五個荘
弟から「青春18切符」の一枚(というか一日分)をもらったので、近場でおもしろいところにちょっと足を伸ばすことにした。五枚で11,800円なので、その一枚当たりの料金で元のとれるところ。ということで、滋賀県の五個荘という近江商人のお屋敷を見に行くことにした。http://www.biwa.ne.jp/~tenbinst/shonin/shoka.htmlうつらうつらしていてふと目が覚めると、なんと大雪!ひとまず防寒ばっちりの格好をしてきたからよかったようなものの、こんなにすごい雪は久しぶり、というほど。ほとんど前が見えない。フードつきのコートなので、視界が余計に狭い。こんな日に、観光なんぞに来る物好きは私だけだったようで、能登川から乗ったバスにも五個荘の町にも観光客はだれもいなかった。バスから降りて、観光案内所では、あまりの雪で、「傘、もってってください。傘がないと歩けないでしょう。」と言われ、お言葉に甘えて傘を借りた。助かった、傘がなければいったいどうなっていたことか。外村繁邸外村宇兵衛邸中津準五郎邸を独占的に!拝見したあと、歩いて藤井彦四郎邸へ。雪が降っていなければたいしたことはないのだろうが、大雪の中、道に足跡はついていない。ということは、誰も歩いたりしていないのだ、その中を15分ほど歩いて到着。どのお屋敷も雪景色で前栽の美しかったこと!藤井彦四郎邸はお屋敷もお庭も一番大きかったのだが、ご家族が管理されていたときには、きっと専属の庭師さんがいたのだろうと思う。この雪の中、暖房は昔はほとんどなかったはず。畳を歩いていると、足がじーーんと冷たくなってくる。でも、この冷たさは実は私にとっては懐かしい冷たさだった。町のならびに、一箇所、大きな空き地があった。きっとつい最近まで大きなお屋敷があったのだろう。アパートやマンションなどが建たないことを祈るばかりだ。歴史を細々とでも家族で守っていくために、こういう文化的遺産は大事にもっていけるような制度をつくってほしいものだと思う。(上にあげたお屋敷はすべて今は市が管理している。)