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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2005年09月02日
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カテゴリ:トルコ人と日本人
キリム織り研修の短期で、関西の学生さん4人が来アンタルヤしている。
今日はその初日。研修の様子、村滞在の様子を報告したいと思う。

お昼ごろ、クルマでアンタルヤから約45キロの村へ向かう。
向かうは絨毯織りの名人、アイシェの家である。
家について、まずは家族とご対面。今日は夫も娘も息子も勢ぞろい。学生さんたちが来るのを楽しみに待っていてくれた。
名前と年齢、家族の関係などを簡単に紹介しあう。

それからお昼ご飯とチャイの時間。

ゆっくりしたいところだけど、実は草木染めの合間に、キリムをそれぞれ織りあげるという目標があるので、今日のうちに縦糸張りをしなくてはならなかった。

別の村への見学をのぞくと、正味8日間しかないので、暑くて、みんなが疲れているところをちょっと無理してもらった。

幅約3メートルの金属織り機に、4人分の糸をかけることにした。
幅はそれぞれ40~50cmぐらい。
そのためにまずは木陰にクイを打ち、縦糸用のウールを張る。

今回は一気にまかず、それぞれに130本程度の縦糸を、4回張った。

それを鉄棒にとり、いざ機へかける。
木製機なら慣れたものだけど、大きい絨毯を織るために、他の地域からとりよせた機だったので、誰も使いなれていない。
かけて、繰り出しの糸を設定するまで、いつもの2倍の時間がかかった。
でも人数も多かったので、持ち上げる、回転させるなどの力のいる作業はなんとかなったし、学生さんたちも自分からすすんで糸をかけたり、鎖をかけたりしてくれたので、アイシェの座っていられる時間もあった。

最後にアイシェが点検、調整して縦糸はなんとか整った。
明日からいよいよキリム織りが始まる。

夕方になって村の湧き水のプールと雑貨屋の場所を教えるために、クルマで一回り。と言っても歩いて周れるぐらいの村なので、ほかに見るものもない。牛とかヤギとか・・・・。

暗くなって、気がつくともう夜の8時過ぎ。
あわててあるものとフルーツで夕食をとり、屋根の上でチャイを飲んだ。
屋外はアンタルヤ市内に比べて、涼しく、とても気持ちがよかった。
希望者には屋上にカヤをつり、その中で夜空を眺めながら寝ることにした。室内に比べたら、本当に涼しく、帰宅予定の私たちまで、そのまま寝てしまいたいと思ったほどだった。

アイシェに洗濯機を回してもらい、それぞれシャワーをあび、睡眠時間。
私とアドナンは帰宅。アンタルヤに戻ったら、23時を過ぎていた。

明日は8時~午前中のまだ暑くならないうちに(といっても十分暑くなっている時間だけど)、草木染めの材料であるピュレンオトを採集に家族と山歩きをする。
そのためにミフリ社長は6時半に家を出るのである。

・・・・どうして商売じゃないと、こんなに張り切れるのだろう・・・・。商売でもこれぐらい頑張ってくれたら、我が家の家計も少しはラクになるだろうに・・・・。
でも楽しみがなければ生きる意味もないというもの・・・・。まるで外で無駄なことばかりしている男の言い訳である。





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Last updated  2005年09月02日 05時53分59秒
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