12:SR(えすあーる)
【粗筋】 <ある世界で>「あっ、お母ちゃん、流れ星」「今のうちに願い事を言いなさい」「一日も早くお父さんに会えますように」「そういうことを言うもんじゃありません。お父様には、私たちのぶんも長生きしていただかなくっちゃ」<インク>「けったいやなあ、この万年筆、なんぼでもインク入るで」「あいつ、真っ青になってる」<Dog>"Hey you. Get away, you're blocking the sun." "Am I crazy, or is that dog speaking? That can't be, dogs don't speak." "Hey, get away! You're blocking the sun." "Oh, my God! That dog is speaking." "Daddy! Why have you been standing there saying bow-wow bow-wow." <定期券>「定期券や、誰が落としたんやろ……名前、書いてないな……駅に届けたろ……駅名も書いてないな……ああ、落としたのやなくてほかしよったのや。期限切れで捨てよったのやな……期限も、書いてないな……わし、何でこれが定期券と分かったのやろう」【成立】 桂枝雀(2)が演った。このような現代的小噺を「SR」とした。師匠の米朝は追悼番組で「SFのSですわ」と言っていたが、東京のNHK「花の落語家大討論」(だったかな?)で、立川談志に「SFのSなの」と聞かれ、「ショート落語くらいの意味です」と答えていた。