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カテゴリ:トルコ人と日本人
ミフリ・スタッフのジェンギズが婚約した。
相手は交際10か月の病院勤務のお嬢さん。 両家も公認のつきあいだったけど、トルコでありがち、娘さんのお父さんいわく、「指輪もしないで家に出入りされるのはなあ・・・・・」。 と、つきあうならちゃんと婚約してから・・・・みたいな圧力をかけられていたわけである。 自由恋愛と言っても、まだまだ全部自由なわけではないのである。 で、とある週末、ジェンギズの両親、兄弟とその連れ合いら、一家揃って娘さんをもらいにいくことになった。 トルコの習慣として、通常は男性側の親が出向いて神の名のもとにお宅のお嬢さんをうちの息子にいただきたい、とお願いするわけである。 昔なら女性側の男親が「少し考えさせてくれ」などともったいぶったわけであるが、恋愛のすえの形式的なものなので「さしあげました」と応え、指輪をはめるわけである。 結婚までの段階としてまずは「ソズル・ユズウ」。結婚の約束の指輪。 そして婚約指輪。 最後に結婚指輪となる。 地域によっていろいろだが、一般的には婚約式と披露宴は女性側が費用を持ち、結婚式と披露宴は男性側が費用を持ったりする。もちろん最初に両家で話し合いをして分担を決めるのであるが、トルコでは結婚式までは親が負担して当然という風習があり、親は子供を結婚させるまでは経済的にも肩の荷がおりないのである。 さて、話を元に戻して。 お嬢さんをいただきたい、というやつを「クズ・イステメ」と言う。 男性側はチョコレートを持参し、女性側はYESならば砂糖たっぷりのトルココーヒーを、NOなら塩入りのトルココーヒーを男性にすすめる。 地域や家庭によっては、この逆でYESの場合に、塩がたっぷり入ったトルココーヒーをすすめることがある。 男性は好きな女性が作ったものならなんでも口にするべき・・・という風習からくるものらしく、ジェンギズの場合も塩がたくさんはいったトルココーヒーを飲まされ、クズ・イステメの最中にお腹が下ってトイレを往復したらしい。 女房のお尻に敷かれるのが確実になったわけであるが、若い二人にとって(二人の両親にとって)本当に大変なのはこれからであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年06月09日 15時48分44秒
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