愛すべきものすべてに

ここ数日間、朝に夕にとテレビをつけりゃ流れてくるってカンジの、
この事件の容疑者に関する報道。
夫の友人との会話を記録したテープまで、くり返し流したりしてさ。

そんでもって、お決まりのように昔の写真やら卒業文集の文面まで公開してる。
でもさ・・・思うんだけど、あれって一体誰の許可を得てオンエアしてんだ？
容疑者本人か？　それとも家族か？　そんな許可取ってねえだろ？

テープだって提供者の声だけ加工して、容疑者の声はそのまんまだ。
なぜだ？　条件で言うならどっちも同じじゃねえのか？　
それとも犯罪をおかした人間には、もはやプライバシーすら無いってのか？

どうやらワイドショーやら報道番組には、その時々の“憎まれ役”ってのが必要らしいな。
よってたかってつるし上げて、しまいにゃ幼少からの言動をつなぎ合わせて見せ、
まるで犯罪者になるのが必然だったかのように結論付けようとする。
これじゃ公平な視点での報道とは言えず、もう明らかに情報操作ってもんだろう。

別に犯罪者を弁護するつもりはねえけどさ、裁くのはマスコミの役目じゃねえよな。
それ以前に、俄か犯罪心理学者の役目すらもヤツらには務められそうにないし。
あ・・・・でも、こうゆう番組を喜んで見てるって連中が結構な数いる限りは、
きっとこんな傾向も変わりゃしないんだろうなぁ・・・・・。


マスコミは人を裁けるか（報道される側の人権 ）