国立能楽堂1月公演【普及公演】
「月の満ち欠けは白い衣と黒い衣をまとった天少女が15人づついて毎日それぞれが奉仕して表現しているのです。」素敵です。「そして、私もその1人なのです。」そんな天人の美しい舞を見せてくれる能。【羽衣】ぽぉわぁぁ~~~ん、と傍観者のひとりとして思わず見惚れてしまった!新春公演とだけあって華やかな曲だけど、暖かい季節に見たらまた違う気分に浸れそう。ある漁師が天女の羽衣を拾って、羽衣を返す代わりに舞を見せてもらう、いわゆる羽衣伝説。それにしても白龍という漁師スゴイね。天人相手に条件付き取引って!そして、「羽衣がないと舞が舞えませんから、先に返して下さい。」という言葉にトドメの一発。「先に返したらそのままバックレそうなので嫌です。」―最低。でもきっとコレって、どんな人にもあるであろう卑しい面をもった人間代表としての一言。『あなたの住む世界には「疑い」というものがありますが私の住む世界には「偽り」というものはありません。』想像できないよ。嘘・偽りのない世界なんて!どぉ~かなぁ、なんかツマンナそうだな。1日体験コースとかあったら行って見たいかな。つかなきゃいけないウソもある、ってよく言うじゃん?