130:神だのみ・筑豊編(かみだのみ・ちくほうへん)
【粗筋】 博多で興行を行う劇団、客がどんどん減って、解散の危機に陥った。小屋も潰れることになったが、神棚に祈ったら……何と!……神さん登場。この台本を演じろと渡されたのが、キリスト受難を描いたもの。早速稽古して、本当にこれで客が来るのかと思ったら、大入り満員。無事終わって、神さんに話を聞くと、やって来た客もみな神様だと言う。「これから九州全土の神が入れ替わり来るばい」「どうして、こんな脚本で客が来るんです」「西洋の神がはりつけになるのや、わしらにはたまんらんで」「なるほど、しかし、行儀がよくて、本当にいい客ばかりやったな」「それはそうでしょう。お客様は神様ですから」【成立】 小佐田定雄作。桂雀三郎が演じた。シリーズ完結編。【蘊蓄】 初詣参詣者ランキング。1位:明治神宮(東京:318万人)2位:成田山新勝寺(千葉:312万人)3位:川崎大師(神奈川:308万人:2018年には2万人差で2位)4位:金竜山浅草寺(東京:285万人)5位:伏見稲荷大社(京都:270万人)6位:鶴岡八幡宮(神奈川:250万人)7位:住吉大社(大阪:235万人)8位:熱田神宮(愛知:232万人)9位:太宰府天満宮(福岡:195万人)10位:氷川神社(埼玉:190万人) この10年の資料では大きな変化はない。その年による傾向はあるようだ。例えば伏見が4位、浅草寺が7位という年もある。お賽銭については発表されないが、間違いなく浅草寺が1位。1万円未満という人はあるまい……まあ、どんなケチでも千円は出すだろう。