃな」「どうでもいい写真から」「南へ１．５キロ余り、こちらは酒蔵の別春館」「やっぱりお酒か」「昔からの酒造りの歴史を御覧いただけます」「いいですねえ……お土産もありますね」「お話をすると、いつも飲んでいるのがここのお酒で、こちらでは定価で販売。お近くの小売店の方がお得ですよ……なんて言われて……確かに、２割ほど安い」「じゃあ、他の種類を」「写真の数だけ作られているが、わしは原酒を飲んでいるので、他のは水のようだという」「あらら、飲んべえも困ったものだね」「それで、美少女キャラのワインもどうかと思うし……」「しょうがないなあ」「一応、梅酒と梅酒をもとにした発泡ワインをいただく」「はい」「あ、写真は店の前の光圀公でございます」「どうでもいい写真だなあ」「さあ、もうちょっと南まで参りますが、今回はこのへんで……」「またしても続く」

  2014.01.07

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  ぢい散歩６７「水戸」：その１「弘道館周辺から駅まで」

  「ええ、まだ昨年のぢい散歩の報告が続いております」「すごいねえ……」「仕事で水戸へ行ったので、折角だからちょっと一回り」「はい……」「仕事場が水戸の県立図書館だったので、その裏の弘道館からスタートしよう」「はい、写真は」「八卦堂。空襲で焼けてしまい、昭和２８年に再建したもの」「こちらは神社ですか」「弘道館裏に設けられている鹿島神社」「へえ」「伊勢神宮遷宮の折に分けたもので、建物は同じ造りになっているな。まあ、その他色々な歴史的資料もあるが、省略」「適当だね」「こちらが弘道館」「あれ……」「震災の修復がまだ終わらない。来年……いや、今年の梅の季節には本来の姿に戻れそうじゃ」「大変だったんですねえ」「中のお店」「え……これは」「木簡の版木じゃな。これに紙を乗せて印刷する」「へえ」「端の添え木を作ってもらったそうじゃが、時代が古くなると木も劣化する」「大変なんですねえ」「印刷するとこうなる」「あ、すごい」「見事な隷書じゃが、木目がはっきりしているのは、時代と共に痛んでいるのが分かるな」「なるほど」「こちらは水戸光圀公の書をそのまま彫ったもの。弘道館で学ぶ人達がお手本としていただいのじゃろうか」「印刷の技術が大変だったんでしょう」「色々紹介したいところじゃが、割愛して、駅の方へ戻ろう」「はい」「駅からすぐの場所……これもお馴染み、光圀公生誕の地」「左の円柱にそのことが彫られています」「こちらが光圀公」「はい」「ついでだから、駅前の光圀公」「助さん、格さんもいますね」「安っぽいなあ……何が面白いのじゃ」「大家さん、写真撮ってるじゃない」「あ、次行こう」「はい、次は」「次回のお楽しみ」「あれ……続く」

  2014.01.06

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  ぢい散歩６６「東京～銀座」：その４「またしても銀座の画廊」

  ぢい散歩６６「東京～銀座」：その４「またしても銀座の画廊」「銀座の画廊めぐりをしております」「銀座は年に数回来ていますね」「少なくとも２ヶ月に１回。それなのに、まだ銀ブラをしたことがなくて……それが夢じゃな」「ケチな夢だね」「まずはギャラリーカノン、畑涼一展」「木版画ですか」「ギャラリーためながのベルナルド・ビュッフェ。銀座百店の１２月号で紹介されているね」「はい」「さあ、グラフィック・ギャラリーのトマシェフスキ展」「これはポスターですか」「時代を感じさせるもの、メッセージ性のあるもの、なかなか見応えがあったぞ」「はい」「さあ、今日のメイン幸伸ギャラリーの象牙彫刻展」「この間タカシマヤでやっていましたね」「はい、こちらではお安くさせていただいて……」「大家さん、買ったんですか」「さ、次行こう」「ケチだね」「一階でやっていた創作帽子展は省略」「はい、どんどん行きましょう」「クリエイションギャラリーと、ガーディアンギャラリーの二ヶ所に別れて開催されたのが、石巻ちゃっこいバッグ展。様々な作家がそれぞれバッグをデザインした。購入もできるのじゃ」「へえ……これは絵ですね」「本物を撮るのは、他のお客さんの邪魔になるのでねえ」「へえ、大家さんが気を遣うんだ」「さて、今回指定のギャラリー４つを回ったので、記念にいただいた缶バッチ。お一人様一つずつ」「あれ……どうして二つあるです」「それは……俺を誰だと思っているんだって言えば二つくれる」「ひどいね」「さあ、前回も紹介しました、旧新橋停車場」「はい、今回は中を見学します」「国分寺物語。全国の国分寺を紹介」「大家さんこういうの興味あるんだ」「わしは高校が東京の国分寺。史蹟も見たし、資料も持っておる」「はい」「さあ、これにて、全日程を完了」「画廊など随分見ましたね」「実際には東京駅までの往復で道筋に従って見たのじゃ。本格的な美術館と画廊、ギャラリーの合計で３１ヶ所」「うへ」「歩いたのは万歩計で１６０００歩、１３キロと出ている。　使ったお金。交通費は東京駅までの往復のみ。美術館などは、全て招待か無料なので木戸銭はゼロ。絵葉書やカタログが１５００円」「昼食は」「おごっていただいたので、デヘヘ……」「結局ケチで終わったね」「ということで、ぢい散歩第６６回は、これをもって読み終わりと致します」

  2014.01.05

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  ぢい散歩６６「東京～銀座」：その３「銀座の画廊」

  ぢい散歩６６「東京～銀座」：その３「銀座の画廊」「さあ、東京駅周辺の美術館などを回って、いよいよ銀座に戻りましょう」「画廊めぐりですね」「実は、写真は撮影順、資料は一丁目から順に並べたので、何だか分からなくなった」「しょうがないね」「まあ、それで、この写真はどこだったのじゃろう」「ひどい」「蜘蛛の巣は芸術じゃなあ」「あら」「ギャラリーうえすとの三人展は省略、O’ギャラリーの沓澤貴子展」「はい」「同じく植野智子展」「はい」「怪しいセーラー服ばかりの、柴田悦子画廊、岩坪賢展」「はい」「ポーラミュージアムアネックスでWalk Home In Delightという展覧会」「いい雰囲気の写真ですね」「クリスマスの町をメインにしているが、人間が写されているのがいいなあ」「はい」「並木通りギャラリーでは、ぞうさんペーパーの展覧会」「何です、ぞうさんペーパーって」「象さんの糞で紙を作るのじゃ」「ああ、聞いたことがありますね」「虎と象を37人の作家が描くが、写実的なもの、漫画的なもの、幻想的なもの……まあ、個性が炸裂する面白さじゃな」「いいですねえ」「さて、ギャラリー朋の秀島良太、ギャラリー杉野、ギャラリーぐんじのガラスとアート、あかね画廊のハピネスマーケットは省略」「すごい数行ってるんだねえ」「はい、銀座の定番、ミキモトのツリー」「やっと銀座駅ですね」「はい、８丁目まである銀座の４丁目まで読み終わりと致します」「まだ続くんだよ」

  2014.01.04

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  ぢい散歩６６「東京～銀座」：その２「出光、LIXIL」

  「ぢい散歩、東京駅周辺を歩き回っておりまする」「突然、歌舞伎の口調ですか」「本日は江戸時代の作品を見学いたしますれば」「やる人がいいと決まるんだけど、大家さんじゃあマヌケな調子になるね」「そうほめるな」「ほめてないって」「さあ、出光美術館まで参りました。江戸の狩野派という作品展」「はい」「やはり金色が目立つが、嫌らしいものではなく、落ち着きを感じるのはすごいね」「はい、一作品だけご紹介」「さあ、例によってお茶をいただいて休憩。今日はすごい混雑じゃったなあ。写真は左奥が半蔵門。右手前が楠木正成像、その奥に二重橋」「はい……毎度毎度の写真で……」「さあ、中央通りへ戻ろう。まもなく銀座通りになるぞ」「はい」「LIXILの展示室」「こちらは……このブログで紹介するのは初めてですか」「面白い作品をやっていたね」「何です、スポンジですか」「こちらは雑巾」「何です」「こちらは掃除機」「何なの、この展覧会」「はい、こちらがバラバラになったところ」「だから、何なんです」「実はこれらが全て陶器なのじゃ」「え……焼き物ですか」「面白い作家が色々いるのじゃよ」「へえ」「続いて海藻の展覧会。研究家の貴重な資料が沢山」「はい」「こちらは村山加奈恵の作品展」「写真ですか……眼で花を作っているんですねえ」「変な作品じゃな。真ん中に女の子のヌードがあって、これは見られているのかなあ……見ているわしが見られているのかも知れない」「訳分からない解説ですね」「ということで、これからいよいよ銀座に入って参ります」「次回に続く」

  2014.01.03

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  ぢい散歩６６「東京～銀座」：その１「丸善、ブリヂストン、フィルムセンター、国際フォーラム」

  「ぢい散歩、まだ昨年のご報告」「よく出かけましたねえ」「第６６回目は東京駅をスタートして、銀座、実は新橋までの往復」「すごいねえ。まっすぐ行ったって片道２キロちょっと。往復で４．５キロでしょう」「それに画廊、美術館など、あっち寄ったりこっち行ったり」「まあ、とにかく参りましょう」「まずは丸善。魅惑の万華鏡展。同じ会場で鳩時計の展覧会も」「色々やってますね」「本の装丁の展示が素晴らしかった。一冊欲しい物があったが……」「どうしました」「予算が５千円程度だったので……ちょっと足りなかった」「本は幾らだったんです」「５２万円」「惜しかったですねえ」「ここからは裏道を回ったり横道に入ったりするので、ほぼ道順に並べて見ました」「はい、どうでもいいんだけど……」「ブリヂストン美術館はカイユボット展」「作家ですね」「ピアノを弾く若い男という絵はお馴染みじゃな。この美術館へ来る度に見ている」「はい」「今回は作者の写真もあって、生活や考え方について交渉する手掛かりとなっていた」「いいですねえ」「さ、次行くぞ」「え……早いねえ」「ここから裏道を行くと、画廊が幾つか」「はい、まずは」「ギャラリーくぼたで燦めくガラス絵展」「ガラスに描くんですか」「ガラスを絵の具に混ぜたり、上から貼ったり、様々な技法を利用しているようじゃった」「ほう」「二階では凛という数名の作品展」「はい、こちらは省略」「いやあ、酔っぱらった」「あれ展…どこです」「これはフィルムセンター。小津安二郎の世界展じゃ」「へえ」「こちらも」「どうでもいいなあ」「この道をずっと真っ直ぐ西へ。中央通りを越えて線路をくぐると、東京国際フォーラム」「これは……彫刻ですか」「いつもの太田道灌さんの辺りに出現した」「へえ」「相田みつを美術館」「いつもぼろくそに言っていますね」「ただ、今回は仏教的思想との関連性も分かったな。この人は、仏教的思想の無常を、全てはむなしいものと誤解していたのではないかなあ。そんな気がした」「はい」「施設の中のクリスマスツリー」「どうでもいいねえ」「さっきのもこれも、実は全部トナカイ。茶色と白でコーディネートされている。時々動くのがいるからよく見てね」「……本当にどうでもいい写真だね」「ということで、写真がいっぱいになるので、また次回」「はい、続く」

  2014.01.02

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  おめでとうございます

  「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。謹賀新年、賀正」「年賀状だね……で、写真はいきなり初日の出ですね」「え……どこがじゃ」「だって……違うんですか」「これは大みそかの夕陽。実は太陽のすぐ右に富士山が見えるはずなのじゃが……」「いきなりインチキだね」「さあ、こちらが恒例、多摩川の初日の出」「朝焼け状態ですね」「ほら……」「あ、出ましたね」「はい、ここで柏手」「パンパン……」「とやったら、回りがビックリしてこちらを向いた。今やらないのじゃろうか」「さあ……あれ、この前の写真が日の出でしょう」「そう。太陽が顔を出す瞬間が日の出、沈んで見えなくなる瞬間が日の入りと規定されている」「じゃあ、こちらの写真は」「昔は太陽半分が日の出日の入りなのじゃ。初日の出は昔ながらの風習なので、半分顔を出した時点で柏手を打つのじゃよ」「へえ」「さあ、今年も丸い太陽が出ました」「というけれど、久し振りですね」「そうじゃな、二年間雲に隠れていたから三年ぶりの真ん丸太陽じゃ」「今年もいい年になるといいですね」「さあ、続いては初詣」「これはいつもの」「調布の深大寺」「はい」「お馴染み鬼太郎茶屋」「ううん、毎年恒例だからいいか」「今年のおまけ。蕎麦観音」「おそばの観音様ですか」「前日、門前の蕎麦屋がテレビに出ていたな。そこは漬物が美味しい」「はい、これも恒例です」「さあ、お正月になって、チューリップが咲きました」「これも毎年恒例ですねえ」「クリスマス用にファンの人からいただくのじゃが、マンションは暖かいので早く咲いてしまう。今年は北側のベランダに出しておいたら、やっと咲き始めた。後二つ蕾がついたので、週末にまた咲くじゃろう」「はい、楽しみに」「さあ、こちらが今年のおせち。４０品目を用意しました」「はい、いただきましょう」「乾杯」「あ、もう飲んでる」

  2014.01.01

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• 今年のまとめ

  「今年も色々ございました」「はい」「ぢい散歩は６８回実施したが、まだ６５回までしか報告が終わっていない」「ひどいね」「美術館や博物館、ギャラリー、画廊など、３６９ヶ所。神社、仏閣のお参り、桜や紅葉、その他見物した場所が５８４ヶ所。音楽関係の施設見学や音楽会が１９回。落語関係の施設、落語会、寄席などが１５回」「あれ、落語はずいぶん少なかったですね」「そうじゃな、毎年６０回くらいだったのが、震災後激減した」「また多くなるといいですがねえ」「懸賞当選が７つ」「これも、昔は毎月１つは当たっていましたね」「年間最高８０個当選した頃と比べて、７分の１当選という確率は変わっていないな」「約５０の応募をしたということですね」「まとめとして、いい年だったな」「はい、そうですか」「５月１１日、次男が結婚した」「おめでとうございます」「８月には、義母が米寿を迎えた」「いいですねえ、おめでとうございます」「９月２７日には、長男家に息子が誕生」「初孫（ういまご）ですね。おめでとうございます」「出産途中で大病院に移送、頭が出たまま運ばれて、１０時間を超える大難産。産声は上げないどころか、呼吸をしていないのだから……ただ心臓は動いていたので人口呼吸と点滴と……翌日は様子見で、三日目に行ったが、やっと泣き声が上がり、初授乳を見ることができた」「良かったね」「もう表情がはっきりしているのは早いなあ」「今の子はねえ」「さあ年を開けて、２月には、わしら夫婦で還暦を迎える」「奥さんが一日前日の生まれでしたね」「その日で定年だったはずだが、年金が出なくなったので仕事を辞めるなという国の命令……まだクビにならないようじゃ」「おめでとう……おめでたい話ばっかりだね」「はい、今年もいい年になりますように」

  2013.12.31

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  ぢい散歩６５「北の丸公園」：その２「近美と印博」

  「さあ、国立近代美術館へ参りました」「いきなり絵ですか」「木村荘八の自画像。実は今年自画像を見て回った。二十人くらいは見たはずじゃ」「へえ」「これは岸田劉生の自画像」「ほう」「杉浦非水の『帝都復興と東京地下鉄道』」「突然テーマが変わりますね」「関東大震災の復興じゃ。まあ先日、地下鉄博物館のポスターを紹介したから」「適当な理由でした」「復興つながりで、新橋銀座通りの賑わい。作者は十亀広太郎（そがめひろたろう）」「これも……先日新橋へ行ったばかりですねえ」「紅白の幕が見えるのは、新橋芸妓組合が復興したものらしいね」「はい。これも関東大震災ですね」「画家達のちょっとしたスケッチを集めた物が興味をひいたが、全部紹介しなければならないので」「省略」「面白いのがこれ……」「これは……」「不可能物体の写真集」「あれ……」「まあ、わしも文化祭で奥が凸、手前が凹になっている物体を作成したからね」「はい」「さあ、これで武道館へ戻れば、ヤザワのコンサートに間に合います」「はい、またしても半分の人が離脱」「残るメンバーは飯田橋へ移動して、印刷博物館へ」「ここは、初めてですねえ」「江戸から現代までの印刷の歴史、技術を学べる。本気で見るなら２時間」「すごい」「雑誌の時代」「はい」「ポスターで気になったもの」「面白いですねえ」「こちらも」「はい……説明がないのね」「江戸時代に流行した錦絵……にはならないのかな……お化けの絵シリーズ」「これは……」「二口女じゃな」「昨年始まったお化けの研究は、まだ続いているんですね」「と、まあ、そういう具合で、本日のぢい散歩は全て終了。　歩いたのは、万歩計で１８６００歩、１５．３キロと出ているが、午前中仕事があったので……」「はい、半分くらいと思って下さい」「交通費は水道橋までと飯田橋からは除いて、印刷博物館まで行った人だけ１６０円。　木戸銭は全て無料。ただし、ヤザワを見に行った人はグッズとも１５０００円。昼食は仕事で食べたのでなし。わしの買ったグッズは１２２０円」「安上がりだこと」「ということで、ぢい散歩読み終わりと致します」

  2013.12.30

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  ぢい散歩６５「北の丸公園」：その２「近美と印博」

  「さあ、国立近代美術館へ参りました」「いきなり絵ですか」「木村荘八の自画像。実は今年自画像を見て回った。二十人くらいは見たはずじゃ」「へえ」「これは岸田劉生の自画像」「ほう」「杉浦非水の『帝都復興と東京地下鉄道』」「突然テーマが変わりますね」「関東大震災の復興じゃ。まあ先日、地下鉄博物館のポスターを紹介したから」「適当な理由でした」「復興つながりで、新橋銀座通りの賑わい。作者は十亀広太郎（そがめひろたろう）」「これも……先日新橋へ行ったばかりですねえ」「紅白の幕が見えるのは、新橋芸妓組合が復興したものらしいね」「はい。これも関東大震災ですね」「画家達のちょっとしたスケッチを集めた物が興味をひいたが、全部紹介しなければならないので」「省略」「面白いのがこれ……」「これは……」「不可能物体の写真集」「あれ……」「まあ、わしも文化祭で奥が凸、手前が凹になっている物体を作成したからね」「はい」「さあ、これで武道館へ戻れば、ヤザワのコンサートに間に合います」「はい、またしても半分の人が離脱」「残るメンバーは飯田橋へ移動して、印刷博物館へ」「ここは、初めてですねえ」「江戸から現代までの印刷の歴史、技術を学べる。本気で見るなら２時間」「すごい」「雑誌の時代」「はい」「ポスターで気になったもの」「面白いですねえ」「こちらも」「はい……説明がないのね」「江戸時代に流行した錦絵……にはならないのかな……お化けの絵シリーズ」「これは……」「二口女じゃな」「昨年始まったお化けの研究は、まだ続いているんですね」「と、まあ、そういう具合で、本日のぢい散歩は全て終了。　歩いたのは、万歩計で１８６００歩、１５．３キロと出ているが、午前中仕事があったので……」「はい、半分くらいと思って下さい」「交通費は水道橋までと飯田橋からは除いて、印刷博物館まで行った人だけ１６０円。　木戸銭は全て無料。ただし、ヤザワを見に行った人はグッズとも１５０００円。昼食は仕事で食べたのでなし。わしの買ったグッズは１２２０円」「安上がりだこと」「ということで、ぢい散歩読み終わりと致します」

  2013.12.29

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  ぢい散歩６５「北の丸公園」：その１「公園周辺」

  「ええ、リクエストがあって、北の丸公園へ参りました」「またですか」「今回は午前中歌のお仕事。昼食後に後楽園をスタートします」「はい」「写真は昭和館」「昭和の歴史ですね」「戦中・戦後までの展示は素晴らしいが、戦後の経済的発展の資料がもっとほしいな」「はい」「戦後の日本の写真展も同時開催」「はい。23日で終わっています」「中は何度も紹介したので、省略致します」「今年４回目ですものねえ」「北の丸公園に入りましょう。武道館」「今回はこちらも見学するんですか」「矢沢永吉のコンサート。申込いただいた方はいいここで並びます」「もうお別れ」「お馴染みの科学技術館」「同じ場所ばっかりだね」「鏡のマジック」「万華鏡だね」「こちらは電気」「はい」「ということで、いつもは近代美術館の工芸館へ行くのですが、今は展示替えの最中なので」「次へ行きましょう」「国立公文書館」「ここも何度来ましたかねえ」「現在開催中なのが、文明開化と明治のくらし」「１３日で終わって、今は妖怪退治伝を開催中です」「そう。これもまた行かないとねえ」「こちらは２月１日までです」「文明開化の時代のドレス」「へえ」「今回の催しと関係ないけれど、徳川家康の黒印状。元和元（１６１５）年７月２７日の日付があるね・山城の国清水寺に対して、寺の領地の安堵と、諸役免除が約束されている」「へえ」「さあ、お隣、近代美術館へ行くが、それはまた……」「はい、続く」

  2013.12.28

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  ぢい散歩６４「東京あちこち」：その６「六本木の夜」

  「はい、六本木ヒルズのシティビューから、夜景を見物しましょう」「参りましょう」「右に東京タワー、左奥にスカイツリー」「小さい写真だと見えるかなあ」「白い矢印の下がスカイツリーじゃ」「親切だねえ」「もう少し右に月も出ているが、一緒に入れると本当に何だから分からないので……」「はいはい」「中にあるクリスマスツリー」「どうでもいいなあ」「お台場方面。橋の左、星のように見えるのが観覧車じゃな」「へえ……これも見えないから矢印を付けたね」「実は、風車のようになったり、雪の結晶になったり、変化しているのじゃよ」「すごいね」「真下の通りのイルミネーション」「いいですねえ……あれ、大家さん見たんですか」「見ない。カメラを向けただけ。きょうしょこうふしょうなのじゃ」「それ、高所恐怖症でしょう」「国立新美術館」「はい、ここから歩いて来ました」「下の商店街でもイルミネーションは多数」「ハートだね」「こちらは外のクリスマスツリー」「入場前に写したものですね」「夜はこのように」「はい」「さっき上から見た通りへ」「はい」「水の上に灯りが……」「へえ」「フジテレビの向こう、けやき坂のイルミネーション」「今度は赤いライトか」「実は毎時０分から10分間だけ、全部のライトが赤くなる。そうでなければ前の写真と同じだったのじゃ」「知らずに撮せてラッキーってことですか」「ということで、今回は急遽麻布十番駅がゴールとなりました」「歩いたのが万歩計で２３５００歩、１８．６キロと記録されておる」「拷問だね」「美術館でゆったり歩いているから、実際はもっと運動したかも」「恐いね」」使ったお金。わしの場合は北千住までの往復以外は東京メトロの一日券。本当は７１０円だが、５００円で入手」「ケチだね」「木戸銭は森美術館の１２００円。他は招待。購入したグッズ・絵はがきなどが、今回スヌーピー展もあったから総計５３２０円。昼食が９５０円」「はい、ケチな大家さんにしては贅沢な旅でした」「これを持ちまして、第６４回ぢい散歩、読み終わりと致します」

  2013.12.27

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  ぢい散歩６４「東京あちこち」：その６「六本木ヒルズ」

  「さあ、六本木ヒルズじゃ」「来ましたね」「まずは近くの広場にあるクリスマスツリー」「例によって、どうでもいいところから」「森美術館で開催されているのが、六本木クロッシング、アウト・オブ・ダウト展」「どういう展覧会でしょう」「こんな作品が……」「これ、作品ですか」「幻想的な椅子」「ふうん……」「因みに、これはただ椅子があるだけで、作品ではございません」「違うのかよ」「不思議な世界が展開しているなあ」「はい、面白いんでしょう……かねえ……」「まあ、面白いと思ったから写真を撮ったのじゃからなあ」「微妙な説明」「下のアーツギャラリーではスヌーピー展。わしが中学校で英語を習い、初めてピーナッツの本を手に入れたときは全12巻だった」「死ぬ少し前まで書いていたんですねえ」「シュルツさんが引退宣言をして間もなく亡くなったからね」「大家さんは古いファンだってことですね」「谷川俊太郎さんを知ったのも、ピーナッツからじゃ」「坂本九とうつみみどりが舞台で演じたのを知っている人も少ないじゃろう」「マニアックな話になりそう」「あのギザギザではない、普通のＴシャツ……スヌーピー役の人も普段着のようなＴシャツで演じるのが不思議な舞台じゃった」「はい、知ってる人は国宝級でしょう」「こちらはグッズの販売も」「いいですねえ」「わしはメンバーのスタンプと、スヌーピーストラップをいただいた」「はいはい」「因みに、こちらもテレビ『ぶらぶら美術・博物館』で紹介された」「人気の展覧会でしょう」「チケット買うのに20分、買った後入場に20分はみておいてほしい」「すごい」「こちらは海外の漫画展」「はい」「さあ、もう日も暮れたので……」「帰りますか」「夜景を見に行こう」「え、まだ続くんだ」

  2013.12.26

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  ぢい散歩６４「東京あちこち」：その５「サントリー美術館」

  「さあ、ぢい散歩は東京をあちこち回って、六本木の東京ミッドタウンまで参りました」「サントリー美術館ですね」「まずはクリスマスツリー。赤いのは全部サンタさん」「面白いね」「こちらは星が降るような……」「きれいだね……って、美術館は……」「こちらが美術館」「毎回同じ写真だね」「何を言うとる。開催されている展示が違うのじゃから、写真も違っているぞ」「それだけじゃないですか」「天上の舞・飛天の美という……宇治平等院の修復が行われているので、こちらに飛天が来ている。そこだけではなく、歴史的作品がいくつも……」「見応えがありますね」「１月13日まで。先日テレビの『ぶらぶら美術・博物館』でも紹介されたなあ」「大家さんはいつもテレビより前に行っちゃうから……」「なるほど、そういうところを見るのかって……遅いんだよね」「はい」「中から1体だけご紹介」「はい」「さて、こちらは色々やっていて、BMWの試乗会。写真は省略」「はい」「富士フイムルフォトサロンでは４つの写真展を開催。美しい風景写真、女性だけの写真教室、富士フイルム営業写真コンテストの入賞作品展。まあ、それぞれ面白かったのじゃが……」「これも省略ですね」「中庭はサンタさんが沢山」「色々いますね」「おいしそう」「大家さん、食べるのばっかり」「こちらは画家」「見事ですね」「さあ、これから六本木ヒルズの方へ向かいます」「ここがゴールかな……続く」

  2013.12.25

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  ぢい散歩６４「東京あちこち」：その４「国立新美術館」

  「ぢい散歩、東京をあちこちしています」「前回は銀座を回って新橋駅から再び地下鉄ですね」「表参道から千代田線に乗り継いで、やって来ました乃木坂」「六本木ですね」「写真は表へ出る階段」「……本当にどうでもいい写真。全階は改札の写真でしたね」「国立新美術館まで直通になっているのじゃよ」「はい、参りましょう」「くねくねした形は面白いね」「はい……どうでもいい写真ばかり。展覧会はどうなります」「日展。ちょいとゴタゴタもあったが、今年も招待していただきました」「面白い作品がありましたか」「特選に選ばれたタコ」「おお、大胆な構図ですね」「同じくカメ」「なるほど……大家さんの選ぶ画像って、入選したことがないんですがねえ」「タチウオ」「……水族館だね」「みんなおいしそう」「食べるのかよ」「こちら８日ですでに終了しております」「あしからず」「同時に開催されているのが、印象派を越えてという展覧会。点描と色彩の展覧会じゃ」「はい」「点描の面白さを感じられる、ゴッホの作品」「いいですねえ」「こちらは今回話題のお芋」「ううん……大家さんが注目するのは、結局食べ物なのね」「こちらも２３日で終了しました」「報告が遅いからねえ」「六本木の美術館めぐりはまだまだ続きます」「はい、次回また」

  2013.12.24

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  ぢい散歩６４「東京あちこち」：その３「パナソニック汐留ミュージアムから銀座へ」

  「さあ、前回は四谷のニューオータニ美術館でした」「赤坂見附駅から今度は銀座線で新橋へ」「はい、こちらは……」「手前の古い建物が、昔の新橋駅。こちらは鉄道資料館になっていて、翌週から国分寺展が開かれる」「って、今はもう始まっているのですが……この時はお休みですか」「次回報告の銀座散歩で出直すぞ」「はい、またしても出直しです」「目的地はさっきの写真で奥に見えたビル。パナソニック汐留ミュージアムじゃ」「へえ……翌週の銀座散歩で一緒に来ればいいでしょう」「いや、それが、こちらの展覧会、モローとルオーが次の火曜日１０日までなのじゃ」「あら……皆さん、終わってますよ」「チラシの上の絵はモローの『ユピテルとセメレ』、この絵で気付いたが、ユピテルというのはジュピターと同じなのじゃな」「言語による発音の違いですね」「そう。ピーターがピエトロになったりするやつ。刑事のコロンボさんとアメリカに行ったコロンブスが同じ綴りとか、ローマ字を作った医者のヘボンさんとオードリー・ヘプバーンが同じ綴りとか……」「色々あるね」「ルオーの『聖顔』。キリストの顔をぬぐったら、布に顔が写ったという奇跡」「ほう」「まあ見ごたえのある展覧会で、面白い作品がまだまだ沢山あるのじゃが、とりあえずこのくらいで……」「適当なんだから」「お昼をいただきに銀座まで足を伸ばす」「足を伸ばすって、信号を一つ越えるだけじゃないですか」「資生堂ギャラリー、森村泰昌展」「え……これ、どっかで見たような絵ですが……」「全部同じ人が扮装しているのじゃ」「変なの」「犬も……」「嘘だい」「実物大の人形もあるんだよ」「へえ」「ニコン・サロンでは中川隆の写真展。世界何周という旅をした人じゃな。アメリカだけを紹介」「はい」「幸伸ギャラリーでは橘京身の『要』展」「何の絵です……虎ですか」「さあ、何だか分からない……赤い作品は血のようなイメージで……何だか分からないが、面白いことは確かだった」「変なの」「二階は『よひらの会』という四人グループの展示。親戚か何か集まって大騒ぎしていたのでとっとと退散……翌週はこの場所で象牙彫刻展が開かれます」「報告遅いから、もう終わっているけど……また来なければならないんですね」「更にノエビア美術館の清川あさみを見て、新橋駅へと戻りました」「はい、そういうことで、次回に続く」

  2013.12.23

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  ぢい散歩６４「東京あちこち」：その２「ニューオータニ美術館」

  「ぢい散歩、ホテルニューオータニへ参りました」「クリスマスツリーですか」「実は先日の南北線の旅でカットしてしまったのがここ。永田町からすぐなのじゃ」「それで今日出直しですね」「エスカレーターで高い所へ」「バカと煙は何とやら」「今回はロマンティック・バレエの世界展」「バレエですか」「バレーボールとは違うぞ」「分かりますよ」「当時のポスター、バレリーナの絵、楽譜など、大変に面白い。３０分あれば見学できる小さな美術館じゃが、見応えがあったなあ」「はい」「これはポルカじゃな。足に注目」「ステップが面白いですね」「これは衣装が素敵。ラ・シルフォードじゃな」「なるほど」「見るべき所が色々あって、満足満足の展覧会でした」「はい、次回もまた地下鉄で移動します」

  2013.12.22

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  ぢい散歩６４「東京あちこち」：その１「四谷三丁目界隈」

  「さあ、ぢい散歩第６４回。今回は四ッ谷をスタート、東京メトロを使ってあちこち回ります」「大変そうだ」まずは新宿歴史博物館」「お馴染みですね」「昔の家を再現」「お馴染みの場所だから、写真はいいのに……」「お馴染みの都電」「ううん……どうでもいいなあ」「今回のメインは林芙美子展。作者の生い立ちは作品とは関係なさそうに感じるが、やはり人生の積み重ねが作品に大きな影響を与える。それが感じられた」「良かったですね」「さて、続いてはお岩様でお馴染みの田宮神社」「ここは久し振り」「これは参加者の希望で、おもちゃ美術館かどちらかを選んでもらった」「クリスマスも近いので、おもちゃもいいですね」「まあ、結果として全員一致でこちらの方になった」「へえ」「おもちゃ美術館は有料なので、今回ケチが集まったのじゃろう」「類は友を呼ぶっていいますものねえ」「四谷三丁目駅へ戻って、消防博物館」「こちらもお馴染みですね」「もちろん、無料」「ケチ」「消防馬車はお馴染み」「江戸の火消しから、最新の消防車、ヘリなども」「お馴染みです」「休憩室からは新宿のビル、スカイツリーなどが見える」「はい。これも今年紹介しているので、省略します」「ちょうど消防車の前で記念撮影が出来る時間」「やったね……って、子供だねえ」「はい、いつもは歩いて四ッ谷駅からホテルニューオータニまで参りますが、今回年寄りで文句が多いので、丸ノ内線で移動します」「はい、次回に続く」

  2013.12.21

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  ぢい散歩６３「臨海散歩」：その４「地下鉄博物館と行徳落語会」

  「臨海散歩、葛西臨海公園から、葛西駅へと移動しました」「駅にくっついているのが地下鉄博物館」「ここもお馴染みです」「昔の地下鉄の運転席」「はい」「昔の広告」「同鉄下地ってどういう意味です」「バカ者、右から読むのじゃ」「東洋唯一の……なるほど」「これも昔の広告じゃが、季節にぴったり」「お正月の準備ですか」「地下鉄のキャラクター。モグラ君」「え……狸でしょう」「あれ、化けたかな」「メトポンっていうんですよ。２００５年から登場して、ポン太って子供もいて……」「何でお前がくわしいのじゃ」※ ※　※「さあ、行徳へ移動して、行徳落語会に間に合いました」「昔のろべえ東海道一人旅ですね」「５５回の開催で無事東海道を制覇し、今度は世界制覇を狙うかと思ったら、普通の会になってしまった」「ひどい言い方」「ろべえの珍しい『近日息子』、馬治の『幾代餅』で仲入り、食いつきは馬治の『天狗裁き』、トリはろべえの『妾馬』」「一気に紹介したね」「『妾馬』は泣かせどころがメインになったから、そこをやっぱりちょっと印象付けてほしいな。これから磨く噺」「はい、勉強会ですから」「ということで、打上まで参加して、無事本日の散歩を終了しました」「やれやれ」「歩いたのは万歩計で１６５００歩。１３．６キロと記録されている。　使ったお金。昼食が４８０円。木戸銭は落語会が１５００円で、他は全て無料。今回は絵葉書やグッズの購入はゼロ。噺家さんへのお土産が１０００円。打ち上げが４０００円」「はい、以上で臨海散歩読み終わりと致します」

  2013.12.20

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  ぢい散歩６３「臨海散歩」：その３「葛西臨海水族館」

  「さあ、ぢい散歩……尾籠な話、葛西へ参りました」「何ですか、その尾籠な話って……」「葛西の枕言葉……江戸では汲み取りをした糞尿が全て葛西に集まったのじゃ」「へえ」「わしは葛西臨海公園というから、糞尿を処理するエネルギーを利用したものだと思っていた」「失礼だね」「地方出身者でもそうじゃから、東京生まれの人には葛西という名前はあまりいい印象ではなかったのじゃろうな」「はい」「大水槽のカマボコ」「鮫ですよ」「こちらは赤身とトロ……」「マグロです……食べることしか考えていないんだから」「イソギンチャク」「さあ、食べられないと、だんだん手抜きになるぞ」「タチウオ」「はい。面白いですねえ」「ガイコツのような」「珍しいね」「このように、海草の間にいると見分けがつかない」「忍者ですね」「今回の目玉はクラゲ……おいしそう」「また食べちゃう」「ダイオウイカの赤ちゃんも、こんなに大きくなりました。もう少しで食べ頃」「何でも食べる気なんだから……」「鳥の水かきの使い方が勉強出来る水槽」「よく見えますねえ」「焼き鳥でどうぞ」「何でも食べるな」「さあ、お腹が空いたので、昼食にして、先へ行こう」「お昼は」「この後だから、お寿司か焼き鳥か……」「単純な連想だね」「まあ、鳥が出てきたらおしまいで……」「それは寄席のトリでしょう」「またまた続く」

  2013.12.19

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  ぢい散歩６３「臨海散歩」：その２「夢の島熱帯植物園」

  「さあ、こちらもお馴染みとなりました。夢の島熱帯植物園でございます」「はい、参りましょう」「ブッソウゲとかグズマニアとか……以前お花を紹介したので、今回は木の実の写真を……」「木を遣ったふりをしているね」「因みに『木の実』を『きのみ』と読む人がいますが、日本語では『このみ』、『木の葉（このは）』『木の花（このはな）』など想像すると間違えることはないようですが、最近はアナウンサーでも読めない人が多くなったようで」「愚痴を言わないの」「まずはママは好きでもパパイヤの実」「洒落かよ」「ゴレンシの実」「沢山成っていますね」「見事な実が見えるね」「はい」「セイロンマンリョウ」「はい」「カカオ」「はい」「お前、『はい』ばっかりじゃな」「……いいえ」「バナナ」「これは分かりますね」「こちらはタコノキの実」「タコノキって、足が蛸のような奴ですね」「ミラクルフルーツ」「食べているうちに味が変わると聞いたことがありますね」「サポジラ」「はい」「ま、こんな感じで……後は食虫植物がとってもきれいに写真が撮れたのじゃが」「いつも紹介しているので省略します」「はい、続く」

  2013.12.18

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  ぢい散歩６３「臨海散歩」：その１「第五福竜丸」

  「さあ、どんどん参りましょう。ぢい散歩第６３回は臨海散歩」「これもお馴染みのコースで、お台場辺りや深川の方から続いていましたねえ」「今回は午後の予定があるので、新木場集合」「で、目的地は」「第五福竜丸展示館」「原爆実験に巻き込まれたやつですね」「昭和２９年のアメリカの実験で被爆した。今年、日本政府は、この件についても一人も死んでいないと発表した。乗組員はもともと白血病だったそうじゃ」「へえ」「自民党は原発再稼働を決めたなあ。そもそもヒロシマ、ナガサキでも、放射線で死んだ人はいないと言い切っているからねえ」「とんでもないね」「まあ、そういう歴史の検証ということで、貴重な資料」「はい」「日本人３度目の被爆ということで、映画『ゴジラ』で核の恐怖を描いた」「単なる怪獣映画じゃないですね」「怪獣映画にも思想があったのじゃな」「はい」「ということで、次行こう」「しんみりしているのに……軽いねえ」「写真がちょっとで中途な印象じゃが、次回に続く」「本当に、適当なんだから」

  2013.12.17

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  ぢい散歩６２「紅葉を求めて」：その６「飛鳥山」

  「ぢい散歩、紅葉を求めて南北線の旅は、いよいよゴールの飛鳥山へ参ります」「こちらは音無川ですね」「紅葉はないなあ」「桜の名所ですものね」「まあ、この程度で」「何か無理矢理だね」「今年は紅葉は今一じゃったな」「また来年」「飛鳥山の下、道路沿いの銀杏」「これはいい色だけれど、ちょっとさびしい」「こちら山の紅葉」「なるほど、くっきりとはしていませんね」「さあ、後はお馴染み紙の博物館」「ううん、毎度毎度なのに、写真出すかなあ」「こちらは資料室」「聖徳太子が見えますね」「あれも紙で出来ているのじゃよ」「へえ」" border="0">「お隣の飛鳥山博物館もいつもと同じなので省略」「はい」「今回面白かったのは、浮世絵の展示」「へえ」「これは１２月２３日まで」「ぜひお出掛け下さい」「これだけならタダで御覧いただけます」「ケチだねえ」「これが前回ちょっと話題にした不動滝」「こんなにスケールが大きかったんですかねえ」「もう一つ、よく見る、飛鳥山の賑わいを描いた作品」「はい、こちらへ来ると見掛けます」「子供が手に持っているのが当時流行したにわかの面」「博多にわかっておせんべいがありましたね」「昔は九州のお土産といえばそれだったな……武士など身分のある人も、こういうお面で顔を隠して遊びに来たのじゃな」「へえ」「上野は寛永寺の桜なので、酒、鳴り物など禁止されていた。そこで吉宗がこちらは無礼講ということで、解放し、大変な賑わいになったのじゃ。昭和の初めまでは東京で花見といえばここだったのじゃ」「へえ」「とまあ、そんな具合で、本日のぢい散歩はここでゴール。　歩いたのは万歩計で１７０００歩、１３．５キロと記録されている。　使ったお金は地下鉄の移動で３９０円。目黒または白金台までと、王子からの費用は別。昼食は大使館持ち。木戸銭は菊池寛実記念智美術館が７００円。他は無料。グッズは絵葉書など９２０円。最後に浮世絵のカタログを買ったので９８０円」「王子稲荷にお賽銭が１０円」「以上を持ってご報告と致します」

  2013.12.16

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  ぢい散歩６２「紅葉を求めて」：その５「王子稲荷と名主の滝」

  「紅葉を求めて南北線を進んでおります」「はい、王子まで参りました」「メトロの駅から上がると北トピア。こちらの新収蔵作品の展覧会を見学したが、省略」「どんどん行きます」「写真は王子稲荷」「前にも来ましたよ」「本堂」「はい」「本堂をお借りして、天井画の見学」「図々しいねえ」「力石。願いを掛けて持ち上げるが、軽く感じるほど叶う可能性が高くなるという」「へえ……どうでした」「前に来た時にかなり重かった。その意識があったのか、今回はかなり軽いものに感じたなあ」「願いが叶いそうですね」「これは科学的にも説明出来るね。最初は重く感じているから、馴れると軽く感じる。同じ願いを持ち続けていれば、その願いは叶うのじゃ」「はい……説得力はないけれど」「お狐様。前回はお賽銭をケチったためか、全ての写真がピンぼけになってしまった」「今回はかなりはずみましたね」「何と、驚くなかれ、10円」「……次行きますか」「そのすぐ先にあるのが名主の滝公園」「こちらも昔からの名所ですね」「ここの紅葉も……」「なかなかですね」「実はこれしかなかったのよ」「あらら」「女滝」「水が涸れているね」「男滝」「こちらは立派ですね」「音無川に雄大な滝が流れている浮世絵があるが、今は石碑が残っているだけ」「でも、とりあえずそちらへ参りましょう」「はい、それはまた次回」

  2013.12.15

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  ぢい散歩６２「紅葉を求めて」：その４「菊池寛実と大倉集古館」

  「さあ、お待たせしました。銀杏の木」「紅葉を求めてってタイトルを、ふと思い出したな」「菊池寛実記念智美術館の庭じゃ」「で、美術館は」「こちら」「建物を見せるだけか……そうなると思った」「こちらが内部」「どうでもいい写真ばかりだね」「美術館は地下で、階段がいい感じ」「はい」「現代の名碗という展覧会。年明け５日まで御覧いただけます」「大家さん、お碗は分からないでしょう」「さっぱり……まあ、わしが見ていいと思うのはこれ」「落ち着いた感じですね」「全回報告した伊万里は絵付けが重要……ここでも色々装飾され、金銀が貼られたり、宝石のようなブツブツが付いていたりするものもあるが……なぜじゃろう、碗においてはあまり面白いと思えない」「さあねえ……説明出来ないレベルの評論家ですからねえ」「さて、歩いて３分、ホテルオークラの大倉集古館へ行こう」「あれ……仁王像ですか」「いつも建物ばかりじゃから、今回は変わったところを……」「考えてますね」「こちらがもう一体」「ちょっと誉めると調子に乗るんだから……」「描かれた都と題する展覧会」「こちら15日まででございます」「中国の古都、京都江戸の姿……これで東京があるとまた面白いじゃろう」「はい」「絵巻のような大作は見応えがあった。こちらは江戸の伊藤若冲の版画」「しっとりとした感じですね」「ということで、予定では次の永田町からホテルニューオータニへとハシゴするつもりだったが、スウェーデン大使館で時間を取ったので、今回は省略、一気に王子まで参ります」「あら、早いこと……」「ニューオータニ美術館は、次の機会ということで……実はすでに行ってしまいました」「次回に続きます」

  2013.12.14

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  ぢい散歩６２「紅葉を求めて」：その３「泉屋博古館」

  「紅葉を求めて南北線の旅、六本木一丁目まで参りました」「これは……何のビルですか」「駅の入っているビル」「そんな写真はいらないなあ」「泉屋博古館へ参りました」「これもお馴染み……紅葉ではありませんねえ」「こちらでは伊万里焼の展覧会を開催」「はい、今月初め、８日で終了しております」「チラシの右下の恵比寿様がおかしい。大物が釣れて喜んでいるのじゃろうか」「抱えて走っているようですね」「釣り竿を忘れているな」「あら」「こちらは文字のデザイン」「丸と四角も面白いですね」「お正月前なのでこれを選んだのじゃ」「得意そうに言っているね」「これは瓢箪から駒のデザイン」「二枚並べると、瓢箪の外と中に見えますね」「これもおめでたく鶴」「すごいデザインですね」「大胆で、活動的で……焼き物はどこがどう素晴らしいのかよく分からないけれど、こういう絵の素晴らしさは感じられるな」「はい」「さあ、お向かいのスウェーデン大使館へ行こう」「何があるんです」「一足早いクリスマスイベント……らしい……アドベントがどうしたこうしたって話をしているが、何だかよく分からない」「しょうがないね……で、子供の歌ですか」「その後はお料理。クリスマスの料理らしいぞ」「へえ」「向こうではハムがかならず出るんだって。七面鳥のハムもあった。それからシルって言っていたけれど、ニシンの酢漬けのようじゃな。ちっとも汁ではない」「何ですそれ」「ミートボールがたれではなくてジャムのようなの……」「説明する人が理解できてないね」「それからヤンソンさんという人が料理したという野菜料理」「写真はないんですか」「食べるのに夢中で……」「しょうがないね」「それでビールをがぶ飲み……色々な料理が出るので、クリスマスはワインでなくビールなんだと」「それよりねえ……大家さんは、スウェーデンとどういう関係があるんです」「え……いや、別に……何かやってるなって、中へ入ってボーッと立ってたら奥へ案内されたので……」「……図々しいね」「因みに、日本人のような顔をしている人もいたが、一人も日本語は通じなかった」「迷惑かけてるなあ」「セントルシアにはまたどうぞ、ってなことを言っていたが……クリスマスのことじゃろうか、何だかよく分からない」「本当にしょうがない」「ということで、次の美術館へ参りましょう」「続く」

  2013.12.13

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  ぢい散歩６２「紅葉を求めて」：その２「松岡美術館」

  「紅葉を求めて……松岡美術館へ参りました」「いつもの写真だね」「今回壺などの陶器を見る機会が重なったので、ここでも……」「形も絵も中国風ですねえ」「こちらの庭にも紅葉が……」「紅葉狩りの企画なので、無理に押し込んでいるな」「今回目をひいた絵画から、弁慶」「不動明王ですね」「こちらは富士を見る西行」「小さいからよく分からないけれど……」「余白を大胆に使った構図がすごいなあ」「そうですね」「こちらは『田子浦にうち出でてみれば』。万葉集ではなく、百人一首から」「はい」「これは漢詩。『長安一片月』」「今回は文学関係に注目ですね」「さあ、彫刻で注目は、ヴィーナスのお尻」「どこを見ているんですか」「最後にもう一つ壺」「これはオリエンタルですねえ」「さて、ここから渋谷の写真美術館へ回るのがいつものコース」「今日は紅葉ですから……」「駅へ戻って南北線に乗りましょう」「続く」

  2013.12.12

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  ぢい散歩６２「紅葉を求めて」：その１「自然観察園」

  「まずお知らせ。８日の日曜日に六本木を散策しました」「ぢい散歩の64回目ですねえ……報告が遅いからいつになりますやら」「それで参りました、飛天とスヌーピーの展覧会について、20日（金）夜８時からの『ぶらぶら美術・博物館』で紹介されます」「はい、ぜひ御覧下さい」「さあ、それで、まだ第62回のご報告。今回は紅葉を求めて、南北線を移動しようという企画」「南北線はよく利用していますね」「新しい線で、運転士一人だけが乗っているのも、駅のドアが二重になっているのも、各駅で色を変えているのも……まあ、色々と新しい世界を作り上げている」「はい、で、スタートは」「目黒の自然観察園」「早速、秋らしく赤いものが……」「むさしあぶみ」「では、散策に参りましょう」「つづいてはからむし」「これも季節を感じる実ですねえ」「紅葉」「いい色ですね」「色々面白いこともある」「どうしました」「この日の朝、某テレビ局で見事な銀杏を紹介していて、地元の人が『ぜひ皆さんにも来ていただきたい』って締めくくっていた」「はい」「そのまま天気予想になったが、『今日も紅葉狩りには絶好の日和です』って紹介したのじゃが……」「どうしたんです」「最後になって、『先ほどの銀杏は、先日の風で散ってしまっています』だって」「あれ……笑えますね」「こちらも」「きれいですねえ」「さあ、それが……」「どうしたんです」「赤い方は色が悪い。黒ずんでいたり、色が薄かったり……きれいなところだけを画面に入れるからきれいだが、実際には今一かな」「今年は色づきが悪いって言われていましたねえ」「まあ、そういうことで……」「悪いといいながら三枚も写真を出すかねえ」「秋らしく薄」「ふと思いつきますね」「色合いが寂しいのでピンク」「説明も手抜きだね」「最後にうばゆり」「面白いですね」「ということで、ま、こんなものかな……すぐ先にある松岡美術館へ行こう」「はい、いつものコースです」

  2013.12.11

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  ぢい散歩６１「柴又とスカイツリー」：その４「スカイツリー」

  「柴又を散策し、これからスカイツリーに昇ります」「はい、参りましょう」「まずはお馴染みの十間橋からのスカイツリー」「あれ、遊覧船が出ていますね」「ここはスカイツリーが川に写るので人気のスポット。昨年までは橋の上は人だかりじゃったが、もう混雑はないぞ」「いいですね」「これから妙見様へお参り。こちらも何度もご紹介しているので省略いたします」「はい」「さあ、ソラマチの下までやって参りました」「だんだん近付いています」「はい、真下まで参りました」「どうでもいい写真ばかりだね……混んでませんか」「午前１０時に整理券をもらって、午後３時から昇る」「まだ混んでいますね」「まあ、それで柴又へ行ったのじゃが、往復の電車賃３６０円はもったいなかったかな……」「ケチだね」「エレベーターは東京の四季をデザインされている」「これは……」「夏の花火じゃな」「なるほど」「さて、いい天気ではあったが、遠方はもやっていた」「前日の青空と今日の空、ちょっと違っていましたねえ」「ね……右上の棒状のものが東京タワー」「何とか見えますね」「北の方じゃな。隅田川の上流」「大家さんの家は……見えませんね」「わしの家からスカイツリーは見えるのじゃがなあ」「はい、もやっているからでしょう」「隅田川の手前の方。言問橋から鐘淵あたり」「今年歩いているから、よく分かりますね」「スカイツリーから見るスカイツリー」「変なの」「ソラマチの地下にあるクリスマスツリー」「もうそういう時期です」「はい、以上でスカイツリーの報告を終わります」「天気のいい時にまた昇りましょう」「いや……一度昇ればもういいなあ」「そうですか」「さて、歩いたのは万歩計で１５５５５歩」「あ、前日の新宿散歩と同じ」「本当はあと１０歩多かったのに、記録された歩いた距離は１２．３キロと、２００メートル少なく出ている。歩き方で違うのかなあ」「さあね」「使ったお金、木戸銭は寅さん記念館と山本亭の共通券で５５０円。スカイツリーは招待だったが、本当は２千円らしい。昼食８５０円。お土産はスカイツリーの上でしか買えないお菓子と、スカイツリーの形のお菓子、合計で１８９０円。途中で電車賃３６０円を使いました。自宅からとうきょうスカイツリー駅または曳舟駅までの往復はその他」「お土産がちょっと高いね」「まあ、バラバラで配ればこれだけですむし……」「やっぱりケチだね」「以上をもちまして、ぢい散歩、柴又とスカイツリーを読み終わりと致します」

  2013.12.10

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  ぢい散歩６１「柴又とスカイツリー」：その４「柴又・帝釈天」

  「ぢい散歩、柴又を歩いております」「はい、いよいよ帝釈天でございます」「本堂。江戸初期、１６２９年の開基。日蓮さんが作った帝釈天を祀ったが、行方不明となり、安永８（１７７９）年に本堂改修の折、梁の上で見つかった。この日が庚申の日だったので、このお寺でも庚申に縁が出来た」「歴史を知るのも面白いですね」「建物の彫刻なども見どころじゃが、写真は昭和３０年にできた大鐘楼堂」「これもすごいね」「門前商店街へ出ましょう。右がとらやじゃが、前に話題にした通り。寅さんファンはあまり来ない」「はい、でも和菓子はどのお店も人気です」「休日で、なかなかの賑わいじゃった」「はい」「こちらは入口にある山田洋二監督の碑。なかなか見つからずに行ったり来たりした」「え、こんな大きいのに」「この前に屋台が並んで見えなくなっていたのじゃ」「なるほど」「ここで昼食。商店街のすぐ外にある中華屋さん、新新飯店。ネギラーメン。辛そうに見えるが辛さとスープが見事にマッチ、美味しかった」「いいですね」「焼きそば。こちらも、味付けがちょっと変わっていた……よく分からないが、こちらも美味しかった」「はい」「いずれもスープとチャーハンがついて８５０円」「安いね」「こちらは渥美清さんの寄進した常夜灯」「はい」「駅前の寅さん像」「かえって来たところでしょうかねえ」「とまあ、こんなところで……ここが最寄り駅じゃが、常磐線の金町駅から歩いても１キロ半、北総鉄道の新柴又から８００メートル、京成高砂駅からでも１キロ半……ここまで歩けば、スカイツリーへ乗換なしで行ける」「はい、それでは、そのスカイツリーへ参りましょう」「また次回」

  2013.12.09

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• 特定機密保護法案

  「何だか一昔前のコントのようじゃな」「え、何が」「国会じゃよ」「ああ、ごたごたですね」「各党のやり方がひどいの……みんなの党と維新の会は自民党に合意、ところが国会では退席」「どうしたいのか分かりませんね」「みんなの党は造反も出て分裂しそうじゃ」「ねえ」「自民党の強引なやり方を批判する人がいるが、批判できるのかな」「え、批判がだめですか」「考えてごらん。まず、自民党があまりにもひどいから、民主党を与党にしたのじゃ」「ああ、そうでした……今となってはもう昔の話ですねえ」「それは民主党がいいのではない、あくまでも自民がダメだから……それで民主もダメだった」「それで自民に戻ったわけですね」「そこがおかしい」「どこです」「探すな……野党時代の自民党を見ていれば、自民党は全く反省がなく、何も変わっていないことが分かったはずじゃ。それなのに国民は自民党に任せた」「はい」「だから、こういう状態になるのは分かり切っていた……それを今になってとんでもないなんてねえ……大体、過半数をとったら今のうちにどんどんやっちゃおうって……選挙前に予測された事態じゃないか」「ううん……考えなかったなあ」「日本国民は先のことが考えられない。目先のことで右往左往する。今回の法案成立が、それを証明しているな」「ふうん」「ちなみに、委員会の記録は残さないそうじゃ」「え、どうしてです」「あまり信憑性がないから」「変なの」「だって、与野党一人残らず機密保護法に賛成なんて、記録が出来るか」「え……それはおかしいでしょう」「そう。採決します、賛成の方は起立してくださいって言ったときに、民主などの人が議長に詰め寄った。その瞬間に、議長は『全員起立、全員賛成とします』って宣言して終わったのじゃ」「あら、ひどい」「まあ、その他ひどいのがたくさん。サンケイ新聞では、民主のカン政権がひどくて、そのツケが回って来たから、機密保護法を大急ぎで成立させなければならなくなったと説明している」「へえ」「更に、朝日や毎日が法案に反対しているが、本当に取材したのか、中身が分かっているのか、理解できないという趣旨で解説している」「そうなんだ」「そんな批判を載せるなら、この法案はこんなに素晴らしいものだということを書くべきじゃろう。批判よりも大切なことが書かれていない」「みんなどっかずれていますね」「うちでは朝日は配達してくれないのに代金を取りに来て、払わなかったら弁護士を立てて訴訟すると脅迫して来たので取らない。読売が販売員も配達員も感じがいいので、３０年以上取続けていたが、政治でも経済でも、たとえば原発でも推進、機密保護でも賛成、そういう意見は出すが、反対意見もあるという部分は一切触れない。余りに偏った内容ばかりなので取るのを止めてしまった」「おかしいね」「テレビは逆。この新聞ではこういう意見ですって紹介はするが、自分がどうなのかってところに触れずに終わらせたいという番組が多いね」「テレビは意見より速報性ですからねえ」「それも、今はずれている。見ていると、全部新聞の後追い。速報といえるものはまずない。現在進行している事件でも、どうなっているのか知りたいのに、伝わるのは新聞に載っていることだけ。これは昔からそうで、人質事件では、間取りがどうなって、何人くらいいるのかって、知りたい情報は、翌朝の新聞に載ってから、やっとテレビで報道される」「はい……報道は中立というのもおかしい……すると、今回の法案もどう影響するか……」「ううん、残念ながら見守って行くしかないのじゃなあ」「はい、最低の結論でした」

  2013.12.08

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  ぢい散歩６１「柴又とスカイツリー」：その３「柴又・山本亭」

  「さあ、帝釈天へ向かうが、その道筋にあるのが山本亭」「はい……大正ロマンを感じさせる絵ですねえ……こちらは」「大正から昭和にかけて建てられた住居」「山本さんの家ってことですか」「木戸銭は100円。寅さん記念館と一緒に行くと50円引きになる」「はい」「裏から入って、こちらは家の者が生活する居間」「でも素晴らしい部屋ですね」「こちらは玄関わきの洋室。洋間はここだけ」「はい。大正時代の雰囲気がありますね」「和室は鳳凰の間という。二部屋がそれぞれ三つに分かれていて、今はここでお茶がいただける」「お茶もいいですが……」「はい、写真は鴨居の鳳凰」「部屋の写真じゃないのね」「庭園。日差しがあって見づらい」「日本庭園は曇りか雨の方がいいですね」「屋内から見える全景」「はい」「裏木戸。ここから出るとすぐ帝釈天の裏なのじゃ」「では、参りましょう」「はい、それはまた次回」

  2013.12.07

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  ぢい散歩６１「柴又とスカイツリー」：その２「柴又・山田洋次ミュージアムと矢切の渡し」

  「はい、柴又をぶらぶらしております」「これは……」「山田洋次監督」「ははあ」「拝まなくてもいい。記念館は寅さん記念館に隣接して昨年出来たばかり。寅さんのチケットで入れるのじゃ」「はい」「寅さんに限らず、山田監督の作品の資料も多数。同じ題材の別監督との比較なども面白い」「いいですねえ……それにしてもすごいフイルム」「さあ、面へ出ると江戸川」「雄大ですねえ」「矢切の渡しも見える」「え……どこに」「まん真ん中」「ええと……」「しょうがないな。アップで」「おお、なるほど」「こんなに混んでいるのも珍しい」「へえ」「手漕ぎ船じゃが、風の強い日や時刻が遅くなるとモーターボートになる。料金は大人100円」「はい、皆様もぜひ」「寅さんが帰って来るのにこれに乗っていることもあるが、常磐線ならまで金町から歩いた方が早いし……船橋方面から帰って来たのじゃろうか……」「どうでもいいことに悩むね」「最後の作品では津山で降りればいいのに、そこから乗り継いでずっと先の駅で降り立ち、津山まで歩いて戻っている……映像的な効果なのじゃろうなあ」「分かっているじゃないですか」「さあ、もう一つ、山本亭という昔の家があるから、そちらに寄ってみよう」「はい、続く」

  2013.12.06

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  ぢい散歩６１「柴又とスカイツリー」：その１「柴又・寅さん記念館」

  「♪チャーン、チャラリラリララー……」「寅さんのテーマですか……絵が出ているから分かるけれどね」「はい、第６１回のぢい散歩は、柴又散歩と発しやす」「参りましょうか」「寅さんの誕生は昭和10年。子供時代から香具師（やし）になるまでがジオラマで紹介される」「いいですねえ」「こちらは寅さんの実家の店先」「はい」「とらやだったのが第40作『サラダ記念日』からくるまやになった。柴又商店街に同じ名前のお店が出来たのが原因。もともとのモデルはえびすやさん」「へえ」「お団子を買うのも、名前でとらやに行く人もいるが、やはり知っている人はえびすやに行く」「そんなものですか」「はい、こちらでお団子を作っています」「草団子ですかねえ」「奥では寅さんがこっくり……」「お疲れのようで」「奥では、懐かしい風景が再現されている」「いいですねえ」「こちらはあるお稲荷さんの前」「左下の赤いのが鳥居ですね」「何とも懐かしい風景を堪能して次へ参りましょう」「はい、続く」

  2013.12.05

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その１０「太田記念美術館」

  「さあ、新宿辺りを散歩しております」「落語会で終わりになりません」「今日の最後は明治神宮前まで戻りまして、太田記念美術館」「はい、写真で見ても分かる通り、もう暗くなりかけてますよ」「『笑う浮世絵』という展覧会が１１月２６日まで」「あ、もう終わってます」「それで、最後のチャンスというので見逃せなかった訳じゃ」「はい」「こちらは玉蜀黍（トウモロコシ）」「踊っていますね」「バックの演奏家も面白い」「はい」「こちらは十二支を全部集めたおめでたい動物」「へえ」「子、丑、寅……と探してみよう」「はい」「こちらは猫の真似をするおっさん」「変なの」「今年は猫に縁があったから……こちらもご紹介」「猫と鞠ですね」「最後におめでたく……七福神」「あれ……何をしているんです」「みんなで『壽』の字を作っているのじゃ」「左に鶴亀も見えますね」「おめでたいのう」「はい」「ということで、本日のぢい散歩はこれで読み終わり。　歩いたのは万歩計で１５５５５歩、１２．５キロと出ている。　使ったお金は東京メトロの一日券を利用。小田急線の１２０円だけが別料金。わしは北千住までの往復で９００円。　木戸銭は落語会まで合わせて２３００円。昼食８５０円。今回は音楽と笑いの展覧会があったので、資料などかなり買って、６６５０円」「はい、ケチな大家さんがかなり使った一日でした」

  2013.12.04

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• ぢい散歩６０「新宿周辺」：その９「堀之内落語会」

  「ぢい散歩、新宿界隈を散策して参りました」「はい、堀の内のお祖師様へ参りました」「本日は堀之内落語会」「こちらは久し振りですねえ」「毎月２３日の開催。５００円で、お茶お菓子もついて……いいねえ」「そっちがお目当てですか……電車賃の方が高くつくねえ」「まずは春風亭吉好。『きっこう』ではなく『よしこう』と読んでおくれ」「はい、出し物は」「『片棒』。次男の軽い男が大いに盛り上げて、三男の演出が難しいのじゃが、妙に怪しい男で成功したな」「面白い演出ですね」「続いては仲トリの古今亭今輔」「この落語界に真打ちが登場するのは珍しいですね」「まあ、彼が世話役をやっていて、時々登場する。今回は『崇徳院』」「え……あれは、上野の清水様で若旦那が出会ったお嬢様に恋をして……っていう純愛ドラマですねえ」「そうじゃ。今輔師匠では似合わない」「それはひどいね」「そこは実験落語。崇徳院というお方は不遇に終わり、世を恨んで死んだ。これは呪いの歌だと言われた若旦那が、恋患いどころではないと、この悪霊と戦う……」「え……変な噺」「今輔師匠らしさが出るから面白いな……他の演者でも受け継がれるかどうかはこれから」「ということでした」「さあ、食いつき兼トリは……」「早いね」「桂夏丸君」「ああ、彼の応援ですか」「出し物は『懐かしのＣＭあれこれ』」「こちらも新作ですね」「実験落語じゃな。要するに夏丸君お得意の歌謡ショーではなく、ＣＭソングのメドレー。最初のＣＭソング、単純な曲、不思議な曲、余りにいい歌、何のＣＭだか分からない曲と並べた」「これも夏丸君らしくていいねという作品ですね」「そうじゃな。これで堂々と高座で歌えるのじゃから」「ううん、そっちへ行きますか」「ここで本当にコマーシャル。１２月９日から１５日まで、銀座幸伸ギャラリーで、お父様の作品が展示されます」「はい、皆様もぜひ……って、結局ＣＭですか」「ということで落語会はめでたくお開き」「帰りましょう」「とんでもない、もう一ヶ所ハシゴするぞ」「え、まだ行くの」

  2013.12.03

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その８「堀の内お祖師様」

  「さあ、妙法寺まで参りました」「こちらは堀の内のお祖師様でお馴染みですね」「落語『堀の内』の舞台じゃな。先代の桂文治は『あわてもの』という題で浅草の観音様を舞台にしていた」「はい」「写真は山門」「ううん、ここもお馴染みなんだけど」「奉納された絵が面白い」「これは龍ですか」「今回は龍の特集」「ふと思いついたな」「これも」「はい」「手水の龍」「あれ」「手水鉢を支える坊さん」「変な写真ばっかりだね」「それでやっと本堂」「あわて者が治りますように……」「わしはこうして落ち着いているから大丈夫じゃ」「危ないんだけどねえ」「本堂の脇」「あれ……」「真ん中に赤鬼が守っている」「へえ」「本堂の中も見学できる。改装されてきれいになったぞ」「すごい」「ご存知の通り、厄除けの神様で、明和６年の家事で焼失。記録まで焼けてしまったので、いつからあったのかは分からない。明和９年に再建され、老朽化したため現在の物は文化８年というから１８１１年に建立し直したもの」「はい」「さあ、本日はここで落語会」「参りましょう」「それはまた次回」「あらら」

  2013.12.02

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その７「蚕糸公園」

  「はい、ごらんの通り」「あれ……いきなり紅葉の写真ですか」「もう都内もすっかり色づいて来たね……　　♪街は色づくのに～」「歌わなくていいの」「こちらは東高円寺駅前の蚕糸公園」「はい」「昨日の朝のニュースで関東の素晴らしい銀杏を紹介していた」「へえ」「それで、その後天気予想……今日もいい天気で、銀杏を見に行くのはいいですねえ、なんて言っていたのじゃが、その後の台詞がすごかった」「へえ……何と言ったんです」「先ほど紹介した銀杏は、先週の夜中の風で散ってしまっています……だって」「あらら」「池に映った紅葉を狙ったが、これはなかなかいい絵にならないな」「大家さんの腕が悪いね」「赤と青……この日はすごい青空じゃった」「はい」「こちらも」「説明もいらないし……手抜きだねえ」「こちらは……」「あれ……何です。武装警察官ですか」「わしに向かって来る人がいないかと見張ってくれている」「大家さんなら狙われそうだし」「そうほめるな」「ほめていないって……だいたい、大家さんが何かしでかすんじゃないかって、見張っているんじゃないですか」「……ううん、一理あるなあ」「納得するな」「ということで、お馴染みの堀の内お祖師様へ参ります」「はい、１キロちょっとの道のりですが、また次回」

  2013.12.01

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その６「新宿駅周辺」

  「ぢい散歩。新宿周辺を散策しております」「さあ、新宿駅まで行って、昼食。今日はカツ丼８５０円」「はい、写真は省略」「ついでにタカシマヤの上の画廊を見学」「はい」「ベルナール・ビュフェの作品展。見知らぬ風景も懐かしい」「いいですねえ」「お隣では吉田直樹の展覧会。木で描く音楽の世界」「これが木で作られているんですか」「元々弦楽器はいい木で作られる。どこかにつながりを感じるものがある」「へえ」「さあ、屋上では中野幸一君のギター演奏。子供達が多いのでクリスマスソングなど、身近な曲を……」「若い演奏家ですね」「１９歳。中学から本格的にやって、プロとなって２年目。期待の星」「はい」「ということで、音楽関係はこれで終了。ここから地下鉄で移動します」「またしても続く」

  2013.11.30

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その５「箒稲荷と服飾博物館」

  「こんな感じで表へ出て、新宿駅方面へ歩きます」「うう……遠いなあ」「都庁が見えますねえ」「白いのは何です」「看板じゃ」「あれ……」「さあ、新宿駅までは１．７キロくらい。まずはそのちょうど真ん中あたりまで参ります」「はい」「その手前でちょっと寄り道。これは箒稲荷」「ホウキですか……どういうことです」「この木が遠くからも見えて……」「あ、まるでホウキのように見えるんだ」「ということで、お参りをしてちょっと休憩」「さあ、本当の目的地は」「はい、こうして文化服装学園まで参りました」「ここがほぼ半分の地点」「服飾博物館はぜひ一度行ってみたかったのじゃが……」「何か問題でも」「日曜、祝祭日はお休みなのじゃ」「あら……平日は仕事をしているからねえ」「まあ、病気だってことにすれば……」「おいおい」「さあ、これで新宿駅まで参ります」「まだ続きますね」

  2013.11.29

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その４「ＮＴＴＩＣＣ」

  「新宿のお散歩をしております」「オペラシティ内の施設ですね」「ＮＴＴＩＣＣ。現在オープンスペースということで、無料で体験できる」「毎年恒例ですね」「ここは光の使い方が実に面白い」「時々目がちかちかします」「それに酔ったようになるものも……注意して遊ぼう」「はい」「色々な作家の作品も同時開催。前谷康太郎の案内葉書」「はい、同じように光を使った作品が展示されています」「さて、こちらが今回の面白催し」「あれ……マンガですか」「解剖されたカエルが、研究所にある薬品や機材を使って復活。『黄泉（よみ）ガエル』として仲間を集めた。定年のため荷物を片づけに来た科学者が、サボテンの剣、笹の葉の手裏剣などを駆使してカエルと戦う」「変な話……」「自らを犠牲にして学者を倒すために『刺しちガエル』が登場するが、解剖されながら学者を愛していたメスの『寝ガエル』が裏切る。学者は刺しちガエルを倒すが、寝ガエルが犠牲になるのじゃ。そして、黄泉ガエルを倒さないと、またしてもカエルたちが復活する……」「最後の戦いですね」「ま、こんなの……」「何ですこれは……主人公の学者は……」「いい男じゃろう」「大家さんじゃないですか！」「だから、この展覧会の催しなんだって」「ううん……続く」

  2013.11.28

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その３「オペラシティミュージアムの続き」

  「オペラシティでは、五線譜に描いた夢のチケットで、常設展示なども御覧いただけます」「はい、で、不気味な絵が出ていますね」「『聖と俗』という展覧会。聖なるものと、俗との対比、あるいはそれぞれの中に潜む違う世界。これもなかなか面白かった」「へえ」「特に聖女」「はい」「ここで紹介する絵は服を着ているが……とにかくもう色っぽいのもあって……」「何を見ているんですか」「こういう不条理なものも」「あら」「続いて大垣美穂子の作品展」「これは骸骨ですか」「今にも踊り出しそうじゃな」「ううん、さっきの展覧会とも通じる物があるかな」「触ってもいいよってのがこちら。星図をデザインし、星には穴が空いている。それをそのままオルゴールにして、天空の音楽が奏でられる」「へえ、面白いですねえ」「こちらは下の彫刻」「フリースペースですね……お馴染みの黒い影が」「これは中庭のクリスマスツリー」「はい、季節になりました」「では、次行きましょうか」「はい、次回はこの建物の４階参ります」「まだ行くんだって」

  2013.11.27

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その２「東京オペラシティ」

  「新宿の辺りを散策します。こちらはオペラシティ」「はい、京王線初台駅から直通ですね」「こちらで開催中の展覧会が、五線譜に描いた夢。日本のクラシック音楽の歴史を１５０年にわたって楽しめる」「へえ」「１２月２３日まで開催されているので、皆様もぜひ」「はい、オススメですね」「今回は展示されているものから、楽譜をいくつかご紹介」「はい」「まずは『荒城の月』」「これは知っていますね」「ところがギッチョン、作曲者が意図したものは我々の知っているものとは違うのじゃ」「へえ、どこが」「まず、画像は小さいが、一目で分かると思うのは、八分音符で書かれている」「今は違うんですか」「四分音符で朗々と歌うのが普通。だから倍の早さで歌う。おそらく、スラーをつけてなめらかに歌うのじゃろう」「すると、今の歌とは随分違いますね」「そう。更にもう一つ、『はなのえん』の『え』の音に♯（シャープ）がついている。今は日本的音階で歌うからついていない」「どういうことです」「滝廉太郎は、シューベルトなどの西洋歌曲のような作品を作ろうとしたということじゃろうな」「面白いんですねえ」「これは詩人の萩原朔太郎の作品。彼がいくつか作曲しているのはお馴染み」「世田谷文学館でも出て来ましたねえ」「これは伊福部先生、『キングコング対ゴジラ』の作品」「怪獣映画ですか」「色々な作品があるのじゃが、弟子達が９０歳の誕生日に送った作品は、大半がゴジラをモチーフにしたものだった」「へえ」「そのテーマは、４分の２拍子で、ミレド・ミレド……８分の３拍子でミレドシドレ、また４分の２に戻ってミレド……あの面白いテーマはお馴染み。ラヴェルのピアノ協奏曲にそのままこのメロディが出て来るが、リズムのため、誰も盗作とは言わない」「へえ」「リヒャルト・シュトラウスの『紀元２６００年祝祭曲』。日本とドイツが同盟を結んでいたので、お祝いに送った作品。どこの国だかさっぱり分からないメロディが、日本的だと思っていたらしい。これは作曲者自身の自作自演の録音を持っていたが、震災でデータが吹っ飛んでしまった」「惜しいことをしました」「こういう国に貢献する仕事が多かったため、ナチだと今でも言われているのもかわいそう」「はい」「最後に、武満徹の『弦楽のためのレクイエム』。岩城宏之先生指揮で演奏された初演の録音があったが、震災でデータが吹っ飛んでしまった」「はい、本当に惜しいことをしました」「まあ、こんな感じで今日の一番のメインとなる展覧会でございます」「はい、散歩の報告は続く」

  2013.11.26

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  ぢい散歩６０「新宿周辺」：その１「古賀政男～刀剣博物館」

  「さあ、記念すべき今年の第６０回ぢい散歩」「よくやりますねえ」「今回は新宿周辺を歩きます」「参りましょう」「まずは代々木上原にある古賀政男音楽博物館」「はい」「古賀政男の家が、門から石畳、家の中も書斎などが再現されている。もちろん、作品にも触れてもらおうという」「いいですねえ」「今開催しているのが、埼玉千葉を歌った曲」「小さくてよく分からないですね」「曲を流すコーナーもあるのだが、この日は何らかの演奏会に参加する小母さん方がわあわあやっていて……次々に博物館内に入って来て騒いでいるので嫌になった」「ということで、早めに切り上げました」「後で考えたら、博物館の料金を払っていないんじゃないかなあ」「あり得ますね」「小田急線で参宮橋駅へ移動。ここからオペラシティまで歩きます」「え……かなりありますにょねえ」「１キロちょっとじゃ。一気に行くのではなく、途中に、ほら、刀剣博物館がある」「あら」「こちらでは今年重要刀剣等の指定を受けた作品の展覧会」「へえ」「刀の鑑定法なども紹介してくれるが、どうもよく分からないね」「駄目ですか」「鍔のデザインが面白いのは分かる」「はい、それを楽しみに訪れています」「これは刀を作るための地金」「へえ」「何もないのも愛想がないので、刀を一振りだけご紹介」「何というんです」「さあ、次行こう」「やっぱり駄目だ」「ということで、本日の散歩は始まったばかり。これからオペラシティへ参ります」「はい、続く」

  2013.11.25

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  ぢい散歩59「西武線」

  「さあ、ぢい散歩第59回は西武線沿線を回ります」「初めてですね」「池袋線の練馬区美術館」「はい」「森鴎外の愛した画家、宮芳平展」「ちらしは」「自画像。自画像だけで一部屋できている。その時の心が表れるというが」「よく分かりませんね」「さあ、バスで新宿線へ移動。こちらはちひろ美術館」「いわさきちひろですね」「学生時代に何度か見たのじゃが」「どうでした」「淡い雰囲気は好きだった」「なるほど」「ただ、人物はどれを見ても笑顔がない。これは何だろうと思っていた」「心に何かあるのでしょうかねえ」「今回分かったのは、笑顔がないのではない。能面にあるような複表情なのじゃな」「複表情って」「色々な表情を感じ取ることのできる顔なのじゃ。だから全体の雰囲気からその人の心情を感じ、見た人が顔にその気持ちを入れることができるのじゃ」「ううん、そうなのでしょうねえ」「さあ、今日のゴールは田無」「はい、これはライトアップですか」「あとは打ち上げで、飲み会」「大変ですねえ」「今日は５時間程度で打ち切り」「あ、軽かったんですね」「ということで歩いたのは6500歩と少な目」「鉄道、バスの利用でした」「使ったお金は交通費は中村橋までと田無からを除いて５２０円。木戸銭は無料。絵葉書などのグッズが５００円でした」「はい、安上がり」

  2013.11.24

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  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その６「朝倉彫塑館」

  「さあ、日暮里の散歩もいよいよ最後」「あさくらちょうそかんですね」「ひらがなでしゃべるな。朝倉彫塑館。朝倉文夫の彫刻を集めた美術館じゃ」「はい」「猫の彫刻が有名。一部屋猫が沢山という部屋があるぞ」「今年は猫に縁がありました」「こちらも」「はい」「屋上にある彫刻」「どこを見ているんでしょうね」「下から見ると、ご覧の通り」「へえ」「へえ……って、最初の写真に出ているぞ」「え……あ、本当だ」「こちらは近くのお店」「これも猫ですか」「はい、通りに出たところにある経王寺」「これもお馴染みですね」「ここの山門も、幕末の銃弾の穴が空いている」「はい」「はい、駅前の本行寺まで戻りました」「これは」「道灌丘碑」「太田道灌にゆかりがあるんですか」「さあ」「頼りないね」「こちらは一茶の句碑」「一茶は常磐線沿線ではお馴染みですね」「ということで、本日はこれぎり。　歩いたのは万歩計で１４２５０歩、１１．５キロと記録されている。　使ったお金は交通費は北千住までと日暮里からを除いて無料。入場料は荒川ふるさと館と朝倉彫塑館の600円、他は無料。勝った絵葉書などのグッズが３２５０円」「大家さんにしてはずいぶん買い込みましたね」「昼食は850円の蕎麦とカツ丼のセット」「はい、贅沢なぢい散歩でございました」

  2013.11.23

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  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その５「谷中界隈」

  「さあ、お馴染みの谷中界隈を歩こう」「参りましょう」「まずは猫」「ううん、どうでもいいな」「今年は猫に縁があったので」「はい」「こちらは染物屋の店先」「これも有名ですね」「正蔵と三平の半纏じゃ。自宅が近いからね」「はい、これもお馴染みです」「ということで御行の松まで参りました」「ここも何度かご紹介しています」「子規の句碑、落語でお馴染み、お若伊之助の猫塚などがある」「そうでした」「豆富料理の笹乃雪、子規庵も省略して、書道博物館」「不折さんですね」「清時代の書の展覧会を開催中」「はい」「三平堂のちらし」「こちらもお馴染みの場所」「font color="#FF0000">羽二重団子にある子規の句碑。お馴染みなので説明は省略」「省略ばっかりだね」「ということで、次回は日暮里駅の向こう、リニュアールした朝倉彫塑館へ参ります」「はい、続く」

  2013.11.22

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  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その４「一葉を中心に」

  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その４「一葉を中心に」「千住を歩いております」「はい、これは……」「円通寺。幕末に彰義隊が多く亡くなって、ここに墓が作られている。それから、南千住の駅前に吉展ちゃん地蔵があるが、誘拐されて死体が発見されたのがここ」「色々ありました」「さあ、左に見える格子に注目」「はい……何でしょう」「こちらが上野寛永寺の黒門。清水様の辺りに石碑があって、元の位置が分かる」「へえ」「そこで亡くなった人をこの寺に埋葬した訳じゃが、明治４０年に黒門をここに移築した。門をよむ見ると弾の跡が沢山見えるぞ」「すごいですねえ」「そのまま一葉記念館まで参りました」「途中の千束稲荷などは省略します」「ここも毎度毎度の場所なので、今回は一葉像をご紹介」「展示室では写真は撮れませんよね」「こちらは展示室外にあって、係の人に聞いたら許可を出してくれた」「そうなんだ」「さあ、一葉の家があった跡も毎度のことなので省略、そのまま西へ進んだ三島神社」「はい」「こちらは火除稲荷」「火事から守ってくれる神様ですね」「こちらもお馴染みの雷井戸。神社の境内に落ちた雷を井戸に閉じ込め、この地には落ちないという約束で逃がしてやった。いつ掘ったものか定かではないが、今でも水はたっぷりあるそうじゃ」「落ちないように蓋がされています」「ということで、絵馬も雷様」「なるほどね」「鳴るほどという洒落じゃな」「さあ、この後はまた、いつものコースですが……」「次回に続く」

  2013.11.21

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• おかしいね、今の政府

  「福島の原発はやっと廃炉が決まった」「そうですね」「この間まではまだ使えると言っていたのじゃ」「おかしいと思いましたね」「新聞各社は、小泉発言に対して、政府は真剣に検討するべきだと論評している。原発推進派も、同じ論調になったのが面白い。読売だけは取り上げるのを避けているようじゃな」「へえ」「政府はこれを全く無視。原発を再稼働することを求めた」「はい……本当に使用済みの燃料はどうするんでしょうね」「経済のためには、安い原発を使わなければならないと言っているが、すでに震災後にばれてしまったように、燃料を作るのにお金が掛かっている。使用済み燃料を処理するお金は計算に入れていない。全部合わせれば、火力とあまり変わらない」「そう計算されますが、信じられませんね」「だって、原発を世界一沢山持っているのに世界一の値段になっているのじゃぞ。二位のアメリカの倍になるという試算が出ているね」「ううん……」「ちなみに、CO2の排出も、燃料を作るときに大量に発生し、火力と大差なくなっている。ただ、日本は金を出して海外でやっているので、日本は排出していない」「そうでした」「なぜ原発を推進するのか……経済問題以外になにかありそうじゃ……今は保障や原発などのある地区への補助金がすごいから……市町村の予算の半分を出しているのじゃから、しかも今はほぼ税金。これが無くなってもかなり変わるのじゃないかな」「あとは地元の問題がねえ」「東電は黒字になったが、そういう対策は税金任せ。儲けの分は今まで抑えていた社員の給料に充てるそうじゃ」「ええ……」「今回もまた、高卒でも100万円のボーナスは保障されるのじゃろう」「ううん……何か間違っているような……」「もう一つ……大慌てで機密保護法を作ろうとしているのはなぜじゃろう」「議論が必要ってことでしたね」「昨日、麻生さんは、その他のちょっとした法案に対して、議論が必要だから早急には決められないと答えていた。機密保護法は簡単だという意思表示じゃな」「ううん……」「さあ、何が問題なのか、じっくり見て行こう……ちなみに、テレビでも新聞でも、偏りがあって、自分に都合のいいことを報道するからね」「さあ、見守っていきましょう」

  2013.11.20

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  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その４「一葉を中心に」

  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その４「一葉を中心に」「千住を歩いております」「はい、これは……」「円通寺。幕末に彰義隊が多く亡くなって、ここに墓が作られている。それから、南千住の駅前に吉展ちゃん地蔵があるが、誘拐されて死体が発見されたのがここ」「色々ありました」「さあ、左に見える格子に注目」「はい……何でしょう」「こちらが上野寛永寺の黒門。清水様の辺りに石碑がある」「へえ」「そこで亡くなった人をこの寺に埋葬した訳じゃが、明治４０年に黒門をここに移築した。門をよむ見ると弾の跡が沢山見えるぞ」「すごいですねえ」「そのまま一葉記念館まで参りました」「途中の千束稲荷などは省略します」「ここも毎度毎度の場所なので、今回は一葉像をご紹介」「展示室では写真は撮れませんよね」「こちらは展示室外にあって、係の人に聞いたら構わないって……」「そうなんだ」「さあ、一葉の家があった跡も毎度のことなので省略、そのまま西へ進んだ三島神社」「はい」「こちらは火除稲荷」「火事から守ってくれる神様ですね」写「こちらもお馴染みの雷井戸。神社の境内に落ちた雷を井戸に閉じ込め、この地には落ちないという約束で逃がしてやった。いつ掘ったものか定かではないが、今でも水はたっぷりあるそうじゃ」「落ちないように蓋がされています」「ということで、絵馬も雷様」「なるほどね」「鳴るほどという洒落じゃな」「さあ、この後はまた、いつものコースですが……」「次回に続く」

  2013.11.19

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