「容疑者Xの献身」すべての謎を解く!?
え~~~ッ!? 今頃ぉ!?って言われそうだが、先週、「ガリレオ」劇場版=映画「容疑者Xの献身」を観てきたぞ。そうは言ってもな、これから観るって人もいるだろうからな、ネタバレはなるべく避けるとしよう。ま、タイトルやCMスポットからでも、充分推測がつくストーリーなのだが。いやぁ~~~、にしても切ない。 えらく切ない。それは予想以上だった。本編終了後、重く哀切な残像がズシっと圧し掛かる映画だ。そこにTVシリーズのような謎解きの爽快感は、ない。それは、湯川学(福山雅治)と事件の鍵を握る人物、石神哲哉(堤真一)が友人関係にある事も影響しているのだが、登場人物それぞれが、「そうせざるを得なかった」事情が、あまりにも悲しく連鎖している事が、大きく影を落としているせいだ。アクション等などの派手な展開はないが、ストーリーで見せる映画。常に場面に緊張感があり、最後まで飽きさせる事はない。いい映画と言えるだろう。しかし! が、しかし!自称・名探偵ミヒロには腑に落ちない点もいくつかあったぞ。まず、警察は指紋も歯型もとれないような遺体を何故、富樫慎二と断定したのか?という点。 宿帳や所持品では身元の特定とはならないのでは?次に、証拠品の一つとして自宅で抑えられた、こたつのコード。しかし、この家にこたつは無かった。コードだけ取っておく人間なんているだろうか?ここに警察は矛盾を感じなかったのだろうか?まぁな。 警察にとって肝心なのは、あくまでも事件の解決であって真実の追究じゃあねえからな。その意味ではリアルっちゃあ、リアルなのかも。(笑)しかし、この推理ミスは見逃せないね!いいかい?湯川先生。 キミはとんでもない思い違いをしているよ。名探偵ガリレオといえども、友人が絡むとカンも鈍るってワケだ。え? 事件は見事に解決したじゃないかって?いやいや、本当の意味での「事件」は、まだ終わっちゃいない。ズバリ言おうか?石神が恋した相手は、花田靖子(松雪泰子)ではない!断じてない!彼が恋したのは、娘の美里(金澤美穂)にだ!!だってさぁ、あの引越しの挨拶のシーンで輝いてたのって、娘の方じゃん。もう間違いないでしょ、あのキラキラ感。(←危険人物。)大体さ、35歳と14歳を天秤にかけて、数学教師が35の方とらないでしょ。14でしょ14、フツー。 統計学的に言っても。(注・そんな統計はありません!)だから湯川先生が解いたのは、あくまでも表面上の問題で。ほら、言ってたじゃないか、石神が。 追試の話に絡めて。「幾何の問題と見せかけて、実は関数の問題」って。 引っかけ問題だって。あれは、なにも偽装工作のことだけじゃなかったんだよ。母親と見せかけて、実は娘狙い。まさかの娘狙い。 ある意味、これが本当の「事件」。まさかの事に、誰一人気が付かなかった。ね、これですべての謎が解けた。 本当の事件解決だな!(↑んなワケなし!)