氷上の007
バンクーバーでの真央ちゃんとキムヨナの息詰る競演は世界を沸かせましたが、私にとっては勝った負けたより、非常に高度な演技を見せてもらった贅沢なひと時でした。ま、このお二人についての感想は沢山の方々にお任せします。私はバックの音楽についてお話しします。フィギュアスケートでは選曲が重要なポイントになりますが、今回のキムヨナの007は効果を計算され尽くしたうまい選曲だとTVで評論家が言ってました。よく知られたジェームス・ボンドのテーマを後半まで出さずに前半を効果音楽でつなげるという編曲がよかったようです。確かに効果ありました。ところでこの曲の作曲者のジョン・バリーは英国の映画音楽の大家。007で有名ですが、「真夜中のカウボーイ」「コットンクラブ」「ダンス・ウイズ・ウルブス」など数え切れないほどの映画音楽を書いていて「野生のエルザ」の美しいメロディを覚えている人もおられるでしょう。この人の渋くオーソドックスな映画音楽もいいのですが、私はこの人の若い頃のジャズっぽいセンスの音楽時代が好きです。特に「ナック」という小品の映画のタイトルバック曲が大好きです。ムーディなストリングスの後ろでオルガンとベースがいい雰囲気で絡むんです。けど誰も知らないでしょうね、この映画。リンゴスターに似たリタ・トゥシンハム主演のお色気コメディで、監督は「BeatlesのHELP!」のリチャード・レスターでした。ちなみに真央ちゃんとキムヨナとどっちのヒイキ?と聞かれたら私は迷わず安藤美姫と答えますね...って、誰も聞いてないか。THE KNACK/ trailer rita tushingham追記:John Barryさんのお仕事はこんなのです,,,John Barry - Greatest Hits