化粧品セールスと対決してみる
電話は突然にやってくるものです。宅急便とかの荷物が来るときは、「今からお伺いしますから」とあらかじめ連絡が入り、その間にお金の支払い準備とか、ハンコの準備とかして、心に余裕を持って迎えられます。しかしね、電話ってのは、その準備の時間を与えず突然にやってくるのです。「今から電話しますから」っていう予告連絡はほぼ、無いに等しいわけで、戦争で例えると、今から攻撃しますから準備してくださいね☆って言うような連絡は、ありえないわけです。言ってみれば、突然の奇襲攻撃なわけですよ。鬱蒼と茂る密林のジャングル。精鋭の20人で編成された1個小隊。敵に捕らえられた見方兵士の救出が今回の目的。周囲に気を配りながら進軍をしている所に、突然の敵からの攻撃。みながその場に一斉に伏せ、どことも見えぬ敵に反撃をする。「衛生兵!衛生兵!ジャックが撃たれた!治療を頼む!」「ブラボーシックス!こちらイーグルワン!敵の攻撃を受けている」その間にも敵の奇襲攻撃は止まない。「座標156・29に至急戦闘機による爆撃を頼む!」ってな感じで、いくら精鋭の部隊と言えども、敵からの突然の奇襲攻撃には苦戦を強いられるわけですよ。それにはどうするか?奇襲攻撃にはそれ以上の攻撃が必要です。電話にも同じことが言えると思います。電話は常に奇襲攻撃なわけです。だからそれに即座に対処する強い心が必要なわけです。ティロリロリロリン♪ティロリロリロリン♪自宅の固定電話がなっています。固定電話なんぞ、ADSL回線のためだけに引いた電話で、普段は使うことも無くホコリをかぶっているような状態なわけで、携帯電話なる便利なものあるため、知り合いからも固定電話になんぞ、かかってきた事も無く、間違い電話が半年に1・2度ほどかかってくる程度です。最初は「間違い電話だろ!」と無視していたんですが、しかしながら、やけにしつこく鳴り続けているんです。唯一考えられるのは、実家で家族に何か起きたのかもしれない。事故にあって病院に運び込まれたとか、オレオレ詐欺に遭ったとか何か緊急を要する事態かもしれない。事件は会議室で起こってるんじゃない。実家で起きてるんだ!そう思った私は、とりあえず電話を取ってみたのです。「はい、もしもし」「あー、もしもし、こちら株式会社○○というものですけど、そちらはXXX-XXX-XXXXの電話番号に間違いないでしょうか?」妙に綺麗な声をした女性からの電話。それでいて事務的な喋り口調、おまけに株式会社○○とかいう全く聞いたこと無い会社名。綺麗な声の人に騙されてはいけない。妖怪ブロッコリーのような人かもしれない。妖怪ブロッコリーの詳細はこちらをクリックしかも、私の電話にかけておきながら、電話番号に間違いないでしょうか。だと?「お前がダイヤルしたんだろうが!」ってなことを思ったわけなのですがそんなことは言えるわけも無く。「はい、そうです」「実はわたくし、この地区を担当させて頂いております○○と申します」「このたび、秋冬の化粧品で新商品が発売されまして無料でそのプロモーションをさせていただいております」「あの~奥様でいらっしゃいますか?」「・・・いえ違います」「では娘さんでいらっしゃいますか?」「・・・・・・いえ違います」そもそも、なぜ電話口で私が女性と決め付ける?たしかにね、電話口で声高いから女性に間違えられることあるよ。でもね、そもそも女性じゃないし。男性だし。奥さん居ないし。1人暮らしだし。娘でもないし。娘は知らないとこでいるかもしれないけど・・・。私の知る限りいないし。明らかにセールス勧誘でこれ以上聞いても無駄なので、おもいっきり赤ちゃん言葉で、「わかりまちたぁ、ママにつたえまちゅぅ♪」ガチャ!そう言ったあと、即座に電話切ってやりました。電話と言うのは突然にやってくるものです。電話の奇襲攻撃には、それ以上の奇襲攻撃を!試しにお化粧品フルセットで買ってみようかね?