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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2008年02月23日
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カテゴリ:トルコ人と日本人
アンタルヤに雪が降ったのは15年ぶりの話であったが、今回は10年ぶりに懐かしい顔を見た・・・そんな話である。

今日は午前中に、アクスのパン工場で面談があって、アンタルヤ郊外にいた。
その帰路に店から携帯に電話がかかってきて、日本人カップルがミフリ社長に会いに来たから、急いで帰ってこい、との連絡。

といっても、郊外にいるのだから30分はかかる。
電話をかけなおしたら、「10年前に店に来たことがある人だ」というので、いったい誰だろう、カップルという話だし・・・と思い出せる顔を思い出しながら、クルマを走らせた。
(あとで思ったけど電話で話をすればもっと簡単だったのだけど、なんとなく直接会おうっていう気持ちで店へ急いだ)

店で待っていたのは、10年前にギターを抱えてミフリへやってきたラムセスくんだった。
ずいぶん長い間、アンタルヤに滞在して、ミフリにも毎日のように来てくれていた。
当時は店に、キリム織りをしにきている日本人旅行者がたくさんいて、ラムセスくんの口からは懐かしい名前も出てきた。

最初はあいまいだった記憶も、カレと話をしているうちに鮮明によみがえった。
記憶というのは不思議である。
最初は閉じたきりで開けにくい引き出しを強引に開ける感じ。
でもいったん開けて、中身を確認していくうちに、はっきりと当時のことが思い出される。
カレの顔も10年前のまだ20代前半の若者だった顔に戻っていく。

24歳だったカレも、今は34歳。
当時34歳だったミフリ社長も、今は○○歳。(ってバレているって・・・・)
新婚旅行で奥さんとなった女性を連れて、かつて歩いた場所、また当時行きたかったけど行けなかった場所を回っているとのことであった。
アンタルヤへはミフリ社長と、当時の宿のオーナーに会うために、わざわざルートを組んでくれたようで、昨日来て、今日の夕方にはもうイスタンブルへ飛ぶとのことであった。
宿のオーナーは残念ながら現在日本にいるため会えず、ミフリ社長は店を引越したので見つからない。
それでも人に聞きながら、今の店を探して訪ねてきてくれたとのことで、ミフリ社長は大感激である。

10年経って、事情はそれぞれ変わっていたけど、ミフリ社長は10年以上も同じアンタルヤで同じように商売していられたんだなあ・・・・と、改めて実感させられた。
いやあ、時が経つのは早いものである。

10年後の再会をお互いに願って別れたが、約束こそできないけど、ミフリ社長は。きっと10年後もアンタルヤのどこかで、同じように商売しているんだろうな・・・・・と、ふと思ったりして。

カレのように10年経っても忘れずに来てくれる人は稀なことだけど、この15年間で知り合った人たちに、ときどき、この人たちに会いたいなあ・・・と思うことがある。でももう会うことはないのだろうなあ・・・とも。もちろん会えたら、とてもうれしいのだけど・・・。









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Last updated  2008年02月24日 07時27分51秒
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