歌う演説/ケネディ
Let Us Begin Beguine/John Fitzgerald Kennedyオバマさんの「yes,we can」もそうですが、いい演説には人の心を掴むフレーズがあり、流れが快適で、聞いていて気持ちがいい。(英語が分からなくても)本来、政治家というのは裏工作や金で人を動かすのでなく、言葉で人を動かすのではありませんか。だから欧米の政治家は、演説やディベートのスキルを徹底して磨くそうです。また、だからこそ彼らの演説やスピーチには社会的にも注目が集まります。オバマさんの「yes,we can」もそんな環境の中から生み出された演説なのでしょう。ジョン・F・ケネディも大統領就任の時に名演説を残しました。その演説にはなんとコーラスがついて歌となり、ビルボードのヒットチャートにまで出ました。「Let Us Begin Beguine/自由の讃歌」です。今で言うリミックスの元祖ですね。よく出来てます。他にバリエーションとしてあと2-3曲あったようです。Let Us Begin Beguine/John Fitzgerald Kennedyこうして聞いてみると、心に響くスピーチとは、内容は当然ながら、練られた言葉の響きと、抑揚のついたリズムが欠かせませんね。それが人々の心をつかむ。歌と同じですね。一方で、原稿を棒読みするとか、読み間違えるとか、酔っ払うなんていう調子でやって行けてる国もあります。そんな国の演説を集めて歌にしたら...これはこれで結構笑えるかも...。