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カテゴリ:トルコ人と日本人
今日はキリム織り研修の学生さん4人が、村を離れる日。
朝、9時に家を出て、彼らを迎えに行った。 ちょうど朝ご飯の最中で、機を見にいくと、キリムは4人とも完成していた。 彼らが朝食を終えるのを待って、機からキリムを切り離す。 完成である。 フリンジ部分に結び目をして、それぞれ編みこんだり、結んだり。 できあがったところで、アイシェと旦那のバイラムと、それぞれ織ったキリムを手に記念撮影をした。 それから準備をしてクルマに乗り込むまで、出発しそうで出発できないでいる彼ら。 ジュースを飲んだり、手品をしたり、ダラダラと時間が過ぎていく。 お昼を過ぎて、さあもう行きましょう・・・と立ち上がる。 クルマに荷物を積み込み、お別れのとき。 家族と近所の人も集まって、見送る。 それぞれ抱き合い、手を握り、キスをしあい、別れを惜しむ。 アイシェは今にも泣きそうなのを我慢して、「あんたたちが行くまでは泣かないから、あんたたちも悲しまないのよ」とクルマに送りこむ。 クルマが家の前から離れたとたん、アイシェがスカーフのすそで顔を被うのが見えた。 それを見て学生さんたちもじんわり。 普通の旅行では出会えない人たちと出会い、生活を共にし、そしてお別れ・・・。 今度はいつトルコに来るの? トルコに来たら私たちに会いに来てくれる? アイシェはそう彼らに尋ねたが、それが現実になるかどうか期待してはいけないことも知っている。 でも、いつかそんな日が来るといいな、と思いながら、時々彼らのことを思い出しては、笑ったり、泣いたりするのだろう。 学生さん4人にもいい思い出になってくれていたら、私もうれしい。 そして日本でふとしたときに、アイシェやアイシェの家族の笑い声や怒鳴り声や、村の空気や、食事のこと、思い出してくれたらと・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年09月10日 19時55分21秒
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