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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2005年09月02日
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カテゴリ:トルコ人と日本人
朝は6時45分に家を出る。
アドナンの家と我が家がご近所さんなのが、こういうときに助かる。

まずカレイチの弊社の店に行き、染色に使うウールのキリム糸などをクルマに詰め込む。今回は12キロと少なめ。
いろんな色を少しずつ染める予定である。

それからアンタルヤ入りしたMちゃんを拾い、村のアイシェの家へ。

家に着くと、4人の日本人学生さんたちはすでに起きて、朝食を待っていた。
昨夜は疲れたのだろう、星空の下、みんなぐっすり眠ったそうだ。
屋上の蚊帳の寝床は、家のなかに比べて涼しいし、毛布を被ってちょうどよいぐらい。アンタルヤ市内だとこうはいかない。

朝食後は、体調の悪いアイシェを残して、みんなでピュレンオトの採集に向かう。暑くならないうちにと言っても、太陽が上がったとたん、気温はあがるし、日陰を選んで歩く。
ピュレンオトのあるところをアイシェの夫のバイラムが案内してい、大きなチュワル2袋を満杯にした。
そして帰宅。

染色は屋外作業になるので、夕方まで待つことにして、昨日の縦糸にいよいよキリム織りを始める。
課題にしておいたデザイン画は、あくまで理想。実際は不可能。
修正をしてもらいながら、糸を選び、実際に織りにかかってもらう。

キリム織りの指導をMちゃんに頼んで、私たちはアイシェと一番近い町(というか大きめの村)の移動バザールに買出しに行くことにした。
人数が多いと、食料の減りも激しい。
今日はアドナンが大きなスイカ2個と、鶏肉1羽を差し入れに持ってきたけど、野菜のまとめ買い、洗濯機の洗剤などがなくなっていたので、それを買いに行った。

一番近い町なのに、何もない道をクルマで30分近く走った。
郵便を出すのにも、国際電話をかけるにも、この町まで来なくてはいけない。

バザールではトマトを5キロ、きゅうりを3キロ、パセリを3束、レタスを5つ、なしを2キロ、さやえんどうを2キロ、白チーズを3種で4キロ、オリーブを1キロ(アイシェの自家製もあるのだが息子が別の種類のオリーブを好むため)、洗剤を30キロ分、漂白剤、その他、いろいろ、調味料、ケーキの材料、なんのかんのとクルマの荷物室がいっぱいになった。

しかも村の女性であるアイシェはバザールでのモノ選びにもこだわりがあるらしく、気に入るまで探し歩く。
バザールでモノを買わないし、行っても手前にあるものを買って5分で帰る私とは大違いである。時間も荷物を持って1時間は歩かされた。さらにクルマで荷物を運んでくる、アドナン、アイシェの娘と息子を待ち、トータル2時間のお買い物。

アイシェの家に戻ってみると、学生さんたちのキリムは2cm~3cmぐらいすすんでいた。始めたばかりだし、初めての経験なので手はゆっくりである。あと6日間で織りあがるのか、それが気になるところだが、4人とも集中力があり、ご飯とお茶など以外はほとんど織り機の前に座っていた。

夕方になって、明日の染色のために糸を洗った。
糸12キロ分を、油とりの洗剤でよく洗うのである。
毛にまじった油分と汚れを徹底的にとる。
そうしないと、染料が糸にしみこんでいかないからである。
これがなかなかの重労働。アドナンとアイシェが洗い、しぼる。
途中から学生さんたちにも作業に参加してもらうが、アイシェのダメ出し連続。それでも頑張っていた。

今回染めるのは紡ぎの回転数の少ない太めの絨毯糸ではなく、硬くよったキリム用の細糸。染料がしみこみにくく、洗いもいつも以上に念入りになる。

でも途中から雨がポツリポツリと降り出して、半分が終わったところで作業は明日へと持ち越し。
時計を見ると19時を過ぎていた。

2晩目で少しは慣れただろう学生さん4人を残し、私たちはアンタルヤへの帰路へとついた。

明日は染料作りと糸の煮出し。・・・実際の染めである。
そして時間が許す限り、とりかかったキリムを作り上げる作業。
夜はトルコのサッカー試合があるので、それに間に合うようにアンタルヤへ戻るか、戻れなければ、村でテレビ観戦。帰宅は0時過ぎになるか・・・。







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Last updated  2005年09月03日 04時06分47秒
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