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カテゴリ:トルコ人と日本人
ウタンマズっていうのはトルコ語で恥じることない、恥ずかしがらないっていう意味。
もっときつい言い方をすれば、恥知らず・・・ってこと。 先日あったトルコらしくない出来事をひとつ・・・・。 (っていうか、トルコも変わったなあ・・って) とあるスーパーの電化製品コーナーで電動ミキサーを見ていた。 TEFALとあとトルコと中国かどっかのメーカーが3つ並んでいた。 しかも同じ値段39.90YTL。 同じ値段なら、そりゃTEFALのを買うよね。 なんどもなんども値段と商品名と品番を確認して買った。 (値札を見ないミフリ社長にしては慎重な行動である) 夫も一緒に見ていたので、絶対、絶対間違いない。 で、レジで44.90YTLと言われたので、「でも値札は39.90YTLだったよ」というと、レジの女の子は電化製品コーナーに電話をして聞いてくれた。答えは「値札を変えるのを忘れたそうです。本当の値段は44.90YTLですけど、どうします?」。 今さら値札を見にいったって、値札を変えてけろっとしていることだろうと思い、いうままの値段を支払った。 でもお客として値札が間違っていたことだけは言っておこう・・・・と相談コーナーの人に保証書にサインをもらうついでに言った。 「なんかね、値札が間違っていて、39.90YTLだと思って同じ値段ならTEFALを買おうと思って買ったけど、レジでは違う値段を言われて、値札を変更するの忘れていた、って言っていましたよ」 相談コーナーの男性はすぐに「よくぞ言ってくれました、すぐに聞いてみます」と電化製品コーナーの担当者を呼んだ。 やってきたのは若いお兄ちゃんで、手に値札を持ってきて、「44.90YTLって書いてありますよ。お客さんの見間違いじゃないですか~」って言う。 私もちょっとムカついて、普段なら値札も見ないから何もいえないけど、今回は珍しく値札の確認もしたし、3枚同じ値札が並んでいたこともよく覚えているから 「そんなことないよ。よく見たから覚えてる。同じ値段じゃなかったら安いのを買っていたかもしれないけど、同じ値段だからTEFAL買ったんだもん」と抵抗してみた。 「それなら見てみたらいいじゃなですか、値札は44.90YTLになってますよ」 よくもしゃあしゃあと言うよね。って思った。 どうせ値札をつけかえたから、そんなことを言っているわけだろうし、レジでは「変えるのを忘れたらしい」と言っていたもんね。 「値札をつけかえていたら、私は何も言えないですよ。知らんふりして値札を変えて、私をうそつきにしたいのならそれも構わないけど、それで心が痛まないなら・・・・」 嘘をついてまで自分が正しいことを証明しようって魂胆は気にくわない。 人間、誰だって間違いをするわけで、私はもし彼が「うっかり忘れてすみません、気をつけます」って言うものだと思っていたのに、こっそり値札をつけかえて「ほら、朝からこの値段でしたよ~」って平気な顔で嘘をついて、その上私に「どこか別の値札を見たんじゃないですか?」「値段の見間違いしたんでしょう」と言ったもんで驚いた。 たしかにトルコ人っていい加減なところがある。 それでも以前ならこういう場合、開き直って「本当の値段はこっちだよ。これは前の値段。これで買うの? 買わないの?」って感じで、商売人として失格って思ったものの、嘘はつかなかった。 それがこの若者のように、一般人でも平気でせこい嘘をつく。 (観光業で働く人のせこい嘘はよくある話だけど・・・・) どちらみち、私は支払いのときに言う値段で買ったんだし、たかが400円程度のことである。お金のことは気にしてない。 でも彼のとった行動を見ると、なんだか悲しい気分になった。 トルコも変わったなあ・・・と思わずにはいられない。 世の中には人に罪をなすりつけたり、人を悪者にすることでしか、自分のことを正当化できない人っていうのがいる。 本人はそれで一時的にほっとしたり、すっきりしたりするのだろうけど、すごくズルい考え方だと思う。 あとで人を陥れてまで、自分を正当化したことを恥じて落ち込むぐらいならまだ見込みはあるんだろうけど、どうなんだろうね・・・・。 ウタンマズっていうのはいい意味でもありえる。 でも人間悪い意味でウタンマズになったらおしまいである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年01月10日 05時29分34秒
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