名作落語大全集

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• ぢい散歩のお知らせ

  「１月20日にぢい散歩を予定している」「よくやりますね」「13、14の連休がどこにも行けなかったのでねえ」「で、今回の予定は」「両国の江戸東京博物館で笑う門には福来る展が27日までなのじゃ」「27日……日曜日ですよ」「ううん……仕事なのじゃ」「大家さんなら、持病の癪がって言って休んでも影響ないでしょう」「そうほめるな」「ほめてないって」「まあ、これから深川の方に足を伸ばして、木場の東京都現代美術館へ行こうと思う」「こちらは」「アートと音楽の展覧会が２月３日まで」「３日……これも日曜日ですよ」「この日は家内とデートで、上野の美術館めぐりを……」「はいはい」「さて、そこからが問題で、恥ずかしながら葛西へ……」「恥ずかしながらって何です」「葛西の枕詞……東京の人にしか分からない。葛西という場所は、汲み取りの集まる所。だから、葛西臨海水族館と聞いて、ウ○チを餌にしているとか、汚物処理のエネルギーを有効活用しているのかな……って思うのが東京人。きっと名前を付けたのは地方の出身者だったのじゃろう」「どうでしょうね」「そちらの方を回るかどうか……時間によって」「どうなるでしょう」「参加希望者はメールで……木戸銭と交通費で５千円はご用意下さい。歩く距離は10キロ程度ですむと思います」「希望者……いないだろうな」「ということで、ぢい散歩の告知でした」

  2013.01.14

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• 原発推進

  「阿部さんははっきり言っていないが、選挙の前には原子力発電所は絶対必要という趣旨を述べていた」「そうですね」「それで、これだけ大勝したので、もうすぐにも再開を指示できると思うが、色々手続きがあって、まだ……」「動かすんでしょうね」「それで、国の検討委員、原発ゼロを目指すという考えの人が全員辞任した」「あ、そうなんですか」「阿部さんの要請ではなく、自主的にだと言うが、その委員の補充には原発を推進する人が選ばれる見込み」「もう、そういう路線ですね」「雪の日も電気が足りなくなりそうだと発表されたが……」「確かに……でも、なにが『が』なんです」「我々の世代は……50歳以上なら電力不足の嘘は分かっている」「そうなんですか」「オイルショックの時は申告で、テレビなどの放送を昼間は中止した。テレビ局の大量の照明や電力消費になるだけでなく、各家庭でも節電できる」「ビデオを見るかも知れませんよ」「確かに、一億総白痴っていって、テレビが点いていないと落ち着かないという人もいるがね……まあ、その他、当時の節電を考えると、そうした対策を一切講じていないというのは、今回の電力不足が意味のないものだという証明。原発を動かさないと足りませんよという、アピールなのじゃ」「でも、もう選挙でそういう道を選んだのですから」「そうじゃな。わしが不安を述べても仕方がないか……ちなみに、高速道路の事故があったが、国としては、原発も高速道路も100％安全安心という方針を変えていない」「はい、どうなるか見守りましょう」

  2013.01.13

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• わしの持っているサイン：「さ」の最後

  「さあ、サインのご紹介」「『さ』で始まる人の最後ですね……ずっと間が空いたから誰も覚えてないでしょうねえ」34：三遊亭左圓馬「色紙に『たんと売れても売れない日でも』。らくご祭りで道具屋をやっていたからこの句になった」35：三遊亭丈二「2005年の小田原丈時代の葉書、昇進後は色紙、円朝祭りのパンフレットに。屋台の寄せ書き色紙にも入っている」36：三遊亭笑遊「2010年のらくご祭りで色紙に『寿限無』」37：三遊亭粋歌「2010年の落語会で、色紙に『笑顔と笑顔で元気をチャージ』」38：三遊亭窓里「いつだったかなあ……本『窓里の自画自賛』に。二つ目の会の会長だったが、昇進して勢朝に譲った。その時の落語会が『そうりからせいちょう会長に』」39：三遊亭司「2006年、色紙に……俳句を書いてもらったはずだ」40：三遊亭天どん「ＣＤ『ＪＵＧＥＭ』に。それから葉書、色紙にはチームＲの寄せ書き」41：三遊亭時松「落語会で『刻むなら怒りじわより笑いじわ』、ＤＶＤ『落語いいとこ撮り』、ＴＥＮメンバー全員の手ぬぐい、円朝祭りの屋台寄せ書き色紙」42：三遊亭白鳥「色紙に似顔絵、本『ギンギラ☆落語ボーイ』に。この本はやっと出来ました、本格噺家の小説。落語家をネタにした小説は数あれど、どうして落語をよくするのか、どうやって客に分からせるのか、納得の行く内容が描かれているのはこの作品のみ」43：三遊亭鳳楽「2006年、本『人情心意気』に。円生を意識しすぎという内容で、あまりにわざとらしい……というのが高座にも現れていた。最近、本当によくなった」44：三遊亭萬窓「色紙に帆掛け船と『噺』という字」45：三遊亭遊吉「2008年、9年のらくご祭りで色紙に『毎日が無礼講』『今日は明日の思い出』と２枚いただいている」46：三遊亭遊三「2008年らくご祭りで色紙に『一笑一若　一怒一老』。翌年はＤＶＤ『唐茄子屋』に」47：三遊亭遊雀「2008年らくご祭りでサイン帳に。翌年は色紙に『きのうはきのう　今日は今日』」48：三遊亭遊史郎「2007年の落語会で色紙に」49：三遊亭遊之介「2008年のらくご祭りで色紙に『健康第一』」50：三遊亭らん丈「2003年の円朝祭りで葉書に」「てな訳で、『さ』で始まる人、ちょうど50人（組）になりました」

  2013.01.12

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• 寄席の予定

  「さあ、今から計画を……今月の寄席」「はい、参りましょう」「21日からお江戸日本橋亭。21日は文月の会で、南なん、他。22日は遊馬の会で、夏丸、可龍がお勧め。23日は二ツ目の会で、蘭ちゃんが『アマテラス』を演じる。24日は鯉朝の会。ナイツが登場」「はい、顔見知りだけのご紹介で……」「わしゃ22日仕事が早く終わるので行きたいと思うが……」「普段なら着いたらもう仲入りですからねえ」「なお、23日、上野黒門町にある落語協会事務所の二階でろべえ君の勉強会もある。これまたお勧め」「さあ、どうしましょう」「まあ、そんな具合で、寄席の予定でございます」

  2013.01.11

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• これからの予定

  「いやあ、写真を撮ったのが全部どっか行っちゃった」「どうしたんでしょうね」「職場の写真を撮って、一緒にパソコンに移したのがいけないかな……会社のパソコンでは二度目じゃな」「しょうがないね」「さて、それでこれからの予定」「どうでもいいけどね」「明日、晴れたら六本木のシティビューに上ろうと思ったが、テレビの天気予想ではあまりよくなさそう」「どうします」「もう一つは江戸東京博物館。浮世絵の中の忠臣蔵、笑う門には福来るという二つの展覧会」「いいですねえ」「そこから深川へ回って、木場の現代美術館へ行くとアートと音楽」「これもいいね」「さあ、これも問題はお天気」「どうなるでしょう」「今年はまだ寄席へ行っていないが、22日に日本橋亭へ行こうか……」「はい、お目当ては」「桂夏丸君と三笑亭可龍師匠じゃな」「はい、皆様もぜひ」「さて、２月の最初の日曜日、３日に上野の美術館めぐりを予定。王義之、円空、エル・グレコ、奏楽堂のチェンバロ演奏、下町風俗資料館の地口行燈を見ようという……」「はい、一日で回ります」「９時半から３時半までの予定。参加希望の方はメールで……ただし、木戸銭は自分持ち。一部割引券を準備しております」「はいはい、誰もいないよ」「それから先はどうなるか……またご報告をいたします」「いらないね」

  2013.01.10

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• １月のこれまで

  「さて、お正月の記録はすでに報告済み」「はい」「それで３日に自宅へ帰り、４日には報告した美術館めぐり」「はい、それからは」「５日土曜日からお仕事。７日にはちょっと豪華な食事を食べに出た」「その報告は」「それが……どうしたことか、写真をパソコンに入れたのが行方不明」「あらら」「さらに８日からの仕事で、霞ケ浦の日の出を撮影したのが面白かったのじゃが……」「どうなりました」「写真が行方不明」「何が起こったんでしょうね」「謎は解けるのか……それはまた次回」「しょうもない報告でした」

  2013.01.09

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• 

  ぢい散歩：上野美術館めぐり：４「上野散歩」

  「さあ、上野のお散歩も最終回でございます」「はい、奏楽堂から、どっち行きます」「目の前の東京都美術館。メインの展覧会は見たので、今回は小さなものをハシゴ……って思ったのじゃが、無料で入れるとポスターにも書かれているのに、木戸でお金を取っている」「訳が分かりませんね」「それで先行こうってことで……動物園は寒くて寒くて……」「省略ですね」「西洋美術館も、ロダンを中心とする手の展覧会。素晴らしいが、写真はダメだし、表の芸術作品はもう何度か出しているので……」「はい、先行きましょう」「で、写真の正岡子規球場」「あれ……これも何度か出てますよ」「そう。いつも試合やっていて、この碑の周りには荷物が置かれ、碑にもタオルやユニホームが干されている」「あらら」「こんなすっきりとしたのは初めてだったので……」「はいはい」「上野の森美術館のツタンカーメンも省略」「それで、下町風俗館へ。これも昨年秋から関東大震災の記録を展示」「また調子に乗っていますねえ」「よく分からないのは、ここに入ると、最初に行った東京都美術館でお金を出せと言われた展示の無料招待券をくれる」「あれ……」「ということで、これで今回のお散歩はおしまい。万歩計でわずか８千歩でございました」

  2013.01.08

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  ぢい散歩：上野美術館めぐり：３「奏楽堂」

  「さあ、上野のお散歩、続いては奏楽堂へ」「はい、いつもは西洋美術館、国立博物館などに寄りますが……」「以前行ったのと展示が変わっていないので省略」「それで奏楽堂ですね」「こちらも間もなく公開が中止される」「はい、今のうちです」「こちらは展示の譜面。荒城の月だが、こちらが原作」「え……どう違うんです」「まず同じ４分の４拍子じゃが、今歌われているのは４分音符。原作は８分音符」「つまり倍の速さですか」「おそらく流れるように演奏するのじゃろう。もう一つはソの音にシャープがついている」「どう違うんです」「日本風な音楽ではなく、西洋の歌曲のような雰囲気になる。作曲者の意図が分かるね」「面白いですねえ」「コンサートホールはもう何度もご紹介してきたので、今回はシャンデリア」「ううん……どうでもいいね」「やっぱりパイプオルガンにした方がいかな」「知りません」「オルガンはパイプが見事じゃが、実は使われていないパイプがある」「へえ、なぜです」「見た目のデザインのためじゃよ。音楽は音だけ聞いていればいいと思うかもしれないが、見た目も大切なのじゃ。だから生の演奏を聴くのじゃよ」「へえ」「ということで、これから東京都美術館、西洋美術館へ参りますが、、展示が変わっていないので省略」「またですか」「動物園もただじゃが、寒くて風もあるので省略」「あらら」「ということで、次回は最終回、下町風俗館へ参ります」

  2013.01.07

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  ぢい散歩：上野美術館めぐり：２「科学博物館」

  「さあ、ぢい散歩の続きでございます。チョコレート展からそのまま科学博物館へ」「こちらも見応えがありますからねえ」「もう何度もご紹介しているので、今回は近代の部分だけ」「はい」「写真は時計。現代の12時間制の西洋時計、江戸の十二支を使った時刻、日付を示す時計……上には天球儀まで付いている」「全部入っているんですか、すごいですねえ」「十二支の時刻は今は夜が長く、夏は昼が長い。それも自動的に文字盤が動いて調整する」「へえ……」「こちらは日本で輸入した最初のエンジン」「すごい大きさ、何に使うんです」「もちりん……自動車のエンジンじゃ」「ええっ……こんな大きさなんですか」「４トンもあって、日本の整備されていない道路では土に沈んで行ってしまう。それで日本では軽い車が作られるようになった」「それで技術が進んだんですね」「そう。フォードが素晴らしい車でお手本だったが、事故が多すぎて人気がなくなった。実は運転技術の未熟さが原因だったのじゃが、メーカーの人気が落ちたのはかわいそうじゃな」「その代り国産品が出たんですねえ」「こちらが初の国産車。これも名古屋のトヨタ博物館で紹介したから……もう海外に輸出するようになったのじゃぞ」「すごいですね」「さあ、そういうことで、丸２時間以上……一日いても時間がつぶせる素晴らしい博物館でございます」「はい、中学生までは無料です」「次回は他の博物館へ参ります」

  2013.01.06

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  ぢい散歩：上野美術館めぐり：１「チョコレート展」

  「はい、こちらも……」「あれ……同じクジラですか」「今やっているのがチョコレート店。各メーカー協賛で、昔なつかしいＣＭやポスターも展示されている」「はい」「わしはめ○じのグループサウンズＣＭが懐かしいなあ……今回はなかったが……各グループが全部オリジナルソングでやっていた。今年復帰するタイガースは『落葉の物語』の『グローリア』をはさむなどね……」「へえ」「そういうことで、クジラさんもチョコレートで出来ているんです」「すごいね」「さっきお前の言っていた機関車もチョコで作ってあるぞ」「へえ」「チョコレートといえば飲み物というのがわしらの年代」「そうですか」「あ、これは育ちのいい人だけかな」「ないない」「今でも泡立てて飲むのじゃが、写真は泡立て器。もちろん現在でも販売されている」「面白いですね」「こちらがテケツ。招待券と割引券……定価の物は不明」「白と黒で、これも面白いですね」

  2013.01.05

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• 忙しい年始

  「１日は報告した通り、初日の出から初詣、帰ってからおせち」「この日は……」「長男が来た」「で、２日は」「家内の実家の電気、蛍光灯を替えて、この日は次男が来ておせち」「飲んで食べてばかりだね」「３日は帰宅」「で、この日付は４日ですが」「はい、この日は上野の美術館めぐりでございます」「それはまた……」「明日の日付でご報告」「やっぱりね」

  2013.01.04

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• 年末年始のテレビは……

  「さて、ちっとも知らなかったが、レコード大賞は12月30日に選ばれて、大晦日に新聞に発表になっていた」「ああ、大家さんはもう付いていけないんですね」「そうじゃなあ……もう何十年も見ていないが、新聞によると、ＡＫＢが48連覇だという。もう意味がないなあ」「え……どれです」「ほら、新聞……ＡＫＢ４８連覇……」「ううん……説明しても無駄だろう」「さて、大晦日のテレビはひどいね……一つも見るものがない。結局みんなで話をしながら酒を飲むという……」「紅白の視聴率が40何パーセントって言ってましたね」「あれは見る価値があるのかしら……わしは中学校で卒業した」「そうですか」「昔の紅白は、その年のヒットソングを網羅したもので、最初から最後まで全部歌えた。今年をとったせいか、知らない歌が多い。だから見ているのは全部知っている若い人か、惰性で見ている年寄りか、民法が努力をしないから仕方なくという人」「ひどい言い方」「一億総白痴という言葉がよく分かるね」「テレビを見ている人はバカってことですね」「巨人大鵬玉子焼き、男は四十歳になったら自分の顔に責任を持て……三つ並べて、ダメになった日本人を表現した言葉。いずれも大宅壮一の言葉じゃ」「はいはい」「お正月のお笑いかスポーツ。お笑いはちっとも面白くないなあ……毎年笑えずにいながら、今年はって期待しちゃうのは……わしも自分がダメだなあって感じる」「はいはい」「特に関西系、漫才など何が面白いのか理解できない。それに、同じような番組ばかり……もし人気があるのなら、それこそ大晦日にぶつければいいのに……やはりレベルが低いという自覚があるのじゃろうな」「はいはい」「民法は12月のニュースで、紅白の出場者が決まりました、司会が決まりました、歌う順番が決まりました……『楽しみですねえ』って言う女子アナは、わしならクビにするところじゃが、局で紅白の情報を伝える方針なのじゃから……それで、最後に『この局ではこの番組をやります』って、一言伝えるだけ……民法もみんなで応援しているのに、50％に届かなかったということは、ＮＨＫの怠慢じゃろうな」「はいはい」「結局面白かったのは３日の箱根の駅伝と落語……あれ、以上かな」「ということで、今年もテレビは愚痴ばっかりということでした

  2013.01.03

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  初詣

  「さあ、これも毎年恒例の初詣」「例によって深大寺でございます」「毎年こちらで……一度神田明神に行って車のお守りを買ったら、その年７回ぶつけられた」「すごいね」「浅草の浅草寺は……読めるね……お賽銭がねえ……」「コインじゃダメですものねえ……千円札でもダメか……」「７回もぶつけられて無事だったから効いたのかも知れないが、深大寺のお守りではまだぶつけられたことがない」「はい、今年も無事でありますように」「こちらもおなじみの鬼太郎茶屋」「いいおっさんがようやってますね」「昨年まではわしが……今年は購入したおせちをそのまま」「はい、煮物などは手作りでございます」「今年も締め括りは富士山で……」「毎年同じだからコピーしてもいいね」「ということで、本日はこれぎり」

  2013.01.02

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  初日の出

  「さあ、新しい年がやってまいりました」「本年もよろしくお願い申し上げます」「謹賀新年、賀正」「……今年も手抜きの挨拶だねえ」「はい、恒例の初日の出」「雲が多いですね」「この写真がいつもの日の出の時刻」「昨年も雲が多かったですねえ」「10分後、このように」「これが初日の出でしょうかねえ」「左の方では川から湯気が上がっている。寒い朝じゃった」「はい」「反対方向、西の空を見ると……月」「どこです」「左上の方に……」「あ、小さい……」「アップにするとこのように……」「ああ、いいですねえ」「昨年の方が満月には近かった。ということは、年々細くなっていくのかな」「どうですか」「こちらもお正月恒例の富士山」「ということで、例年と変わらない新年のご報告から」

  2013.01.01

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• パズルを解く＜いちゃ問＞：分銅の個数と目方

  「ええ……うん……何でもこのー……パズルってえのはなかなか面白いもんで……」「古今亭志ん生みたような声を出してますね」「今日の問題に行きましょう」問題　天びんで目方を計るときは、一方の皿に品物、もう一方の皿に分銅をのせ、両方のバランスをとります。このとき、分銅の種類が多ければ費用がかかり、少なければ計れない目方ができます。理科の実験をしていた金沢君は、ふっと、もっとも能率のよい分銅の組み合わせは何かな、と思いました。　たとえば、１グラム単位で６０グラムまで計るとき、最小で何個の分銅を、どのような目方の組み合わせで用意したら、すべての目方が計れるでしょうか。（『さあ来いパズラー』問題４２・漢字・仮名遣いは本文のまま）「また天秤ばかりですか……好きですねえ」「で、答えはどうなる」「どうなりますか」「考えもしないね」「１から５までと、１０、２０、３０ってはどうです」「そうそう、そういう風に例を挙げて考えて見ることが大切なのじゃ」「じゃあ正解はどうなります」「本当に軽い奴だ……」解答１、２、４、８、１６、３２という６個の分銅になる「という解答だけが示されていて、解説もない」「へえ」「これは二進法の応用じゃな。これなら６３グラムまで全ての重さを計れる」「なるほど」「だからまあ、小学生レベルなら、正解にしてもいいかな」「またひどい言い方」「問題文で、『一方の皿に品物、もう一方の皿に分銅をのせ』ると説明したから、両方に分銅を乗せることを思いつかなかったのじゃろうな」「両方に分けて乗せる……前回と同じですね。そうすると、どうなります」「さっきは２のｎ乗を用意したが、３のｎ乗を用意する。つまり、　　１、３、９、２７、８１　という５つじゃ」「あ、２グラムの品物なら、１と３を左右に乗せて釣り合うんだ」「その通り。これで１２１グラムまでの全ての目方を計ることができるぞ」「大家さん、それなら、１グラムの分銅だけで、一度計ったのを利用すれば、何グラムでも計れますよ」「お前、それはいくらパズルでも許せない。粉ならいいが、品物だったらどうしようもないじゃろう」「あ、そうか」

  2012.12.31

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• しばしお別れ

  「さて、間もなく新年を迎えます」「はい」「そんな訳で、今日から山籠もりを始めます」「はいはい」「さて、一足早い年賀状をお届け」明けましておめでとうございます今年は2013年、０１２３が一つずつ使われています。Ａ：2013に整数を掛けて、答えが3210の繰り返し、「32103210……32103210」にして下さい。Ｂ：2013に整数を掛けて、答えが1230の繰り返し、「12301230……12301230」にして下さい。　どちらも一つ答えが出れば、繰り返して無限の解答が見つかります。それぞれ最も小さい数字を見付けて下さい。さて、答の桁数が大きくなるのはどちらでしょか。「はい、コメントに入れるとみんな答えみちゃうので、解けた人はメールでお知らせを」「商品があるんですか」「豪華……粗品を……」「そんなのあるか」「では、よいお年を」

  2012.12.30

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  ぢい散歩：東京駅の巻

  「今回芝居を見に行くことになりまして……」「突然ですね」「岡本喜八の原案による映画『助太刀屋助六外伝』を、市川猿之助、朝海ひかる、吉沢悠、忍成修吾、石橋直也、鶴見辰吾、その他省略というメンバーで演じまする」「いかがでした」「仇討の助っ人を商売にしている助六が故郷に帰って来たが、お世話になった先生の一家が窮地に追い込まれている……というお話。笑いをちりばめながら、シリアスな場面もあって、ドラマとして見応えがあるなあ……素晴らしい舞台でした」「以上ですか……適当だね」「東京駅から歩いたのじゃが、たまたま今読んでる本が『北斗の人』」「今年の138冊目ですね」「主人公千葉周作の弟である定吉が小千葉道場と呼ばれるのを作った。嘉永６（1853）年の絵図に残っているのが、東京国際フォーラムから線路をくぐった先。坂本龍馬がここで学んだことで知られる……写真は道路と看板で面白くないから省略」「長い説明で、写真は無いの」「この日も画廊めぐり。ゆうギャラリーの親子展は良かったな。布を貼って絵を作っていたが、柿が暖かみを感じた。残念ながら売約済み。下絵のような物があったが、暖かみという点では不足……申し訳ないがパス」「で、写真は」「ニコン・ギャラリーの展覧会。いまだに避難している地区……原発さえなければと書かれた悲痛な壁、牛を殺せずに飼育を続けている酪農家、除染した土だけが山積みにされている納屋……最近の電力会社の報道を見ていると、反省も見直しもしないので腹が立つが……」「大家さん、ここは写真展で……」「全ての写真に現在の放射線量が記録されている。28日まで開催中」「その他のギャラリーはここに出すほどの物もない。現代浮世絵は、パロディ性はあるものの、タッチも芸術性もかなり劣る感じ。現代美術は素材や見た目の派手さというだけの世界で……ううん、どうも……」「残念でした」「この日のギャラリーは全部で６つ、年間で112の美術館、ギャラリーを回りました」「どうでもいいね」「この日はすごい人出で、喫茶店も入るだけで20分待ち……」「大変ですねえ」「それで、銀座通りに灯りが入る」「はい、そういう季節ですが……寒いねえ」「前回と同じく丸の内通りへ」「ついこの間、12日に紹介したばかりですね。同じ所へ行きますか」「今回は女房を連れて来たので……」「デートでした」「前回と歩いている人の数が随分違う」「あ、本当ですね。12日の写真ではパラパラでした」「車の数も……東京駅に近付くと全く動かない」「すごいですねえ」「それで駅に出ようと思ったら、この日は東京駅の光のショーをやるというのじゃが、この辺りのキャパシティーは10万人と言われている。この日それを大きく越える人が訪れた。押されて行きたくない方向に行かされてしまうという状態。とにかく歩道は一杯で、横断歩道を渡っても歩道に上がれないから、通行人が道路をふさいで車まで通れない。ビルの近くから横断歩道へ向かうなんてとても無理……ということで、ビルから地下街に抜けて帰った」「大変でしたねえ」「そんな状態だったから、光のショーは中止されたと、翌朝のニュースで聞いた」「はい、そういうことで、今回の軽いぢい散歩。１万３千歩歩いていますが、大混雑の中を歩いたので、実際には1万歩をやや越える程度のものだと思います」「はい、これをもって読み終わりと致します」

  2012.12.29

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  ぢい散歩「東京美術館めぐり」４：新宿の締めくくり

  「さあ、東京オペラシティを見物した」「まだ歩きますか」「お天気が良くなったので都庁の方を回ろう」「はい」「実は新宿公園も予定したのじゃが、仕事関係で今夜逢いたいって電話が入り……」「え……」「２時間ほど早く帰ることになったので省略」「忙しいね」「え……何で知っている」「……何をです」「仕事関係で呼び出した人が磯賀さんという」「……それが何です」「磯賀氏ね」「知りません」「ということで、東京都庁の写真、裏表……と言っても写真の裏は白紙でございまして……」「余計なことを言わないの」「とりあえずご紹介して……次行こう」「軽いね」「ということで損保ビル」「これも……夏に来ていますが」「もう皆さんご存知ということで省略したのじゃが、見たいというメールもあって……」「ですねえ」「スカイツリーなども見えるのじゃが、午前中の雨で窓ガラスが曇って、この程度」「手前は有名な東京モード学園のビルですね」「東郷青児美術館。今行われているのは絵画をめぐる７つの迷宮と題して、青児の絵画の変化と、様々な近代現代の手法を紹介したもの」「絵はがきなどを紹介すればもう少し詳しく説明できるが……」「やりますか」「ま、こんなもので……」「カク……いい加減だね」「ということで、新宿を離れて茨城へと急いだという……とりあえず美術館めぐりはこれを持って読み終わりといたします」「テレビのちい散歩では万歩計の歩数を紹介していましたね」「この日歩いた距離、後の仕事も含めて２万と２２２歩でございました」「後２千歩あればよかったね」

  2012.12.28

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  ぢい散歩「東京美術館めぐり」３：池袋から新宿へ

  「さあ、ぢい散歩は無事王子を見物して……」「随分手抜きでしたが」「池袋へ参りました。古代オリエント博物館」「こちらも有名ですね。サンシャインの脇です」「今は常設展示で、まあ、古代文明の面白さを」「マヤ文明では世界が滅びるって言ってました」「あれはカレンダーで年が代わるのと同じじゃな。大騒ぎをするのがおかしい……わしゃそう思っていた。しかし、実は本当に……」「何かあったんですか」「マヤ遺跡の見物人が押し寄せたために、遺跡が壊れてしまった」「あれ……」「サンシャインを省略したのは、暴風雨になったから……これでは眺めもなあ……」「で新宿ですか」「ということ……それでオペラシティまで来たら、ほら」「あ……晴れたねえ……さすがは晴れ男」「篠山紀信の展覧会」「はい、こちらは終わっております」「学生時代にアルバイトで色々もらっている。激写文庫、百恵、その他の写真集……文庫はセットで４万２千円……その他計算したら、わしの持っている物全部セットで10万円を越えるんじゃな」「すごいね……ケチな大家さんだから、お金で価値が計算される」「テレビのアナウンサーになれるな」「何です、それ」「ほら、素晴らしい芸術作品の宝石などを身につけても、その美しさよりも、値段を聞いて歓声を上げる人達じゃ」「まあ、その程度のレベルですね」「これ以外はコレクションを展示しているので省略」「はい……と言いながら画像にパンフレットが出ているし……」「同じ建物内のＮＴＴＩＣＣ。一般展示は９月24日付で発表した物と同じ」「同じだろうけど……説明しろよ」「今回見るのはアノニマス・ライフという展覧会」「あれ……米朝師匠」「今回のお目当てがこれ。1月14までのアンドロイド米朝が展示され、落語をやっている」「へえ」「てなことで、新宿をもう少し散策致します」

  2012.12.27

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  ぢい散歩「東京美術館めぐり」２：王子「飛鳥山」

  「ええ、そんな訳で王子の辺りを散策しております」「はい」「ここは紙の産地として古来名高い。前回尋ねたお札と切手のように、大蔵省の印刷工場と製紙工場が出来、王子製紙という会社が出来る」「そういう歴史ですか」「洋紙製造発祥の地がこちらの碑。努力した渋沢栄一についてはまた後で」「はい」「飛鳥山へ上ろう。江戸から昭和初期の花見の名所といえば、まずこちら」「上野じゃないんですか」「上野は寛永寺の御境内じゃから、賑やかな花見はなかった。王子の方は宴会ＯＫ、音楽ＯＫ、仮装ＯＫってな感じで、何でも許されたから大変な賑わいになったのじゃ」「へえ」「写真は飛鳥山公園の歩道。雨でひどいぬかるみ。ここは避けた方がよかった」「はい、晴れ男の大家さんが雨に降られております」「この公園内に三つの資料館が並んでいる。第一は紙の博物館」「何があります」「紙で出来たお城やら着物やら……また、牛乳パックやトイレット・ペーパーで紙のリサイクルなども学習できる」「勉強になりました」「今やっているのが紙を使う遊びで、カルタやすごろく」「懐かしいですね」「実際に戦国大名出世すごろくで遊ぶことも出来る。足軽になる前から出世していくのが楽しいぞ」「はい」「お隣は飛鳥山博物館。古代から近代までの歴史が分かる」「はい、参りましょう」「古代、縄文式土器。貝塚、埴輪なども」「江戸時代の浮世絵から。花見の名所」「これは大正初期の様子。昭和23年にわしの爺さんが描いたもの」「一気に行きますね」「最後に渋沢資料館」「最初に話した渋沢栄一の資料ですね」「別荘として建て、後に本邸としたが、空襲で焼け、二つの小さな建物が残っているだけ」「はい、歴史を堪能しました」「こちらは飛鳥山古墳。公園に戻ると色々な碑もあるが、それはぜひお出掛け下さい。公園の名前を書いた棒も一見……変体仮名と漢字で書かれている」「はい」「こちらは王子稲荷」「落語の舞台ですね」「名物の玉子焼きのお店も残っているぞ」「はい」「ということで、王子はこのくらいにして、池袋へ参ります」「早いね」

  2012.12.26

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  ぢい散歩「東京美術館めぐり」１：王子「お札と切手の博物館」

  「はい、またしてもやって参りました、爺さんのぢい散歩」「今回はどちらへ」「王子から池袋、新宿と回るコースで」「行きますか」「王子は落語ではお狐様でお馴染み。そのあたりの話はいずれ」「はい、で、こちらは」「お札と切手の博物館」「いいですね」「お土産に、お札のつかみ取りも……」「え、あるんですか」「ある訳ないじゃろう」「馬鹿にされたね」「左側に切手と同じ穴が空いているが、これは来場者が自分で打つのじゃ」「へえ、そういう体験もできるんですね」「朝９時半からやってるが、10分早く着いて入れてもらった」「え……時間はいいんですか」「わしを誰だと思っているんだと言ったら……」「また迷惑かけてるな」「現在の展示は『珠玉の偽造防時技術』。お札に入っている透かし、金額部分がざらつく、ホログラム、潜像模様、マイクロ文字、等々……実際に見て体験できるぞ」「面白いですねえ」「それから全体に入っている波のような模様も」「色々ありますねえ」「世界のお札も、最大金額の10兆ドル紙幣などが展示されている」「へえ」「さて、こちらが記念写真。今年は2012年なので、その金額で実際に使えるお札を作ってくれる」「え、本当ですか」「嘘に決まっているじゃろう」「あれ……」「そんな訳で駅の方へ戻り、飛鳥山へ参ります」「はい、また次回」

  2012.12.25

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• 息子結婚

  この夏長男が結婚。来春次男が結婚。次男の相手の家族が来たので一緒に食事。

  2012.12.24

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• わしの持っているレコード・ＣＤ：日本人作曲家

  「一番面白い音楽は現代のものじゃ。どんな作曲家でも、当時は前衛だった。そうでなければ歴史に残らないのじゃなあ」「はい、鑑賞にひたっていないで、参りましょう」「はい、日本人作曲家の作品ですが、オムニバスとなっているものを並べます」岩城宏之「現代日本音楽の古典」　レコード。ラプソディ、木挽歌、子守歌、フルート協奏曲……って作曲家の名前無しでも通じる作品ばかり。岩城先生の迫力ある演奏。岩城宏之「現代日本音楽の古典４」　オルフィカ、響層、テクスチュアズ……と、これまた説明不要の傑作ばかり。日本管弦楽名曲集　安いＣＤでお馴染みだったNAXOSの。ラプソディ、越天楽、日本狂詩曲、交響管弦楽のための音楽、木挽歌、朱鷺によせる哀歌……と、これも説明不要。沼尻竜介と東京メトロポリタン交響楽団。現代日本の音楽（木管楽器のための作品集）　小倉朗、貴島清彦、別宮貞夫、宍戸睦郎の作品を小林武史、辛島輝治、野口龍、徳丸聡子、テーネ木管四重奏団などで。「これから楽器別まで行こうと思ったが、ついトタバタと忙しくて……また次回」

  2012.12.23

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• わしの持っているサイン：「さ」の続き

  「サインを整理しているが、『さ』で始まる人も多いなあ……」「今日はその２回目です」１７：三遊亭栄馬　2010年のらくご祭りで色紙に。１８：三遊亭円右　2005年の夏、本『円右の艶ばなし』に。その後『寄席界隈艶噺』２冊をいただく。全部エッチな話。１９：三遊亭圓歌　本『これが圓歌の道標』に……いつだったか……記憶が……２０：三遊亭円丈　２００２年に葉書、手ぬぐい、その後ＣＤ『コレクション４』、本『ろんだいえん』『御乱心』。２１：三遊亭円窓　2002年、五百席の完成に句をお贈り頂いた。そこから……ミニ色紙「来た路も行くみちも自分の道」、本『人の話の聞き方入門』、『円窓ひとりごと』、『珈琲小咄を読む』、『この日の小咄』、紙芝居『寿限無』、はがき……まだあるかも知れない。２２：三遊亭円丸　2008年のらくご祭りでサイン帳に。２３：三遊亭歌る多　2008年の円朝祭りのパンフレットがある。色紙があるはずなのだが……２４：三遊亭きつつき　2008年12月の会で色紙に。２５：三遊亭きん歌　2004年の円朝祭りで葉書に。２６：三遊亭金翔　2004年の円朝祭りで葉書に。２７：山遊亭金太郎　2008年のらくご祭りで色紙に『笑福・一笑一若』と。２８：三遊亭金時　今年の円朝祭りで、屋台の寄せ書きの一員。２９：三遊亭金馬（前）　大昔、本『浮世断語』をいただく。３０：三遊亭金馬（現）　『金馬のいななき』と色紙。円朝祭りではなくていただいたのだが、記録も記憶もなくなっちゃって……３１：三遊亭金八　円朝祭りの千両蜜柑のお店でお馴染み。色紙三枚、一枚は一人、一枚は朝太と、一枚は志ん丸になってから……他に葉書あり。３２：三遊亭小円歌　円朝祭りで色紙に……何年だったか……３３：三遊亭小遊三　2006年、笑点の40周年記念イベントで、笑点しおりにメンバー全員のサインを集め始め、やっと昇太君のサインが入ったのだが、圓楽を襲名してしまい……尚、前の圓楽のサインも入っている。その年のコンサートで色紙に「ついた餅より心持」、翌々年にはサイン帳、カレンダー、芸協75周年記念ＣＤ「芸協音づくし」には歌丸会長との連名で。後は笑点絵はがきに。「三遊亭だけじゃが、まだ続く。『さ』行からの人はまた次回」

  2012.12.22

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• パズルを解く＜いちゃ問＞：大番頭と小判ばかり

  「生活の苦しい中、お遊び場所の多い中、ようこそおいで下さいました」「三笑亭笑三師匠みたような挨拶をしてますね」「今日もパズルで失礼を……」問題　大番頭が、Ａ、Ｂ、Ｃの３枚の小判を前に考え込んでいる。というのは、この中に、１枚だけ、ニセ物がまじっているのだ。そこで、正確な天秤ばかりとオモリを使って、ニセ物の小判を探し出したいのだが、では、はかりを何回使ったらよいか？　オモリは４０グラム、本物の小判は２０グラム、ニセ物の小判は１５グラムである。（『どっきりパズル』２１１ページ）「こういう重さの問題って、パズルの人は好きですね」「しかし、理科の実験以外で天秤を使ったことはないぞ」「ありませんね」「それが、今でも重さを量るのには天秤ばかりばかりなのだから、パズルの世界はすごい。計量の器械が全く進化していないのじゃ」「はいはい……で、この問題はどうなるんです」「皆さんは何回で出来ましたか」「オモリが４０グラムじゃ、１枚ずつ計っていられないですね」「そうじゃな……じゃあ、本に載っている正解に行こう」解答　１：まず左の皿にオモリ、右にＡとＢの小判をのせる。　釣り合えばＣがニセ物と判る。右が上がれば、ＡかＢがニセ物ということになる。　２：釣り合わなかった時には、Ｂをおろし、ＡとＣを右の皿にのせる。　釣り合えば、Ｂがニセ物で、右が上がればＡがニセ物、と判る。　これで大番頭、小番頭に格下げされずにすみ、めでたし、めでたし。 「なるほどね、４０グラムだから２枚いっぺんに乗せるんだ」「いや、諸君、とんでもないぞ……この答えは間違っているのじゃ」「ええっ……」「賢明な皆様にはもうよくお分かりでしょう。正解を出して下さい」「前も同じ台詞を言っていたなあ……じゃあ、正解を発表して下さい」「お前は考えないなあ」「まあいいじゃないですか。正解に行きましょう」「もちろん、１回ですむのじゃ」「どうしてです」「ＡとＢを左右に乗せて、釣り合わなかったら、軽い方がニセ物。もし釣り合ったらＣがニセ物じゃ」「え……あれ……本当だ」「問題で『１枚だけ、ニセ物がまじっている』と分かっているのだから、これが可能」「確かに……でも、オモリはいらないんですか」「いらない。３枚のうち『ニセ物が何枚あるか分からない』場合、『必ず本物とニセ物』があるのなら、２回で判別が出来るが、この時もオモリは必要ない」「ふうん」「全部が本物、またはニセ物である可能性があるとなれば、３回必要になり、この時は４０グラムのオモリを使うことになる」「ううん、何としてもオモリを使うんだって思い込んだんですかねえ」「品物とオモリを別々に乗せるのだという先入観なのじゃろうな」「普通そうじゃないですか。だから、天秤ばかりの問題という時点で、片方はオモリを載せるという約束なんですよ」「それでは検証してみよう。さて、同様の問題が問題１０にある」問題　８個の金塊の中に、１個だけ他よりも重い金塊がある。天秤ばかりを２回だけ使って重い金塊を探せ。「というのじゃ」「今度は８個ですか」「これも、本当なら１個だけ軽いニセ物があるとした方がきれいな問題と感じるね。金塊だから、重い方が価値がありそうじゃないか……」「はいはい……で、これはどうなるんです」「正解を見よう」解答１：両方に３個ずつ乗せる。釣り合わなければ下がった３個の中に重い金塊がある。釣り合えば残した２つの中に重い金塊がある。２：重い金塊がある３個の中から２個を両方に１個ずつのせ、釣り合わなければ下がった方が重い金塊。釣り合えば残した１個が重い金塊。「さあ、これは面白い問題だし、さっき言ったように、軽い物を探すのが実は定番のパズルなのじゃ。３つに分けたグループのどれに正解が含まれているかを調べるのに１回、そのグループの中でどれが正解の金塊かを調べるのにもう１回。この作者は、さっきと同じ問題をちゃんと答えられているのじゃ」「なるほど……あれ、そうすると、１回目が釣り合ったら、残していた２個を天秤に乗せるんですが、これって３個あってもいいんじゃありませんか」「よく気がついたな、その通りじゃ。ｎ回で判別出来る数が３のｎ乗なのじゃよ」「何で８個にしたんです」「これは『アメリカン・マセマティカル・マンスリー』1945年１月号にＥ．Ｄ．シェルが出題したもの。９個で出題すると、３個ずつに分けることを思いつくが、８個とすると、２、４という偶数に分けたくなる。だから４枚乗せたくなるという心理を利用したものなのじゃ。その後のパズル作家はそのまま８個でやっているが、その理由を理解していないという人もいるようじゃな」「そうですかねえ」「唯一９個で出題しているのが、ピーター・フランクルさん」「へえ……なぜ９にしたんでしょうね」「彼はパズリストではなく、数学者なのじゃ」「ううん……なるほど」

  2012.12.21

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• わしの持っているレコード・ＣＤ：日本人作曲家

  「そんなわけで、『た』の作曲家の続きから」團伊玖磨：夕鶴レコード２枚組。日本を代表する歌劇で、伊藤京子、丹羽勝海、栗林義信など……素晴らしい作品で、原作の戯曲全文が解説に入っている。本人の指揮したもの、交響曲第３番と『祝典行進曲』もあったが、震災でデータが消えた。尚、『新祝典』は私も指揮をする予定だったが、アクシデントでお流れになった。西村朗：メタモルフォーシス内田奈織ちゃんがヒンデミットを弾く現代音楽の演奏会。この方の交響曲が演奏された。終わって奈織ちゃんにお土産を持って行った後、ロビーで西村さんがいらっしゃり、ＣＤにサインをしていただいた。素晴らしい曲目……しかし、客席はひどかった……大阪から来た小母さん（わしよりずっと若いが……）が所構わず喋り、注意したら逆切れ。「大阪の演奏会で喋ってて文句言われたことないわ」とどなり散らして出て行った。関西では曲が止まるとすぐに喋り出して、余韻など味わうことはない。同じことを別の人にも言われたから、そうなのだろう。しかし、私は関東人で、いい音楽の後は余韻を味わいたい。拍手をしているのは演奏家への讃辞であるから、この間だって喋ることはしない。喋っても隣の人と「素晴らしかったですねえ」と言うくらいだ。これで関西の演奏会はそうなのだと認識し、それきり関西へ行っても音楽会は敬遠している。橋本國彦：交響曲集　交響曲第１番と、交響組曲「天女と漁夫」を収録。演奏レベルはそう悪くもないが、迫力を感じない。久石譲：風　ナウシカの思い出に捧げるという藤原真理のソロ曲集。何故か、久石自身の作品以外の演奏に、久石が伴奏を弾いている。不可思議な作品。間宮芳夫：ヴァイオリンのための作品集　レコード。ヴァイオリン協奏曲、江藤俊哉と渡辺暁雄。ヴァイオリン、ピアノ、打楽器とコントラバスのソナタでは、黒沼ユリ子のヴァイオリンと、作曲者自身のピアノ。貴重な自作自演。宮川泰　交響曲組曲「宇宙戦艦ヤマト」。ドラマの中でも戦いの場面にヤマトのテーマや敵の主題が交錯して面白かった。全く人気が出ず、一年放映予定が半年で打ち切りになったが、再放送で大ヒットになってしまった。後の映画は全部同じ。最初の映画の組曲も出来、沢田研二の歌も合わせて録音したが、震災でデータが消えた。なぜかＮ響の演奏した交響曲ヤマトの録画がある。尚、息子の作品は冗談音楽に分類。矢代秋夫：交響曲・ピアノ協奏曲　学生時代、中村紘子と若杉弘で聞いたピアノ協奏曲、堤剛と尾高忠明で聞いたチェロ協奏曲。彼の二代協奏曲と呼ばれる。これは録音したものを友達に貸していたから取り戻せた。これはＣＤ、オーケストラがあまり上手でないように感じる。山本直純：挽歌レコード。映画「二百三高地」による交響組曲。さだまさしの「防人の詩」入り。他に冗談音楽のコンサートの曲を録音した作品集が追悼番として出て入手している。黛敏郎らが企画したものとして知っているね……それは冗談音楽に分類。渡辺雄一：Violin Appassionato　石田泰尚のために書かれた作品集。本人のピアノで演奏した演奏会で、お二方のサインを頂いた。正直演奏会は物足りなく感じた。盲導犬のドラマのための音楽がメインで、何となく中途な曲ばかりを演奏したからなのだろうか。「はい、以上で日本人作曲家の作品を終了。次回は日本人作品のオムニバスをご紹介」

  2012.12.20

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• わしの持っているサイン：「さ」の１

  「ほんじゃ、わしの持っているサインと参りましょう」「軽いね」「今日は『さ』で始まる人（達）の１回目」１：エリック・ルザージュ「ピアニスト、フルートのエマニュエル・パユさんと共に来日。２００４年のコンサートで、ＣＤ『夢のあとに』と『Ｐａｒｉｓ』に。それから、二人一緒に色紙にもいただいた」２：西郷輝彦「2009年、『最後の忠臣蔵』で、本『生き方下手』に」３：西條奈加「2011年の10月、本『涅槃の雪』に。江戸の悪政に立ち向かう侍という触れ込みだが、取り締まる側にいるのだから何も出来ない。しかも、落ちがひどい。明らかにだますための文章の書き方なのだ。事件そのものは悪くないのだが……」４：佐伯泰英「2011年の７月、『古着屋総兵衛陰始末』の一巻に。激しい戦いの末、主人公が行方不明に……その留守を守る戦いが面白い」５：三笑亭可女次「2011年のらくご祭りで、色紙に『笑顔でいこう』」６：三笑亭可龍「取手で落語をやっていただき、2008年から３枚の色紙をいただいている」７：三笑亭笑三「2008年のらくご祭りで、色紙と本『話上手になる秘訣』に」８：三笑亭月夢「怪しい噺家。2008年のらくご祭りでサイン帳に」９：三笑亭夢吉「期待の若手。2010年のらくご祭りで色紙に『日々是口実』」10：三笑亭夢太朗「2010年のらくご祭りで色紙に『高座から昔の人情伝へ聞く』」11：三笑亭夢之介「2008年のらくご祭りでサイン帳に」12：三笑亭夢丸「2003年、新作落語のコンクールに惜しくも落選。落語会の招待状を頂いたのに海外出張で行けなかった。その後寄席に土産を持って挨拶をしたら、色紙を送っていただいた。『せめてにも寄席に残せや江戸の風』。その後本とＣＤ『えんぜる』とカレンダーに」13：三遊亭右左喜「2010年のらくご祭りで『右の人も左の人も喜んで』」14：三遊亭歌司「2005年の円朝祭りで葉書に」15：三遊亭歌奴「2003年の円朝祭りで葉書に……もちろん歌彦時代。真打昇進直後、色紙に『噺家は上手も下手もなかりけり』」16：三遊亭歌扇「2012年の円朝祭りで色紙に屋台の寄せ書き」17：三遊亭右紋「2008年のらくご祭りでサイン帳に」「ということで、三遊亭がまだまだいるので、とりあえず『う』の人まで」

  2012.12.19

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• パズルを解く＜いちゃ問＞：真実は一つ

  「ええ、パズルなんてぇものがありまして……江戸の寛文のころには無かった風習でございます」「三遊亭円生みたような挨拶ですね」「さ、今日の問題行こう」問題　銀行強盗が発生し、居合わせた６人が犯人の様子を証言したのだが、みなマチマチだった。だが、６人とも、４つの質問のうち、１つだけは本当のことを証言していた。では、この証言の中から、真の犯人像を組み立ててほしい。　　 服　　装　 　く　つ　　　　手 　　　　　頭 Ａ　背　　広 　　シューズ　　左きき　　　７・３分け Ｂ　ジャンパー　　長ぐつ　　　両　手　　　は　　げ Ｃ　背　　広　　　長ぐつ　　　右きき　　　坊主刈り D　セーター　　　シューズ　　両　手　　　は　　げ Ｅ　背　　広　　　短ぐつ　　　左きき　　　パーマ Ｆ　ジャンパー　　短ぐつ　　　両　手　　　帽　　子 「またややこしいね」「ロジックというやつ。全員が１つだけは本当のことを言っていたのじゃから、例えばＡの服装、くつ、手、頭のどれが本当だと決め、他の人と矛盾しないかをチェックすれば正解が出せる」「面倒くさいね」「パズルというのはそういうチェックが面白いのじゃ」「はい、解答行きましょう」解答「ジャンパー」を着、「シューズ」をはき、「右きき」で、「パーマ」をかけた男解説　かりに、服装が「ジャンパー」だとすると、各人は本当のことは一つしか言っていないのだから、くつは長ぐつと短ぐつが消えて、「シューズ」となる。すると、手は、同じように、左きき、両手が消えて「右きき」となり、頭は残る「パーマ」となる。　この問題は何回もの試行錯誤で解けるもので、たとえば服装は背広、またはセーターなどから始めると、袋小路に陥ってしまう。たまには、こういう根気を要する問題で遊ぶのもよいだろう。「後半の説明はその通りじゃな……しかし、この作者は致命的なミスをおかしてしまったのじゃ」「へえ……どういうミスです」「答えが出ても、その１通りに決まるかどうか、全ての場合をチェックせずにはいられないのがパズリストの宿命なのである。『ジャンパー』から始めてたまたま正解が出たので安心してしまったのじゃろうが、全ての場合を試行錯誤しなければならない。そうすると……」　「セーター」を着て、「長ぐつ」をはき、「左きき」で、「帽子」をかぶった男「という別解が出てくるのじゃ」「あら」「『セーターなどから始めると、袋小路に陥ってしまう』と書いているのだから、自分ではやっていないのじゃろうな……真のパズリストは全てをチェックするから、２通りの答が出せなければ正解とはしない。タイトルを改めて『真実は２つ』なんてどうじゃろう」「はい、またしてもいちゃもんでした」

  2012.12.18

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• わしの持っているレコード・ＣＤ：日本人作曲家

  「さあ、わしのコレクションを整理するだけが目的の……」「あ、とうとう本当の理由を言っちゃいましたね」「まあ、いいか」「よくないよ」「日本人作曲家『さ』から参りましょう」三枝成章「RADIATION MISSA」「レコード。シンセサイザーやら何やら新しい音でミサ曲を作り上げているのだが……いったい何が面白いのだろう。ロックのリズムも目新しさは感じない……そんな印象を持っていたら、初演の時の批評を見付けた。同じことが書かれている」菅野光亮：ピアノ協奏曲「宿命」「映画『砂の器』の曲を、全体として協奏曲に完成させた作品。松本清張の原作ではシンセサイザーの作曲家だが、映画ではピアニストにして、山場ではその演奏に乗って彼の隠された過去のドラマが回想される。若い刑事が落ち着きに欠けてとてつもなく下手だったが、全体としてはいい映画だと思う。テレビドラマではなぜか、同じ設定でやっていた。なぜだろう。それならアイドルグループ全員で原作の芸術家グループを演じさせた方がずっと面白いのに……原作ではなく、映画に感動してリメイクしたのだろうか……訳の分からないドラマだった」武満徹：ピアノ・ディスタンス「武満作品のオムニバス・レコード。高橋アキのピアノで他に『さえぎられない休息』。若杉弘の指揮で『ソン・カリグラフィー』１・２番。横山勝也の尺八と鶴田錦史の琵琶で『エクリプス』。小出伸也と野口龍で『２本のフルートのためのマスク』……まあ、面白い取り合わせで、わしもマスクは譜面は持っているが、完璧に息を合わせられる奏者にめぐり逢えず、人前で演奏したことはない」武満徹：ミニチュアール「オーレル・ニコレのフルート、ハインツ・ホリガーのオーボエ、ウルスラ・ホリガーのハープ、若杉弘指揮の弦楽合奏……メンバー見ただけでいいねってレコード。『ディスタンス』『ヴォイス』『スタンザ２』『ユーカリプス』の１・２。『ヴォイス』は不思議な曲で、フルート吹きながら英語とフランス語でしゃべり、和音を吹く。その和音は練習しても出ないのに、曲の流れで息遣いが計算されているのか、出てしまうのじゃ」武満徹：海へ・雨の庭「独奏楽器を中心とするＣＤ。『そして、それが風であることを知った』『雨の庭』『海へ』『ブライス』『巡り』『ヴォイス』『エア』『雨の呪文』を収録。『エア』は遺作となった無伴奏フルートの曲。『ヴォイス』と随分違う方向性を感じるが、いかにも武満という世界観は存在している。亡くなった直後、両方の曲を演奏したことがあった」武満徹：ノヴェンバー・ステップス「他に『アステリズム』『グリーン』『弦楽のためのレクイエム』『地平線のドーリア』を収録。演奏は正直迫力に欠ける」武満徹：ソングス「羽山晃生さんの演奏会でお話しさせていただき、翌日にも行くから、ＣＤを持ってきてとおねだりした。もちろんサイン入り。歌曲作品２０曲にアンコール付き。映画音楽の『燃える秋』なども入っている」「はい、とりあえず、武満さんまで」

  2012.12.17

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• 選挙終わって……

  「選挙の速報が出始めた」「はい」「ひどいなあ」「え、何です」「まずテレビ局……８時になったとたんに、もうこの数だって……早いのが取り柄とはいえ、数字の違いはどれが正しいのじゃ。Ｎ○Ｋでは自公併せて３２０に届くかと言いい、日○テレビでは自民単独で３５０に行くと言い……かなりの幅を持たせているから、どうなっても間違ってはないということで……」「なるほど……他には」「その結果で、自民党の圧勝となっているが、なぜじゃろう」「それは民主がひどかったから」「民主になったのは、自民があまりにもひどかったから……それを忘れたのじゃろうか」「え……ううん、それを言われると……」「しかし、他に党がないものねえ」「あれ……そっち行きますか」「しかし、バカだなと思うよなあ……民主が自民を破った時の公約は『政権交代』だった。今回の自民は『（民主から日本を）取り戻す』という公約……国民なんかまったく目に入っていない」「はい」「さて、原発で活断層問題が出ているが……」「電力会社は活断層じゃないって言ってますね」「今回の委員全員が活断層の可能性があると言っている。電力会社では、別の委員で調査し、一人でも活断層だと断定はできないとすれば、再稼働できると言っている」「ええ……それはないでしょう」「あるいは、明らかに活断層だという証拠を提出しないと認めない。活断層だという可能性は認めないそうじゃ」「何だか怖いですねえ……」「さて、これからはこれが認められるじゃろう」「え、どうしてです」「自民党、阿部さんは原発推進を謳ってきた。当然これからの日本は再稼働に向かう」「そうなりますかねえ」「それから、消費税も……」「何かありますか」「自民は民主党に賛同して消費税値上げに賛成し、その後民主党が数の論理で消費税を上げたという問責決議に賛同した……」「あれは笑いました」「民主は復興予算とすると言って上げたのだが、自民は否定している。復興ではなく、経済活性化に使うのだと言ったじゃないか……どうなるのじゃろうな」「色々問題ありますね」「まあ、国民がそれらをすべて認めたのじゃ……」「何が原因です」「わしの結論。民主がダメだということははっきりしている。自民がダメだから民主になったのじゃが、野党になって少しは変わるという期待じゃな。しかし、野党の時の自民は支離滅裂だったのじゃから、こんなに伸びるのはおかしい」「でも、そうなりましたよ」「第三党が伸びてこなければならないという状況だったのじゃ。しかし、第三党が残らずひどい……結局民主にも及ばないという結果になるのではないかなあ……維新は言うことがころころ変わるし、日本全体を考えた発言が一つも出ない。みんなの党はこの維新と同調しなかったから少しはいいのかな……それでも維新の次だろう。その他はここで取り上げるまでもない党ばかり」「どうなりますかねえ」「昔の自民が好き勝手にやる政治に戻るだけのような気がするなあ……もっとも、それに対抗できる党がないというのが原因じゃから、仕方がない」「次の選挙までに何をやるか見届けましょう」

  2012.12.16

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• 我が生い立ちの記：５「小学校時代」

  「還暦までに自分の生涯をまとめておこうという企画」「全く進みませんね」「全回は上京したところ先生に言葉に訛りがあることをきつく叱られ、人間不信に陥ったところまで」「はい、それで人生終わってます」五：小学校時代　さあ話を目黒時代に戻そう。そんな具合で学校にいるのが嫌だったから、終わるとさっさと帰った。家にはほとんど誰もいない。母は家の小母さんと一緒に何かやっていて……何かお手伝いをしていたのだろう……日曜日だとお茶でも飲もうという時間はあるが、平日は夕方まで全く顔を合わせない。妹は母親にくっついているのか、あまり遊んだ記憶もない。そんな日曜日も、両親が家を探しに行くから留守番が多かったのは既に述べた。私の相手をして暮れたのがご隠居さんだった。昼間からウイスキーを瓶のままうまそうに飲む。一口もらったら、本当に火を吐くんじゃないかと思った。この爺さんが私の相手をしてくれた。二階の窓から屋根に上がれる。天気がいいとここに布団を干すのだが、よくここに上って話をしてくれた。この人の言葉が面白い。「おう、坊主、もう帰った（けえった）のか……こっちへ来ねえな」　東京弁なのだ。後々落語にはまっていったのはこれがきっかけになったのかも知れない。　一九六一（昭和三六）年夏、田無に分譲住宅地があって、ここに転居することになった。田無というのは青梅街道の宿場だったが、ここから田んぼが無くなるのでその名がついたといわれる。今合併して西東京市になっている。何と間抜けな名前だろう。小学生の時には蚕を見学に行き、桑の葉を食う音に驚かされた。その他、どこでも自然が豊かだった。近所には原っぱがあり、芝生を育てている所では季節によって立ち入り禁止の札が立つが、それ以外は子供が勝手に入って遊んだ。菜の花畑があり、目をつぶって網を伏せても蝶が二、三羽入っているほどで、本当に花が飛んでいるという表現を目の当たりにした。その手前にあったのは小さな林だが、幹に密を塗って甲虫を捕ったし、庭にバラの花があり、夏になると揚羽蝶が来て卵を産んだし……青虫を捕まえて自然観察にしようとしたら、箱の蓋を持ち上げて逃げ出す。すごい力に驚いた。母親は虫が嫌いで、大騒ぎになったね。庭の木に錦蛇が巻き付いて近所の人が騒ぐということもあった。まだそんな自然が残っていた。　こちらは新興住宅地で、近所の人も他から来た人が多かった。学校も陰湿ないじめはなく、落ち着いた学校生活を送るようになった。地獄の一年間から解放されたのである。それでも勉強は遅れているので、もうしょうがない。遊ぶ方に専念した。親も、家で勉強するのは学校でちゃんとやっていないからだと叱るのから、家にいることは滅多にない。とにかく帰ったら外に遊びに行くことに決まっていたのである。　勉強は好きではないが、本を読むのは好きだった。テレビで里見八犬伝をやっている時に図書館で本を見付けて読んだら、やたらに難しい。中学に行ってから気付いたが、古文で書かれた原作だったらしい。テレビや映画の記憶と一緒に追い掛けるから読めたのである。夏の宿題で感想文も書いたが、『夕鶴』を読んで「疑いを持った時に愛は終わる」って書いたら、先生に呼び出されて、誰が書いたんだって言われた。もちろん自分で書いているのだが……はっきり言えることは、本を読めば国語の成績が上がるというのは嘘

  2012.12.16

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• 昨日は

  昨日は結婚記念日。３０年。わし「よく我慢してきたなあ」家内「よく耐えてきたわ」

  2012.12.15

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• 今年読んだ本：その１３

  「いよいよ年末になりますねえ」「今年読んだ本がまだ続いています」「評価はＡ＝いつもそばに置いて読み返したい。Ｂ=折を見つけて読み直したい。Ｃ＝機会があれば読み直す。Ｄ=多分読み返すことはない。Ｅ=そのままゴミ箱行き。わしの個人的な感想でございます」121「かくれさと苦界行」隆慶一郎「チャンバラ、吉原御免状シリーズ。前のシリーズは無くても分かるが、説明が長い。相手と再対決するのに、話が３年前に戻ったり、５年前に戻ったり、今の場面は何年も過ぎるし……行ったり来たりが面倒。面白いのは面白いが、くどいのもくどい。Ｄ」122「メビウス・レター」北森鴻「作家の元に届く謎の手記。周辺で起こる事件。実はそこに一貫したある事実が……よく仕組まれているが、ラストがもう一つ物足りないのは、解決がきちんとしていないのだ。人物が明らかになるまでの手法が面白い。Ｃ」123「我が輩はカモである」ウェストレイク／池央耿：訳「『God Save The Mark』の翻訳。いかにもアメリカン。しかし、訳したものって何で面白くないのだろう。何でもすぐ信用する男が、莫大な遺産を相続してしまう。遺産を残した伯父は殺され、彼の回りにも殺し屋や美女が現れ……誰をも信用した男が、誰も信じられなくなり、真相に近付いて行く。解説を林家しん平が書いているので。Ｃ」124「『三国志』の人物学」守屋陽「三国志の人物をビジネスマンに例えれば……という本だが、そういう部分はほんのわずかで、深みもない。登場人物を知る入門書としては面白い。『演義』ではない、本物を資料としているので、日本での一般の解釈とは違う。偏った人物分析になっていないのが上出来。Ｂ」125「痩せゆく男」真野明裕：訳「謎の作家、実はスティーブン・キングが偽名で出した作品。ジプシーの呪いか、112キロあった男が毎日平均２キロずつ痩せて行くという恐怖小説。私も病気で30キロも体重を減らした経験があるが、その時の私は、回りの人が見たらぎょっとするほど痩せていたことになってしまう。ジプシーとの戦いまでは面白いのに、なぜ……このオチはないだろう。折角の作品が詰まらない結びで……一言で言えば、お前は何を戦って来たのだ。Ｄ」126「大剣豪」清水義範「実にバカバカしくも大がかりでドラマチックなチャンバラのパロディ満載。時代劇のオールスター作品というのは、関西の落語家で同じようなのを演じたのがいたが、わざとらしさで面白くも何ともないものばかり。この作家の筆で生きたという作品なんだなあ。Ｂ」127「笑いの誕生」塚崎進「笑いというものを、社会的、歴史的、国際的に研究した書。笑顔は人を心地よくさせるというが、考えて見ると、幽霊や化け物はみんな笑顔を見せ、笑い声を上げる。恐怖の笑いもあるのだ。様々な世界を感じることの出来る研究書。Ｃ」128「風流江戸小咄」水島阿佐夫「江戸小咄からちょっとエッチなものだけを抜粋。さすが……というのは、小咄にも品がなければならないということ。エスカレートすればいいというものではない。Ｃ」129「東京落語地図」佐藤光房「正・続２巻を一冊にまとめた文庫本。落語の舞台を散歩しようという時の資料としては不足も感じる。舞台よりも、その周辺で出会った人々の話がメインだから。散歩の随筆として読むのがお勧め。Ｃ」130「東京旅行手帳」縄田智子・他「東京の名所を歩こう……というのだが、地図があるだけで何もない。自分で作る、発見するというガイドブック。実用だからいつも持ち歩いている。それなら他にいくつも入れて欲しいエリアがある。それに、なぜこの施設は名前があるのって謎がいくつか……きっと撰者が歩いていないのだなあと分かる。続編に期待。まあ、それでもいつも持っているということは……Ａ」「ということで、今日も10冊。実は今読んでいるのが13７冊目という計算になる。10冊になるまでにはもう少し時間が掛かると思うので、続きはまた来年になるかも。」

  2012.12.14

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• わしの持っているサイン：「こ」の続き

  「さあ、わしがいただいたサインをご紹介」「前回『こ』で始まる人のうち１５人までやりました」１６：古今亭志ん輔「わしは噺家として認識しているが、息子の世代は『おかあさんといっしょ』のシンスケさんじゃな。サインは、２００６年から円朝祭りなどで……色紙に『暑い！』、それからＤＶＤ『落語百選』にいただいておる」１７：古今亭志ん馬「２００８年の円朝祭りでパンフレットに」１８：古今亭志ん丸「こちらも志ん太時代から……円朝祭りのお店千両みかんで、金八との連盟というのが多い。色紙三枚あり」１９：古今亭志ん彌「2010年、色紙に『一笑一若』」２０：古今亭朝太「２００８年円朝祭りで、色紙にチームＲの寄せ書き」２１：古今亭ちよりん「女性噺家。円朝祭りで色紙に美女連と屋台寄せ書きに」２２：小島貞二「２００５年、本『志ん生の忘れもの』に」２３：小杉紗代「ピアノ、ＭＯＤＥＡの一員なので、そちらを参照」２４：後藤典生「２００５年の夏、京都の高台寺で、幽霊画コレクションを見学。そこで住職にいただいたもの。本『気負っているあなたへ』に」２５：小林麻美「かなり昔のことで……どういう経緯で頂いたのだったか、写真展があって、アンケートに答えたら抽選で頂いたのだったかな……彼女の写真を収めたのではなく、彼女が撮影した写真集に」２６：小林一夫「おりがみ会館の会長さん。今年の７月、本『福福おりがみ』に」２７：小林香織「サックス奏者。今年の３月、演奏会で、ＣＤ『Vol.７』に」２８：五明楼玉の輔「2007年、本『噺家の手ぬぐい』に。テレビでも話題になったね。NHK『美の世界』で取り上げられた。色紙には『人生いいことばかり』と」２９：レオニド・コルキン「トランペット奏者。２００５年のクリスマスコンサートで、ＣＤ『聖夜のトランペット』に。曲目が、わしがフルートで演奏する曲と重なっていて、面白く聞いたので、当然挨拶しなければならず、それで意気投合」３０：コントＤ５１「お婆ちゃんばかりやっているコント。２００８年の芸協らくご祭りでサイン帳に」「ということで、『こ』で始まる人（達）、ちょうど３０組でございました」

  2012.12.14

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• パズルを解く＜いちゃ問＞：インディアン、うそツカナイ

  「毎日研究のため、パズル本をひもといていますが、紐を解くとバラバラになっちゃいまして……」「昔の三遊亭円右みたような挨拶してますね」「今日の問題はこんなの」問題　インディアンのＡは、１週間のうち、月、火、水曜日の３日間はウソをつくが、残りの日はウソをつかない。一方Ｂは、１週間のうち、木、金、土曜日の３日間、ウソをつくが、残りの日は、ウソつかない。ある日、Ａが言った。「昨日は、オレがウソをつく日の１日だった」すると、Ｂも「昨日は、私もウソをつく日の１日でした」……では、昨日は何曜日だったのだろうか？（『どっきりパズル』１１９ページ）「これはロジックというやつで、場合分けをやると簡単」「はい、それで、何かいちゃもんがあるんですね」「解答を見よう」解答　木曜日。解説　Ａが、１週間のうち「昨日はウソをつく日だった」といえるのは、ホントウをいう日曜日の翌日のウソツキ日の「月曜日」と、ホントウのことをいう「木曜日」である。　火、水曜はいずれも、昨日がウソツキ日だから、「ウソをいった」というと、本当のことを言ったことになり、条件にムジュンする。　残りの金、土、日曜日はホントウをいう日だから、論外である。　同様に、Ｂが「昨日はウソをつく日だった」といえるのは、「木曜日」と「日曜日」である。　以上のことから、ＡとＢの両人が「昨日ウソをいった」という言葉が合う日は「木曜日」ということになる。「ということ……」「ややこしいね……」「ちっともややこしくない。この解答を書いた人の説明が下手なだけじゃ。　いいか、ウソをつく日が続くと、『昨日は本当のことを言う日だ』ということになる。本当のことを言う日が続いた場合も『昨日は本当のことを言う日だ』ということになる。　つまり、『ウソをつく日だ』と答えるのは、昨日と変わった日だけなのじゃ」「あ、つまり……Ａは月火水がウソをつく日だから、条件にあうのは月曜と木曜。Ｂは木金土がウソをつく日だから、条件にあうのは木曜と日曜ってことになりますね」「ほら、共通しているのは木曜だけ」「案外簡単なんだ」「いや……それが……」「違うんですか」「違うんじゃよ」「何か問題があるんですか」「おや、気がつかないね……この答えは間違っているのじゃ」「ええっ……どうして……大家さんだって木曜日だって正解出したじゃないですか」「さあ、懸命な読者の皆様はもうお気づきでしょう。正解はどうなるでしょうか」「どうなるんです」「もう降参か」「だって、分からないんですもの」「じゃあ、教えてやろう」「お願いします」「問題では『昨日は何曜日だったのだろうか』と尋ねているのに、解答は『今日は木曜日』となっているのじゃ。正解はその前の水曜日じゃないか」「え……それだけかよ」

  2012.12.13

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  ぢい散歩：「東京編」その7：夜の東京

  「ええ、そんな具合でございまして……」「どんな具合」「東京駅を中心にぶらぶらと歩き回って、メインの演奏会が終わりました」「そういう具合です」「もう以前にご紹介している日比谷公園まで戻りました」「これは昼間の様子ですね」「はい、こちらが夜の様子です」「噴水がライトアップされていますね」「色が変わると、ご覧の通り」「いいですねえ」「こちらも……」「説明がどんどんいい加減に……写真だけでいいのに……」「銀杏のライトアップも行こうと思っていたが、寒くて寒くて……」「はいはい、年寄りの体に堪えますからねえ……何しろぢいさんのぢい散歩ですから」「はい、そのまま丸ノ内通りへ参りました」「ここもきれいですねえ」「これも前に紹介したビルのクリスマスツリーなどあるが、省略します」「はい、ぜひご自身でお出掛け下さい」「はい、そういうことで、来た道をほぼ戻って、東京駅までやって来ました」「昼間の様子はこの散歩の最初にご紹介しております」「ということで、出発と同じ、北口へ戻りまして……この日の散歩を終了いたします。万歩計で１万８千、約１２ｋｍの散歩でした」「はい、またいずれ」

  2012.12.12

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  ぢい散歩：「東京編」その６：クドウ・シゲノリ・フルート・アンサンブル演奏会

  「さあ、今日の目的はこちら。銀座で工藤重典さん率いる、クドウ・シゲノリ・フルート・アンサンブルの演奏会」「はい。田舎者ですから、一つだけ目的に上京するのはもったいない……ということで、いくつもの美術館を巡ったのでございます」「演奏会は工藤、岩佐和弘、ピアノの成田有花でモーツァルトの２台のピアノのためのソナタをフルート二重奏に編曲した作品。それからクーラーのソナタ。　ここで若い二人にバトンタッチ。山内豊瑞、白石法久のデュオ、オーブの演奏で、プロコフィエフ、アンダーソン、ガーシュウィン、ドビュッシー、それからモンティ……モンティは今年よく何度も聞いたねえ」「はい」「工藤さんが戻って、ソロでショパンの夜想曲。白戸美穂とのデュオでドップラーの二重奏曲。それで、白戸さんのソロで一曲と紹介したが、成田さんが楽譜を用意していないということで……」「そういうアクシデントもあるんですねえ」「それでフルート五重奏でボワモルティエの５本のフルートのための協奏曲。アンコールにロンドンデリーの歌」「はい、堪能しました」「５時に終わってサインをもらおうと企んでいたのじゃが、結局45分の予定オーバーじゃった」「はい、絵はいただいたサインですね」「ピアノの成田さんだけ、パンフレットの演奏者紹介の部分にいただいた」「はい、そういうことで……では帰りましょう」「いや、これから日比谷公園に戻る」「え、またですか」「ということでまだ続きます」

  2012.12.11

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  ぢい散歩：「東京編」その５：銀座へ

  「さあ、東京駅をスタートしたぢい散歩、日比谷公園まで参りました」「これから銀座へ向かいます。」「小さな画廊、美術館もたくさんあり、わしの記録では一日に18か所回ったこともある」「はい、まずは」「銀座へ向かう道筋にも見る物がいくつか……ハートの時計からライオンの放水……それで、内幸町ホール」「こちらは」「樋口一葉が生まれたのがこの辺り」「へえ、そうなんだ」「描かれた生き物たち展。写実的なものから漫画的なものまで……見ていて楽しかったのがこれ。15日までやってる」「その後はギャラリー喜久田などは今一……省略」「次は」「こちらは学生たちが中心だとか……癖画展」「タイトルが面白いですね」「それからこのちらしの墨の具合も……ポスターで見たら入りたくなるね」「はい、これは終了しております」「ふと見つけた……って、幸伸ギャラリーって画廊は知っていたんだけど、工藤芳聖さんのパズル展」「これはパズル作家ですか」「いや、この敷き詰めパズルを様々な素材で作るという作家。百個を越える作品が並んでいる。素材の面白さ、色彩の面白さ、なるほど、これは芸術じゃな」「大家さんの好きな世界ですね」「わしの方でもパズルショップをご紹介しておいた」「ということで」「二階ではパッチワークなどを展示する布礼愛展……タイトルはしゃれているね」「はい」「さあ、こうして無事演奏会まで参りました」「それはまた次回」

  2012.12.10

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• わしの持っているレコード・ＣＤ：日本人作曲家の２

  「さあ、わしの持っているレコードやＣＤをご紹介」「整理しているだけです」「日本人作曲家の『お』から参りましょう」大木正夫：「日本狂詩曲・ヒロシマ」「世界遺産の旅でヒロシマを企画したので、資料として購入。そういうイメージが伝わる曲」大澤壽人：「ピアノ協奏曲神風・交響曲第３番」「こちらは戦争中に書かれた愛国心を高めるという勢いのある作品」大栗裕：「ヴァイオリン協奏曲・神話」「神秘的なものと明快な部分を交錯させた作品」倉本裕基「Pure Piano」「言うまでもない自作自演集。先日丸亀うどんに入ったら、チェロとピアノによる『霧のレイクルイーズ』をずっと流していた。何か関係があるのかと尋ねたら、うちは有線が入っていないのでって返事……こりゃ駄目だなってことで、謎のまま。因みに、このＣＤはその曲が発表された時のもので、私もカナダでレイクルイーズホテルに泊まることが多かったため、この曲をフルートで演奏する許可をいただいた」倉本裕基「My Facoreite Songs４」「映画音楽、ショパン、懐かしい日本の歌など、何でも思うままに演奏しているもの。演奏会では違うスタイルになることもあるので、ぜひ出掛けよう」倉本裕基「アジアン・リラックス」「鶯と燕の演奏会で頂いたら、倉本さんの『霧のレイクルイーズ』ヴァイオリンとのデュエット版が入っていた」倉本裕基「ダイジェスト」「2003年までの作品から12曲をダイジェストで」「てなことで、カ行の人までやっちゃいました」「はい、また次回」

  2012.12.09

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• ８日

  仕事で泊まり。

  2012.12.08

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  ぢい散歩：「東京編」その３：続・美術館めぐり

  「さあ、東京駅周辺の美術館めぐりをしております。そんな訳で出光美術館へ参りました」「どんな訳」「今やっているのは琳派芸術展」「人の話を聞いてないね……チラシには見たことのある作品が沢山ありますね」「風神雷神、白梅紅梅、八橋の杜若等々じゃな」「それが見られるんですか」「これが全部同じ作者」「え……違うでしょう」「こうした名作になると、我が家の屏風や襖絵に描いてくれという注文も出るのじゃ。その系統の人が同じ絵柄で書くが、時代の好みや作者の気風によって違いが出る。これが実に面白い展覧会じゃった」「へえ」「今回はその酒井抱一の作品を中心に、先駆者から俳諧趣味まで……とにかく素晴らしい」「見応えありってことですか」「さあ、見学が終わったら、お茶をいただいて……」「図々しいからねえ」「皇居の方を眺めるのがお楽しみ」「写真は」「外苑にある楠木正成の像。昔の歌を歌ったぞ」「どんなんです」「蚊帳の中から足だけ出して、楠木正成これにあり、足利（足蚊が）攻めるじゃないかいな」「下らないね」「はい、右の屋根は武道館でございます。北の丸公園の博物館めぐりもご報告しました」「また行くかも知れませんね」「さあ、ここから日比谷公園まではすぐ」「こちらもよく来ますね」「ここはお堀だったが、その名残を見せる石垣と水」「はい」「原発反対運動の拠点となっていたが、禁止された。日本テレビの土曜日の天気予報では今でも反対運動をやっているが、どうもテレビで朝っぱらからドラムを叩くのは非常識としか思えない。原発反対運動は理解しているつもりじゃが、あのドラムはなあ……」「愚痴が多いのが『ぢいさん』なのです」「この日はまだ薔薇が咲いていて、赤、ピンク、黄など色とりどり」「はい、4一つだけご紹介」「今は銀杏も見頃。後は噴水。噴水は夜出直すので、そちらで写真を……この銀杏もライトアップされていたはずじゃが、もう寒くて寒くてたまらんので、省略してしまった。ゴメン」「年寄りだからしょうがないね」「日比谷図書館の常設展示は、千代田区で町が生まれ育つという歴史を学ぶ。図書館の一角を利用して行われているのが、日本の伝統と芸術という催しで、明治の頃、日本を紹介した海外の図書や、日本から世界に発信された書物を紹介」「面白い企画をしていますね」「ちょうど２時になったら、ちりめんで出来た本を実際に触らせてくれるというイベント。見ていたのがわしだけだったから、係員から声を掛けてもらい、実際に触ってきた」「いいですねえ」「ちりめん本は小泉八雲の作品、他に、手のひらサイズの小さい本、世界で人気になった和綴じ本、日本の作家の翻訳や日本を紹介した書籍など」「いいですねえ」「ただ、マナーの悪いのはいるな。展示ケースの上に新聞を拡げて読んでいる。ちょっと見せてくれと言うと半分だけは空けるが、ここは俺が先に取ったんだって……そんな人も……」「『ぢいさん』の愚痴でございます」「Popular form of comic monologue in which a storyteller (rakugoka) creates an imaginary drama through episodeic narration and skillful use of vocal and facial expressions to portray various choracters.　これだけメモるのに、３度も『ちょっと済みません』をやらなければならなかった」「で、次行きましょう」「これから銀座方面に向かいます」「また次回ですね」

  2012.12.07

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  ぢい散歩：「東京編」その３：美術館めぐり

  「ぢい散歩、東京駅から劇団四季をめぐりめぐって、BRICK SQUAREまでやって参りました」「さあ、今回は美術館へ参りましょう」「こちらは庭にも彫刻などあるが、これは三井一号館美術館の展示」「へえ」「現在開催されているのがシャルダン静物画展。まあ、人気の作品とかいうのがないから、すいていていいぞ」「変な紹介」「写真の部分はもう撮影禁止になる境目。係員に許可をもらって撮影しよう」「はい、当然ですね」「表へ出まして、交差点のはす向かい。東京国際フォーラムへと参りましょう」「こちらは」「太田道灌さん。前回行った５つの会場のうち４つ目に行ったTOKIAから横断歩道を渡ると、ここに入って来る」「ああ、順番を逆にする方が良かったですね」「そこから地下へ降りると、相田みつを美術館」「こちらもお馴染みです」「何しろただじゃから……」「ケチだね」「今は『麗老』というタイトルで、みつをの晩年の作品を中心にやっている。彼の造語と解説しているが、古くから『老麗』という言葉があって、江戸時代には漢学者が使っている。それをひっくり返しただけ。老いてなお華麗にというのを、華麗に老いると言い換えただけのことで、江戸期には言葉をひっくり返すのが流行していたから……」｢余計な解説が長いね｣「年を重ねたら文字にも深みが出てほしいな……以上」「いい加減」「さあ、ここから帝国劇場へ……って、上にある出光美術館がお目当て」「参りましょう」「はい、また次回」

  2012.12.07

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• そろそろ年賀状

  「さあ、今年も年賀状の時期」「やってますか」「この時期は仕事が忙しいからなあ……いつもクリスマスの頃に印刷する……今年も月末の連休になるじゃろうが……ううん、そこで必ず水戸への出張があるのじゃ」「大変ですねえ」「商売、商売」「で、今年のネタは……」「こんなのどうじゃろう……って、出すと楽しみがないから……」「はいはい」「ともかく、12月の忙しい時に書くと、『今年もお世話になりました。来年もよろしく』なんて書きたくなっちゃうし……」「しょうがないですね」「昔は１日が寝正月、２日が年賀、挨拶できない所へ３日の書初めで挨拶状を書く、これが年賀状だったのじゃろう」「はい」「そういうことで、今日もお仕事」「はい、行ってらっしゃい」

  2012.12.06

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  ぢい散歩：「東京編」その２：劇団四季、丸の内をジャック

  「ぢい散歩、東京駅からぶらりぶらりと歩き出しましょう」「どちらへ」「丸の内を劇団四季がジャックするというイベント」「劇団四季ですか……大家さんには似合わないね」「まあ、これも仕事上のお付き合い」「向こうが迷惑しているでしょう」「まずは丸の内北口から出て、交差点の向こうのoazo。こちらでは60年の歴史を振り返る資料が展示されているのじゃ」「はい、写真は……」「各ミュージカルの衣装じゃな」「はい、どれが誰でしょう……」「わしゃ５つくらいしか見ていないので、解説は省略」「いい加減だね」「交差点の向こう、新丸ビルへ行くと、ライオンキングの展示」「動物を演じるのが面白かったですねえ」「ライオン、ライオーン……ゼブラ、ゼブラ、ゼブラ、ゼブラ……」「それＣＭソング……ミュージカルでは出て来ません」「こちらはキリンさん……きりんさん、きりんさん、どうして……」「はい、この歌はミュージカルには出て来ません」「ここから東京駅東口に回り、スターツのキリン（安藤泉：作）、日本橋の羽のあるキリンとハシゴをするのも楽しいね」「誰がするかなあ」「行幸通りをはさんで向こうが丸ビル。ここはオペラ座の怪人……オーペラー、ペラペラ、オーペラー……」「ううん、トルヴァトーレのメロディだけど歌詞が違う……余計な歌だね……写真でも余計な奴がいるけど……」「そこから東京駅からの線路際に出るとTOKIA。こちらはキャッツ……イエーロ、キャッツ、イエローキャッツ……」「古い歌だね……みんな知らないだろうなあ……」「そんな訳で丸ビルの前の通り、大名小路まで参りますと、BRICK SQUARE。こちらは美女と野獣……う……歌が思いつかない」「写真もない」「この中庭には三井一号美術館の展示がある」「あ、そうなんだ」「はい、次回はこちらの美術館からスタート致します」

  2012.12.05

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  ぢい散歩：東京駅周辺：その１「東京駅」

  「さあ、今回から『ぢい散歩』となりました、落語、歴史と文学の散歩」「はい、実は今回は美術と音楽がメインになります」「東京駅を中心にぶらぶらと歩きます」「はい、先週も画廊を10数か所見ましたね」「小さいので、特に良かったものだけを紹介しました」「で、今回は東京駅ですか」「はい、写真は前の駅」「前のって……」「今年東京駅完成当時の姿がよみがえった」「へえ……」「明治末年、わしの爺さんは名古屋の美術学校で建築を勉強中だったが、研究のために上京、野原の真ん中に建築中だった東京駅のてっぺんに上った」「すごい体験ですね」「ちょうどその後に明治天皇が亡くなり、大葬に参列し、乃木大将の巡視を知る。森鴎外や夏目漱石が小説にしたが、そういう事件の中を生きていたのじゃなあ」「はい」「さて、丸ノ内北口の天井が人気」「写真ですね」「上に回廊があるが、ここまでは上がることができるのに、なぜかあまり行かないね」「はい」「ここに東京駅ミュージアムがある」「駅の美術館ですね」「白樺派の美術などをよくやっていたが……久しぶりに飛び込んだ」「はい」「始発電車を待ちながらという展覧会。プラレールが床から壁天井まで走っている展示から始まり、東京駅の過去、未来が感じられるものを……」「はい」「で、おかしいのが、百年後の未来で発見された人形など。錆びたペコちゃんなどがある」「笑えるんですか」「つまり不○屋は百年後にはつぶれているのかな……」「余計なことを考えるねえ」「こちらが中の壁」「時代を感じますねえ」「そう。これと合わせて考えると、さっきの未来の人形も理解できるね。三階建てが二階建てになっていた理由も、ここを眺めると理解できる」「どういうことです」「黒い部分が木で、空襲で焼けて炭化してしまっているのじゃ」「ああ、戦争の傷跡ですか」「そう。こうした物を見るだけでもいいね。そうすると、東京駅の歴史と未来を知るというさっきの展覧会もよく分かる」「はい、いい展覧会だったということです」

  2012.12.04

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• ３日

  仕事遅く書き込まず

  2012.12.03

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• 今年読んだ本：その１２

  「さあ、わしが今年読んだ本をご報告」「いよいよ10月にかかります」「数字は今年の通し番号。最後の評価は、Ａ：いつもそばに置いて読みたい。Ｂ：機会を見つけて読み直したい。Ｃ：機会があれば読み直すだろう。Ｄ：何かあれば読み直しをするかも知れない。Ｅ：そのままゴミ箱行き。となっています」111「昭和史探訪：終戦前後」三國一朗・井田麟太郎「終戦前後の軍の動向、露西亜との関係、科学や芸能、冗談音楽まで、関係者へのインタビューで構成。資料として読めるが、そのまま鑑賞するほどのものではない。Ｄ」112「坂の上の雲異聞」歴史研究会「テレビドラマになるとすぐ便乗本が出る……というちょっと昔の本。脇役に当たる人に焦点を当て、当時の日本の立場、韓国や台湾での軍の役割が語られる。詭弁と言われた『東洋は東洋人の手で守る』というのが正しく感じられるほど、ヨーロッパに支配されつつあるアジア。露西亜に対抗するため、韓国を併合せざるを得なくなる経緯……ちょっと軍国主義的に感じられる部分があるが、歴史的認識として納得。Ｄ」113「本所深川ふしぎ草紙」宮部みゆき「本所七不思議の散歩に行った翌々日、古書店で発見。これも運命。中身は捕物帖で、それに本所七不思議がイメージとして重要な役割を果たす。そこに描かれる人間模様が素晴らしい作品。Ｂ」114「上意討ち」郡順史「武士の生き様が見事に描かれた短編集。皆が懸命に生きており、仲間や家族への思いやりを持っている。だから後味のいい作品が並んでいるのだ。Ｂ」115「英語が恐い殺人事件」吉村達也「英語コンプレックスの父親が殺人？　子供の家庭教師である美人家庭教師が謎を解く推理シリーズの一作。意外性はちょっと期待しない方がいい。Ｃ」116「覇者の条件」海音寺潮五郎「歴史の中で実権を握る人物は何が違うのか。今年初めに読んだ『平将門』がドラマ化されるのを機に、時代背景や政治・歴史・風俗などを語るのだが、そこから作ったフィクションについて語った部分が実に面白い。Ｂ」117「念流合掌くずし」南條範夫「美剣士のチャンバラ活劇。男装の麗人、美しき姫君、町娘などもからむが……この主人公の女への扱いはちょっと許し難い……でもまあ、楽しいからいいのか。手下になった男とのやり取りがまるで落語の台詞で楽しい。Ｃ」118「神奈川縣札」柘植久慶「幕末を舞台にしたミステリー。長州藩の６人が１万６千両と共に消える。その行方を追うが、そこには新撰組、土方の陰が……主人公らが真相にたどり着く前に、時間が戻って真相を語ってしまうというやり方。たどり着いた結末には全く意外性がなく、そこからの展開も陳腐で……ううん見え見えの上、しかも今一。結果として何を書きたかったのか、よく分からない。Ｄ」119「危険冒険大犯罪」都築道夫「アクション物の短編集。ギャングや大泥棒、スパイや探偵がとにかく働きまくる、そうした作品のパロディと思うのが一番確か。本気で相手に立ち向かっているのかと思ったら、実は他人に操られていたり、これは最初から計画通りに動いているのかと思って読むと、全部真剣な行動だったり……読んでる方がだまされる。Ｃ」120「精神分析殺人事件」森村誠一「心理学などを利用した短編のオムニバス。表題作はみどりという名の先生が殺されるが、その受け持ちの生徒が緑色の虫を殺すのが目撃される。同じ学校の先生がその心理を説明するが、刑事達はこれを手掛かりに細かし捜査を行い、わずかな矛盾や手掛かりから真相を明らかにしていく。全てがこうした地道な努力で、警察には拍手が送れる。Ｃ」「ということで、今回も10冊ご報告で、次回に続く」

  2012.12.02

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• わしの持っているサイン：「こ」の巻

  「さあ、わしの持っているサインじゃ」「品物整理が目的ですから、お気になさらずに……」「今回は『こ』で始まる人達」「はい、参りましょう」１：五街道雲助「2003年から色紙に『幸せすいすいお茶漬けさらさら』とか『瓢箪から駒　冗談から妻』などいただいている。2008年にはＣＤ『ミュージック・サプリ　小咄編』に。後はＤＶＤ『落語百選』にも」２：ここあ「マジックのここあちゃん。2008年から芸協まつりで色紙、サイン帳にいただいた。」３：心花「二十五絃箏のデュエット。2007年の12月から、コンサートがある度に一枚ずつ、とりあえずＣＤはほとんどいただいた。『ここに咲く花』『蝶々むすび』『手をつなごう』『架け橋の向こうに』『Mother Water』『一想花』『ここはな』『25絃のジブリ』、今年10月に『ジブリMix』まで」４：古今亭今輔「今の今輔……ややこしい……2008年の芸協まつりで色紙に」５：古今亭円菊「2005年の円朝まつりから、本『笑うが勝ち』『背中の志ん生』に。今年亡くなりました」６：古今亭菊可「2004年、はがきに『愛』」７：古今亭菊春「今年の円朝祭りで、色紙に屋台オールスターで」８：古今亭菊志ん「円朝祭りで、色紙に『感謝！』、チームＲの寄せ書き、パンフレットにももらっている」９：古今亭菊之丞「2004年から色々。団扇、色紙には『得欣』、『傾城に』の歌、ＤＶＤに三枚……など」10：古今亭菊龍「こちらも2006年から円朝祭りを中心に、色紙『きく人の笑顔をのぞく羽裏の龍』、パンフレット、屋台寄せ書きなど」11：古今亭菊朗「これも2006年の円朝祭りで色紙『我以外皆師也』」12：古今亭菊六「まだ並べ替えていない。真打昇進おめでとうってことで、色紙に『笑顔でいれば何とかなるさ』など」13：古今亭寿輔「2008年芸協まつりでサイン帳に」14：古今亭志ん五「2006年から円朝祭りで団扇やパンフレットにいただいていた」15：古今亭志ん駒「2003年には本『ヨイショ志ん駒一代』、その後色紙に『笑いとは長寿の国へのパスポート』、『笑う人この世の中も長く生き』」「まだまだありますね」「ううん、長くなるのでまた次回」

  2012.12.01

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• パズルを解く＜いちゃ問＞：女か虎か

  「相変わらずのパズルで失礼を致します」「先代の今輔師匠みたような声出してますね」「今日の問題は、有名な作品」問題　２人の刑吏が、１人の犯罪者を連れて、ドアが２つある刑場にはいってきた。１つのドアのうしろには虎がひそんでおり、もう１つのドアには、男が愛した王妃がいる。もちろん、男には何も知らされていないが、１つだけ質問をすることが許されている。また、２人の刑吏は、１人は必ず本当のことをいい、もう１人は必ずウソをつくが、それはどちらの人間かはわからない。では、王妃を得るためには、この男はどんな質問をしたらよいだろうか？（『どっきりパズル』１１９ページ）「まずひどい問題文じゃなあ」「どこが……ですか」「『男には何も知らされていないが……』ってのは何を知らされていないのか。ドアの後ろには虎か王妃がいる、１つだけ質問が許される、片方は本当をいい片方はウソつき……これだけの条件だね。このうちどれを外しても問題は解けない。では、男が知らされないのは何か……」「あれ……確かに……全部分かっていますね」「どちらに王妃がいるかを知らされていないということかなあ……それが分かっていたら問題にならないし……まず出題者に日本語の能力がないということだけがはっきりしている」「はい、さっそく揚げ足取りですね」「で、答えはどうなる」「どうなりますか」「昔から同じ答えが用意されている。解答と解説を見よう」解答　２人の刑吏のどちらかに、「もう１人の刑吏はどちらのドアに王妃がいるといっているのですか？」と聞けばよい。解説　もし、王妃が右のドアに入っているとすると、聞かれた者がウソツキなら、もう1人のホントツキは「右」というから、当然「左」とウソのことばが返ってくる。　また、聞かれた者がホントツキなら、もう1人のウソツキは「左」と逆をいうから、当然「左」ということばが返ってくる。いずれにしても答えは同じだから、その逆のドアに王妃がいる、と分かる。「なるほどね」「なるほどかい……わしは小学校の時にこの答えはおかしいとクレームをつけて、出題者を怒らせてしまった」「え、どこがおかしいんです」「わしがウソツキなら、どう答えるか。『もう１人の刑吏はどちらのドアに王妃がいるといっているのですか？』と聞かれた時、わしならきっと、『さあ、分かりません』と言うじゃろう」「あら……大家さんでないと考えつかない答えですね」「しかし、そうじゃろう。『Ａである』という本当に対するウソは『Ａではない』に決まってはいない」「ううん、屁理屈ですねえ」「そう、それでわしに出題したバカ者……いや若者は、『それじゃあ答えが出ないじゃないか』って言うのじゃ……それで考えたのが、次の答え……」　あなたは、「このドアに王妃がいるか」と尋ねたら、はいとこたえますか。「という質問じゃ」「ええと……ホントツキなら王妃がいれば『はい』、虎がいれば『いいえ』ですね。ウソツキは王妃がいれば『いいえ』のはずだから、ウソをついて『はい』になりますか」「そういうこと。『はい』ならその扉を開き、『いいえ』なら別の扉を開くのじゃ」「大家さんのような暇人でないと思いつかないですね」「まあ、それでも最初に示された解答よりはずっとスマートだと思うね」「まあいいでしょう……大家さんは暇人だから……」「さて、ところが、世の中にはもっと暇人がいて、『右脳パズル』の問題３５では、同じ設定の問題に、なんと３ページにわたって解説をした上、正解は……」「おまえがウソつきで、この出口から出れば死ぬというのは正しいか？」か、あるいは「おまえはウソつきではなくて、この出口からは生きて出られるというのは正しいか？」という問いのどちらか一方は真実であるというのは正しいか。「という質問をするという解答に行き着くのじゃ」「ええっ……」「いっぺんで理解できるか」「できません」「この質問に対して、刑吏のわしは何と答えるじゃろう……『何を聞かれているのか分からない』　じゃろうな」「そうなりますか」「しかし、これはホントツキなのか、ウソツキなのか、それすら判断出来ない」「訳が分からないね」

  2012.11.30

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• わしの持っているレコード・ＣＤ：日本人作曲家１

  「さて、わしの持っているレコードやＣＤのご紹介」「どうでもいいけどね」「今回からは日本人作曲家をリストアップ」「はいはい、参りましょう」芥川也寸志「自作自演」「交響三章、交響管弦楽のための音楽、トリプティーク、交響曲第１番を収録。もう二十年も前だったか、Ｎ響アワーって番組があって、檀ふみが聞き手という作家二世がやっていたのは面白かったぞ」石井眞木「現代日本の音楽」「文句なし、現代日本を代表する作曲家。モノ・プリズムとアフロ・コンチェルトを収録。モノ・プリズムはその響きでＮＨＫホールの天井にひびが入ったといういわくつきの曲。尾高賞を取って再演されたが、両方の録音を持っていた。再演が素晴らしい演奏だったのじゃが……震災でデータが消えてしまった」石井眞木「輝夜姫」「前のＣＤとは真逆の世界。神秘的な音がずっと続く。不思議な世界。これだけ聞いたら訳が分からないだろうなあ」石井眞木「響きの現在２」「ブラック・インテンション３、夜の響き、飛天生動２、時の閃き、失われた響き１の第２ヴァージョンを収録。失われた響きは３まで録音している。これはたまたま最初のテープが残っていて助かった」石井眞木「ウルトラＱザ・ムービー『星の伝説』」「正直映画は面白くなかったね。しかし、音楽はすごい。なるほど、彼の破壊的音響は、怪獣にぴったりじゃないか。シデロイホスという金属を張った太鼓のための協奏曲。音楽的に鑑賞に堪える大傑作」石井眞木「日本音楽の古典」「岩城宏之先生の指揮で、響層。他に高橋悠治のオルフィカ、武満徹のテクスチュアズを収録。響層も初演を録音していた。山場で歓声を上げるバカ客がいて最後に残る余韻が聞こえないという状態に白けたのを思い出す」「他に堤剛の現代チェロ作品集に、螺旋２が収録されている。わしもフルート曲を一ついただいている」一柳慧「一柳慧の宇宙１」「こちらは自らの内面に入っている世界が素晴らしい作曲家。うつ病の時に聞くときっと進行するだろうな。実は岩城宏之先生のために作曲されたパガニーニ・パーソナルを収録。先生がマリンバを演奏し、伴奏は奥様。この曲は一柳風ではない、明快な雰囲気を持つ……もちろん、その中にらしさも感じさせるのじゃが」伊福部昭「日本作曲家選輯」「シンフォニア・タブカーラ、リトミカ・オスティナータ、ＳＦ交響ファンタジーを収録。最後の曲は怪獣映画のテーマによる作品。安いＣＤでおなじみのｎａｘｏｓだが、勢いだけの演奏でひどい」伊福部昭「CONTATTO CON L' ORIENTE」「怪獣映画の曲だけを取り上げたイタリアの演奏会の記録。日本語とイタリア語で作曲者の挨拶がついている。複雑怪奇なリズムをよくぞ生でここまでやったね。シンセサイザーやらジャズやらまで加わり不思議な世界」伊福部昭「譚・響・宙」「作品集。日本狂詩曲、交響譚詩、シンフォニア・タブカーラ、ＳＦ交響ファンタジーを収録。最初に紹介したＣＤとは比べ物にならない傑作。怪獣映画、ゴジラでおなじみのオープニングの荒々しい曲が鳴り響き、ドレミ、ドレミという上に向かう音型が積み重なる。そこからおなじみゴジラのテーマ、今度はミレド、ミレドという下に向かう音型だ。こうした構成の見事さはクラシックとして鑑賞に堪える」

  2012.11.29

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