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カテゴリ:お気楽~観劇日記~
江戸時代の 芝居小屋に みたてた 浅草寺境内の 特設劇場にて
念願の 『平成中村座』公演を 観劇! 前売りの段階で どーにも 資金調達に 無理があり 泣く泣く 諦めたんだけど、 先日、 某チケットサイトから 何と! 〔竹席@14,700円〕を 「半額で提供」の お知らせがっ 日程と プログラムは 限られてるけど、 ちょうど 都合が 良い日に 空きが あったので 思わず 購入ボタンを ポチッ♪ 多分、追加席か何かで あまり 期待は 出来ないな と 思ってたら・・・ 席を 探して ビックリ 二階 左の 前列で 舞台までの 距離は 10mほど 花道は 鳥屋口の奥まで 見えるし、 何たって 近いから すぐ真下にいる 役者さんの 表情がわかり 臨場感アップ もちろん、 それは 舞台上の 役者さんとて 同じこと。 大劇場と違って 全体的に 狭い空間なので、 ある程度 離れた席でも 十分に 役者さんたちの 表情や 息遣いが 感じられる。 きっと 江戸時代の人たちは こうやって、 歌舞伎を “特別なもの”ではなく 日常生活の 一部みたく 気軽に 楽しんでいたんじゃないかなぁ~♪ 役者さんとの 距離感(実際の距離じゃなくて 空気感 みたいな?)も とっても 近くて、 ご贔屓の役者に 「○○屋っ♪(~o~)」 とか 普通に バンバン 声かけて。。。 な~んて、 ちょっぴり 江戸時代の 観客気分を 味わってみたり。(^0^ゞ 今回は 『仮名手本忠臣蔵』を 4つの プログラムに 分けて 上演。 全部 観てみたかったのは ヤマヤマなんだけど そうもいかなくて 日程が 合ったのが 基本(?)でもある 〔A〕プログラムだった。 《大序》 鶴ヶ岡社頭兜改めの場 《三段目》 足利館表門進物の場 同 松の間刃傷の場 同 裏門の場 《四段目》 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場 同 表門城明渡しの場 という 内容だが、 『忠臣蔵』といったら 時代劇で やるような いわゆる “討ち入り”に 絡んだ 話しか 知らないし 歌舞伎で 『忠臣蔵』を 観るのは 初めて。 なので、 登場人物の名前や 時代の設定が 違ってることに まず 驚く。 江戸時代は、 実際にあった事件を お芝居にしては いけなかったとかで こうゆう 設定に なってるんだって。 へぇ~? とはいっても、 名前は 〔大星由良之助〕 とか 微妙に それと わかる。 浅野内匠頭 → 〔塩冶判官〕 なんだけど、 製塩業の 盛んな 赤穂の 藩主だから、 とかね。(笑) 誰でも 知ってる 「殿中でござる!」の “松の間”事件と 浅野内匠頭(歌舞伎では〔塩冶判官〕)の “切腹”シーンが この 《三段目》 と 《四段目》 です。 最初に、 人形による 口上で 役者紹介などがあり 《大序》の 幕が 開く。 目を閉じ 微動だにせず 舞台上に ズラリ 並んだ姿は まるで 人形のよう。 らぶらぶ七之助姫(今回も“姫”じゃないけどな)@〔足利直義〕 の 気品あふれる 美しさに 早くも ノックアウッ 喋らないときは ほとんど 目を閉じてるんだけど、 もぅ そのまま 何もしなくていいから お願いっ! そこに ずっと いて!!! みたいな。 喋れば 喋ったで、 女形のときとは 違うけど やっぱり あの 細い声で 何とも 雅な 響きに どきゅーん まったく・・・どんだけ 惚れこんじゃってるだよ、アタシ。(≧▽≦)ゞ お芝居は、 後醍醐天皇から もらった兜を 奉納するために、 実物を 見極めることが出来る 〔塩冶判官〕の 奥さんに 確かめてもらう・・・って 話なんだけど、 これに 絡んで、 執事の〔高師直〕が 〔桃井若狭之助〕に あーじゃ、こーじゃ イジワルを 言い、 段々 勘太郎@〔桃井若狭之助〕の 怒りが 爆発しそうになり、ついには 橋之助@〔高師直〕に 斬りかかろうとするのを 勘三郎@〔塩冶判官〕が なだめる。 〔高師直〕が いかにも イジワルそーな(笑)メイクで、 他人の 奥さんなのに 言い寄ったり 〔若狭之助〕に イヤミを 言ったりするの。 すっごーく ヤな ジジイ。(爆) で、 我慢しきれなくなってゆく 勘太郎クンの ワナワナぶりが 凄かった!!! こんなに 間近で 役者さんを 見られることなんて 滅多にないから その 臨場感たるや、 もぉ~ ハンパないっ 本当に 目が 血走ってゆくとか、 握りこぶしが プルプル 耐えてるとか、 ガンガン その 怒りが 伝わってくるんだよぅ~。 感動。。。 《三段目》は、 最初に ちょっと ギャグっぽい 場面で 笑っておいて これまた 〔高師直〕の 超~ヤなジジイぶりが 炸裂。 普段は “いかにも”って 感じの 笑いには 興ざめしてしまうのに 歌舞伎だと こういう “お約束”にも 素直に 反応できるから 不思議。 そして 〔高師直〕の ネチネチいじめよ~。 「ふ~な~ざぁ~む~らぁ~い」って あの 言い方が まだ 耳に 残ってるわぁ。 しかーし! ここで 予期せぬ事が。。。 〔高師直〕が 執拗に ネチネチ迫り 、 ついには 〔塩冶判官〕が 刀を抜き 斬りかかる という シーンに かぶせるように、 場内を 包み込む 怒涛の雨音。 その前から 仮設劇場の 天井に 時折 強い 雨音が 叩きつけてはいたんだけど よりによって この クライマックスにむけ、 まるで “効果音”のごとく 容赦なく 降り注ぐ 豪雨。 おかげで、 目の前の 舞台は “口パク”状態。 役者さんたちも きっと いつもより 大きな声で 喋ってくれているんじゃない?かと 思うけど、 自然の 脅威の前には むなしい努力。 鳴り物も 唄も な~んも 聞こえなくなっちゃった。 この “口パク”状態は、 この後 何度も 襲いかかり そのたびに 溜息とも 落胆とも つかない 小さな どよめきが起こる 場内。 まぁ、こんなことも 普通の劇場では 決して 体験できない(つーか、しなくていい!)し 舞台には ハプニングが つきものだから・・・しゃーないな。 でも、 不思議と 勘太郎@〔早野勘平〕&七之助@〔おかる〕の 裏門の場面は 豪雨に 見舞われることなく しっぽりと 堪能させてもらいました♪ 言うまでもなく、七之助@〔おかる〕の 一挙手一投足を 目で追っていた ワタクシ。 切なげに 空中に 視線を 泳がせた 七之助姫と、 一瞬 目が合ってしまい さぞかし “アホづら”だったであろう 自分に。。。どーんまぃっ! 花道を 通るとき、 目の前で見た 〔勘平〕&〔おかる〕の それはそれは 美しいこと! 白塗りだから 余計に 人間離れしてて、 まるで お人形さんのよう♪ 七之助姫の わずかに 光る 額の汗に 悶絶。(爆) 《四段目》では、 〔塩冶判官〕の 白装束姿に 思わず 胸が キューとなる。 どうにか 対面が叶い、 最期の 言葉を 〔由良之助〕に 残し バッタリと 前に 倒れこむ 勘三郎@〔塩冶判官〕は 圧巻。 お焼香の場面では 場内に お線香の香りが たちこめ、 何とも 哀しい 気持ちに。 屋敷を 出てゆくことになり、 名残惜しげに 部屋を 見渡す 諸士たち。 亡君の 無念をはらすため、 討手と 戦おうと 押しかける 諸士たち。 そんな彼らを 窘めながらも、 ひとりになると 亡君の 形見の 刀についた 血を 手に取って 舐め、 仇討ちを 固く 心に誓う 仁左衛門@〔大星由良之助〕。 やっぱり 人は 大切な 誰かのために 仇討ちを せずにはいられない 生き物なんだなぁ。。。 〔由良之助〕が 立ち去るとき、 同時に 屋敷のセットも 後方に 少しづつ 移動し 遠ざかってゆく 感じが より リアルに 伝わってきた。 というわけで、 何故 こんな “良席”が 半額という 破格で 提供されたのか 不思議に思いながら、 歌舞伎の神様からの プレゼントを 満喫♪ 歌舞伎座とかで 観るのと 全然 違う、 まさに “生の舞台”っていうか いろいろ 新発見もあったし、 ムフフもあったし(笑) ほんっと 楽しかったぁ~!! 初めて 歌舞伎を 観る人にこそ、 こういう 空間を オススメしたいわ♪ “大劇場での 一幕見”では・・・残念ながら、歌舞伎の 面白さは 伝わらないと 思う。 お安い チケットでは ないけれど 絶対に 臨場感が 違うからっ! ちなみに この 《平成中村座》は、 来月も 同じ場所にて 『隅田川続俤 法界坊』を 公演予定。 これまた 面白い 演目なので 是非とも 観たいものです! また、 お得な 半額チケット 来ないかなぁ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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