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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2005年09月10日
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カテゴリ:トルコ人と日本人
今日はキリム織り研修の学生さん4人が、村を離れる日。
朝、9時に家を出て、彼らを迎えに行った。
ちょうど朝ご飯の最中で、機を見にいくと、キリムは4人とも完成していた。

彼らが朝食を終えるのを待って、機からキリムを切り離す。
完成である。
フリンジ部分に結び目をして、それぞれ編みこんだり、結んだり。

できあがったところで、アイシェと旦那のバイラムと、それぞれ織ったキリムを手に記念撮影をした。

それから準備をしてクルマに乗り込むまで、出発しそうで出発できないでいる彼ら。
ジュースを飲んだり、手品をしたり、ダラダラと時間が過ぎていく。

お昼を過ぎて、さあもう行きましょう・・・と立ち上がる。
クルマに荷物を積み込み、お別れのとき。

家族と近所の人も集まって、見送る。
それぞれ抱き合い、手を握り、キスをしあい、別れを惜しむ。
アイシェは今にも泣きそうなのを我慢して、「あんたたちが行くまでは泣かないから、あんたたちも悲しまないのよ」とクルマに送りこむ。

クルマが家の前から離れたとたん、アイシェがスカーフのすそで顔を被うのが見えた。

それを見て学生さんたちもじんわり。
普通の旅行では出会えない人たちと出会い、生活を共にし、そしてお別れ・・・。
今度はいつトルコに来るの? トルコに来たら私たちに会いに来てくれる?
アイシェはそう彼らに尋ねたが、それが現実になるかどうか期待してはいけないことも知っている。
でも、いつかそんな日が来るといいな、と思いながら、時々彼らのことを思い出しては、笑ったり、泣いたりするのだろう。

学生さん4人にもいい思い出になってくれていたら、私もうれしい。
そして日本でふとしたときに、アイシェやアイシェの家族の笑い声や怒鳴り声や、村の空気や、食事のこと、思い出してくれたらと・・・。





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Last updated  2005年09月10日 19時55分21秒
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