[Kiwinglish]の記事一覧 | クアラルンプール＆オークランド滞在日記

Lift or right?

左手首のけがもよくなったころ、Auckland District Health Boardというところから電話がかかってきた。けがをしたときの状況などを聞かれたので「なぜ今更？」と思いながら簡単に答えると、どうやらけがの治療費がAccident Compensation Corporation(ACC) というところでカバーされるかどうかを確認するためのものだったらしい。この国の医療制度についていまいちよく理解していない私はとにかく言われるままに、最初に診てもらったクリニックへ行って、ACC45 formというのを書いてもらいに行った。フォームを記入するにあたり、コンピュータを前にした看護婦さんと私との間で、けがについての同じようなQ＆Aがまた繰り返された。「どこでけがしたの？」「日本で」「いつ？」「ここに来る１週間まえだから。。。」「けがをしたのはどこだったっけ？」「手首」...（少したって）“lift?”“？”それが“left”だということは話の流れからすぐに分かったが、また母音の発音のために聞き損なうところだった。これまでの観察からどうもここでは[e]の発音が[i]になる（少なくとも私にはそう聞こえる）傾向があるらしい。例えば“dead”を“did”と聞き違えたこともあるし、こちらで参加しているバイブルスタディではディスカッションリーダーが“Question”という度に“Christian”と聞こえる。（この場合はクリスチャンの集まりという状況も手伝ってそう聞こえるのだが）このルールを当てはめると、“red”は“rid”になるし、“desk”は“disk”になるわけだ。（まだ確かめていないが）そうすると、一体“lift”はどのように発音されるのであろうか。今度誰かに発音してもらって、聞き比べてみたいと思う。

Cheers!

オークランドへ来てからもう2週間以上経つが、こちらの英語の聞き取りにはまだまだ苦労している。こんな時、英語を第一言語として話す旦那がうらやましくなる。マレーシアで聞く英語とここの英語の発音や語彙が多少（いやかなり）違うとはいえ、もともと英語話者である彼には私の苦労などわかるまい。そんな彼の英語にも変化が現れてきたようだ。例えば、最近彼がよく“Cheers!”というのを耳にする。会話の流れからして、どうもそれは“Thank you”の意味らしいと思った。ニュージーランドに長く住む日本人の知り合いにその使い方を尋ねると、会話の終わり、別れるときにこちらではよく使うとのことだった。そう言われてみれば、彼もよく電話をきる時に“Cheers!”と言っている。また、インフォーマルなメールの最後の挨拶にもよく使われるそうだ。これはマレーシアにいたときも友人からのメールで見たような気がする。特にニュージーランド英語というわけではないが、ここでよく使われる表現ということらしい。少なくとも家の旦那はマレーシアにいたときよりずっと高い頻度でこの言葉を口にしている。やはり影響されるものなのだろう。それにしても今まで私の頭の中では「乾杯」の意味でしかなかった“Cheers!”という言葉をこれほど頻繁に聞くのもなんとなく違和感がある。特別なことがあったわけでもないのに、何が乾杯だなどと思ってしまう。そんな私にも“Cheers!”と自然に言えるようになる時が来るのであろうか。

What taste??

今日からまた日本語を教えることになった。初出勤の今日、いきなりオーラルテストの試験官をやらされることに。。。所定の教室へ10分前ぐらいに出向くとまだ前の時間の授業をやっているようだったので、仕方なく廊下で待っていた。何もすることがないので、試験に使われる会話を一生懸命に眺めていると、一人の先生らしき女性がとおりかかった。目が合ってしまったので、挨拶をしたのがその会話の始まりだった。“Hi, do you have a taste?"“Taste?"“Yeah, taste."“...?"（3秒ほど考えた後）“Oh! Test! Yeah!"“Good luck!"「え、ちょっ、ちょっと待って、私が受けるんじゃないよ～。」と説明する間もなく、その女性は行ってしまった。きっと教室前の廊下にすわり、何かのプリントをじっと見つめている私の姿が試験前に必死でノートを見ている学生に見えたのだろう。それにしても“test"が“taste"に聞こえるとは。。。母音の発音には注意と分かっていても、なかなか聞き取れないものである。あの先生はまだ私のことを学生だと思っているに違いない。今度会ったら誤解を解かなければ。。。

病院

ニュージーランドの病院はややこしい。どんな病気、けがでもまずClinicへ行ってGPに診てもらい、紹介状を書いてもらわないと病院では診てもらえないというよくわからないシステム。とにかく2日前にClinicで診てもらい、金曜日に病院で診てもらえるよう手配しておく、明日（木）に予約を確認する電話がいくからと言われ、よくわからないまま昨日一日電話を待っていたが、結局何の連絡もなかった。仕方なく今朝（金）Clinicに電話し、病院の予約はどうなっているのかと聞くと、今日９：４５に予約が入っているということだった。その時既に時計は10時をまわっていたが、とにかくすぐに病院に行くようにと言われ、病院名を尋ねたが、よく聞き取れない。２、３回聞いて、"Gleenland Hospital?"と聞き返すと、そうだという。それから勤務中の旦那に電話し、"Gleenland Hospital"へ行けと言われたが、家からどのぐらいかかるかと聞くと、車で10～15分ぐらいという返答。急いで支度し、タクシー会社に電話で"Gleenland Hospital"へ行きたいと告げる。タクシーに乗って5分ほど走ったころ、高速でタクシーが目指していたサインは"Gleen Lane"であることに気づいた。着いた病院は"Gleen Lane Clinical Centre"というところだった。つまり最初に私にその病院名を告げたClinicの看護婦も、タクシー会社のオペレーターも、タクシーの運転手も、そして我が夫までもが私の"Gleenland"の発音を"Gleen Lane"と聞いていたことになり、私はその逆、皆が"Gleen Lane"と言っていたのを一人で"Gleenland"と聞いていたことになるわけだ。ニュージーランドに来て1週間ほどの私は早くも自分の聴解力と発音に自信をなくしてしまった。これは私のもともとの英語力の問題なのか、それともKiwi Accentにまだ聞き慣れないせいなのだろうか。。。

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