名作落語大全集

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  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その３「千住大橋南詰」

  「さあ、千住を散策しております」「千住大橋から請願寺、狸塚まではお馴染みのコースなので省略」「写真もお馴染みですよ」「素盞雄神社。芭蕉句碑があるので、ここも毎度お馴染み」「これが目新しい。千住の風景が庭園になっているが、そこに芭蕉の杖と笠が……」「あっ」「流れには木場のいかだも……」「面白いですねえ」「能舞台も開いてくれたので……」「いつもの神社も新鮮」「ということで、裏へ回ろう」「裏ですか」「裏にある図書館。ここは目の前の橋本左内の鞘堂がお馴染み」「これもいつも紹介しています」「いつもはその左内の墓がある南千住駅前に行くが、今回は別コース」「はい、で、これは図書館なんですか」「図書館の中にある荒川ふるさと館で、江戸時代の俳人を紹介していた」「千住は芭蕉の句碑もたくさんありますからねえ」「それが、紹介されていない句碑もあったな」「漏れているんですか」「さあ、それで、さっき言った通り、これからいつもと違うコースへ向かおう」

  2013.11.18

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  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その２「千住大橋北詰」

  「千住の散歩、北千住から南へ向かっております」「写真は省略するが、円朝の燈籠でお馴染みの源長寺からやっちゃば（青物市場）へと参ります」「はい、昔の看板一枚をご紹介」「建部巣兆、鯉の隠居と呼ばれた佐可和鯉らの名が残る。いずれも俳人で酒飲み。中屋の隠居の還暦祝いに酒合戦を催すが、この鯉隠が勧進元を引き受けた。俳人酒井抱一とも親交があり、そうした文人を集めたのじゃ」「へえ」「橋の南にある素戔嗚神社の芭蕉句碑は、この人が建てたもの」「へえ」「さあ、いつもはこのままやっちゃばを進んで、芭蕉句碑と芭蕉像を見るのじゃが……」「今日はコース替えですね」「河原稲荷神社。ここも俳句と縁があるようで、千住に住んだ冨雪という人の句碑がある。ただ、どういう経緯で作られたのか分からないそうじゃ」「写真は省略」「こちらは本殿」「はい、千住七福神のうち布袋様もおいでです」「こちらは狛犬。足立区内では最大のもので、やっちゃばの人が何でも大きい物をと寄進したらしいな」「好きですねえ」「デザイン、台座の石組みなど、浅草神社のものと同じ設計じゃから、同一の作者かも」「はい」「はい、そのまま石洞美術館へ参りました」「ここからはお馴染みの場所ですね」「橋を渡るので、その周辺はお馴染みじゃな」「参りましょう」「マイセン展を開催中。絵を施した彫刻や皿が見事」「すごいですねえ」「こちらもお皿」「絵がいい雰囲気を作りますね」「こちらは１２月１５日まで開催しております」「皆様もぜひ」「さあ、後はお馴染み、橋戸稲荷神社から千住大橋へ移動しました」「もういつも同じですから省略します」「次回は橋の南側から」「はい、続く」

  2013.11.17

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  ぢい散歩５８「千住～日暮里」：その１「北千住界隈」

  「さあ、今年何度目になるかという千住から日暮里への散歩」「今回もお馴染みのコースですか」「いや、いつもは松尾芭蕉の句碑を７つ巡る。今回は芭蕉を離れて……というつもりじゃった」「つもりって……」「やっぱり芭蕉とは離れられないのじゃ」「どうなりますやら」「写真は北千住駅のすぐ近く、金蔵寺。閻魔大王が祀られている」「あれ、北千住で閻魔大王って有名ですね」「赤門の勝専寺じゃな。あすこから東に進んだ所に位置する」「へえ」「こちらは天保の大飢饉（１８３７）の供養塔。碑文によれば、　餓えて下民に食なし（中略）この地に死せる者八百二十八人（中略）三百七十人を金蔵寺に葬り（以下略）　だそうじゃ」「へえ」「左は千住宿の遊女の供養塔。千住は本陣もあったが、一般の旅籠も５５軒あり、そのうち遊女を置いていたのが３６軒」「吉原の近くにも投げ込み寺がありましたねえ」「さあ、お寺からすぐ南にある東京都足立都税事務所。ここが森鴎外がいた場所」「どういう経緯です」「父の静夫が津和野の御殿医だったが、明治１１年に南安達郡が設置されると、東京府から委嘱された。三年後、ここに病院を開いた。鴎外は１９歳で東大医学部を卒業し、陸軍軍医に任官、ここから陸軍病院に通った。ドイツへ留学する明治１７年までここで過ごし、父は２５年に本郷団子坂に移った」「はい」「鴎外は帰国後、最初の結婚の後上野に住み、今でも鴎外荘という建物が残っている」「前に紹介しましたね」「帰国後の『舞姫』は明治２３年じゃが、この地にいた時には漢詩を残している。千住に隠居していた幕府医学館教授から漢詩を習い、作品もこの先生を讃えるもの」「へえ」「なお、碑があるが、明治４４年に書かれた『カズイスチカ』の一部。父親が名誉や金銭に無頓着で、貧しい人にも真摯に接していた姿を思い出しつつ、自分を見直すという作品」「いいですねえ」「このまま更に南へ。こちらは氷川神社」「同じ名前が幾つもありますね」「素戔嗚尊を祀っている。１６１６年に出来たらしいな」「ほう」「こちらは弁財天。元禄２（１６８９）年の造塔。剣を持ち、宝珠を持つというのは、弁天様には珍しい、また回りには日月や鶏、猿がデザインされている」「珍しいですね」「関谷天満宮。９４９年という歴史を持つ。菅原道真公が彫った百体の一つといわれ、頼朝が関所を設けて関谷という地名になり、関谷天神と呼ばれた。洪水が多かったので、天明７（１７８７）年にこちらに遷宮され、歌枕となった」「すごい歴史」「これは台風で壊れたのかなあ……表に可愛い弁天様が描かれていたが、こちらも割れていた」「はい、残念」「ということで、次回はお馴染みのやっちゃば辺りから」「続く」

  2013.11.16

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  常磐線に寝台特急

  「さて、本日はこちら」「青い列車ですか」「寝台特急じゃ」「昔、ブルートレインなんてのが人気になりましたねえ」「そうじゃな。これはいつも朝利用している取手駅」「え……常磐線ですか」「そうじゃ」「ううん……寝台車を走らせる意味がありますかねえ」「行先も何も表示されていないから、操車場かどっかへ移動するだけのことらしい」「なあんだ」「ということで、本日はこれぎり」

  2013.11.15

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  ぢい散歩５７「名古屋」：その４「熱田神宮」

  「名古屋で孫のお宮参り」「やって来ました、熱田神宮」「体を心配していて、こういう行事をすっかり忘れていた」「ひどい爺ちゃんだね」「わしに似て、いい男になるぞ」「可哀想にねえ」「この先は立入禁止」「はい」「虚偽表示で人気の喫茶店で打上」「ふてぶてしい寝顔ですね」「何だ」「いえ、福々しい」「ということで、さあ、帰ろう」「軽いね」「こちらが名古屋駅」「はい」「向こうのねじれたビルのライト」「ううん、どうでもいいなあ」「ということで、新幹線に乗って帰るという……」「本当にどうでもいい締めくくりですね」「歩いたのは万歩計で１６０００歩、１２．５キロと出ている」「思ったより多いですね」「鶴舞公園と熱田神宮の中、それからノリタケの森までの往復……そんなものなのじゃがなあ」「はい」「使ったお金じゃが、交通費はスイカで通ったのでよく分からない」「調べればいいじゃないですか」「後は昼食と、土産……合計で１７２０円」「安上がりだねえ」「まあ、そんなところで、ぢい散歩第５７回は読み終わりと致します」

  2013.11.14

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  ぢい散歩５７「名古屋」：その３「ノリタケの森」

  「さあ、名古屋の散歩です。昼食場所から５，６００メートル、駅からトータルでも１．３キロ。ノリタケの森へ参りました」「こちらは……」「陶器のお店の敷地内に作られた施設。明治の半ば以降……最も古いものは１９０４年……に建てられた赤煉瓦は歴史を感じさせるな」「いいですねえ」「陶器作りのミュージアム、絵画、陶芸などのギャラリー、もちろん食器のショールームもある」「はい」「施設の中は省略」「まあ、写真は撮れませんしね……これは煙突ですか」「１９３３年に作られた窯の後。６本の煙突が並んでいる」「煙突も歴史的建造物なんですねえ」「さあ、まだ時間があるなら、トヨタの産業技術記念館にも行こうと思ったが……」「こちらは以前に来ております」「お宮参りに行くことになったので……」「いよいよですね」「熱田神宮へ参ります」

  2013.11.13

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  ぢい散歩５７「名古屋」：その２「昼食」

  「そんな訳で、名古屋に来ております」「はい。写真は名古屋の影絵ですか」「地下道の絵じゃ」「これもですね」「虫の世界、動物の世界、人間達……写真は鳥の世界じゃが、足下のタイルにも鳥がデザインされておる」「なかなか洒落ていますねえ」「水辺の風景、奥の方は青、手前は紫のライトで……」「もう美術館ですね」「こうして、ルーセントタワーまで参りました。ここで昼食。とりあえず名古屋に来たのだから、名古屋名物を食べないとねえ」「はい」「ひつまぶしは、初めて来た時にかの有名店でいただいたので……」「じゃあ、ういろうかな……」「こちらが名古屋コーチンを使った親子丼」「玉子が別に乗ってるのが斬新ですね」「わしは味噌カツ。最近人気のわらじという奴。なるほど、ちょっと薄いのがわらじを思わせる。味噌カツとソースと半々にしてもらった」「お味は」「うん、まあ、こんなもんじゃろう。二枚セットで１．５倍の量だがお値段は同じ……つまり、普通のカツの７５％の厚みという……」「ケチな計算しているねえ」「さあ、お腹いっぱい……東京へ帰ろう」「あれ……大家さん、孫のお宮参りでしょう」「え……あ、そうか、食事をしたら忘れちゃった」「しょうがないね」「ということで、またしても続く」

  2013.11.12

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• 最近の国会議員は

  「猪木が北朝鮮へ行ったが、人を小バカにした会見にあきれ返った」「はい」「第一声は『元気ですか』で、完全に国会議員ではなく、タレントの猪木」「つまり、タレントとして北朝鮮へ行ったのだという意思表示でしょうね」「そこまで馬鹿にされて、アナウンサーはなぜ突っ込まないのだろう。テレビでは面白がってその台詞ばかりを繰り返すのが馬鹿……それでいてその部分をきちんと批判もしない」「本当ですね」「ニュースは大切なところを伝えてくれないのじゃ。国会議員として北朝鮮へ行くと書類を提出したのに認められなかった。それで行ったのだから、猪木はタレントとして行ったのだと言いたいのか……そのくせ書類が認められなかったのがおかしいと批判するのだから、国会議員として行ったのか……それならあの会見は何なのか……」「謎だらけですね」「分かるのは国会議員としての資格はないということ……今回のニュースで分かったが、スポーツ党がつぶれて、維新の会に移っていたのじゃな」「維新はますますダメですねえ」「問題ばかりだものねえ」「もう一人はどうです」「天皇に手紙を渡した馬鹿か」「はい」「まあ、あれは厳重注意、妥当な処分だったな」「議員としての資質に欠けるんじゃありませんか」「国会議員としての意識の欠如、一般社会人としての常識の欠如……まあ、そんなもので、教えてやればいいんじゃないか」「大家さん、案外甘いんですね」「昔教師だったから……それで言えば、山本は厳重注意でしばらく生活指導を続ける。猪木は停学処分に値するんじゃないか。要するに学校の品位を汚す……正しくは国会の常識を壊してしまった」「しょうがないね……ですか」「ただ、自民党の問題発言など全く隠蔽した現与党じゃから、野党の問題も追及できないんじゃないか……」「はい、見守っていきましょう」

  2013.11.11

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• ぢい散歩の予定：12月1日「臨海」

  「ええ、ぢい散歩でございますが、11月23日、30日の土曜日に計画をしておりますが、微妙な部分が未定でございまして……」「で、12月ですか」「12月1日（日）は決定しました」　ＪＲ京葉線などの「新木場駅」をスタート夢の島熱帯植物園　葛西臨海公園駅まで移動して葛西臨海水族館　バスで葛西駅まで移動して地下鉄博物館　東西線で行徳駅まで移動して行徳落語会「というコース。木戸銭は１６６０円、交通費が３５０円。ただし、新木場駅までと行徳駅からは別。他に食事代」「はい、最後の落語会は」「柳家ろべえ君の会。東海道をタイトルにしていたが、江戸から京都まで５３次プラス２をクリアしてしまった。再出発の２回目」「お勧めですね」

  2013.11.10

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  ぢい散歩５７「名古屋」：その１「鶴舞公園」

  「ぢい散歩、今回はちょっと遠出、名古屋へ参りました」「こちらは広い公園ですねえ」「まずは鶴舞公園じゃ。駅の名は『つるまい』じゃが、公園の名は『つるま』らしい。東京の『秋葉原』や埼玉の『熊谷』の例から推理すると、駅名が後からできたと思うのじゃが……」「どうでもいいこと推察していないで、参りましょう」「明治４３年に行われた関西府県連合共進会。この記念に作られたのが写真の噴水塔。設計したのが鈴木禎次。夏目漱石の奥さんの妹と結婚した人」「そうなんだ」「明治３９年から、名古屋高等工業学校（現名古屋工業大学）の教授となったが、この時にわしの爺さんが師事している」「それで今回の取材となったんですか」「爺さんの兄さんは、漱石と手紙をやり取りした弟子で、岡山の雑誌に『理屈正月』という作品を発表し、岡山の漱石と呼ばれた」「複雑な縁があるんですねえ」「もう一つ、奏楽堂。同じ時に出来た演奏会場で、やはり鈴木禎次のデザイン」「斬新ですねえ」「昭和９年の室戸台風で壊れて、別の物が建てられたが、平成９年に昔の姿が復元された」「へえ」「実はこの人は、名古屋の町を設計しているのじゃ。当時は一車線でもいいというのを、将来を考えて三車線道路を考えるべきだと提唱している」「進歩的だったんですねえ」「絵はわしの爺さんが描いた鈴木禎次。辰野金吾博士の弟子で、爺さんの手記によれば……　その雷は博士以上だったと見え、ご機嫌の悪い時などぞろぞろ下級生など廊下を忍び足で逃げ回っていたことである。」「手記の続き。絵の中の文字は右端より「門衛」「校門」、左端は「鈴禎先生来校の図」とある。　製図室でその頃合いを計って見ていると、いつもの様に人力車に乗って来る姿が遠方よりよく見える。すると今まで与太を飛ばしながら騒いでいる連中が、皆神妙な顔で画板に向かい出すのである。」「さあ、爺さんの先生が作ったのは以上……せっかくだから、他も見物しよう」「こちらも演奏会場ですか」「こちらは大正１４年の普通選挙施行を記念して作られた野外ステージ。昭和３年の完成。壁面には普通選挙の五箇条のご誓文と英訳が書かれた青銅板があったが、太平洋戦争で回収されたのじゃろう、昭和６１年になって新たに作られたものだそうじゃ」「へえ」「これはいしずえ碑という。正義のための運動はここから起こったのだそうじゃ」「へえ」「こちらは鶴々亭。昭和３年に昭和天皇即位を記念して産業文化の博覧会を開いた時の記念。この日はお茶会に使われていた」「はい」「その他ジャズバンドの演奏などもあった。球根フェスタがあり、花の種がただでもらえる」「大家さんのことだから沢山もらったんでしょう」「いやいや、たったこれだけ」「すごいね」「入り口には昔の門が残されていたが、その前に屋台が出ている無神経さ……まあ、これは上野でも同じで、不忍池の由来の碑は読めたことがないのじゃが……」「愚痴っぽくなってきたね」「今回名古屋に来たのは孫のお宮参り。会場の熱田神宮はすぐ隣なのじゃが、ちょっと早いので名古屋駅まで戻って昼食としよう」「はい、続く」

  2013.11.09

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• ぢい散歩の予定：１１月１７日（日）：西武線沿線

  「まずはニュース。10日（日）朝６：３０日本テレビの『皇室日記』に、象牙彫刻展が登場します。桂夏丸君のお父様、阿部さんが高円宮妃殿下を案内する様子が出る……かも」「カットされるかも」「ということで、ご紹介」「でした」「さあ、１１月のぢい散歩……今回はシリーズ初めてのコースをご紹介」「新コースですか、珍しいね」「西武線沿線の散歩を企画。西武線田無駅９：３０発のはなバスで、多摩六都科学館へ。同じバスで戻り、上井草駅のちひろ美術館、池袋線へ移動して中村橋駅の練馬区美術館、池袋にある古代オリエント美術館へと回ります」「大変だ」「１７時頃に池袋駅で解散予定。　交通費は田無までと池袋からを除いて９９０円。木戸銭は２３００円、尚、都内各地の美術館が無料や割引になるぐるっとパス２０００円を購入すると、木戸銭は全て無料になります」「上野周辺で１２施設、東京、皇居周辺で１２施設など、７７の施設でご利用になれます」

  2013.11.08

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• ぢい散歩の予定：１１月１３日（水）：千住から日暮里へ文学散歩

  「今年は水曜日のぢい散歩を実施して参りました。９月からお休みしていましたが、１３日に復活します」「今度はどちらへ」「ただただ歩くだけの特別企画」「すごいね」「９：４０に北千住駅をスタートして、森鴎外の父が勤めた病院跡地を経て石洞美術館まで。リクエストがあれば、松尾芭蕉の句碑を回ります。そうでなければ直通で１．７メートル」「最初から２０分も歩くんですね」「続いても希望によって、南千住駅前の回向院を見るか、彰義隊の墓を見るかコースを代えるが、千束稲荷神社の樋口一葉像を見て、一葉記念館まで約2キロ」「うへ……」「次も、御行の松か、入谷の鬼子母神か、どちらかを通って笹乃雪まで１．７キロ」「大変だあ」「ご希望ならオプションで豆富料理。2600円」「はい……ケチな大家さんですから、通常の昼食は５００円程度になっています」「すぐ先の書道博物館を見学。そこから１．２キロ歩いて、朝倉彫塑館へ」「あっ、先日再開した博物館ですね」「ここから日暮里駅まではすぐ。３時には解散できます」「歩くのは約７キロ。ハードだねえ」「木戸銭はバラで払えば1800円。これを1300円で……尚、上野公園の下町風俗館の切符も入っていますので、ご希望なら朝倉彫塑館からすぐですので……」「すぐって、どのくらいです」「２．２キロ」「……希望者はメールでご連絡を……って、いないだろうなあ」

  2013.11.07

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  誤表示とは何か

  「最近話題の言葉が『誤表示』」「表示を間違えたんですね」「しかし、違う素材を使っていて、表示を間違ったということはあり得ない。誤表示というのは、国産和牛と、インチキお肉を売ろうとして、その表示を逆にしたとか……」「あ、そういうのを誤表示っていうんですね」「ちょっとその例を出してみよう」「はい、これが誤表示」「え……あれ……」「これは誤表示であっても、上にちゃんと注があるから許せる」「チラシ掲載の写真はイメージであり、販売商品と一部異なる場合が……あります、ってんですか」「写真にも『写真はイメージです』ってちゃんと書いているのがいいね」「なるほど」「こちらも……」「え……高いですねえ」「わしの利用しているお店では、１個６００円の品、２個で１００００円というのがあった」「これは『０』を一つ余計につけたんですね」「２個なら１００円という『１』を出し忘れていた例もある」「ドジなお店ですね」「和田アキ子は西暦２万年に新曲を出したこともある」「ははは」「こちらは一瞬悩むが……」「はい……大家さん暇人ですね」「こういうのが誤表示といって、ついウッカリ出してしまうのじゃな。店で出していない物をメニューに出すというのは……意識的にやっていると言われても当然。だから、謝罪は本当に自分たちが悪かったという意識を持っていないと、ああいうホテルのオーナーのようになる。それからみ○も○たも同じじゃな……結局他人のせいにして……」「悪かったという意識がないと、謝罪はできないのでした」

  2013.11.06

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• ぢい散歩の予定：１１月１０日（日）「上野の寄席をハシゴ」

  「さあ、１１月の予定……１０日（日）の予定を発表」「どうでもいいね」「前回同様上野の鈴本演芸場で、早朝寄席。10時より。今回はろべえ君が来るよ」「はい。木戸銭500円で、定席の割引券ももらえます」「場所は、ＪＲ上野駅から８００メートル、ＪＲ御徒町駅から３００メートル、銀座線上野広小路Ａ３出口で口から１００メートル、日比谷線仲御徒町駅、大江戸線上の御徒町駅は地下道で通じているので、同じ出口へ出られます。千代田線湯島駅２番出口から３５０メートル」「細かいねえ」「11:30に終わって、20分後、すぐ南にある上野広小路亭が開演。上野広小路交差点のすぐ向こう。雷太君、京ゆめ、東京ボーイズなどが登場。トリは歌蔵」「木戸銭は２０００円ですね」「こちらは上野の芸能情報があれば半額になります。欲しい方は……取りに来てね。当日わしが行ったら、一緒に１０００円で入れます。」「あらら」「尚、寄席の中においてあるので、今回入ればもらえます。それから、連休などの特別興行の場合は割引は使えないこともあるのでご注意を」「はい、皆様もどうぞという情報でした」

  2013.11.05

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• 楽天優勝！

  「今回の日本シリーズが楽天の優勝で終わった」「おめでとうございます」「さて、勝敗を分けたのは、セパの力の差かな」「え、そうなんですか……昨年は巨人が優勝していますねえ」「昨年はパリーグらしさが出ないうちにズルズルと行ってしまった」「そうですかあ」「パリーグはシーズン中から見ていたが、クロスプレーの面白さ、投打の駆け引きの面白さなどがある」「はい」「セリーグはその合間に見るが、それが欠けているな」「そうですかねえ」「わしは王さんのファンなので巨人は嫌い」「はい、王さんのファンに巨人ファンはいませんからねえ」「クライマックスシリーズから本格的に見たが、やはり、野球そのものの面白さが感じられない」「それじゃあどうしてファンが多いですか」「それは球団が言っている通り。巨人ファンは女・子供、野球を知らない素人が多いから」「失礼だね」「わしではない、オーナーの台詞じゃ」「はいはい」「セリーグでは、シーズン負け越しのチームが日本一になったらおもしろいという、変な方の期待もあった」「そうですねえ」「さて、日本シリーズも大半は巨人の一人芝居……まず、エラーがひどい。これは巨人は守備練習しているのかなあ……記録に残らないエラーもあって、巨人ファンはいらいらするじゃろう」「巨人ファンは分からないんでしょう。勝てばいいんですよ」「そうじゃなあ。それからクロスプレーの面白さがない」「ありませんかねえ」「まずバックホームがない。バックホームで、あっこれはアウトだと思ったのに、キャッチャーがブロックしていない。していれば絶対アウトのタイミングなのに……そういうプレーが多かったなあ。わしの計算では少なくとも４、５点はやらなくてもいい点数だった」「はい」「打つ方も、投手起用も……ううん、巨人の選手起用はよく分からない。相手をかく乱する目的だったのかなあ……」「分かりません」「第６戦は楽天を完封できたのに、守備で点数を献上していた。　一方、第６戦の楽天の田中もひどかった。巨人はストレートしか打てないのに、ストレートで勝負して逆転されたのじゃ」「あれはねえ……やっぱりやらせですか」「おそらく、最後まで投げ切るのが無理という判断で、最終戦まで行って、最後を締めるという目的で負けたのじゃろう」「はいはい」「ということで、楽天おめでとう……セールやるのか「さあ」「このブログでは、おめでとうメールをくださった方に落語の本や色紙を……」「野球と関係ないじゃないですか」「あれ……」

  2013.11.04

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• 今日は文化の日（お勧め文化めぐり）

  「さあ、今日は文化の日。お勧めのぢい散歩をご紹介」「はい、参りましょう」「上野鈴本演芸場で、早朝寄席。先日ＮＨＫで賞を取った馬るこが登場。お勧め！」「はい、10時開演」「場所はＪＲ上野駅から８００メートル、ＪＲ御徒町駅から３００メートル、銀座線上野広小路Ａ３出口で口から１００メートル、日比谷線仲御徒町駅、大江戸線上の御徒町駅は地下道で通じているので、同じ出口へ出られます。千代田線湯島駅２番出口から３５０メートル」「はい、皆様も是非」「木戸銭は５００円」「いいですね」「さあ、そこから天気が良ければこんなコース」１０：００　早朝寄席開演１１：３０　終演（この後どこかで食事を……時間３０分進めます）１２：１０　湯島天神１２：２５　湯島聖堂（御茶ノ水駅）１２：４０　駿河台下（これより神保町古書店街）　　　　　　（古書店を冷やかして）１３：１５　俎橋交差点１３：２０　北の丸公園・田安門１３：３０　国立近代美術館・工芸館　（無料開放日：中見学４０分）１３：１５　国立近代美術館・本館　（無料開放日：中見学６０分）１５：２０　竹橋駅解散「掛かる費用は、上野の寄席までの交と竹橋駅からの交通費は各自。昼食と古書店も各自。共通になるのは、早朝寄席の５００円のみ」「はい、ケチな大家さんらしく、お金を使いません」「歩くのが辛ければ、寄席の後、上野広小路駅から日本橋で東西線に乗り換え、竹橋駅まで１６０円。これなら１４時くらいで終わります」「はい、大家さんは１６０円をケチるんです」「もう少し歩きたい人は、竹橋駅に入らず、東宮御所に入ろう」１５：２０　平川門１５：３０　二の丸庭園１５：３５　三の丸尚蔵館（中見学３０分）　　　　　　（先日報告した大奥、松の廊下など行くならプラス３０分）１６：１０　大手門「東京駅まで地下通路を経て１５分くらい。千代田線、三田線の大手町駅ならすぐ。東京駅まで歩くなら行幸地下ギャラリーを通るのもお勧め。ディズニーの展覧会をやっていると思う。こちらは全て無料」「はい」「寄席から地下鉄で竹橋へ行った場合は、本館と工芸館の順序を入れ替え、北詰橋門から東宮御所に入ろう」「はい、雨が心配されますが、お勧めです」「基本コースで１０キロ程度。是非お出掛け下さい」「あれ、大家さんは……」「何としても行く積もりじゃったが、孫のお宮参りがあるのじゃ」「あれ」「名古屋熱田神宮を貸し切って式典。参加希望の方は……」「いない、いない」

  2013.11.03

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  ぢい散歩５６「親子を訪ねて」：その３「芸協らくごまつり」その３

  「さあ、芸協らくごまつり。今回は噺家さんのサイン……すでに大半の師匠のサインはいただいているので……今回特に追加された分のみを……」「はい」「まずはヨネスケ師匠。『人たらしの極意』という本。隣の晩ごはんでいかに交渉するか、いかに相手の心を開くか……もう落語について、修業についてという本が二番煎じになりつつあるので、新鮮」「はい、いいですね」「こちらは昇太君。雑誌『落語家になりたい』というハウツー本のトップを飾っているので」「はい、これも面白いね」「ご存じ米丸師匠。お元気じゃなあ……」「はい」「これで後は笑点絵葉書に歌丸師匠のサインが入れば、完成なのじゃが、師匠は記念撮影はなさるが、サインはパス」「残念でした」「参加者は無料抽選会に参加できる」「その賞品ですか」「鉛筆削りがダメになったので、狙ったのじゃが、残念……このパスケースが当たってしまった」「これはブランド物でしょう」「そう……そういわれて調べたら、通販で４千円くらいじゃな」「良かったじゃないですか」「わしゃ田舎に住んでいて、いまだに定期券を見せるのじゃ。そういう部分がない」「ははは……勝手なことを言ってますね」「なお、あれだけの大雨だったにも関わらず、傘がいらないようになっていた」「これは大家さんの力ではないでしょうね」「ということで、芸協らくごまつりは、これをもって読み終わりといたします。　歩いたのは万歩計で１０１０１歩。８．１キロと出ている。　使ったお金は、お土産代が１０５０円、昼食が芸協スペシャルで１０００円、本が２２５０円、グッズが４００円。なお、色紙代は１２６０円、１００円ショップの割引を狙って少しずつ買っておいたものじゃ」「ケチだね」「交通費は東京駅までと新宿駅から別として、間の移動１９０円」「はい、以上で報告を終わります」

  2013.11.02

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  ぢい散歩５６「親子を訪ねて」：その３「芸協らくごまつり」その２

  「さあ、芸協らくごまつりの続き」「噺家さんですか」「いや、まずはバトルロイヤル風間さん」「あれ」「例によって似顔絵をいただいた」「すごい」「10年間毎年いただいているね。今年は絵本も出されたので、いただいてきたぞ」「へえ」「今一番面白いのがこの人。瀧川鯉昇師匠」「はい」「さあ、こちらがいただいた色紙」「はい」「こちらはＤＶＤにいただいたサイン」「こちら話題になったシリーズですね」「これはティッシュ入れ」「グッズも色々ありますねえ」「はい、他にも人気の噺家がいますが……」「それはまた次回」

  2013.11.01

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  ぢい散歩５６「親子を訪ねて」：その２「芸協らくごまつり」その１

  「さあ、やって参りました。芸協らくごまつり」「そういえば、毎年雨にたたられていますね」「誰のせいじゃろう……噺家さんにアンケートして回った結果、やはり幹事の中にいるのじゃろう……ということで、歌○師匠が犯人ということに決定」「写真はその人ですか」「いや、これは会長の歌丸師匠……あ、○を丸と読めるのか……雨男は歌丸師匠の弟子じゃ」「へえ」「はい、お目汚しになりましたので……」「失礼だね」「美女をご紹介。春雨や風子ちゃん」「はい」「マジックの美女軍団」「お馴染みの顔ばかりですね」「真ん中の黄色いのがバク助」「はい、その隣のオッサンが大家さんです……間違えないように……って、誰が間違えますか」「こちらもマジックのここあちゃん」「相変わらず可愛いねえ」「こちらは熟女の手招き」「う……祟られそう」「この雨で気温が上がらないので、ビールが売れないなあ」「そうですね」「ということで、美女……などをご紹介して……」「口ごもるな」「噺家さんとのふれあいも多数ありましたが、次回、その一部のみをご紹介したいと思います」「はい、続く」

  2013.10.31

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  ぢい散歩５６「芸協らくごまつり」：その１「象牙彫刻展」

  「さあ、本日は芸協らくごまつり」「ところが大変な大雨になっています」「いかにわしが晴れ男でも、今日は無理じゃな」「すごいですものねえ」「天気は人物誕生以前から晴れだ、雨だとやっている。年季が違うね」「そうなんですか……で、落語じゃない画像が出ていますよ」「はい、象牙彫刻展じゃ」「あ、これも毎年恒例ですね」「高円宮妃殿下が審査をなさっていて、毎年阿部って作家がご案内している」「へえ」「さて、その阿部さんの作品」「これは……カエルですか」「蛙の子供はオタマジャクシ。オタマジャクシは音符……ということで卵で作曲演奏しているのじゃ」「洒落てますね」「こちらはウサギが雪ウサギを作っている」「竹と……赤いのは……」「梅じゃろう」「門松ですか」「これも一目で洒落が分かるな」「え……鬼がお習字しているんですか」「何という字を書いている」「乱……あ、鬼の書く乱……鬼の攪乱ですか」「裏を見るとちゃんとマスクや薬などがみえる」「さすが、大家さんの知り合いは洒落がきついね」「昨年からお化けに縁があったのじゃが、今年も続いている」「はい。この作品も……」「作家みんなで百鬼夜行を作ろうという企画」「へえ」「ということで、阿部ちゃんの作品だけをご紹介しました」「次へ参りましょう」「さあ、大雨の中、らくごまつりは辛いが……」「でも行くんでしょう」「そうじゃな。はい、今日紹介した作家の息子が噺家なのです」「へえ、親子をハシゴするんだ」「ということで、新宿まで移動します」「続く」

  2013.10.30

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  ぢい散歩５５「箱根」：その４「帰路」

  「懸賞に当たって箱根に来ました」「はい、続きは」「帰ろう」「あれ……」「こちらはお馴染み、箱根登山鉄道。駅伝で電車の方が止まる踏切じゃ」「はい」「こちらはアニメで有名になった建物」「はい」「はい、スカイツリーのそばまで戻りました」「早いね」「スカイツリーはこれでおしまい」「ですか」「家に着いたら、夜だった」「もうさっきから夜ですよ」「家から見たスカイツリー」「あれ、さっきで終わりじゃないの」「朝の様子」「ううん、結局どうでもいい報告ですね」「歩いたのは、万歩計でわずか７２５０歩、５．５キロ程度じゃな」「はい、バスツアーでしたから」「使ったお金は、参加費、交通費や施設利用費は全て無料、お土産代のみ９００円」「はい、メロンパンと蒲鉾だけでした」「ということで、報告を終わります」

  2013.10.29

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  ぢい散歩５５「箱根」：その３「ユネッサン」

  「さあ、箱根の旅を続けましょう」「はい、大涌谷から、どちらへ」「昔の小涌園、今はユネッサンという」「温泉ですね」「昼食はこちらのバイキング。お寿司、蟹などもあったが、山の中なのでねえ」「今一ですか」「野菜に期待したが、こちらもどうも……蕎麦ももう一つ……」「あら、そうでした」「お肉は合格……ってことにするが、これはおいしいっていうのはなかったようじゃな」「はい、お風呂に入りましょう」「温泉はあまり癖がなかったが、夕方になっても肌がすべすべしている感じ……ほら、今でもこんなにきれい……さわってごらん」「いいですよ……オッサンの肌じゃあ……」「気泡の出るの、サウナ、何種類かの露天風呂……外はぬるいので、中で温まり直し」「はい」「幕末に建てられた迎賓館。建築に十年もかけたそうじゃ。関東大震災では、村が壊滅したが、人々はこの建物に逃げ込んで助かったという」「へえ」「貴賓館。個々に味わいのある部屋で、お料理をいただける」「でも、今回はバイキング」「中の藤田コレクション美術館を見学」「はい」「こちらには福禄寿が祀られている。おみくじの無料サービスがついていたが、大吉と書かれていた」「良かったですね」「大吉って漫才か何かなのか……誰なんだ」「大家さん、おみくじって分かってるの」「こちら、ユネッサンのキャラ。鬼の角があるが、後で気付いたら、猫だったそうじゃ」「あれ、耳なんですね」「ということで、こちらの施設はおしまい」「はい、次回に続きます」

  2013.10.28

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  ぢい散歩５５「箱根」：その２「大涌谷」

  「ええ、そんな訳で、箱根へ参りました」「はい今回は」「大涌谷」「参りましょう」「さあ、芦ノ湖からが大変。大渋滞」「予測されるところでしょう」「わずか10キロに1時間半」「へえ……もう歩いても変わりませんね」「この遊歩道を歩いた方が早く着く」「はい」「時速４キロじゃあ小学生並じゃ。実は帰りにはさらに混んでいて、倍の渋滞」「じゃあ、3時間ですか」「森の木々、山の息吹を感じて、気持ちを落ち着かせよう」「大家さんらしくないね」「都会の渋滞はイライラするが、こういう自然の中では心も落ち着くものなのじゃ」「はいはい」「こうして、無事ロープウェイの駅まで到着。ここはバス専用駐車場なのじゃ。実は普通車用の駐車場へ入る車が渋滞の原因だった」「途中で分けられませんからねえ」「さあ、大涌谷。一番近くの煙は息苦しい。喘息には悪いな」「そうなんですか」「奥の方は大丈夫」「へえ……大家さんはとてもナイーブとは思えないんですがねえ」「延命地蔵」「お参りしましょう」「こうして一番奥まで参りました」「はい」「はい、芦ノ湖を眺めて、昼食に行こう」「いただきまーす」「はい、それはまた次回」

  2013.10.27

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  ぢい散歩５５「箱根」：その１「富士を見ながら」

  「さあ、ぢい散歩第５５回は、箱根へ参ります」「遠出ですね」「中央道は混雑しているので、海沿いに進んでからという作戦で……まずはスカイツリー」「ううん、箱根の報告じゃないなあ」「海老名パーキングから見る富士山」「いいですねえ」「実はこの日、富士山はここだけじゃった」「あら残念」「このパーキングでは、名物のメロンパンを試食」「はい」「さあ、渋滞を避けて、早めに行ってしまった。蒲鉾の名店鈴廣を30分早く開店していただく」「図々しいね」「こちらは蒲鉾の博物館」「色々ありますねえ」「何しろ、この辺り全部鈴廣の土地じゃからなあ」「はい」「こちらは展示物……ホテルオークラと同じような……時代やらなにやら、わしゃよう分からん」「いい加減なんだから」「これは練るのに使った大鉢」「へえ」「ま、そういうことで、早くもお土産の蒲鉾を入手しました」「天気は良さそうですが、大丈夫ですか」「１日くらいは常温で大丈夫だそうじゃ」「はい、では次行きましょう」「それはまた次回」

  2013.10.26

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• 上野広小路亭

  「はい、久し振りに寄席に参りました。今回はファンの娘を連れております」「最近、ぢい散歩でも一緒に行く人が増えていますねえ。それも若い娘ばかりじゃありませんか」「女性は平均20歳未満じゃな……男は、考えたくもないが、平均が60を超えている」「かなり差がありますね」「今回の女性も学生さん。落語好きの女性はラクジョというが、大学生だから、ラクダイ」「あれ……」「短大生もいるからラクタン」「そういうんですか」「いう訳ないじゃろう」「あらら……」「さあ、上野広小路亭でございます。今日は二人前座で、ちょっと早めに始まっておりました」「はい、前座は……」「桂しゃも治で『牛ほめ』。わしらが入って来たら、どうぞって座らせてくれた。若いのに気が利いているね」「前座がもう一人ですね」「春風亭昇吾で『犬の目』。この医者は久しぶりの患者だと言っているが、名医じゃな」「さあ、ここから顔付けに出ている人ですね。まずは春風亭吉好」「『動物園』。ホワイトライオンやらブラックタイガーやら……違っていたらゴメン……動物が色々面白いね」「笑福亭羽光」「上方の『持参金』をきちんと……いやあ、何があるのかというサスペンスが見事に氷解していくのは面白いなあ」「宮田章司」「お馴染みの売り声。変わったものも幾つか演ってくれたね」「春風亭笑好」「『短命』。男の軽さ、持ち味が出ているのだろうなあ」「三笑亭夢花」「『天災』。気の短い男が早口で何を言っているのかよく分からない……まあ、それがそれで面白いのじゃが」「新山真理」「爺漫談」「じじ漫談ですか」「介護の話とか、ちょっとテンションが下がったかな。面白いのじゃがなあ」「はい。仲トリは三笑亭茶楽」「『品川心中』。最近間男ものばっかりだったからなあ……良かったよ」「食いつきは昔昔亭Ａ太郎」「『皿屋敷』。大ドロ入りでよかったよ。わしの連れて行った娘が手拭をいただいた」「へえ、良かったですね」「気があるんじゃないか……お付き合い希望なら、わしの口座に振り込みを」「ないない……コント青年団」「『人事異動』。真面目な社員といい加減な人事部長の取り合わせが面白いね」「春風亭柳太郎」「新作の『おかえり』。小説的にはあるネタじゃが、落語では珍しいね。シュールで暗くなりそうなのを、いい感じに仕上げていた」「古今亭寿輔」「例によって熱帯魚の着物で、わしの連れて行った娘がおちょくられ、『不快だったら、後ろの席へ行ってもいいですよ』と言われてとまどっていた」「で、出し物は」「なんと『死神』。トリではないからか、オチは明るく……それも仕込みが入って……見た目は怪しいオッサンなのに、何ていいんでしょうね」「はい、東京ボーイズ」「時間が押していて、歌えない歌の羅列から、『中之島ブルース』を……５分でおしまい」「残念ですねえ……トリは春風亭柳好」「『寝床』をたっぷり。そりゃそうだよね。さっきの『死神』に負けられないものねえ。人物の描写、展開、見事だったね。もう最後の質の高さは大満足の一日でした」「はい、ということで、本日はこれぎり」

  2013.10.25

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• 止まった記憶

  「どういうことです」「仕事が忙しくてパソコンにふれず。一度もアクセス出来なかったので」「そういえば、先々週の日曜日、なぜかアクセスがゼロでしたね」「ううん……少なくともわしは朝夕チェックしたのじゃが」「はい、機械のことはよく分かりません」

  2013.10.24

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  ぢい散歩５４「皇居周辺」：その５「三菱一号館美術館～出光美術館」

  「さあ、ちょっと遅くなったがお昼にしよう」「でもまだ１時ちょっと前です」「鶏料理の専門店で、参加女性のレディース御前」「女性の写真は出て来ませんね」「あまり美しくて、ここに出すと問題になりそうで」「はい……無理してるなあ……」「こちらは唐揚げとそぼろ丼。わしにはちょっと量が多すぎたな」「問題は味でしょう」「味は上々。写真右上のポン酢はお変わり自由」「いいね」「さあ、午後は三菱一号館美術館へ」「こちらも今年何回目です」「２月２０日、７月２１日、そして今回」「三度目ですか」「印象派の展覧会。いい作品がそろっておるぞ」「はい、画像は出せません」「そのまま出光へ……失敗したのは三菱を後にすると全体で百円安く入れた」「ケチだね」「この二つと、東京ステーションミュージアム、ブリヂストン美術館、三井記念美術館の５館は一つ行くと後はみんな割引で入れます」「この出光美術館もお馴染みですね」「ここも２月２０日、８月４日に続いて三度目」「はい、レギュラーです」「こちらは仙がいさんの展覧会。『がい』の字は機種既存文字だそうですわ」「これもお馴染みですね」「ちらしに出ているのも猫じゃな」「今年は猫に縁があります」「書も味があっていいのよ」「はい」「ということで、今日の予定はおしまい。帰ろう」「……軽いね」「東京駅へ向かう……途中のアトラス」「これも皆さんお馴染みじゃないですか……」「丸の内通りの彫刻などはもう何度も紹介したからねえ」「はい」「以上。歩いたのは万歩計で１２５００歩、９．８キロと出ている。　使ったお金、木戸銭は全部で２千円。絵葉書など千円。昼食千円」「皇居周辺の散歩、読み終わりと致します」

  2013.10.23

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  ぢい散歩５４「皇居周辺」：その４「東宮御所の後半」

  「竹橋から東京駅の方へ向かっております」「さあ、東宮御所を進みましょう」「写真は大番所。警備の詰め所で、百人番所、同心番所と三つが残っている。ここは坂を上がった所が本丸入り口になる」「大事な場所ですね」「百人番所。鉄砲百人組と呼ばれる、忍者達……甲賀、伊賀、根来、二十五騎の四組が交代で詰めていたという」「百人が配属されていて、その名があるんですね」「こちらが同心番所。残っている中では一番外側。同心が詰めるのでその名がある」「奥に行くほど身分の高い役人が詰めていたんですか」「そう。最初の大番所は最も身分の高い与力や同心が警備に当たっていたのじゃな」「へえ」「こちらは三の丸尚蔵館。資料館じゃが、この日は資料入れ替えでお休み」「はい、またの機会に」「というわけで大手門へ抜けます」「はい」「渡櫓の鯱。空襲で焼けた櫓の屋根にあったもの。明暦三丁酉と刻まれているから、命令の大火の後に再建された物と思われるな」「へえ。それでまた空襲で焼けたんですね」「現在の櫓は昭和43年の再建」「はい」「ということで、東宮御所はおしまい」「で、写真はまた続いていますね」「大手門がさっきアップだったので全像を……高麗門と呼ばれます」「同じやつかよ」「桔梗濠から桔梗門に行けますが、こちらは皇居警察本部があって、出られないのですえ」「へえ」「写真の建物は巽櫓」「はい」「はい、外苑の和田倉噴水公園に抜けました」「ということで、これで本当に皇居はおしまい」「次回はまた美術館めぐりでございます」「続く」

  2013.10.22

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  ぢい散歩５４「皇居周辺」：その３東宮御所」

  「ぢい散歩、竹橋の美術館を鑑賞し、これから東京駅まで歩きます」「大変ですね」「これは乾門脇にある像」「どういう作品です」「いや、どういうと言われましても……その……次行こう」「いい加減なんだから」「北詰御門から東宮御所に入ります。ここが今回のメイン」「え、ここも……」「こちらも前に天守閣から大奥辺りは紹介したので……」「今日は何を紹介します」「竹林……ここは何種類もの竹があって比較できるぞ。これは金明竹」「落語にもありますね」「かぐや姫が生まれたのがこれじゃな。銀明竹というのもあるのじゃなあ」「へえ」「こちらは模様が面白い」「はい」「こちらは石室。抜け穴だとか金蔵だとかいう説もあるが、大奥の御納戸の脇なので、非情の時に大奥の調度類を納めていたのではないかと推察される」「へえ」「内部は２０平方メートル。伊豆石で作られている」「よく作ってありますねえ」「こちらはお昼に大砲を撃った、牛砲台跡地」「ドンというやつですね」「こちらは松の廊下跡」「忠臣蔵の発端ですね」「襖絵に、松と千鳥が描かれていた。畳敷きの立派な廊下で、江戸城内で二番目に長い廊下じゃった」「へえ」「中央の碑が松之大廊下跡と刻まれている」「はい」「富士見櫓。江戸城には１９の櫓があったが、今残っているのは三つ。三階建てのものはここだけ。出光美術館のカフェから見えるのでお馴染みじゃな」「今日、後で行きますね」「さあ、東宮御所はここで折り返し」「え、出光へ出ればすぐじゃないですか」「ここは出入り出来ないのじゃ。ちょっと遠くまで行かないと出口はない」「そうなんだ」「ということで、次回も東宮御所の続き」

  2013.10.21

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  ぢい散歩５４「皇居周辺」：その２「国立近代美術館」

  「さあ、竹橋からスタートの今回のぢい散歩、メインはもちろん国立近代美術館」「あれ、前回もメインって言ってませんでした」「この日は常設展は無料なのじゃ。竹内栖鳳展に入ると常設展にも入れる」「じゃあ、もったいない」「そう……他の日に行けなかったので……常設展にチケットで入るのが悔しくて悔しく……」「ケチだねえ……こちらは１４日で終了しております」「はい、ちらしにライオンがあったが、こちらは猫」「あれ……これもちらしの下半分と同じじゃないですか」「ううん……まあいいか」「いい加減だね」「こういう写実の面白さ。ポーズが面白かった。こういう位置から見るか、とか、この角度に何匹かを重ねると面白いとか……」「美術館の楽しみですね」「写実がすごいと思ったら、こんな作品も……」「あ……なるほど、それで猫を比べてもらうって企画ですね」「まあ、それで、この後常設展に行くのじゃが、何しろ、今年４回も来ていて、有名な作品は紹介しちゃたから……」「おしまいにしますか」「猫でまとめようかと思って……」「あら……適当な企画」「実は、後々また猫に遭遇することになる」「へえ」「こちらも猫……」「普通作者名くらい紹介するんですがねえ」「そうなのか……」「大家さんは普通じゃないから」「あ、じゃあいいんだ」「納得するな」「ということで、たっぷり１時間１５分をかけて鑑賞しました」「長いね」「さあ、これから東京駅まで歩きます」「ええっ……」「また次回」

  2013.10.20

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  ぢい散歩５４「皇居周辺」：その１「国立公文書館～国立近代美術館」

  「ぢい散歩、今年の第54回目は北の丸公園から」「またですか……こちらもお馴染みですねえ」「２月１０日、８月４日、７日、２０日、今回と、今年５回目じゃ」「縁がありますねえ」「実は近代美術館がこの日は無料なのじゃ」「あ、ケチな大家さんだから……」「実は招待券をいただいているからいつでもよかったのじゃが、工芸館も無料かと思ったのじゃ」「思ったって……実は違った」「そう。工芸館は１１月３日が無料になる」「はい、皆様もぜひ」「近代美術館は１０時からなので、その前にお隣の国立公文書館へ」「はい、こちらももうお馴染みになりました」「これは東照宮の様子じゃな」「絵図ですね」「９時４０分に開くのでね……今回の展示は旗本御家人お仕事いろいろという企画。実はこれが今日のメインなのじゃ」「１０月２４日までご覧いただけます」「旗本や御家人の仕事、アルバイトなどを紹介しているが、そういう人々の書いたものが面白い」「こちらは」「そういう中の一つ。見事な仮名文字じゃな。天明五年に藤枝外記という人が、大びしやの遊女、あや衣と心中したという話が出ている。これなら画像でも読みやすいので……」「そうなんですか……和歌があるのは分かりますが……」「洒落か……　　君とねやるか五千石とるか　　なんの五千石君とねよう　という都都逸じゃな」「これは蜀山人の肖像」「しょくさんじんって……」「太田南畝。落語にも出てくる狂歌の名人。六十歳の肖像に、本人が賛を入れたという説明がある」「絵の上の字が本人の文字ってことですか」「そうじゃな。　　食ひ潰す／六宇年の／米粒の／数かきりなき／雨土のおん　と読める」「へえ」「こちらは小判を作る役所の様子。教科書にも出ているなあ」「そうなんだ」「出ていくのに体に金を隠さぬよう、髷（まげ）から口の中、棒をまたぐことで、尻の穴まで調べるのじゃ」「すごい」「とまあ、楽しい展示を見て、これからお隣の近代美術館へ参ります」「はい、続く」

  2013.10.19

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  ぢい散歩５２「水戸」：「近代美術館（熊田千佳慕展）」

  「さて、水戸への出張があり、ついでにぢい散歩を開催」「大家さんらしいね」「仕事は県庁だったが、やっぱり……」「やっぱりって、何です」「時間を決めて約束していたのじゃ。その２０分前に着いて、早すぎるので１０分前に案内を乞うた」「はい……図々しい大家さんらしかぬ行動だね」「ちょっと部内の会議あるのでお待ちくださいと言われて、その会議が終わったのが１時間４０分後」「え……」「さすがじゃろう」「これは大家さんでも怒ったでしょう」「なんで怒るんじゃ。だって茨城県じゃぞ……」「だって、お客さんがいるのに、部内の会議なんでしょう」「でも茨城じゃから……そういえば、案内された応接室に、『お客さま優先』なんて書いてあるのが面白い」「はいはい」「茨城県庁は、筑波山まで一望できるデッキがあるが、今回仕事で入ったので写真は省略」「はい」「これから水戸市内、造り酒屋など回る予定があったが、当然中止」「いいんですか」「これもあり得ると最初から予定していた。何しろ茨城じゃから」「はいはい」「ということで、飲み会で初日は終わり」「二日目は、天気が良ければ偕楽園周辺も回ろうかと企画していたのじゃ」「どうなりました」「ご覧の通り」「雨だ……かなりひどいですね」「台風の影響。それで目の前の近代美術館のみに予定変更」「はい、残念ですが……天気で予定変更は今年初めてですね」「今年というよりわしの生涯で３度目じゃな」「恐ろしい男だね」「ところが、表へ出たら、雨は降っていない」「あれ……」「傘を用意したが、使ったのは５分くらいじゃった」「ううん、晴れ男なんですかねえ」「はい、写真は近代美術館」「参りましょう」「開催されていたのは日本のファーブルと呼ばれた熊田千佳慕展」「面白い名前ですね」「何でも、元は違う字だったが、千の佳人から慕われるようになるという意味で、もてるようにもなり、お金持ちにもなるという最高の名前だと言われ改名したそうじゃ」「へえ、それで歴史に残ったんですか」「生涯独身、貧乏だったそうじゃよ」「はい」「ちらしの絵で分かると思う、虫の視線に立って観察した」「なるほど、ふんころがしが面白いですね」「はい、リクエストにお答えして、ふんころがし」「ありゃりゃ」「こちらは常設展」「彫刻ですか」「写真を撮ってもいいですかと尋ねたら、どうぞと言われた。それで撮っていたら、係員が飛んで来て、駄目だと言う」「へえ、どうしてです」「著作権の切れていない作品が幾つかあるのだじゃ。それなら、最初にこれは駄目と言ってくれればいいのに」「ねえ」「公園の方にも彫刻はある」「はい、台風接近のため、このまま駅へ行って解散。　歩いたのは万歩計で４０００歩、３．２キロ。前日は車で移動だったからほとんど歩いていない。　使ったお金は、こちらの入場料が９５０円。お土産にお酒が２千円」「またお酒ですか」「ということで、水戸のぢい散歩は以上で読み終わりと致します」

  2013.10.18

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  台風一過

  「さて、昨日は仕事をさぼって……」「またですか」「息子は昼から出たようじゃ」「息子さんはまじめですね」「まあ、それで夜になって、プロ野球のクライマックスシリーズ……巨人戦を見るのは今年初めてかな……相変わらずじゃな」「相変わらずって……」「まあ、広島は最後に急に強くなって一気にクライマックスシリーズ進出を決めた。阪神に勝って……というより、阪神が勝手にこけてファイナルへ進出した」「ひどい言い方」「それで、わしの知っている巨人……守備が下手というのがやたらに出る試合じゃった」「広島の先制は確かにそうでしたが、ファインプレーもありましたよ」「あれは下手で打球の位置判断が遅れるから滑り込んで取ったりするので……本当のファインプレーはないね」「そうですか」「パリーグの試合を見ていると、その差は歴然。守備は格段に違う。攻守というより拙攻という方が適切なのが分かった」「まあ、そういう見方もありますが……」「まあそれで、素人が見ても打てないバッターにホームランを打たれて、この試合はおしまい」「え……まだ同点でしょう」「そうそう、一つ気付いたのは、巨人の守備で客席にボールを投げ込んでいたことじゃ」「え……そんなのどこでもやってるじゃありませんか」「巨人のＷというオーナーが、パリーグがボールを投げ込むのを批判して、『巨人ファンは女子供しかいねえんだ。ボールを取ろうとしてけがをしたらどうするんだ』とどなっていた。巨人も少しは進化したのかな……ちなみに、ファン・サービスもパリーグの方がけた違いにいいね」「はいはい」「さて、そういうことで、昨日知ったが、広島は負け越してクライマックスに登場しているらしい」「ああ、そうですね」「それなら、負け越しから日本一になるというのが一番面白い結果じゃなあ」「昨日の試合では無理そうですか」「ということで、昨日の台風一過のスカイツリーを……」「今年は台風も多く来ました」「ということで本日はこれぎり」

  2013.10.17

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• 台風襲来

  「台風が来たぞ」「すごいですねえ」「昨日良かったのは、雨はかなり強かったが、風が全く無かった。植木を入れるのも楽じゃった」「今日は風もすごいね」「４時くらいから激しくなったな。わしゃ喘息持ちで、咳き込む。すると家内が『ううん！』とうなされる。わしの方が立場が弱いので起き出した」「しょうがないね」「列車も止まっているので仕事もお休み」「はい、それで、こういうどうでもいい報告をしております」「今朝、まだ朝顔が咲いていた」「この間報告した七夕の朝顔市のですね」「三ヶ月半になるなあ。これだけ咲き続けるのは記録じゃな」「はい」「息子が小学生の時、１つの種から１０８の花が咲いたという記録がある」「という、どうでもいい報告でした」

  2013.10.16

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  ぢい散歩５１「上野美術館めぐり」その６「芸大美術館（興福寺仏頭展）」

  「さあ、ぢい散歩、今日のメインは芸大美術館の興福寺仏頭展」「はい、全部メインでございます」「この美術館も今年４回目じゃな」「興福寺もよく行ってませんか」「二年に一度。来年も節分の頃にお邪魔する予定」「はい、それならお馴染みでしょう」「毎回見ている像でも、こうして場所が変わると新しい発見もある。一緒に展示されている物も興味があるしね」「はい、参りましょう」「ちらしの仏頭、反対側がこれ」「同じ物です……例によって手抜きだね」「こちらは十二神像。黒地の写真、十二神が横に並んだ長いもの、バラバラの絵葉書などを手に入れている。興福寺に行く度に接している神像じゃな」「はい、もう顔見知りって感じですね」「その中で、来年の干支、午の神像」「はい」「ついでなので、この前に行った国立博物館にあった十二神像から午」「あら」「こちらは仏様」「はい」「これは毎年初詣で拝んでいる深大寺の仏様。今回のスペシャルゲストで、特別に展示されている」「はい……って、何でも紹介するんだから」「こちらの展覧会は１１月２４日まで開催」「はい、皆様もぜひ」「ということで、今回のぢい散歩、無事予定を終えました」「ハシゴが多いから大変です」「歩いたのは万歩計で１７０００歩、１３．３キロと記録されている。　掛かったお金は木戸銭がミケランジェロ、魔法の美術館、国立博物館、興福寺、合計３５００円。グッズ、絵葉書など２９００円」「ケチな大家さんにしては随分買い込みました」「芸大文化祭のビールなども含む」「はいはい」「ということで、ご報告を終わります」

  2013.10.15

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  ぢい散歩５１「上野美術館めぐり」その５「芸大学園祭」

  「東京芸術大学が、この日学園祭」「あ、そうだったんだ」「上野駅前から噴水広場など全部を占領して展示を行っている」「すごいですねえ」「写真は各学部で作っている山車」「はい」「これも」「はい」「こちらも」「はい……」「これも」「説明もなく、手抜きだねえ」「ま、こんな感じでいいかな」「はいはい」「こちらは法被。わしも一枚もらって着て歩いたが……」「また迷惑をかけているんでしょう」「もちろん演奏会や美術展があるのじゃが、写真を撮るのは失礼じゃから省略」「はい」「屋台の賑わいを撮影しようと思ったら、ちょっと雨になった」「晴れ男の大家さんでも駄目ですか」「この程度でやんだ。こちらはダンスのパフォーマンス」「はい、学生さんの活動はこの１枚のみ」「後はビールをもう少し安くする努力が必要じゃな」「しょうがないオッサンだね」「というわけで、芸大美術館へ入ります」「はい、次回」

  2013.10.14

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  ぢい散歩５１「上野美術館めぐり」その４「国立博物館」

  「上野の美術館めぐり。続いては国立博物館へ参りました」「こちらは久し振りですよ」「王義之展、円空展以来です」「で、今日は」「常設展示をじっくり見たいと思って」「はい、まいりましょう」「仏像が面白かったが、この後芸大美術館が仏像なので……」「それで着物ですか」「大胆なデザインじゃなあ」「本当ですね」「こちらは全体に模様を散らしたもの。全部刺繍なのじゃ」「きれいですね」「これは裾の方に」「なるほど」「全体の変化が面白い」「はい」「こちらは陣羽織」「あれ……」「浮世絵もいくつか。これはやつれ小町のシリーズ」「へえ」「同じ構図の別作品」「雨の描写など、違いが面白いですねえ」「これで仏像を紹介すると、それだけで一回終わっちゃう」「では、次行きましょう」「次回は芸大へ参ります」

  2013.10.13

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  ぢい散歩５１「上野美術館めぐり」その３「上野の森美術館」

  「ぢい散歩は上野の美術館めぐり」「こちらも今年四度目、上野の森美術館でございます」「光のイリュージョン、魔法の美術館という催し。今回の散歩のメインじゃ」「全部メインなんだね……残念ながら１０月６日で終わっています」「こちらはセンサー。手が近づくと色が変わるのじゃが、写真ではよく分からないな」「はい」「これは作品が動く。作品と影が一緒に動くことで思いがけない情景になる」「芸術ですねえ」「これは一番人気。映像に勝手な絵が付けられる。ちらしでは狼男に変身していた」「これはフランケンシュタインですか」「こちらは猫」「はいはい、似合いますよ」「光が壁に写る。早く動かすと線のようになるのじゃ」「なるほど」「これは影がカメラを通した映像になるもの」「床に写っている影なんですね」「こちらも本体と影とのコラボ。まあ、このように楽しい展示が盛り沢山」「はい面白い展覧会ですねえ」「ということで、次行こう」「軽いね。次回に続く」

  2013.10.12

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  ぢい散歩５１「上野美術館めぐり」その２「西洋美術館と下町風俗館」

  「さあ、ぢい散歩は西洋美術館へ参りました」「ここも今年３度目ですね」「６月にも予告した通り、ミケランジェロ展が今回のメイン」「あれ、科博が今日のメインと言ってませんでした……」「ちらしも途中で変わったので、二種類」「マニアだね」「はい、ミケちゃんの顔」「……それじゃあ猫だよ」「システィーナ礼拝堂の500年を記念したもの。さすがに壁画は持ってこれない」「当たり前ですよ」「写真やそのデッサンなどで紹介しているのじゃ」「へえ」「こちらが設計図」「形も面白いねえ」「こちらは11月17日まで。見応えのある展覧会、お勧めです」「はい」「常設展示は前に来た時にいくつかお見せしたので省略」「もう一つの企画は……」「新しくコレクションに加わった版画」「白黒で見事な世界を生み出すものですねえ」「とまあ、こんな具合で、昼食。今日は駅周辺がかなり混んでいる。芸大の文化祭や不忍池のお祭りをやっているから、みんな屋台で食べればいいのに」「我が儘言っているね」「はい、不忍池のお祭り。浅草橋、スポーツ関係、その他近隣の学校も小学校から高校まで参加している」「すごいですねえ」「そのまま下町風俗館へ……ここも今年何度も訪れました」「四回目ですか」「いつも同じ長屋の写真になるから、今回は布をさらしている写真」「ううん、大して変わらないんだけど」「ということで、西郷さんの所まで登って、次回は上野の森美術館へ参ります」

  2013.10.11

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  ぢい散歩５１「上野美術館めぐり」その１「科学博物館」

  「さあ、ぢい散歩第５１回は上野の美術館めぐり」「また上野ですか……今年何回目です」「ええと……１月４日はチョコレート展を中心に。２月３日は王義之展、円空展、エル・グレコ展をハシゴ。２月６日は神田の散歩だったが、上野の寄席を目的にしていたなあ。２月１７日は寄席とチェンバロのコンサートが目的。３月１７日は濱野彰親さんのトークがメイン。４月２８日は上野の寄席をスタートして銀座まで歩いたし、６月１５日のイベントでは科学博物館で午前、午後と二回のイベント。６月２３日は魔性の女を見に。８月１１日はピカソが中心。まあ、このくらい……日暮里まで拡げると、あと４回増えるが……」「今年は縁があるということですね」「ということで、まずはその中でも最も多く行った科学博物館……今日もここがメインじゃ」「はい。今年何回来たんでしょう」「今年６回目かな。地震研究のジョン・ミルン展がこの週で終わりだった」「あれ、６月と同じ写真ですね」「敬意を表して……前回のとは少しアングルを変えてある」「説明されないと分からない程度ですよ」「６月には貸し切り状態だったね。今回は数日前に皇后陛下がお見えになったというニュースがあったためか、大変な混雑になっていた」「そういうことはありますね」「始まったばかりだったのがこちら、研究者が魅せられた岩石。なるほど、素人が見ても面白い石が集まっている」「写真は」「重晶石（じゅうしょうせき）、砂漠の薔薇と呼ばれる」「なるほど、形がバラの花のようですね」「こちらは球状閃緑石（きゅうじょうせんりょくがん）。別名ナポレオン岩という」「へえ……どういう訳で」「え……さあ、次行こう」「しょうがないね」「こちらも10月6日で終了しました」「はい、あしからず」「まあ、後はいつもの動物などだから、今日はアングルで勝負しよう」「また、どっかの展覧会で毒されてきたな」「まずはワニさん」「正面からですね」「こちらはカメさん」「下から来ますか」「恐竜の化石」「二頭並ぶのは面白いね」「こちらも恐竜」「影が印象的」「なら、これはどうじゃ」「影だけかよ……だんだん手抜きになっていくぞ」「鎧を身にまとって」「ううん、いい雰囲気だね」「こちらは背の高い奴……この間、『せのたかい』と読まれて驚いた」「はい、どうでもいい話題」「こちらも恐竜さん」「正面からですね」「さて、テレビでも取り上げられた深海展が今日も人気。写真の行列でチケットを買って、そこから入り口まで百メートル以上並ぶ」「すごい」「並ぶのが嫌なら９時の開館に合わせて」「大変ですね……って、こちらも終わっています」「はい、そういうことで、今日は６つの美術館を回るのが目標ですから、どんどん行きましょう」「次回に続く」

  2013.10.10

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  ちょっとお休み

  「さあ、ぢい散歩は第５０回をご報告しました」「でも、第５０回って、９月１日ですよねえ……一月以上遅れてますよ」「この間の日曜日に５４回目をやったので……早くご紹介しないとねえ」「一回の散歩を紹介するのに何日も掛けるんだもの」「今回はその間、８月９月の日常をご紹介」「ううん、どうでもいいなあ」「まずは朝顔。７月６日に朝顔市で購入」「写真はその時のものですね……どうなりました」「これがちょうど二月目、９月６日の写真」「伸びましたねえ」「この後台風が来たので屋内に入れたり、戻したり、大変じゃった。」「はい」「今日まで毎日花がついている。三ヶ月で、毎日幾つもじゃから、もう三百を越えているはずじゃ」「すごいね」「こちらは８月のお料理。ゴーヤチャンプルー」「大家さんのお得意です」「肉に軽く塩をふる程度で、ゴーヤも切ってなるべくそのまま。その方が苦みが出る」「考えていますねえ」「いただく時にお醤油をちょっと……それで十分じゃな」「はい、結局ほとんど味付けをしないのが定番になっています」「こちらはキャベツを煮たら、面白い姿になったので……」「どうでもいい紹介ですね」「完成した料理よりも、途中のこの写真の方が面白いので……」「はいはい」「８月末の夕方の景色」「夕陽ですか」「右の方が太陽。さっき写っていたのはＵＦＯ」「嘘だい」「雲に反射していたのじゃなあ」「へえ」「こちらは台風が来た先月１６日夕方」「台風一過、空気も奇麗になって景色もよく見えます」「富士山は冬にはいつでも見られるが、この季節にこれだけはっきりするのは珍しい」「はい」「スカイツリーも、御覧の通り」「よく見えますねえ」「夜になると、富士山は……」「ご覧の通り」「スカイツリーも……」「はい」「こちらはその一週間後。雲からの光が面白かった」「なるほど」「とまあ、そんな感じで、この二ヶ月の出来事でございます」

  2013.10.09

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  ぢい散歩５０「銀座」その３「画廊再び」

  「さあ、ぢい散歩は帰り道」「またしても画廊めぐりですね」「幸伸ギャラリーの生陶衆啓」「陶器ですか」「竹のデザインが面白かった。焼き上がった時の色合いとマッチしているな」「マッチしなかった作品もあるのでしょうかねえ……」「同じ二階では東京アートラブという展覧会があったが省略」「次行きましょう」「山野楽器では名渡山遼の演奏……写真がないので省略」「適当だね」「三越の屋上にある三神にお参り、中の展覧会」「はい」「領海展」「数人の展覧会ですから、批評もできませんね」「同じく山科理絵展」「こういうタッチは……」「わしはパスじゃな」「じゃあ紹介するな」「こちらはお馴染み、四丁目の猫」「いつもいますね」「わしは今年４度会っている」「はい」「相模屋の清水操展。青一色で、野でも海でも空でも……これは見ていて引き付けられるものが確かにあったな」「はい」「帰り道で一番心惹かれたのは柴田画廊の設楽雅美さん。花の色の派手なのが、わしはこういう絵より落ち着いた雰囲気が好みなのじゃが、彼女の作品は全体のバランスや配色に魅力を感じた」「はい」「アートテラスの笹倉鉄平展」「海外の風景がです」「伏見稲荷。これで東京国際フォーラムの近くへ出る」「東京駅で解散ですね「ということで、歩いたのは万歩計で１１１１１歩、９キロちょうどくらいと出ている」「少な目ですね」「最近分かったが、１０歩歩かないと機会が反応しないのじゃ。７、８歩で止まるような美術館だと、そこでリセットされるから……家で台所まで行ってコーヒーを入れて戻ってもゼロ。トイレまで行けば反応する」「ということは、実際には少し多いですか」「かも知れない……使ったお金は演奏会でＣＤをいただいたので、それだけ」「安上がりな散歩でした」「ということで、今回のご報告を終わります」

  2013.10.08

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  ぢい散歩５０「銀座」：その２「西澤安澄演奏会」

  「さあ、本日のメインは西澤安澄の演奏会」「はい」「スペインの音楽研究をされていて、ファリャの遺族らとも交流されているとか……そういう方々の話も含めて、ファリャ自身がどのように解釈をしていたかを表現しているのじゃ」「ほう……」「今回のＣＤはファリャがピアノのために編曲した作品集。すでにピアノ曲集があるので、次の演奏会で……」「はいはい」「一昨日５日に演奏会があったが、わしは仕事。終わって飛び出しても演奏開始から2時間後の到着」「残念でしたね」「スペインの音楽は独特のメロディとリズム感、音楽の三要素でいえば、ハーモニーも独自のものを感じるなあ。もちろん、それらが面白いと感じるのは演奏によるもので、演奏者の腕によって生かされるのじゃ」「はい」「音楽だけは譜面を見ても分からない。我々は演奏者の解釈によって、その作曲家を知る。難しい世界なのじゃ」「はいはい」「ということで、恒例の記念写真」「あ、また迷惑かけているな」「ええ、そういうことで、帰り道も画廊を見て……」「まだ続きます」

  2013.10.07

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  ぢい散歩５０「銀座」：その１「画廊めぐり」

  「ぢい散歩、記念すべき今年の第50回は、銀座へ参ります」「はい、さっそく絵が出ていますね」「O’ギャラリーの神崎小百合さんの作品展」「はい、どういう作品ですか」「え……次行こう」「……こういう調子ですから、我慢してついて行ってくださいね」「同じく、成山亜衣さんの展覧会」「はい」「お馴染みのポーラミュージアムアネックス」「これは何ですか」「切り絵なのじゃ。LIFE SIZEDと題した展覧会」「へえ」「こちらは水族館」「これも切り絵ですか」「ご覧の通り」「はい」「さあ、画廊巡りを続けよう。ゆう画廊の吉見博さんの展覧会」「はい」「百歳の展覧会。百歳になるお婆ちゃんを追い続けている」「すごいね」「こちらは月光荘で、六十の手習い。還暦から芸術に目覚め、このような染色をやっているという」「すごいですね」「この作品は布のもともと持つ波の模様と大胆な雨の線が見事にマッチしている」「素晴らしいね」「さあ、こうして、東京駅から歩いて、銀座一丁目から八丁目までやって来た」「まだ画廊は沢山ありますよ」「ここでちょっと休憩。演奏会に参ります」「あ、そうなんだ」「はい、それはまた次回」

  2013.10.06

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  ぢい散歩４９「京王線」：その３「調布の花火大会」

  「はい、こうして結局家族たちで迎えることとなった調布の花火大会でございます」「皆様には本当に申し訳ございませんでした」「ここはもう解説抜きで、花火をご覧いただきましょう」「はい」　　　　　　　「はい、ということで、この散歩はこれで締めくくり。歩いたのは１０５００歩、７．３キロと記録されている。使ったお金は、入場料２２００円、ただし宮沢賢治の絵本つき。あのひどい昼食が６８０円。今回世田谷文学館と武者小路実篤記念館で資料を色々出していただいて、８４００円」「ちょっと資料代が高くつきましたね」「まあ、今回は一般の方を不参加にしちゃったので……」「はい。これをもって読み終わりと致します」

  2013.10.05

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  ぢい散歩４９「京王線」：その２「仙川周辺」

  「ぢい散歩、仙川駅から歩きます」「はい、まずは」「東京アートミュージアム」「こちらはどういうところでしょう」「倉庫のような広い空間を利用している。中の作りも展示の仕方もユニークじゃ」「はい、中は撮影できません」「re-mixという展覧会が開催されておりました」「お向こうの画廊。向かい側にもあって、幾つかの施設が関連のものとなって、それぞれで展覧会をやったり、全体で企画があったり……」「それも面白そうですね」「全体のテーマは視触手考画説」「９月１日で終わっています」「実篤公園へ移動」「はい、ここはお馴染みですね」「武者小路実篤が最後に住んだ家。この日は特別に中に入らせていただいた」「貴重な体験ですね」「室内は撮影禁止。庭へ回ろう」「自然に親しむのにいいですねえ」「紅葉の季節にはまた雰囲気が変わるのじゃろうなあ」「はい」「屋内の様子」「はい……あれ、屋内は撮影禁止ですよね」「あ、これは……その……昔撮っていたもので……」「しょうがないね」「こちらが庭の様子」「中央奥に実篤像が見えます」「地下道を抜けると、武者小路実篤記念館。貴重な資料が収集されている」「はい」「今回は子供のための資料を第１回から６０回までそろえていただいた」「図々しいね」「見落としてしまうのが庭。今この植物が日よけにもなっている」「日よけにもなる植物ですか……」「こちらがお花」「つる性の植物で……お花は黄色……」「こちらが実」「あ、ゴーヤだ」「今夜はゴーヤチャンプルーだね」「取って行っちゃだめですよ」「ということで、これから６キロ歩いて花火会場に参りましょう」「え……実篤を紹介しないでゴーヤだけで3枚の写真を使っただけでも顰蹙なのに……なぜ電車を使わないんですか」「まず、ここから駅まで１キロ少々、向うも駅から花火会場まで２キロ近く。合計３キロ半は歩く。電車がもう混雑している時間だから、バスも無理……それなら歩く方がいいじゃろう」「ううん……そうですかあ……」「それにお金が掛からない」「単なるケチじゃないですか」「ということで、続く」

  2013.10.04

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  ぢい散歩４９「京王線」：その１「世田谷文学館」

  「さあ、第49回の ぢい散歩」「新宿から京王線を下って、調布の花火大会までという予定でした」「はい、お問い合わせいただいた方々には大変ご迷惑をおかけしました」「お詫びですか……どうしました」「実はこの直前に紹介した通り、息子夫婦に子供が出来た」「はい」「それからこの散歩の前週、家内の母が88歳の誕生日」「米寿ですね。おめでたが重なりますね」「そう、そういうことが重なって、親戚が集まることになってしまったのじゃ」「はい……でも、いつものぢい散歩には影響ないでしょう」「せっかく集まるなら、花火を見ようということになるじゃないか」「あ、そうか」「それで、前夜から色々あることになり、参加希望の方には変更をお詫びしたが、さすがに花火抜きで散歩だけというのは……ねえ」「はい、それで一般の方は不参加になりましたか」「しかも、お二人のメールを見落としていて、お返事が後回しになってしまっていた。本当に申し訳ございません」「ということで……」「はい、そんな訳で新宿はすべてカット。世田谷文学館からスタートとなりました」「ここも毎年来ています」「こちらで開催されていたのは宮沢賢治の展覧会」「9月16日で終わっております」「さて、面白い展覧会じゃった。雨ニモ負ケズを様々な書家が書いていたり、宮沢賢治本人の絵や字があったり」「画像は賢治の作品ですか」「そうじゃ。山とおひさまや、電信柱などはどこにでも出ているから……この絵も賢治ファンなら知っているじゃろうが」「はい」「絵の方もすごいよ。賢治作品の挿絵や影響された絵、さらには絵本……同じ作品に対する複数の作家の絵がずらりと並ぶ」「これは見比べるだけでも面白いですね」「荒井良二さんの絵本じゃな」「はい」「同じオツベルと象を他の作家が描いたもの」「なるほど」「最初の荒井さんのサイン」「あ、また図々しい」「期間中ほぼ毎日作家の方が来館されているから、うまくつかまえるとサインをいただける」「はい」「さあ、仙川駅まで移動して昼食」「パスタですね」「これがこの日の大失敗」「どうしました」「食べ終えるとお皿にいっぱいのオリーブオイルが残る。食べている時から油を食べているようで……この後胸やけと胃痛に襲われて、普段は１キロ１１分半で歩くのに、この日は１４分もかかることに……」「大変だ……って、参加者がなくてよかったですね」「行列の出来ているパスタ屋さんだったが……みんなこんなのが美味しいと思うのじゃろうか」「安いだけで行列のできるお店がありますからねえ」「ということで、仙川から施設をめぐって調布の花火まで、６キロ歩く予定です」「はい、頑張りましょう」「続く」

  2013.10.03

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  ぢい散歩４８「新宿・四ッ谷」：その５「国立公文書資料館」

  「ぢい散歩、新宿から四ツ谷へ回り、ついでなので北の丸公園へ」「あまりついでじゃありませんね」「まあ、中央線の散歩ということで、神田でゴールするから……」「言い訳だね」「はい、国立公文書資料館」「こちらは……」「空襲の資料を展示している。実は６月には落語の資料が展示されたのじゃが、その期間は休めなかった」「はい、残念でしたが……図は」「千葉の空襲の被害をまとめた地図」「ほう……」「わしの爺さんが描いた、その空襲の様子」「すごいね」「今の千葉駅辺りに住んでいたらしい。防空壕に逃げ込んだ家族が蒸し焼きにならぬよう、海から水を汲んでかけることを繰り返した。疲れて行くので、海がだんだん遠くなるように感じる」「分かりますねえ、大変だったでしょう」「実は引き潮だった」「あら……」「焼け跡の様子」「何もなくなっちゃうんですね」「同じ辺りを撮影した千葉県の資料」「へえ」「今回展示されていた京橋の様子。右下の時計が味の素じゃ」「はい」「さあ、神田駅まで歩こう。東京大学発祥の地の碑」「へえ」「近くに新島譲の生誕の地もあるが、今回は省略」「はい」「それで忘れるところだった……今朝のテレビの占いによると、美術館などを回るのが最高だと言っていた」「あら、ぴったりですねえ」「ラッキーアイテムはお寿司……ということで、昼食はこちら」「寿司だ」「一番右にあったマグロをいただいてしまった。後で巻物も来る」「はい、ということで」「本日のぢい散歩は神田駅でゴール。歩いたのは万歩計で１５７５０歩、１２．６キロと記録されている。　東郷青児記念館が８００円、絵葉書などが４００円、昼食５００円、移動の交通費３２０円、新宿までと神田からは各自」「はい、ということで」「今回の報告を読み終わりと致します」

  2013.10.03

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  命の尊さ：臨時ニュース

  「先週の金曜日、孫が生まれました」「ああ、とうとうお爺ちゃんですか」「３３７４グラムの大きな子だったのはいいが、生まれるのが大変だった」「へえ」「頭が出て来て、後が出ない。それでその状態のまま、救急車で別の大きな病院へ移動」「あら、大変」「そこでへその緒が首に二重に巻き付いていることが分かった。そのまま引き出していたら、首を絞められて死ぬところだったのじゃ」「大変だったんですね」「それで呼吸困難と肺炎を引き起こして……息子がまず土曜日に見に行ったが、全然動かないというので心配しておったのじゃ」「はい」「日曜日に出かけたが、面会はダメ。でも、モニターを通して見られるようになっている」「今の病院はすごいですねえ」「ここまで点滴だけだったが、わしらが来た時に初めてのミルクをあげる。一気に飲んで足りなそう……よく動いて暴れ回っていたので、一安心じゃな」「よかったですねえ」「生命というのは本当に素晴らしいものじゃ。大切にしないとなあ」「はい」「ということで、臨時ニュースでした」

  2013.10.02

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  ぢい散歩４８「新宿・四ッ谷」：その４「ニューオータニ美術館」

  「ぢい散歩、四ッ谷を散策します」「はい、ここが一番歩く所です」「新宿歴史博物館から四ッ谷駅まで８９０メートル、そこからホテルニューオータニまで４５０メートル。駅からホテルまでは、桜の時期は駅東から土手を歩くのがお勧め。今は夏なので、西側を通って、小泉八雲のムジナ坂を見てホテルに入る」「はい」「庭園もちょっと散策するのがお勧め」「余計な歩数だなあ」「この時はサルビアが見頃でした」「はい」「そのままホテルに入って、高い所から」「あら」「廊下も美術品が……」「いつもと違う写真にしようと気をつかっているんですよ」「こうしてニューオータニ美術館まで参りました」「やれやれ」「人間国宝だった松井康成の没後１０周年を記念した展覧会」「はい」「わしが気に入ったのがこちら」「ううん、いい味が出ていますね」「この美術館は時間をかけずに見られるが、浮世絵のコレクションには定評がある」「これは、蛍狩りですね」「大きくはないが満足させてくれるので、わしゃお気に入りなのじゃ」「はい」「はい、そういうことで、ぢい散歩はちょっと早いが、ここで一端解散」「一端というのは……」「オプションで前に行った竹橋の近代美術館の方を回る。わしは案内するだけで入らない」「そうなんだ……じゃあここへ行くだけ無駄じゃないですか」「実は目的はある」「へえ……それは」「また次回」

  2013.10.02

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