黒い土が見えた!!
雪けしってはまっちゃうのだ。しないと全然しないんだけど、やりだすとつい1時間くらいあっという間に過ぎてしまう。我が家は、地震の修復工事を3月中にやらなきゃならないので、今年は必死の思いで雪けしに精を出した。そのかいあって、ようやくところどころ黒い土が見え始めた。こうなったらしめたもの。黒い土は熱を吸収し、加速度的に雪が消える。それから、もう一つ大事なことは大きな塊ではなく、できるだけ小さく砕くこと。踏み固めちゃだめ。ふんわりと空気に当たる面積を多くすること。黒い土が見え始めたら、今日は家の裏の方にふきのとうが4つほど顔を出していた。これは、山遊びに行った時、根っこを掘り出してきて移植していたものだ。それが増えて、今では毎年20個くらいは採れるようになった。ふきのとうをみつけたときの胸がときめくような喜び、なんともいえない。「春だ、春だ」と大きな声でみんなに知らせてやりたいような気分。我が家は先にも言ったように、工事の関係でせっせと人力で雪を消したが、周りの家々にはまだ1Mくらいは積もっているから。雪が消え、土が出たところには小鳥が集まってくる。きっと、小鳥たちもうれしいのだろう。誰もが春を待っていたのだ。ふきのとうのてんぷら。春を食べる感じ。ほろ苦く,はなをくすぐるような香り。ことしはまだ,食すほど大きくないので、しばらく我慢。あと何日したら食べられるかなあ。味噌汁の火を止める直前にこまかく刻んだふきのとうを入れるのも、またおつなもの。我が家では、毎年山菜パーティーなるものを友人たちを招いて行う。恒例行事だ。でも、今年は地震で山が崩れ、道が崩れ、山菜どころではないのでは・・・。今回の地震で全村避難している山古志村も、我が家の山菜採りのお決まりのコースだったのだ。ここには行けるどころの話じゃない。山古志村の人たちでさえ、自分の家にも行けないのだから。自然の営みは、怖いこともたくさんあるけど、でも、すばらしい贈り物もいっぱいしてくれる。人間が傲慢にならず、自然と共生していくことをもっと真剣に考えなければ。謙虚でありたいと心から思う。