テーマ:国内旅行について(2615)
カテゴリ:旅行
内宮を出て那智勝浦へ向かう道の途中、「天の岩戸」を見つけた。
「天の岩戸」といえば、宮崎の高千穂にあるのでは?と思ったが、朝一番に行った二見輿玉神社にも 天の岩屋があったので、伊勢にもあるものなんだと思った。 思っただけで通り過ぎればよかったものを、急にそれを見たくなって時間がないにもかかわらず 立ち寄ることにした。 細い道を入っていくと駐車場があり、何台か車が止まっていた。 ポリタンクを台車で運んでいる男性2人組がいたので、どこで水を汲んだのかと聞くと、 ここから歩いてすぐのところで…と言うので私たちも空のペットボトルを持って歩いていく ことにした。 細い道をさらに歩いていくと、川が見えてきた。 水がきれいで、勢いよく流れている。 さらに川に沿って進むと、看板があった。確かに天の岩戸と書いてある。 名水百選にも選ばれているらしい。 鳥居をくぐって階段を上りお参りして、水を少し口に含むと水の冷たさが体の熱を取ってくれる ようだった。 うっそうとした木立で日陰になっているところで水の音を聞いていると暑さも忘れてゆったり過ごしたくなる。 奥に洞穴もあるようだが、時間がなくなってきたので、あきらめて急いで車へ戻る。 それでなくても5時のチェックインにはどうがんばっても間に合いそうにないのだから。 時すでに2時半を回っていた。 少し走ると、ダムが見えてきた。 ダムに沿って車を走らせているときに、借りたカーナビがダムの上を走っているように示していた。 ちょっと嫌な予感がした。 道なりにずっと走っているが、カーナビがダムの上を走ったまま、先に進まなくなってしまった。 暑さのせいでカーナビまでやられてしまったのか?! 現在地設定をしても、リセットをしても、ダムの上を指している。 カーナビを借りると決めた時点で、今回は私が助手席でナビをしなくても大丈夫、と思ったが 甘かった。 まっぷるマガジンの南紀伊勢・志摩版についている、途切れ途切れのおおざっぱなエリアマップしかない。 これを頼りに、助手席でナビをした。 私は車の運転をしない割には、地図が読める女だ。 ところが、道に迷ってしまった。 海岸線を走っていたので合っていると思っていたが、実はぜんぜん違う道を走っていて賢島の方 まで行ってしまった。 来た道を戻り、途中でやっと道が正しいのがわかった。 カーナビは忘れた頃に、ようやく現在地に追いついてきた。 その後もカーナビは肝心なところで役に立たず、私はカーナビに当り散らしていた。 道を間違えた賢島のあたりから、熊野市に入るまでの海岸線はリアス式海岸で、ジグザグの山道を ひたすら海岸線に沿って走る。 カーブのたびに海と、ときどき小さな島が見えてくる。 宿に電話を入れた。 カーナビの到着予定時刻は7時半を回っていた。 宿の人に現在地を告げると、「それじゃあだいたい7時過ぎくらいですね。お気をつけてお越しくださいね。」 と向こうから言ってくれた。助かった。 その心地よい揺れと暑さとカーナビに当り散らした疲れとがごちゃまぜになって、睡眠不足の 私はぐっすり眠ってしまった。 気付いたら、熊野市に入っていた。 ひたすら熊野街道を南下していく。 昔の人はこの道を歩いて熊野詣をしていたのかと思うと、ただひたすらすごいとしか思えない。 やっと新宮市に入った。6時40分。 山に夕陽が沈んでいく。 明日は新宮まで来るが、今日の宿は那智勝浦なので、さらに先に進む。 7時半前にようやく今晩の宿、恵比須屋に到着。 すぐに食事にしてもらった。 次から次へと部屋に運ばれて、二人分がテーブルいっぱいに並ぶ。 食後、温泉に入る。硫黄の匂いがして肌がつるつるになった感じ。 まだ初日。今日一日であちこち行って、とても充実していた。 明日も長い一日になりそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.27 12:57:10
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