名作落語大全集

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• 昨日の演奏会、中止

  「昨日は銀座での演奏会を予定していた」「ああ、結婚記念日でしたねえ」「よく我慢してきたなあ」「奥さんはよく耐えてきたなあって言ってましたよ」「まあ、それで演奏会を予定していたのじゃ」「どうして中止したんですか」「ううん……わしが急に病院で検査しなければならなくなって」「あら……いよいよおしまいですか」「そう、ちょっと期待したのじゃが、９時前に行ったが、３つ４つの検査を終え、結果を聞いたらもう４時」「時間が掛かりますねえ」「まあ、それから出ても間に合うのじゃが、中止してしまった」「残念ですねえ……あれ、いつももう出掛けている時間ですね」「今日はその続きなのじゃ。これから病院へ」「ううん、読んでる皆さん、期待していますよ」「まあ、期待に応えたいとは思うが……」「はい、行ってらっしゃい」

  2011.12.13

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その８「ＪＲリニア科学館」

  「さあ、名古屋の散策も最終回となりました」「最後はどちらへ」「ＪＲのリニア科学館」「リニア・モーター・カーですか」「３月に出来たばかり。こちらは鉄道の歴史と未来、両方が体験できるのじゃ」「まずはＳＬですね」「人気のシロクニじゃな」「白黒ですか」「Ｃ６２。昔Ｄ５１（デゴイチ）が人気になったが、Ｄ５１は女性的な繊細さ、Ｃ６２は男性的な力強さを感じさせる」「へえ」「こちらがリニア・モーター・カー」「デザインが随分違って来ますね」「こちらは昔懐かしい電車の運転席」「はい」「客車」「木で出来ていますね」「わしが取手に来た昭和55年頃は常磐線もこんなだったな。もっとも、当時の常磐線はどっかで使っていた車両を回していたので、３種類くらいの色の車両がつながっていた」「田舎ですからねえ」「こちらが展示場」「新幹線が色々」「さあ、リニア・モーター・カーに試乗しよう」「出来るんですか」「さあ、スタート。最初は車輪走行だが、車輪が引っ込んだ途端に音も無くなり､本当に宙に浮いたような気がしたぞ」「本当ですか」「写真はトンネルで時速500キロを記録した瞬間」「すごい」「これで東京から名古屋まで40分で結ぶ。ううん、わしの住む取手から上野まで40分、そこから東京まで20分掛かるから……」「見送りに行ったら、向こうの方が先に着いちゃう」「この他、運転士体験が100円、車掌さん体験が500円で出来る……ただし抽選。他に巨大ジオラマなども」「色々見所がありますね」「外に出るともう夕方。高速道路と鉄道が面白い」「どうでもいい」「名古屋駅へ行ったら、休日なので新幹線はかなり混んでいるとのこと。それなら指定席で帰ろう」「その方がいいですね」「１時間後まで空いてなかったので、表をぶらぶら」「イルミネーションですか」「はい、これが名古屋駅」「ううん、最後は本当にどうでもいい写真」「ということで、無事帰東したというご報告、名古屋の散策はこれをもって読み終わりと致します」

  2011.12.12

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• 情けない国会

  「先週一週間の国会を見ていると、本当に情けない」「そうですねえ」「法案も先送りばかり。公務員の給与を７．５％下げると約束していたが、これが先送りされて、規定により２．４％上がっている」「何も出来ませんね」「野党も、一つうまくいったから、この言葉を知っていますかという質問だらけ……あれなら我々ど素人でも出来る」「調べてから質問すればいいんですものねえ」「特に女達の質問……品のなさが現れて、とんでもない状態だったな」「本当にダメですねえ」「それに応対する与党側……何一つまともに答えられない……もっとダメ」「ひどいです」「与党はクズだが、野党はもっと……ああいう所に出ない野党に期待するしかないかな」「困ったものです」「さて、やっと決まったのが、原発を世界に売り出すということだけ」「あれ……今の状態で世界に販売するんですか」「ねえ……ソーラーを推進するために電気の買い取り料金を上げるという」「でも、今度はその分電気代が上がるでしょう」「東電はそれはもうはっきり言っている。国有化するというのに対して、電気料金の値上げと、更なる原発の推進で対応出来るから、何も問題はないと言い切っているから……」「値上げは決定ですか」「普通の企業なら、もうつぶれている。独占だから客が離れることはないということが、こんなバカなことを言わせるのじゃろうな」「はい……本当に、他に電力会社があれば、みんな離れていますよね」「ということで、本日は愚痴のみ」

  2011.12.11

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その７「昼食」

  「さあ、昼食だ」「食べる時だけは気合いが入るね」「今日は和風のフランス料理」「不思議な料理ですね」「まずはオードブル」「これは……何です」「ご覧の通り」「何だよ」写真０７０２「こちらはパスタ」「イカスミですか」「豆をすった物が乗っている。一言で言うと、見事な味。今まで食べたものは、イカスミの癖があって、嫌いな人は残しそうだが、このパスタはマイルドで、誰も残さなかった」「おいしいんですね」「こちら……キノコや野菜をパスタで巻いたもの」「いけるね」「お肉。野菜を巻き、キノコを乗せて」「おいしそう」「ここでパンがあるといいな。ちょっと不足を感じるのはその点のみ」「そうですか」「デザート。アイスクリームと水菓子と、上に乗っているのは軽い酸味のある何かを泡立てたもの」「手が込んでいますね……何かっていい加減だけど」「ということで、満足満足……さ、帰ろう」「え、もう帰東ですか」「何かあるのか」「午後は名古屋の見物をしないのですか」「え……ああ、そうか、食事をして満足したんで、忘れちゃった」「しょうがないね。また次回」

  2011.12.10

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• 今日までは

  「今日までは大忙し」「仕事が忙しいのはいいことですね」「しかし、わしはダラダラやって人生送っているというキャラ設定じゃから……」「ううん、困ったものです」「明日は土曜日で、出張。ダラデ」「ダラデって何です」「ダラダラ出ていけば間に合うという……」「朝ゆっくり出来るってことですか」「中途になっている名古屋の旅をそろそろ終わらないと……」「ううん、計画性がないからなあ」「そうほめるな」「ほめてないって」

  2011.12.09

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• またも

  「昨日に続いてこんな時間になっちゃった」「寝坊ですか」「いや……実は寝坊をしたことがない」「え」「目覚ましが、時計機能はちゃんと動いているのに、目覚ましのスイッチがおかしくなった。それで先日新しいのを買ったのじゃが、まだ鳴らしたことがないから、どんな音がするのか分からない」「昨日今日は、何をしていたんです」「ちょっと仕事が忙しくて、それをやっているうちにこんな時間になっちゃってしまっちゃって……」「言ってることもぐちゃぐちゃだね」「そういうことで、行って参ります」「はいはい」

  2011.12.08

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• あらもう

  「あら、もうこんな時間」「あれ……もう出る時間ですよ」「ううん……行って参ります」「それだけかよ」

  2011.12.07

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• スーパーマーケットの続報

  「タイトルは大袈裟ですが……中身はねえ」「はい、買い物に行って、まず私が注目したのはお酒」「やっぱり」「ビール、発泡酒はお値段が……正直別のお店の普段の値段の方が安い」「あら」「生鮮食品……マグロの刺身が安かったので購入……ううん、アメ横と同じ」「え……」「刺身そのものが味がないなあ……アメ横はこれから年末に掛けて賑わうが、例えば鮭、一般の物と違って、産卵を終えた物を使う。だから塩で締めてあるから、まあ食べられるが、値段が数倍の脂ののった物と食べ比べてしまうと……」「大分落ちるということですか」「そう、今回のお刺身はそのままいただくのじゃから……これではなあ……半分はヅケにしよう」「はい、後は」「一般加工食品はメーカー物だから大丈夫。しかしお値段は今一。特価の物は開店１時間で売り切れたそうじゃが、それ以外はわざわざ買いに行く値段ではない」「他には」「日用品。これも広告の品を入手。プリンターの用紙が500枚で200円。値段だけなら少し薄いのが他のお店で180円くらいであるからね……ちょっと上質ということじゃが……これも高いお店でも250円程度……特売の時は５セットで1980円になっているから」「その方が安い」「そう。文具、その他、百円ショップの品が98円というのはくらいで、わざわざ買いに行くなら通勤途中の百円ショップでもいいかな」「あれ……じゃあ、今後は……」「特別の何かがないと、もう行かないかも……やはり生鮮食品は、値段よりも鮮度と味じゃろう。取手にはおいしいお店がない。それで期待していたのじゃが……」「はい、残念でした」

  2011.12.06

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• そんな訳で

  「どういう訳……」「昨日は近くにスーパーマーケットが開店したのでひやかしに……」「行きましたか」「駅の向こうじゃが、車は混むという予測で歩いて３キロ」「よく行きますね」「正解だったな。駅の手前から２キロくらい、ずっと渋滞。駅の辺りでスーパーに入る人はこちら、抜ける人はこちらって道を分けて案内しているが、誰が守るものか。抜け道の方にも駐車場に入る車が渋滞している」「でしょうね」「結局わしが歩いている間に、車が動いたなと見えたのは５，６台」「へえ」「スーパーと言ったが、食品、家庭用品、電化から何から、ホームセンターを合わせ持っているから……普段ならどんどん入れ替えだろうが、この日はどうしても３０分以上は見るだろうし、レジが２０人くらい並んでいて、『しばらくお買い物をお楽しみ下さい』なんてアナウンスをしている。だから、駐車場に入って出るまで一時間以上かかるじゃろう」「すごいね」「さて、また３キロ歩いて帰って昼食。午後は友人の結婚式」「忙しいですねえ」「４時間飲み続けて……今朝は起きられなかった」「と言って、しっかり話をしているね」「まあ、職場で寝ればいいじゃろう」「よくない」

  2011.12.05

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その６「建中寺」

  「名古屋の町を散策しております」「前回は徳源寺でした」「ここからぴょーっと南へ南へと北上し……」「滅茶苦茶だね……南へ向かったんですか」「そう。こちらは建中寺」「まずは山門ですか」「こちらは三門といい、1652（慶安５）年頃の建立」「こちらも歴史がありますねえ」「こちらは書院。大竹利左衛門の設計を昭和39年に再建したもの」「屋根の曲線が見事です」「本堂じゃ。1651（慶安４）年に二代藩主の光友が初代義直の菩提を弔うために創建したのじゃ」「先ほどの門はその当時の物という訳ですね」「本堂は名古屋で最大の木造建築で、1787（天明７）年に再建されたもの」「すごいね」「尾張徳川家の霊廟がある」「はい、名古屋の中心となるお寺です」「石碑その他が色々。これを見て回るだけでも面白いぞ」「はい、見て面白いのを一つだけ」「さて、今日は内部を午後から公開する」「時代を感じる絵ですね……あれ、まだ午前中ですよ」「それは、その……俺を誰だと思ってるんだって言えば開けてくれる」「また迷惑掛けてるな」「経堂。1828（文政11）年の建立」「これは造りが違いますね」「開山13代の木造があり、中央には経5800巻を収める塔がある。面白い造りじゃ」「はい」「最後に御成門。1714（正徳４）年のもの」「葵の紋が付いた門です」「さて、昼飯のために移動」「やっと食事ですか」「途中にあった物部神社。垂仁（すいにん）天皇の時代に造営されたという」「垂仁天皇って」「11代天皇、伝説の時代とされている。紀元前という計算になるな」「へえ」「ということで、さあ、食事だ食事だ」「食べる時は元気」

  2011.12.04

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その５「徳源寺」

  「名古屋の神社仏閣めぐり。徳源寺へ来たのですが、大家さんがわがままで釈迦涅槃像を見せろと言い出しました。寺でも困って、じゃあ見せるって……」「前回までの粗筋でございます」「どうでもいいことだね」「はい、お待たせしました。こちらが涅槃像」「本当に公開したんだ」「一丈６尺、北枕で西を向いている」「わしの注目したのは後ろの細かい人物」「え……ああ、すごいですね」「五百羅漢じゃな」「これは見事ですねえ」「さて、ついでだから奥の開山堂も開くというので……」「これは石庭ですね」「座禅の精神を象徴するものじゃな。本当はこの前の建物が本堂」「本当と本堂の洒落……分からなくてもいいです」「これが座禅堂。ここで朝一番に全員で、後は本人が選んで座禅を組むという。11時でちょうど修行が終わったところ」「広いですねえ、さすがです」「一般の人は土曜日の夜8時、月曜日の朝5時」「こちらが開山堂」「これはどういう建物です」「開祖、関係者を祀ったもの。正面に開祖の卓洲禅師、右に蘇山禅師、左には早川家の位牌が置かれている」「へえ」「こちらは天井画。川合玉堂の『雲龍図』じゃ」「すごいですねえ」「迫力があるな。画伯本人がいい出来だと言っていただけのことはある」「はい」「これも龍だが、僧たちが生活する建物の廊下にある衝立」「これも見事ですが」「線の勢いが不足かな……」「はい」「その中庭」「いい感じですね」「建物をつなぐ階廊も見事な作りじゃな」「面白いですねえ」「という訳で、お寺の大事な部分を色々見せていただきました」「それで前に説明した徳川園の駐車場へ戻りますか」「何を言う。次に行くぞ」「え、まだ行くの」

  2011.12.03

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その４「徳川園周辺の寺社」

  「さあ、徳川園周辺の神社・仏閣を回ります。まずは大曽根、片山八幡神社」「こちらは」「応神天皇、天照大神、いざなみ・いさなぎが黄泉国へ行った時に仲介をはかったという菊理媛神の三神が祀られている」「はい」「昔は大曽根神社といって、この辺りの地名はここから出たのじゃ」「へえ」「1171年創建したが、戦国時代に焼けて、一時熱田神宮のお預けとなったが、元禄時代、尾張藩主の徳川光友が自然の素晴らしさに目をとめ、元禄八年に社殿を建造、遷宮させた。現在のは平成10年に改修されたもの」「歴史がありますねえ」「中には社龍神社があり、ここは毎年中日ドラゴンズの社長と選手代表が優勝祈願に来るので有名」「へえ、御利益あるかな」「日本一にはなれなかったがなあ……まあ、そう考えると12分の１以外は御利益がないことになっちゃうから……」「微妙な説明だね……大家さんは」「鬼門鎮護がメインだそうなので、そちらの方を」「魔物が魔除けをお願いするようなものですね」「そうほめるな」「ほめてないって」「続いて秋葉山養壽院。真言のお寺じゃ」「はい」「隣の覚音寺。こちらはわしの実家の宗旨、真宗じゃ」「はい」「ここは明治の頃、宗教改革に努め、人類救済の道は『精神』にあるとした清沢満之が得度した寺」「ほう」「こちらが鐘楼」「どういう由来で」「分からない」「何だよ」「裏にある蓬莱山徳源寺。織田信雄が熱田に創建したが、火災を期に1744年にここに移った」「これも歴史がありますねえ」「尾張藩主慶勝が1862年に臨済宗の道場とし、妙心寺派の七つの修行道場の一つになった」「大きなお寺なんですね」「ということで、俗に徳源禅寺、ここには禅刹（ぜんせつ）と書かれているなあ」「はい」「まずは仏殿。この建物を作るために道一和尚という人が基金を集めた、するとそのたび自然災害や戦争が起こり、彼はそのために募財を全て梅干しに代え、飢えを救ったという」「へえ」「こうしてとうとう三度目の基金で建立できたというのじゃ」「すごいですね」「完成した時、和尚は病を得ていて、戸板に乗って参列したが、間もなく亡くなったという」「へえ」「こちらは本堂で、金銅釈迦涅槃像が安置されている」「涅槃というと……お釈迦様が亡くなった時の姿ですか」「そうじゃな。横になっている仏があれば涅槃蔵と思ってよい。絵画でも彫刻でも数々の作品がある」「でも、見られない」「ううん……実は……」「え……またやったんですか」「俺を誰だと思っているんだと言ったら、ではどうぞということになって……」「ひどいね……で、どうでした」「そのご報告は次回」「お寺の途中で切るな」

  2011.12.02

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その３「徳川園周辺」

  「さあ、翌日はしっかり晴れた」「はい、大家さんのお力です」「今日の目的地は徳川園」「こちらは昔来ましたね」「一昨年10月。ちょうど名古屋祭の最中で、武将のパレードも見たし、庭園も入れてもらえた」「今回は」「300円の入場料がいるので回りを歩いただけ……一昨年ただで入ったから、まあいいかって……」「ケチだね」「一昨年の写真を出してもいいが、本店の「ブログ・日記」から2009年にリンクしているから……見たい人はそちらから」「誰もいないって」「こちらは地下駐車場の出口で、徳川園寄りでない所」「参りましょう」写真０３０２「徳川園の入り口」「はい、入りません」「裏の歩道」「どうでもいい写真ばっかり」「黒門」「はい、歴史を感じさせますねえ」「実は明治33年のもの。総欅作りで三間薬医門という」「医者が出入りしたんですか」「分からない」「いい加減だね」「名古屋の空襲でも焼け残った貴重な建物がいくつかあるのじゃ」「はい」「こちらは蓬左文庫」「文庫って、資料館ですか」「徳川家康が死んだ後、遺品を御三家で分けたが、ここ尾張には三千冊の蔵書が譲られた。それをもとにしたもの」「へえ」「古文、漢文のすぐれた書籍11万点、徳川家に伝わる2千枚の絵図がメインじゃな」「蓬左って何ですか」「名古屋のことをそう呼んだのじゃ。熱田神宮があって、仙人の住む蓬莱山に因んで蓬莱の宮などと呼ばれたが、その左側に開けたから……」「簡単な命名ですね」「こちらは徳川美術館の本館。こちらも一昨年来ているから……」「って、展覧会の内容が変わっているでしょう」「実は9月に東京散歩で芸大美術館に行った」「え……そうですね……この間報告が終わったばかりですよ」「10月22日に報告しております」「それが何か……」「今ここでやっているのが、『源氏物語絵巻に挑む』という、芸大が現状模写に取り組んだ記録……」「はい」 「こちらがさっき話した東京のちらし」「あら……同じじゃありませんか」「そうなの。全く同じものを今名古屋でやっている訳で……」「じゃあ、入ってもねえ」「こちらが庭園の入り口」「最初の駐車場の裏側です」「庭園内の紅葉はまだこの程度」「はい……あれ、入らないって言ってたじゃないですか」「もちろんお金は出さない」「またやったんですか……俺を誰だと思っているんだって……」「え……お前、見てたか」「見てません」「こうして、今日のスタートにあった石の所へ戻って参りました」「ぐるっと一回りしただけですか」「便宜上そうなったが、実は周辺の神社仏閣を廻ったのじゃ」「あら、そうですか」「という訳で、そのご報告は」「また次回ですね」

  2011.12.01

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その２「トヨタ博物館」

  「さあ、外はご覧の通りの雨」「かなり降っていますね」「今日はそういうことで、屋内の施設を」「はい、こちらは」「トヨタ博物館」「自動車ですね」「わしらの世代なら社会で豊田織機なども習ったはずじゃ」「へえ、そうですか」「わしが大学受験の時はまだ日本史、世界史など分かれていなかったから、社会という科目で受験したぞ」「年がばれますね」「入り口ではハリー君がお出迎え」「ロボットですか」「二足歩行ロボット」「楽器を持っていますね」「はい、一日数回、演奏を行います」「この日の曲目は」「二曲演奏したが、忘れた」「何だ」「人間が吹くのと同じように口から息を送って演奏するのじゃ。人間より空気が安定するから、すぐ上達するな。その代わり微妙なビブラートは出来ないようじゃ」「まあ、仕方がないですね」「はいこちらが豊田織機」「社会で勉強したやつですね」「こちらが今やっている展示のちらし」「さっきの織機がメインですか」「歴史をたどるようになっているのじゃ」「いいですねえ」「さて、いよいよ車に挑戦。ボディを作るための木の枠組みがすごいね」「しかし、このなめらかな形を作るのも技術ですね」「さて、こうして完成……中はがらんどうでございます」「時代を感じさせますね」「大正100年を記念して、『大正自動車（くるま）ものがたり』という展示をやっている」「昔の車は面白いですからねえ」「走行実験の結果、データまで詳しく出ている」「好きな人はたまりませんね」 「こうして古い時代から新しい時代までを並べた展示が素晴らしい」「広いですねえ」「こちらは最新鋭の一人乗り自動車」「すごい……って、子供が並んでいたでしょう」「俺を誰だと思っているんだと言えば並ばずに乗れるぞ」「ひどいね」「こちらは衝突の衝撃実験車」「これもすごいですね」「安全のためだから……実際乗ってみたらということで衝突実験に参加することになったが……」「何かありましたか」「家内が『本気でぶつけてやって下さい』と頼み込んでいたので中止」「あらら」「さあ、こうして表に出る頃には雨も上がりました」「晴れ男……って、もう遅いですね」「後はちょっと市内をドライブ、銀杏などの並木を見に行ったが、もう一つかな……見頃はもう少し後のようじゃ」「はい」「最後に……」「何ですこれ……地図ですか」「中央のぐるぐるしているのが高速道路。見えにくいが、この下に一般道も走っていて、縦横10車線くらいずつがここで交差するのじゃ」「それが面白いってんですか」「ということで、後は飲み会なので、初日のご報告を終わります」「また飲んでる」

  2011.11.30

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  ＲＲＢ散歩（名古屋編）：その１「ボストン美術館」

  「さあ、名古屋へ参りました」「お仕事なんですよね」「名古屋に着いて１時間ほど商談。お昼を食べて、さあ、後は適当に……」「いい加減な仕事だなあ」「例によって神社仏閣を廻ろうと思ったが、天気が悪かったので急遽変更してボストン美術館へ」「あれ……ボストンまで行ったんですか」「行く訳ないじゃろう。実は名古屋に分館があるのじゃ」「へえ」「本場のボストンでは写真撮影も可だったのじゃが、こちらは禁止」「日本では普通だめですね」「仕方がないので、ちらしでご紹介……右側と下ね」「『恋する静物』という企画ですか」「印象派を中心にしているが、写実的なものから印象派の点描、抽象化されたものと、見比べるのが面白い」「いいですねえ」「こちらは『呼びとめられたものの光』。日本人作家の作品だが、折り紙を丸めてホチキスでつなげただけで作品というのじゃろうか……どうもその感性が分からない」「はい、大家さんでは理解出来ません」「こちらが入館券。これも本館と比べると面白いね」「どんどんどうでもいい話題になるね」「こちらは……」「立派な建物ですね」「何を隠そう、これこそ、本物、ボストンで撮影した美術館の建物」「別に隠すことじゃない」「こちらが、日本で配布されているちらし」「本当にどうでもいい報告ですね」「ということで、次へ行こう」「また何回か続くつもりです」

  2011.11.29

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• 新幹線にて

  「さて、そろそろ先週名古屋に出張した記録を……」「遅いですね」「仕事が忙しくて写真整理をする暇もなかったし……」「いい加減だから」「さて、まず面白かったのは、新幹線の中でＦＭラジオが流れている」「へえ」「ちょっと聞いていたが、なかなかハイレベル。まあ名古屋までだからちょっとと思っていたら、クラシックを全部聴くことが出来た」「あまり長く亡いんですね」「まずはリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトウストラはかく語りき』、後はラッセル・ワトソンの歌で、『何とかファンタジア』『オー・ソレ・ミオ』『女心の歌』それにシューベルトの『アヴェ・マリア』、それからＣＭでお馴染みの『Ａｇａｉｎ』」「ちょうどいい長さですか」「他のチャンネルも魅力はあるな。万葉集を読んで解説するのは……女の子が下手じゃが……」「文句が多いから」「さあ、次回からは名古屋の散歩をご報告」「またやるの」

  2011.11.28

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  休日の一日

  「そういうことで、久々の休日」「写真ですか」「今日の夕焼け」「富士山がよく見えますねえ」「我が家からは北に筑波、南に富士、スカイツリーも見えるんだよ～」「自慢ですか」「今はスカイツリーが見える家が高く売れるそうじゃ……何の意味があるのか分からないが……」「これだけ遠いとねえ」「隅田川の花火も手賀沼の花火も見える」「ううん、だから何です」「今日は久し振りに休日ということで……」「質問に答えないで、話題を変えるな」「取りあえず地震でひっくり返ったレコードだけは整理した」「やっとですか」「これから本の整理」「ううん……いつ終わるんでうか」「で、今バレーボールが始まった」「あれ、また話題が代わる」「一昨日見ていたら、途中まではリードしていたが、攻撃に変化がないな……女子との違いがそこにある。ワン・パターンだから、多少リードはしても相手に見抜かれる」「そこが弱点ですか」「今日はエジプトじゃが、同じ状態だったら勝てないじゃろうな」「ううん、何か起爆剤が必要ですね」「ということで、これから一杯やって寝よう」「って、もう赤い顔をしていますよ」「え……そうか、そう言えば昼からずっと飲んでるからなあ」「しょうがないね……どうしてそんなに飲むんです」「飲まないと手が震えて……」「……体は大丈夫ですか」「昼まではビール、午後は日本酒、焼酎で中和……焼酎は何かで割ると味が分からないから、ストレートがいいな……一升瓶を半分空けた」「しょうがないね」「これで、ウイスキーでまとまる。食事はワインで……」「勝手にしなさい」

  2011.11.27

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• フィギア・スケート

  「ふとテレビをつけたら、フィギア・スケート」「この日付の夜ですね」「録画かしらってネットを見たら、ちょうどフィギア・スケートって字があったのでクリックすると、浅田銀メダルって出ている」「え……優勝しましたよ」「で、それをクリックしたら、何と、前のオリンピックだった」「あらら」「さて、気になるのを一つ」「何です」「解説者が、音楽ともよく合っていますねえ……などと言っていた」「はい、おかしいですか」「おかしいのは、音楽……あれ、リスト作だとか、ストラヴィンスキーだとか……彼らはあんな曲は作っていない。そもそもストラヴィンスキーをロシアの作曲家と言っているが、ロシア生まれと言わないと……」「どうでもいいいちゃもんですね……あんな曲は作っていないって、どういうことです」「構成が滅茶苦茶。変なところで切って、変なところにつないで、音楽性は全くない」「まあ、スケートの構成上やむを得ないのでしょう」「わしもそう思う……だったら、リストの『愛の夢』による……とか何とか言えばいいんじゃないかな……音楽としては侮辱だ」「また年寄りの戯言ですね」「多分スケートの人達はワーグナー派なのじゃろうな」「ワーグナーって」「音楽の歴史。バロックからロマン派初期は歌劇を中心とする主流のイタリアとその他の対立」「モーツァルトもベートーヴェンも、その他だということでしたね」「ロマン派後期からはワーグナー派とブラームス派の対立」「へえ」「曲の展開を主として変化を持たせ、きちんと構成していくブラームス派。これに対してその時音がなっていればいいというワーグナー派。だから展開など考えないように、主題があるのかないのか分からない永久旋律なんかを発明する」「ほう」「それで、全く忘れ去られていたヴィヴァルディの『四季』なんかが人気を取り戻した」「形式や音楽性からいったら、あれは詰まらない曲ですからねえ……って、大家さんはいつも言ってます」「その時音楽が鳴っていればいいという、まさにスケートの音楽じゃないか」「なるほどね」「そういうことで、今日は久し振りにお休み」「半月ぶりですね……ご予定は」「新宿でＭＯＤＥＡのコンサートがあるが、体力的に……」「もうダメだね」

  2011.11.26

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• 談志については、これが最後かな

  「まだ話題がありますかねえ」「いつも５時起き、６時頃出掛けるのじゃ」「あれ、もう６時半……いいんですか」「今日はゆっくり出」「でもいつも通り起きたんですか」「いつも通りどころか、４時半に」「あれ、どうしたんです」「ＮＨＫが日本の話芸という番組をやっている」「あ、やってるんだ」「テレビでちゃんとした話芸をやっているのは、これとＴＢＳの月一回の深夜番組、それから９チャンネル……東京なんたらテレビの「スカイ座」、千葉テレビ……これだけ」「ううん、近所でしか見られないのがほとんど」「で、ＮＨＫに期待したい所じゃが、ＮＨＫではこんなものはどうでもいいって扱いで、６時台から５時台に、とうとう今年４時台に追いやられた」「ひどいね」「ビデオに撮っても見る気が起こるかどうか……それで起きたということ」「目覚ましが鳴ると、奥さんも起きちゃうでしょう」「いや……わしは何時に起きようと思って寝ると、ちゃんとその５分から10分前に目覚める。一応目覚ましは掛けるが、鳴らしたことはない」「動物だね」「今日は当然、談志の追悼番組になるから……期待通り、威勢のいい『居残り佐平次』。やはり勢いがあって……」「いいんですねえ……人間的に色々あったから、好き嫌いが極端な噺家でしたが」「わしも大嫌いじゃ」「あれ……」「でも、この芸ならなあ……実験的な物もやるから、独演会に行くと、常連だから受けるんだと悪く言われる。いきなり聞かされたら、何だこりゃという物も確かにあった」「へえ」「ということで、満足したが……ＮＨＫに料金を払って、無理してこれくらいしか見ないのはもったいないなあ」「払えって訴訟が起こりましたね」「地震があるとＮＨＫをつける、年末にはやっぱり紅白……という人は老人といっていいな……実年齢ではなく、精神的にね」「またひどいことを言いますね」「蝶々夫人は村松さんが曲を担当しているから見たいが……」「見ないの」「だって、学芸会なんだもの。人気があるって言うけれど、何でだろう……去年の紅白でも、息子がある歌手は見たいと言ってつけていたが、司会やってた女のあまりのひどさに、『もういいや』ってお目当ての歌手を見ないでチャンネルを変えた」「へえ」「いまのお江も同じ……バカ女の役だからといって、あの主人公は本当にガキの学芸会じゃ」「ひどい言い方……そんなに悪く言わなくてもいいでしょう」「有料放送じゃぞ」「え」「普通なら金返せって言えるのに、こちらの意志に関係なく徴収され、それでひどいものを見せられたら怒るのが当たり前じゃないか」「ううん……屁理屈に筋が通っている」「国も協力して、４割しか払われていないのを９割以上に戻した」「え、国が何をやったんです」「地デジ化じゃ。カードを登録しないと見られないが、これは自動的にＮＨＫ契約申し込みになる」「へえ」「まあ、そんなことで、そろそろ出掛けよう」

  2011.11.25

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• またまた、談志が死んだ

  「大家さん、昨日もそうでしたが、談志師匠が何度も死んでいるみたいですよ」「ううん、問題あるかなあ」「まだ話題がありますか」「いくらでもあるなあ。思い出すのは居眠り訴訟」「ああ、ありましたね」「寝ている客を追い出して、金を払って入ったら寝るのも自由じゃないか、寝かせる芸人の側にも罪がある……ってんで、この客バカだから訴訟を起こした」「あら、バカですか……でも、寄席では寝ている人もいますよ」「わしもよく寝る」「あれ」「笑うのは疲れるのじゃ。そんな時に寝かしつけてくれるいい芸人さんが出るようになっている。だからゆっくり休める」「あらら……じゃあ、いいじゃないですか」「談志の場合は、実は居眠りしていたこの犯人のいびきがひどかった」「ああ……」「それで出ていって下さいというのが真相」「なるほど……でも、寝ていいんですか」「そりゃそうじゃ」「どうしてです」「落語にはマクラが付き物でございます」「……大家さん……お辞儀をして帰っちゃだめですよ」「はは、落ちが付いたんで……」「しょうがないね」「もう一つ、わしの子供の頃に、威勢のいい談志が新宿末広亭に登場」「はい」「トリで、その時はなぜか『三人旅』を演るとネタ出しされていた」「へえ」「ところが、出てくると、あっトリだってんであわてて残った弁当を食べ始めた客がいて……」「ひどい客ですね」「それで後に流行語になる『ヤダネ』って言って、『勘定板』を始めちゃった」「あら……」「それでも本当に垂れ流しのない、上品な演出。わしは面白かったし、談志の落語ってのを初めて認めたなあ……それまでは笑点の司会以外何も知らなかったから」「色々思い出はありますねえ」「もう行かないと……」「はい、本日はこれぎり」

  2011.11.24

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• またも、談志が死んだ

  「大家さん、『またも』って付けると談志師匠がまた死んだみたいですよ」「あ、そうか……じゃあ『再び』か『今日も』に代えるか」「同じですよ」「ううん、日本語は難しいな……ということで、本日はこれぎり」「大家さん、テーマは談志師匠でしょ」「あ、そうか。まず、彼は落語の言葉、日本語の難しさをよく知っていた」「無知に結びつけなくてもいいですよ」「それ以上に落語の演出にこだわっていた」「例えば」「『蟇の油』で、酔ったからといって台詞がデタラメになることはあり得ない。酔えば酔うほどいつも喋っている台詞から外れることがないはずだという」「まあ確かにそうですね」「その中で酔っているからちょっとずれる。だから『１枚の紙が２枚になる。２枚が３枚、３枚が４枚……』ならあり得るが、まったくランダムな数字になることはあり得ない」「ううん……そこまでこだわると難しいですね」「『紺屋高尾』あるいは『幾代餅』で、主人公は一夜を共にしてから自分が若旦那ではなく職人にすぎないことを告白するのが普通。しかし、由緒ある花魁が初めての客と枕を交わすことはない。だから、彼はその前に、前の夜のうちに告白する」「なるほど」「まあ、そのように、落語にある矛盾を改訂している。『粗忽長屋』も考えたら馬鹿馬鹿しい、主観の強い奴が思いこみで行動するのであるから『主観長屋』と題して演じていた」「そうですね」「すごいのは落語リレー。一つの噺の台詞から、違う落語へ移り、次から次へと落語をハシゴする。演る度に同じではないのは……あの頭はどうなっているのじゃろうな」「すごいですね」「それから心配が一つ」「何です」「生き返らないじゃろうか……亡くなったと確認した後、ちゃんと頭をつぶしておかないと……」「蛇じゃないって」

  2011.11.23

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• だんしがしんだ

  「さて、２３日に書き込んでいる」「はい、いい加減なので……」「今日は祝日にもかかわらず、出張で……」「で、もう帰ったんですか」「本当は５時までの予定が組まれていたが、途中で抜け出して……」「いい加減な仕事してるなあ」「さて、そこでニュースが飛び込んできた」「何です」「だんしがしんだ」「……回文ですか」「上から読んでも下から読んでも同じ。この日を待っていた回文じゃから、明日のスポーツ紙のタイトルはこれじゃ」「あらら」「立川談志師匠が亡くなった（この日付の前日21日）……いやあ、すごい人だった」「そうなんですか」「まず若い頃から群を抜いた力で他を圧倒。真打ちになってからの活動は、今更説明も要らないかも知れないが、上方へ行ってトリにするように申し出。向こうでは膝のかしまし娘が終わるとみんな客が帰ってしまう。一桁の人数しか残らない場所で東京の人情噺をたっぷり演じた。それが評判になって、次第に残る客を増やした」「へえ」「また、テレビで若い落語家を集めて今までにない新しい番組をやった。深夜番組にも関わらず素晴らしい視聴率となり、これが日曜の夕方に引っ越したのが『笑点』」「へえ」「彼が企画した大喜利が今や定番になった」「そうですね」「まあ、その他色々……円生が脱退騒ぎを起こしたのも、彼が影の立て役者になっている……本当は円楽（先代）が黒幕なのじゃが、談志が真犯人とした方が面白い」「どうしてでしょう」「悪役が似合うのじゃな。国会議員になっても、各政党がみんなダメというキャッチフレーズは大流行語になった」「へえ」「田中○栄が当選記念に百万円を送った話など、自民党内部もガンガン暴露し、結局沖縄政務次官になるが、酔っ払い会見でクビ……これも事情があったのに、普段の行いが悪いから認められなかった。あの頃の記者団は完全に揚げ足取りに必死だったからねえ」「へえ」「最後は声が出なくなったのに高座に出た」「それはどうなんでしょう」「わしもどうかと思う。しかし、その日覚えた落語を高座に掛けても客はドキュメントとして見ているのだと言っていた人だから、こうして声が出なくなっても高座に出ていいんじゃないかな」「はい」「真打騒動も、色々と面白い噺があるのじゃが……あまりに長くなるので」「省略ですか」「ということで、迷わず成仏することを祈って」「ひどい言い方」「本日はこれぎり」

  2011.11.22

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• 今日もまた

  「出張なのでいつもと同じ時間に」「はい、もうお出掛けですね」「行って来ます」

  2011.11.21

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• まだ忙しい

  「無事に名古屋から帰って来たが、仕事の方が大忙し」「ブログもしばらく２日遅れが続きそうですね」「２３日の出張まではバタバタ、２７日にはやっと休めるという計画」「寄席に行く暇もありませんね」「今月は１つだけ行こうと思っていたのじゃが、当日天気が悪くて喘息の咳がひどかったので中止」「あらら」「演者に気を遣わせるのも悪いから……」「ううん……もっとひどいことをしているのに……」「さて、そういうことで、今日もそろそろお出掛け」「上野、東京の報告が終わって、ＲＲＢ散歩も当分お休みですね」「あ、そうそう、土日に名古屋へ遊びに行った」「あれ、出張でしょ」「あっ……そうだった、そうだった……土曜日に向こうへ行って、昼前に１時間ほど商談。後は観光……」「あらら」「日曜日も２時間ほど……後は観光」「ひどいね」「ということで、間もなく名古屋散歩を公開」「いいんですんか……」

  2011.11.20

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• さて、無事帰還

  「日付が滅茶苦茶じゃが、21日の朝書き込んでおります」「ですねえ」「20日の夜無事帰って参りました」「はい、誰も待ってないね」「名古屋の帰路、日本シリーズが無事終了」「面白かったですねえ」「試合の内容は中日中心だね」「あれ、そうでしたか」「中日は打力がないから、バントを使ったりする詰まらない攻撃しかない。だから２点が精一杯かなって……」「ああ、そういう意味でね」「従って協力打線のソフトバンクを抑えれば勝ち。そうでなければ……」「ううん、全部の試合がそうでした」「まあ、そういうチーム事情もパ・リーグの方が面白いと思うわしじゃから、良かったね」「はいはい」「しかし、出張先が名古屋だったので、お土産はドアラのマーチ」「え……そんな商品があるんですか」「あるわけないじゃろう……今思い付いたのじゃ」「何じゃそりゃ」「ま、そういうことで、今日は取りあえず帰って来たというご報告」「どうでもいいね」

  2011.11.19

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• さて、これから

  「さて、今日は随分早いですねえ」「これから泊まりがけの出張」「土日ですか」「今度の２３日も出張なので、２７日の日曜日まで休み無し」「大変ですねえ、いい年をして」「まあ、出張ってのは、商談が終われば後は見物して回れるし……旅費は会社が負担するからねえ」「ううん、いい加減なことをやってるな」「という訳で、行って参ります」

  2011.11.18

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• かくて、パソコン動く

  「パソコンが調子悪かったのじゃ」「はい、火曜からストライキに入って昨日の夜やっと和解したんで……」「動き出したって訳ですか」「そんなこんなで、色々話題があったが書き込めなかった」「はいはい」「取りあえずスポーツがね」「色々ありました」「サッカーもバレーも面白いネタだが……今回言えるのは、放送アナウンサーがわめき過ぎ」「あら……」「ひどいねって思って話をしたら、今の視聴者が馬○だから、興奮して日本がチャンスですとかやらないと分からないんだって言っていた。静かに状況を伝えると、今チャンスなのかピンチなのか分からないのだそうだ」「大家さん、また苦情が来ますよ」「バレーが完全にそうじゃな。日本贔屓なのは仕方がないと思うが、昔の『前畑がんばれ』があまりに自国贔屓で歴史に残ったのに、今はみんなそうだから話題にすらならない」「はいはい」「サッカーも、嫌らしい『ゴーーーーーーーーーーール』って伸ばすのがパフォーマンスで」「はいはい」「それもみんな、視聴者が期待しているらしいが……わしは嫌だなあ」「はいはい」「そんな訳で、取りあえずパソコン復活というご報告」「はいはい」「お前、同じ台詞ばかりだな」「はいはい……え……」

  2011.11.17

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• ２日遅れの

  「日付が２日遅れになった」「何があったんです」「火曜日からネットにつながらなくなって」「あら……で、修理したんですか」「昼間はいないし……帰ってからと朝の１時間で色々やって、夕べやっと復旧したということ」「それでやっと書き込みですね」「はい、では行って参ります」「それだけかよ」

  2011.11.16

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  ＲＲＢ散歩（東京編）：その３「フイルムセンターとブリヂストン美術館経由して高島屋へ」

  ＲＲＢ散歩（東京編）：その３「フイルムセンターとブリヂストン美術館経由して高島屋へ」「さて、東京駅から歩いて来たが、この辺りは随所にこうした彫刻がある」「ああ、いいですね」「山手線の向こう側へ参りました。こちらはフィルムセンター」「フィルムって」「映画などの記録、展示をする国立近代美術館の分館なのじゃ」「へえ」「今やっているのが香川京子展。実は今日ご本人がお見えになっていたのじゃ」「いい機会ですね」「わしが生まれた頃のアイドルで、雑誌でも『ちゃん』付けで載っている」「へえ……じゃあ少なくとも百歳は越えてますね」「それは失礼じゃ……まあ、こういう人は、年を取っても気品があっていいね」「はいはい」「座談会は映画解説者じゃが、何だか誰でも知ってるんじゃないのって話ばかりでちっとも面白くなかったなあ」「しょうがないね」「内部の展示はこんな具合で」「はい、他の場所は撮影禁止でございます」「続いてもう一つ先の通りへ」「こちらは」「ブリヂストン美術館」「参りましょう」「こちらの企画は『くらべてわかる』というもので、同じ画家の作風の変化、同じような素材に対する画家の感性の違い、タッチの違い……そういった違いを感じてもらおうというもので、見応えがあったな」「良かったですね」「さて、この前の通りが東京駅までまっつぐなのじゃが、こういう面白いオブジェもある」「へえ」「もう一つ東京駅寄りの通り」「変な形」「これはお馴染みのキリンさん」「何ですか」「ツムラビルに1993年に設置された。安藤泉さんの作品。高さ6.25ｍ」「町を歩いても美術鑑賞が出来ますね」「さて、こうして日本橋高島屋まで参りました」「ここが今日の最後の目的地ですね」「毎年恒例の日本の象牙彫刻展」「いつも10月の最初に来ております」「ちらし右下の作品が、お馴染み桂夏丸君のお父上」「今年も入選していますね」「題字を書かれたのも同じ方じゃ」「素晴らしい」「ということで……実はこの周辺で陶芸、はり絵、絵画、アイルランドの芸術という４つの展覧会も回ったのじゃが、今回は省略」「ううん……大きな美術館でも一つ一時間を掛けずに回るのは……」「感動するじゃろう」「呆れているんです」「はい、上野から東京へのＲＲＢ散歩、これをもって読み終わりといたします」

  2011.11.15

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  ＲＲＢ散歩（東京編）：その２「出光美術館」

  ＲＲＢ散歩（東京編）：その２「出光美術館」 「さあ、日比谷公園の入り口辺りまで行くついでに、お堀の写真を」「どうでもいい写真ですね」 「目的地はこちら」「あれ……帝国劇場ですか」「お芝居も観たいが、今日は美術館じゃ」「またどうでもいい写真なんですね」 「はい、劇場の隣が出光美術館」「ううん、無駄に遠回りしているな」「目的は『笑のこころ』と題された、大雅、蕪村、玉堂、仙がいという作家の漫画風な作品を集めた展覧会」「笑いがテーマですか」「これがわしのお気に入り。　　おや方何に笑ふかい　　来年の事云た　こたへむ　こたへむ」「来年のことを言うと鬼が笑うということですね」「そうじゃ。まあ、このような楽しい作品があって、見応えがあった」「いいですね」「さて、宮城を見て一休み」「きゅうじょうって、野球ですか」「分からなければ漢字を見ろ」「え……宮城県が見えるんですか」「宮城をきゅうじょうって読んで、皇居のことじゃ」「それなら知っている」「東京に来て最初に『きゅうじょうに連れて行ってくれ』と頼むと野球場に連れて行かれた……これはわしらの子供時代には笑えたのじゃが、いまでは間違えた人の方が普通になってしまったな」「はいはい、年寄りの愚痴でございます」「こちらが江戸城……見れば分かるが、新しく作ったものじゃ」「へえ。分かりますか」「最初の江戸城は漆塗りじゃから黒い。威風堂々としていたそうじゃな」「へえ……で、美術館へ来て、何でこんな所で休んでいるんです」「ここはお茶がタダなのじゃ」「がくっ……やっぱりその程度の理由なのね」「ちょうど３時のおやつってことで、お茶をいただいてゆったりしたのでございます」「はい、次へ行きましょう」「それはまた次回」「ううん、どうでもいい報告が続くなあ」

  2011.11.14

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  ＲＲＢ散歩（東京編）：その１「相田みつを美術館」

  「さあ、実は前回の上野編の続き」「上野でお昼を食べて移動したということですが」「東京駅まで移動。周辺の美術館などを廻ります」「はいはい、参りましょう」「東京駅に着いたのは午後２時ちょうど。まずは丸ビルのアーキニアリング・デザイン展」「面白い造形ですが」「建築の新しい形を追求したもの。中々見応えがあった」「はい」 「続いて相田みつを美術館」「こちらもお馴染みですね」「彼の作品が理解出来ないので、繰り返し来ている。今回一つの結論が出たので、もう来ないかな展…」「あらら」 「今年話題になった言葉」「なるほど……で、何が理解出来ました」「第一に練習した半紙やら条幅やらが山になっている写真があった。第二に、条幅で漢文を書いた作品も展示されている」「我々の知っているみつを作品ではなく、ちゃんとした書道作品というところですか」「失礼な言い方だな。これを見て分かったのは、山のように練習をしても下手だったということじゃ。だから独自の文字に逃避するしかなかった。普通の書道を書いても駄目だから、ちょっと軽めの言葉を書く。下手な文字と下手な台詞、それがうまくマッチしたのじゃ」「失礼な言い方だな」「日めくりカレンダーを売っているが、３１日の中に３枚も字の間違いがある。あれだけ書いていて間違いを書くのはいかにいい加減だったか……この適当さにみつを芸術の基礎がある」「ひどいな」「まあ適当でいいじゃないか……って感じかな。尚、日めくりのカレンダーにはとんでもない言葉が書かれているのもある。『本のつく言葉はいい　本気　本番　本腰』いやあ、これは困ったな」「カレンダーに選んだ人は分からないのかも知れませんよ」「知識のない人だったのじゃろうな。非常識の一言じゃ」「はいはい、年寄りの愚痴は置いといて」「物を置くポーズをするな」「大家さんも一緒にやったじゃないですか」「さあ、これからお堀端へ出るが、それはまた次回」「え、また続くの」

  2011.11.13

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• またしても江川事件

  「久し振りに早く帰って、笑点も見られた」「本当に久し振りですね」「今朝はＮＨＫの金髪豚野郎の演芸も見たし、歌さんのスカイ座も見た。で、帰って笑点」「……それで、こんな人間になっちゃうんですね」「笑点の演芸は京ゆめ……笑点ではレディ・ファーストなので『ゆめ子・京太』というのが言い慣れないな」「はいはい」「お二人は今週上野広小路亭に登場……本当は行きたかったのじゃが……」「仕事じゃねえ」「さて、そういうことで、本日はこれぎり」「また……大家さん、野球の話題じゃないんですか」「え……ああ、日本シリーズ、今見ているぞ」「そうじゃなくって……タイトルが」「え……あれ……お前が話題をそらすから」「そらしてないって」「来年のコーチ陣と契約していたが、江川が入ることになったからコーチが降格、あるいはクビだという……」「ゴタゴタしていますねえ……また渡○べのわがままですか」「これに対して、他のスタッフが渡○べの方が正しいって反論し、渡○べがまた調子に乗って……内緒で進めていた江川との関係がばれて、会社に多大な損害を与えた。普通の会社なら大変なことだと……」「まあそうでしょうね」「さて、反論の主旨は、前のコーチはシーズン中に契約更新したが、クライマックスで勝てなかったのだから、責任を取るのが当然という主旨で説明していた」「まあ、一理ありますね」「この反論に、二つの問題点を感じる」「え、何です」「第一、結果が変わって契約が変わるなら、シーズン中に契約しないこと。全部終わってからやればいいじゃないか」「なるほど、もう一つは」「勝てない責任なら真っ先に監督が辞任するべき。それならみんな納得するし、甥か何かも問題なくパ・リーグに行けるじゃろう」「また話題がそれる」「今回は監督の推薦で江川を呼んで、今のコーチが邪魔になったとしか見えない展開なのじゃ」「経緯はね」「まあ、会社の中で本当のことを言っても、抑えられるという展開で解決しそうじゃな」「そうなりますか」「まあ、そもそもこんなゴタゴタで巨人が嫌になったわしなのじゃ。江川事件できっぱり巨人から離れた。それでも巨人ファンという奴がいるから、バカどもが調子に乗るのじゃろうなあ」「ひどい言い方」「『巨人大鵬玉子焼き』っていうからな」「子供の好きな物ですね……大家さん、その時代でしょ」「おいおい、この言葉は大人のことを言うのじゃぞ」「え……本当ですか」「大宅壮一が、大きくなっても子供のまんまで役に立たない大人を表現した言葉なのじゃ」「へえ」「だから、虚人は『野球は知らないが勝てばいい』というレベルのファンに支えられているという現実は少しも変わっていない」「ひどい言い方だね……それに、漢字まで嫌らしく間違えているし……」「会話をしているのに、なぜ漢字が違うのが分かるのじゃろう」「それが感じなんでしょうね」「ううん、蘊蓄ある台詞で本日はこれぎり」

  2011.11.12

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• ＴＰＰ交渉讃歌表明

  「タイトルにある……ＰＴＡ……」「違う」「首相が参加を表明するだろうということは、前々から言われているのに、このゴタゴタは見苦しいなあ」「でも、議論しないと」「議論になっていないじゃないか」「そうですか」「賛成派は参加しないとこんなに大変なことになる。反対派は参加するとこんなに大変だ……ディベートでいうと、お互いに立論は出したが、それでおしまい。自己の主張ばかりで、相手の主張に対する反駁がなされない」「まあ、そうでした」「自民党内でも賛否両論で、結局首相を追及するのも、なぜゴタゴタしたかということ」「分かり切ったことですね」「復興も一向に進まないのに、それどころじゃないのだがなあ」「はい」「さて、一番問題になっているのが農業を守るという問題」「そうですね。自給率がどうとか……」「これも、自民党が農業を守るって色々やって、その上米の値段を下げないようにって、減反政策を進めた。そういう所は話題にならない」「問題ありますか」「1990年代前半に、今回のような国際経済機構への参加があり、農家に対して７兆円以上の支援が始まった」「へえ……じゃあ、補償が出来ているんですか」「それが公共事業以外に使われていない。そういう所をもっと話題にしていいが、自民党は自らやったことだから……」「ＴＰＰ参加だけしか問題にしないんですねえ」「そう。だから自民はダメ」「民主は」「この問題を引き起こしたのは民主党じゃねえか。これまでの首相が参加を表明しておきながら、国内で全く論議しないで、いよいよ締切って所へ来てバタバタしている訳じゃ」「ダメですねえ」「他の人もここまで議論をさけて来ていて、ここで賛成だ反対だと騒いでもねえ……」「しょうがないね」「ＴＯＰには参加しなければならないじゃろう」「違います、ＴＰＰでしょ……」「参加しなければ世界に遅れを取る訳じゃから……しかし、その前に十分な議論がなされてしかるべきだった。それが欠けたのが大きな問題」「ダメですねえ」「まあ色々あるが、今週忙しくて２日遅れの書き込みになっているし……」「またいずれ」

  2011.11.11

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  ＲＲＢ散歩（上野編）：その９「下町博物館」

  「前回の続き、清水坂から見た不忍池の弁天堂」「はい、この回りの碑は以前ご報告しております」「ということで、今日は風俗博物館へ参ります」「駅から不忍池に出た所で、有名ですね」「中はご覧の通り」「何だか懐かしい雰囲気ですね」「昭和の30年代あたりを思い起こすな」「はい」「こちらは下駄の鼻緒屋さん」「今見られない情景ですね」「こちらはへっついさんと薪、右の箱は石炭などを入れていたのじゃな」「ゴミ箱かと思いました」「因みにかまどというのは関西の言葉でございます」「最後に、これも懐かしい駄菓子屋さん」「いいですねえ」「わしの子供の頃に近所に一軒出来た。５円、10円で買えるから毎日のように通ったが、お婆ちゃんが暇つぶしにやっているようなお店だった」「へえ」「この婆さん、いつも着物を着ていたが、上品だったなあ……わしら子供が買っても、『ありがとう存じます』　って台詞が印象的だった」「いい台詞ですねえ」「前の桂文治（10）師匠が同じことを言っていたな。『ありがとうございました』ってのはおかしい『た』は終わったのだから、もう来ないでほしい客に使う台詞」「これで縁が切れるということですね」「そうなのじゃ。食事をするお店で言われるとがっかりする」「それで、もうお昼1時を回っていますよ」「そうじゃった。予定より遅れているから、お昼は簡単にして、東京駅へ移動しよう」「え……終わりじゃないの」「はい、次回へ続く」

  2011.11.10

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  ＲＲＢ散歩（上野編）：その８「上野公園・古墳～清水観音堂」

  「さて、こちらは摺鉢山」「すりばちですか……形かた名付けたんでしょうね」「正解。ここから弥生式土器などが出土したので、古墳の跡だと考えられている」「へえ」「実はすり鉢の方は円形だが、向こうに四角い部分があるから前方後円墳なのじゃ。全長70ｍ、円の部分が直径43ｍ、高さ５ｍ」「大きくはないですね」「昔は分からなかったのじゃろうな。これから行く清水観音もこの上にあったのじゃ」「へえ」「五條天神が祀られていつ出来たのか不明じゃが、1487年に堯恵（ぎょうけい）という坊さんが、　　契りきてたれかは春の初草に忍びの岡の露の下萌　という歌を詠んでいる。今は休憩所」「はい、では清水さんへ参りましょう」「さて、まずは菅原道真公の碑」「板に有名な歌が書かれているようですね…… ひがしかぜ……」「それは『こち』と読む。真面目な報告なんだから、詰まらないギャグを入れないように。　　東風吹かばにおいおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそと描かれているが、やはり古典なのじゃから『にほひ』で書いてほしいな……だいたい字が下手で……」「文句いね。で、『東風（こち）』って何です」「春の初め、東から吹く風。これで春の到来を知るのじゃ。朝吹くのを『朝東風』、夕方のを『夕東風』という季語もある」「へえ」「宵が過ぎた頃に吹くのが『宵後東風（よいごこち）』」「本当ですか」「冗談じゃよ」「大家さん、真面目な報告なんだから、詰まらないギャグは入れない方が……」「こういうちょっとした笑いが読む人の心を慰めるのじゃ」「そうですかねえ」「さて、ご存知の通り、太宰府に流される時にさっきの歌を詠んだところ、梅の方が感激して太宰府まで飛んで来た。これが有名な飛び梅。道真公は学問の神様として天神様に祀られた訳じゃが、ここに天満宮が出来て、梅を分けたのじゃろうな。天神様は今は坂を下りて不忍池の近くにある」「梅が本当に飛んで来たんですか」「遺伝子を調べても京都のものと完全に一致した」「すごいですね」「実は道真の教えを受けた人が運んだことが分かっている」「何だ」「さあ、やっと観音様の裏手へやって来た。まずは松本翠影の句碑。　　鶴の檻（おり）さくら吹雪の中にあり　千葉の出身で内藤鳴雪（めいせつ）の弟子。話芸で活躍したというがよく分からない」「はい」「すぐ隣にあるのが秋色桜（しゅうしきざくら）」「秋の桜ですか……」「秋色というのは講談や春風亭鹿の子師匠の落語でお馴染みの女流俳人じゃ」「へえ」「これは根本にある碑」「はい」「これが句碑」「どんどん手抜きになるな」「彼女の本名がお秋。この句、　　井戸ばたの桜あぶなし酒の酔　という句が枝に結ばれたのを輪王寺宮様がお褒めになって大評判となった。ところが作者は13歳の少女だったのでたちまち人気になる。彼女の俳号をそのまま取ってこの桜が秋色桜と呼ばれるようになった。ただし、井戸の位置は不明」「へえ」「実は９歳で宝井其角の門に入っていて、師匠が亡くなると名代を務めたほどの実力の持ち主だったのじゃ」「すごいですね……其角さん、このシリーズで何度も登場しました」写真０８０７「ということで、やっと観音堂へ到着」「ご苦労様でした」「1631（寛永８）年に寛永寺の開祖である天海僧正が創建した。元禄（1688～1703）の頃に寛永寺で根本中堂を建立するためにこちらに移ったのじゃ」「へえ」「因みに、根本中堂は上野の戦争で焼け、今は噴水の池になっている」「ああ、科学博物館の辺りですか」「清水観音堂と呼ばれ、落語『崇徳院』で、東京に移植されたものはここが出会いの場所になっている」「これは坂道ですね」「不忍池に下りる坂。清水観音堂に上がる道だというので、清水坂と呼ばれる」「なるほど」「さて、この坂を下りる所から次回」「え、中途で続くの」

  2011.11.09

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  ＲＲＢ散歩（上野編）：その７「西洋美術館」

  「上野の国立科学博物館を出て駅へ向かいます」「参りましょう」「さて、動物園前の角、文化会館の向こうにあるのが西洋美術館」「ここもお馴染みですね」「中まで行くつもりだったが、かなり混雑していたので次の機会に延期」「ということで、庭園散歩だけですね」「まずはお馴染みの『考える人』」「ロダンの傑作ですね」「こちらもロダンの作品でお馴染みの『カレーの市民』」「カレー……ライスですか……」「真面目で良識あるブログを目指しているのじゃから、下らないギャグはいらない」「あ、済みません……まさか大家さんに言われるとは思わなかった」「ということで、次へ……」「大家さん、カレーの市民ってのを紹介して下さい」「そうか……百年戦争中の1347年、イングランドのエドワード３世がカレーの町を包囲した。町は飢餓に苦しみついに降伏するのじゃが、エドワード王は６人の有力者の命と引き替えに町を救うと約束したのじゃ。彼らは裸同然の奴隷の姿で出頭する。その町から出発する瞬間を描いた傑作じゃ。決意に唇をかむ男、恐怖に頭を抱える男、不安に町を振り返る男……様々な思いが描かれていながら、全体として一つの作品となっているのがすごい」「ううん、長い説明……で、６人は処刑されたんですか」「王妃が妊娠していて、産まれる子供にたたるからとか何とか……最初から助けるつもりだったのじゃろうな」「はい、めでたしめでたし」「こちらが同じくロダンの『地獄の門』。これも個々の人物やら何やら、それぞれが実によく出来ている。そして、カレーの市民と同じで、全体として一つの作品になっているのが素晴らしいなあ」「はい。優れた作家だということですね」「さて、文化会館で音楽会と行けばいいのじゃが、今回は西郷さんの方へ向かおう」「何だか同じ所をグルグル回っているみたいですね」「ゴールはやっぱり西郷さんじゃろう。さいごーってくらいじゃから」「……大家さん、ここは真面目で良識あるブログを目指しているんですから、下らないギャグはいらないと思いますよ」「何を言うとる、時々こういう気を緩める台詞があるから、読んでる人が楽しいんじゃよ」「あれ……言ってることが滅茶苦茶だね……で、写真は」「正岡子規球場」「このブログでも正岡子規は随分見ましたねえ」「日暮里から浅草まで、句碑を沢山見た」「野球とも関係あるんですか」「ベースボールが大好きだった。四国から上京したのも試合相手がいなかったから。それで横浜の在日米軍と試合をやって勝ってしまった。新聞が本場のアメリカを相手にベースボールで勝ったと書き立てたが、日本人はほとんどベースボールを知らない。そこで、子規は文章だけでベースボールというスポーツを説明した。これは名文、教科書に載ったこともあるぞ」「へえ」「子供時代の名前がのぼるといったが、ペンネームに野球と書いて『のぼーる』と読ませた。これが野球の始まり」「嘘みたいですね」「あんまり馬鹿馬鹿しいから、プロ野球では認めなかった。しかし、野球という訳語を作ったメンバーに子規が育てた選手もおり、ついに認められて野球殿堂入りしたという訳じゃ」「色々ありますね」「こちらが句碑。　　春風やまりを投げたき草の原　という句じゃ。実は動物園が恩賜動物園というように、この球場も恩賜球場というのが本当で、昨年、130年記念で愛称を正岡子規球場にし、この碑を作ったのじゃ」「へえ」「正岡子規の句や歌を見ると、本当に野球が好きだというのが伝わる作品じゃ。プレーそのものを詠んでいる。それに対し、戦後の作家のは……恥になるから名前は出さないが、『サラダ○念日』の作者は野球ファンとして有名だが、そう言われるきっかけになった歌は、海外旅行に行ったから巨人の順位が気になるという……女子供のような……」「女でしょう」「名前を出さないのに何故分かる」「誰でも分かると思いますよ」「ま、その……先日お話しした続きのようになりますが、巨人ファンというのは素晴らしいプレーに拍手をするとか、どんな球を投げどう打つかというような知的な面白さは知らない、要するにド素人しかいないのです。だからただ勝てばいいので、勝ち方なんかこだわらない、そういうファンしかいないのです。野球なんか分からないが、勝てば満足するというのが真の巨人ファンなのです」「また読んだ人からクレームが来ますよ」「いや、これは渡辺オーナーの言葉。可哀想なのが長島茂雄。監督就任した年に最下位、そこでこんなことを言われ、翌年キャンプが始まる日に、ただ勝つためにやって参りましたって挨拶して……長島ってやっぱりバカなんじゃないかって言われたが、長島がバカなのではない。それが巨人というチームのあり方なのだとキッパリいっておこう」「失礼だね……でも、渡辺の言葉だったら、巨人ファンなら納得ですね」「さて、余計な話が長くなったなあ」「本当にどうでもいい」「ということで、また次回」「ううん、あまりに適当だから、今度はいつになるか……」

  2011.11.08

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• まだ終わらない……

  「休みの日、落語会に行こうかと思ったが、天気は悪いし、喘息が出てひどいので中止」「もうダメでしょうね」「震災以来まだ部屋を片付けていない」「あれ……半年どころじゃないね」「本箱など全部ひっくり返った……いい加減に棚に戻すのなら１日か２日で終わるかも知れないが、せっかくだから整理して……」「普段しないのに」「それでレコードが出てきたのが面白くて……」「また余計なところで引っ掛かっているな」「これぞ名盤というのもいくつもあるし、珍品というのも……」「ううん……まだ片付かないな」「同時に、ＣＤも全部ひっくり返った」「沢山あるんでしょうね」「いや、そんなにはない。２，３千枚くらいじゃ」「多すぎるよ」「まあ、それで、パソコンでＲＲＢ散歩の続きを打ち込む余裕がなかったという……」「言い訳かよ」

  2011.11.07

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• クライマックス・シリーズ

  「昨日は午後帰って来て……」「そうでした、珍しく」「買い物にでも行こうと思ったのじゃが、パ・リーグのクライマックス・シリーズが面白くて……」「出掛けなかったんですか」「９回までは息詰まる投手戦。そして10回、西武が先制」「勝ったと思いましたね」「投手が泣いていたな……試合が終わっていないのに人前で泣くなって言いたいが、それだけの投球内容じゃった」「そうですねえ」「裏に同点で、また投手が泣いて……」「こちらも同情出来ますか」「まあサヨナラはおまけ。表の攻撃を終えて日本シリーズを決めたチームと目標の無くなったチームの勢いの差じゃからな」「はい」「しかし、パ・リーグはシーズン中からこういう面白い試合が多かった。お客さんが入るのも分かるなあ」「で、夜はセ・リーグ」「そう……しかし、何だか勢いが感じられないなあ。シーズン中からそうだったかも知れない」「そうですか」「まあ、点差も開いたのでテレビを消してしまったが……こういうシリーズだと点差がどうでも最後まで見たいというのが普通なのに、その気にならないのじゃ」「なぜでしょう」「面白くない、魅力がないからじゃろうな。しかし、中日は監督が替わるから、人気が出るかも」「あれ……今人気ないんですか」「今の監督になってから、観客動員数はどんどん減少している」「そうなんだ」「今度のシリーズで取り戻せるようじゃが……それなのに１日１８０万円の給料というのはねえ……」「へえ、大家さんの年収が一日分ですか」「まあ、采配も面白くないし、人柄がねえ……家族はもっとひどいし……息子はバ○し……」「ひどい言い方」「本当のことを言うと、ひどいと感じるものじゃ」「もっとひどい」「実は、息子が名古屋にいて、やっぱりパ・リーグのファンになってしまい、日ハム、ロッテ、中日のファン・クラブに入った」「バラバラですね」「日ハムは元々好きだった。ロッテは我が家から近いし、中日は地元じゃ」「納得」「さて、パ・リーグでは球場に行く度にグッズをくれるし、特典がすごい……しかし、中日は……はっきり言って特典はない。地元なのにファン・クラブはやめようかと言っている」「しょうがないですね」「まあ、セ・リーグではあるオーナーが邪魔をするから」「あ、あの人だ」「横浜の身売りに、ディーエヌエー以外の噂が流れたら『そんなの聞いてない』ってオーナー会議を中止させ、モバゲーってチーム名にすると言ったら『商品名を付けるのはルール違反』とわめき、会社名をモバゲーにしてもいいって言ったら『チームを売るのはディーエヌエーで、モガベーじゃなえ』って苦情を出すし、それで結局ディーエヌエーのままで買い取ることにしたら『それでも認めるかどうかは分からない』って自分の権力を誇示し、『モガベーなんか知らん』の一点張り」「馬鹿ですね」「こんなのに権力を握らせているから、セ・リーグはダメなのじゃ」「そうですか」「ファール・ボールは、パ・リーグではプレゼント。セでは、この人が危険だからという一点張りで認めなかった」「ありましたね」「で、逆にみんなが注目するから危険じゃないでしょうと言った記者に、『セ・リーグのファンは女子供で、野球を知らない人が多いからだ』と……」「すごい台詞が次々出ますよね」「セ・リーグのためと言いながら、巨人が優勝しないといじける……まあ、この人のお陰で巨人を嫌いになれたからな……長島・王の大ファンじゃったが巨人ファンという人間のクズにならずに済んだ」「ううん……バカ・オーナーとあまり変わらないね」「さて、今日もセ・リーグの試合を最初からスカ・パーで見始めたのじゃが……」「じゃがって……お芋じゃないですよね。何かありました」「スカパーではＴＢＳ系なのじゃが、何と７時からニュースにして、普通のテレビで中継を始めたらもうスカ・パーでは放送しない」「変ですね」「何のためのスポーツ・チャンネルなんじゃろうな……なるほど、プロ野球をやる資格がないな……」「ひどいね」「まあ、プロ野球が好きじゃからこんなことを言うのじゃろうな」「……本人が言っても説得力はない」「ということで、本日はこれぎり」

  2011.11.06

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  ＲＲＢ散歩（上野編）：その６「科学博物館」

  「さあ、上野の科学博物館へ参りました」「これは機関車ですか」「そう、よく分かったね」「誰だって分かりますよ……どういう機関車なんです」「分からない」「何だよ」「さて、入口では百人を越える人が入場のために列を作っていた」「大変ですね……大家さんは並ばないんですか」「そりゃあ……俺を誰だと思っているんだって言えば通してくれるから」「また迷惑を掛けてるな」「実は大人気の恐竜博に入る行列なのです。写真は２時間待ちで中へ入ってから、更にその恐竜博へ入るための行列」「え、また並ぶの」「こちらは海の生き物のコーナー」「鮫が襲って来そうですね」「はい、恐竜」「またしてもどんどん手抜きになって来ます」「こちらはゼロ戦」「はい、工業系の展示ですね」「初の国産自動車もあった」「へえ」「日本ではフォードが輸入されたが、故障が多いので敬遠されるようになる……アメリカでは安くて性能がいいのでよく売れたのに」「安かろう悪かろうじゃないんですか」「当時の工場では、車を作るのに担当グループが交代で作業に当たった。仕事内容が変われば使用する器具も変わる。その都度機械や道具を代えていたのじゃ。それをフォードでは肉屋で冷凍庫に肉をぶら下げて運ぶのを見て、ベルトコンベア式の工場を開発した。これで工場での生産量が数十倍になったのじゃ」「すごいですねえ」「従って、安いのに性能も変わらなかった。ところが、日本では、外国人が運転していたのを見た日本人が、高い賃金で外国人を雇わずとも、日本人で出来ると運転を始めた。日本で起こったフォードの事故の９８％が運転未熟が原因と言われている」「ううん……すごいね」「どうでもいい話は置いといて……」「物を置くポーズは要らないですよ」「屋上のソーラーシステム。ここで館内の電力をまかなっている」「それほどの量はなさそうなのに、すごいですね」「東京電力では、原子力でないとダメだと決めつけて、検討も拒否したからなあ……どうなるやら」「はいはい、今日は見学に徹しましょう」「ここから見たスカイツリー」「このブログで何枚の写真が出たでしょう」「さあ、館内に戻って、動物の剥製」「さあ、また急ぐぞ」「外の実物大のクジラ」「あれ……もう出ちゃうの」「これが入口」「最後に出すな」「ということで、駅へ向かいましょう」「やっとお帰りですか」「とんでもない、まだお昼じゃ。これからこれから」

  2011.11.05

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  ＲＲＢ散歩（上野編）：その５「東照宮」

  「ＲＲＢ散歩、上野を散策しております」「間が空いたから、もう皆さん覚えていませんよ」「ううん……記憶力がないなあ」「大家さんのせいでしょう」「ともかく、動物園から出て、東照宮へ参りましょう」「忙しいですねえ」「まずはお馴染みの鶯団子」「はい」「大正４年創業で、三色のお団子はお馴染み」「写真は」「わしは趣味がないので……それでも知っているぞ。鶯は抹茶餡、他に白餡と小倉」「はいはい」「懐かしい味をいただくのじゃから、分からない人は分からないじゃろうな」「というのは……」「多分現代の菓子に慣れたガキには分からない。この歴史的味は、評価させれば、きっとかなり低いと思う」「なるほど……って、食べない人が説明しても説得力ないね」「さて、やっと東照宮でございます」「東照宮って、日光が有名ですねえ」「あそこは徳川家康の葬儀をやり、大名が大々的に寄進して栄えた。他に出身地の三河とここにある」「へえ」「元は藤堂高虎の屋敷の中で、家康を祀る宮を作ったといわれる。1627（寛永４）年という説もあるな。元は東照社といったが、1645（正保２）年に宮となり、家康を祀るものが全て東照宮となったのじゃ」「へえ」「1651（慶安４）年に三代将軍が造営した物が現在に伝わる」「古いんだ」「こちらが本殿」「はい……あれ、何だか変ですねえ」「修繕工事中。実は何度も修理されたが、昔の形を残して来たのじゃ」「へえ」「こちらは銅の燈籠群。五十基あるが、諸大名が奉納したもの。それによると1628年に藤堂高虎が献上したものが古いらしい。1651（慶安４）年４月、東照宮社殿落成の日付けとなっているのが45基で一番多い。残りの４基は同年の正月、翌年の夏となっている」「ほぼ同じ時期なんですねえ」「こちらは広島・長崎の火」「原爆関係ですか」「平和を祈念して、1988年、二つの火がアメリカに届けられた。これを上野に分けて平和を守ろうとしたのじゃ。完成は1990年。その年の被爆の日にそれぞれの火が点火された」「はい」「さて、最後に門外へ出た所にあるお化け燈籠」「大きい奴ですね」「高さ６メートルちょっと、佐久間勝之が1631（寛永８）年に寄進したものじゃ」「すごい」「ということで、科学博物館へ向かいます」「行ったり来たりだね」

  2011.11.04

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• 九州電力原発再稼働

  「九州電力では原発を再稼働させることを決定した」「大丈夫なんですか」「さあ……まず、やらせメールについての反省が感じられないな」「はい」「やらせをやるということは、反対が多い、原発は危険だということを証明していると思うのじゃが、そういうことは無視」「はい」「今回も、第三者委員会に対して、部外者が口を出すことではないとキッパリ言い切った」「え……部外者ですか」「事故などならそういう委員会も出て来るのだが、人的ミスだったのだから関係ないそうじゃ」「あきれますね」「地元住民には全て説明し、批判も無くはなかったが、激励の方が圧倒的に多かったそうじゃ」「地元住民もそういう意識なんですねえ」「ところが、原発で利益を得ている賛成派の人には一軒一軒職員が出掛けて激励を受けた。反対はの人の所は玄関や脇に投げ込んだりはさんだりして、チラシが配られたと思った住民もいた」「あれ……」「たまたま出くわした住民が文句を言ったが、これはほんの２，３人。激励をしたのは約２千人の住民のうち２２人。つまりこの率で、９割の住民が原発再開に拍手を送っているという説明じゃ」「ひどいと思いますがねえ……」「地元住民がそうだったら仕方がないな……もう一つ、危険性については、絶対安全ですを繰り返した」「ううん……使用済みの放射性物質だってあるでしょう」「そう、それについてもコメントしている。使い古しの燃料は３００年放射能が残る。これは青森へ持って行くのだから、九州では全く不安はないと……」「ええ……」「実は、こちらも他人事じゃないからなあ」「ねえ」「取手から守谷は原発の影響で放射能の濃度が高い……避難地域と同じというのがずっと続いている。ほとんど同じ高さを示していた柏市では、原発の廃棄物を捨てていたことが分かったが……」「取手は謎ですね」「わしのマンションの辺りは、先日の大雨でも交差点が浸水する。駐車場はゴミ捨て場などの屋根からの水がわしの車の脇に流れ出すようになっている」「危ないですね」「問題の原発では再び臨界が起こっていることが発表されたが、避難している人達は大変じゃ」「本当にねえ……いつ戻れるやら」「常識では最低３０年か……避難に対する支援や避難所の設置は半年で終わるという法律があるから……もう終わっているのじゃな」「どうなるんでしょうね」「わしの親しいホテルでは、まさか追い出すことも出来ず、しかしタダで泊めては法律に違反するので500円で宿泊させているそうじゃ」「大変です」「ということで、九州以外の人にはまだまだ不安が続いているのです」

  2011.11.03

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• 遅くなったが……堀之内寄席

  「さて、またまた本当に久し振りという寄席」「毎年４０回から５０回は行っていたのに、今年はまだ１桁ですねえ」「さて、お馴染みの堀之内寄席。東高円寺でお祭りをやっていたので、屋台でお昼」「ううん……例によって適当な……」「今回の出演は桂夏丸君」「はい、応援しています」「出し物は『甲府ぃ』。お寺でやるのにふさわしいネタじゃな。主人の思いやりと主人公の誠実さ、半ばは地噺のようだが、よく人物も描いている。良かったな」「さあ、続いては笑福亭和光君」「こちらもお馴染みの二ツ目。師匠の鶴光が東京から移植した『竹の水仙』なのじゃが、またちょっとやり方を変えて……目新しいというだけでなく、面白かったぞ」「いいですねえ」「仲入り後はトリの春風亭笑好。わしはこの人の話し方が嫌いで……」「はい、いつも注文つけてますが……」「まあ、本人の癖というか、個性じゃから、もう救われないな」「ひどいね……ダメですか」「しかし、この日は良かったぞ。『阿武松』だが、食べることが大好きという雰囲気を出していたし、相撲取りの下の者、関取、親方と声がだんだん太くなるのに、客席で反応もあったし……うん、これは良かった」「はい、ということで……」「若手の会ながら、素晴らしい一席でした……500円でおやつ付きというのもいいね」「けちな大家さんだから……あれ、電車賃は」「往復で１６２０円……」「普通の寄席に行けちゃうね」

  2011.11.02

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• やっと落ち着く……かな

  「先週は忙しかったですねえ」「本当に休む間もないという忙しさで、土曜日なんか昼休みなし。仕事初めが７時半で、終わったのが５時半」「ううん、まあ大家さんは一食食べなくても大丈夫ですから」「日曜日はお昼が10時」「早いですね」「ここで食べ損なったらお昼を食べるのは５時半」「……もう夕食だよ」「まあ、そんな忙しさも月が変わって落ち着く……と思う」「確信がないね」「もう１１月でございます。皆さん、暮れの用意はお進みですか」「まだやってないって」「ううん、もう出勤しないと……」「シリーズでやっていたＲＲＢ散歩はどうしました」「そう、忙しくて写真整理する暇がないの」「じゃあ、仕事が楽になったらぼちぼち再会ですね」「そうなることをみんな祈ってくれ」「誰も期待してないけどね」

  2011.11.01

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• 11月が始まる

  「さて、大忙しの毎日」「土日でも14時間勤務でした」「さて、いよいよ11月ということで……」「で……」「まあ要するにそろそろ寄席などにも復帰したいと……」「震災以来、音楽会や落語会から遠ざかっていますからねえ」「例年５０回前後の落語会、１４，５回の音楽会に出掛けていましたが、今年はいずれも10回に届くかどうかという状態です」「まあそれで、現時点のお勧め落語会」「はい」「６日（日）に日本橋亭で開催されるのが、双蝶々の会」「これは落語の題名ですね」「『悪童』『権九郎殺し』『雪の子別れ』を３人で演じ、鳴り物も……」「これは人情噺の傑作ですね」「そう。特に三遊亭円生が円生百席のスタートとなった人情噺集で、ドラマチックな演出を行った。これは録音に立ち会った人が手記を発表するなど、大変な話題となる」「へえ」「まあ噺その物も出来がいいから、これは楽しみじゃな」「はい」「ということで、来月の予定は以上」「あれ……一つだけですか」「ううん……忙しかったから、後は何も……」「しょうがないね」「ということで、行って来ます」

  2011.10.31

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• 昨日の日記の謎

  「昨日のは何だったんです」「パソコンの調子がおかしくて文字化けしたのじゃ」「へえ」「簡単な暗号になってしまった。あまりに易しすぎるので、そのままにしておいた。正解のメールをいただいても商品は出ません」「ケチだからねえ」「そういうことで、今日もお仕事」「あら、もう行くの」

  2011.10.30

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• ｍａｊぃｂ。ｋｙ

  ［ｓ。ｔｙｙａｍｙｒａｈぃｔａぃｒａｋ。ｎ。］［ｎ。ｎぃｄｙｓａｋａｒｙ］［ｍａｊぃｂ。ｋｙｓぃｃｈ。ｔｔｙ］［ｋａｍ。ｒぃｍ。ｓぃｔ。ｎｙｙ］

  2011.10.29

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• こんな出来事が……

  「さて、ちょっとした出来事をご報告」「シリーズが中断していますね」「今週はちょっと忙しいからね」「どうでもいいけど、行きましょう」「さて、古本屋などひやかして、もう一軒落語関係のお店へ行きたかったのじゃが、遠回りになるので、今日はやめておこう……と、駅へ向かった」「はあ……いつのことでしょう……」「ところが、駅前は洪水のために歩道は水浸し、脇の植え込みはちょっと高くなっているので、みんなそこを歩く」「え……どこのことでしょう」「兄弟らしい子供がいて、危ないから下の子の手をつないでやって、駅まで着いた」「親は何をしているんでしょう」「さて、駅前に道路があって、完全に水没している」「あらら」「一度戻って一つ先の交差点から道路の向こう側に渡れば、水の中を歩かずに住むらしい」「へえ」「で、子供達に聞くと、親がそっちにいるらしい」「何やってるんでしょう」「仕方なく、また子供を連れて戻ったが、親はもう少し先にいるというので、ついでだからもうそこまで送ってやった」「大家さんらしくない、親切ですねえ」「さて、その子供達は、親が買い物をしている間、公園で遊んでいろと言われたらしい」「それが勝手に駅へ行っちゃったんですね」「で、じゃあ、ここでちゃんと親を待つように言って別れた」「また駅へ」「いや、ここが最初に断念した古本屋の前まのじゃ。それで入ったら、常連のお客さんと会って、前に話した資料を持ってきてくれていた」「あら、ラッキーですねえ」「しかもお店にもいい本があって……」「超ラッキー」「で、お店の主人は色々気遣ってくれ、安く手に入った」「良かったですね」「それでその後主人はマラソンに出発」「……え……何それ」「表へ出ると雨」「あれ……アンラッキーですか」「すると、何とまたまたびっくり、さっきの子供達の親がいて、お世話になりましたと傘を貸してくれ……」「ええ、そんなラッキーが」「ということで、そこで目を覚ましました」「あ……夢ですか」「そうじゃ」「何だよ」「ストーリーになかなかの物を感じて……」「シリーズ休むほどのことじゃなかったね」

  2011.10.28

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• 忙しい月末

  「月末は大忙し……」「朝は書き込まなかったんですね」「朝も仕事でね……それで、今帰って……湯が沸いたので入るぞ」「え……ちょっと適当すぎませんか」「湯ぅ入ったら、まだ仕事があるので……」「ううん……役にも立たない仕事なのにねえ……」「取りあえず失礼」

  2011.10.27

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  ＲＲＢ散歩（上野編）：その４「上野動物園」

  「そういう訳で、動物園の裏に回ったので、近道をするのに園内を抜けさせて頂きました」「入場料を払いなさい」「まずは蓮の池の向こうに見えるスカイツリー」「スカイツリーもあちこちから見ますねえ」写真０４０２「歯磨きでお馴染みのペンギンさん」「それじゃあＣＭですよ」「フラメンコ」「フラミンゴです」「ビールでお馴染み、キリンさん」「またＣＭになっちゃう」「同じ飲み物関連で、サイダ－」「サイだってんでしょ」「カバさん」「もう洒落が思いつかないのかな」「バクさん」「ほら、どんどん適当になって行く」「お猿さん」「たぞがれていますね」「象さん」「アップですね」「二頭のお尻を並べているのを撮ったが、やはり顔を外すのは失礼かと……」「気を遣っているな」「パンダさん」「並んでいたでしょう」「園に入ってからずっと……すごいね」「大家さんは」「反対側からこの写真を」「せこいね」「という訳で、中を通り抜けました」「で、動物の写真はちゃんと撮った」「途中で東北支援のバザーなどあり、お酒をいただいて……」「また飲んでる」「そんな訳で、動物園はわずか20分で通過致しました」

  2011.10.26

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• 他人事ではない柏の放射能騒ぎ

  「柏で大変な量の放射能が検出され、それが原発の影響だと分かった」「ねえ、大変ですよ」「実は最初から、柏市とわしの住む取手市が異常に高い数値を出していた」「ここももうダメですかねえ」「ニュースによれば、側溝に雨水が流れ込み、下30センチに横50センチの壊れた部分があり、ここに流れ込んだ水が原因なのだそうだ」「そうです」「放射能量は、事故直後に現場近くで観測された数値に匹敵するもの」「避難した方がいいんじゃないですか」「今日のニュースでは、もしそのまま溜まらずに流れたら、川から手賀沼に流れ込み、そこから利根川へと汚染が広がっただろうと解説していたが……」「おかしいですか……あ、おかしいですね」「誰でも分かるじゃないか。この解説が正しいのなら、雨で降った放射能が残らずそこに溜まったから大変な数値が出たと言うのじゃ」「残った方が少ないかも……」「そう、その方が正しい。それなのに、なぜ原発をもっと推進しなければならないのじゃ」「推進するんですか」「各電力会社はそのつもりじゃろう。九州電力では、原発が問題だらけだという認識があるからやらせをやったのじゃろうが……」「すごい皮肉」「地震直後は意味のない計画停電をやって、こんなに大変なんだとアピールし、今は日本の原発は安全だから世界をリードしていくと言っている」「どこが安全なんでしょう」「世界に売るという経済面でも重要というのが、言い分じゃ」「ううん、私なら買いたいと思いませんね」「読売新聞も、電力不足が起こるのだから、原発を一刻も早く再稼働させろと言っている」「一貫していますね」「渡邊がかなりの利権を握っているらしいからなあ」「そうなんですか」「あいつは野球でも、ヨコハマを売るのに自分の選んだ所以外が名乗り出ているというのでカンカンだそうじゃ。自分の考えと違うのなら話し合いも出来ないというのでオーナー会議を中止させたとか……」「やりそうですね」「あいつは巨人軍の度重なる不祥事でオーナーを下りたはずなのにねえ」「あ、そういえば……相撲でもそうでしたね」「それなのに、相撲でも随分口出しするなあ」「ひどいね」「わしは長島王の全盛期で、大ファンだったのじゃ。二人が引退すると淋しいし、そのころ渡邊の存在を知ってもうダメだと思った。わしの年齢ならその辺りの経緯を知っているだろうに、未だに巨人ファンという馬鹿もいる」「あ、津波に飲み込まれた馬鹿な友達というのと同じで、顰蹙を買いますよ」「失言、未だに巨人ファンという愚かしい人もいる」「同じだよ」「ただ、この渡邊のような独裁者が日本には必要なのだと言っている奴もいたな」「え……あ、大阪のゴタゴタですか」「そう。府知事をやめて市長になるという馬鹿……いや、愚かしい人」「言い換えてもダメですって」「言ってることが支離滅裂じゃな。市の持っている特権を返上するのじゃろうから……これで当選するとしたら……多分関東では報道されない部分もあるのじゃろう」「そうですね」「因みに、こちらで報道されているあの人の言い分を実現するには、国会で制令指定都市の法律改正を行わなければならない」「はは……面白いですね」「大阪の奴はやめたが、東京の知事はすごいなあ」「何か言ってますか」「原発は絶対に必要だって……それなら東京に作ればいいのに」「原発に戻りますか」「ある場所ではその土地の予算の半分が原発があることによって入る国からの補償金……それが無くなると経済的に困窮するから原発再開を認めた」「困ったものですねえ」「子孫の命より目先の金か……海外に売るというのも同じじゃないか。最初に述べたとおり、わしのいる取手市も放射の測定値が高い。柏のように、どこがというのは出て来ないのじゃが……」「心配ですねえ」「政治家や電力会社は全く心配ないというのじゃから、どうしようもないのじゃろうか」「でも大がかりな反対運動がありましたね」「事故を受けてヒステリックになっているだけだ。日本人は冷めやすいからのど元通れば忘れる……と石○らって奴は言っているな」「本当にそうなるんでしょうか」「どうなるかねえ……早く他の電力会社を作らないとねえ」「政府が守って、他の参入は許さないと言ってますからね」「そこだけは自民も強く後押ししているな。テレビを見ていると、反対派の人はどんどん抹殺されているのが分かる」「怖いですね」

  2011.10.25

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