猫学・猫論・猫日和（ねこがく　ねころん　ねこびより）

20日ほど前、とても不思議なことがありました

三毛娘のママ、ちびとろの伯母、三毛母さん。
以前の家のお隣の猫。お隣からいろいろな猫が我が家に遊びに来たり、三毛娘やちびとろのように居座るようになったのは、すべて三毛母さんが先駆けです。

前の家でも今の家でも半外猫状態、母さんは家に居たくてもペケやプー、らっきょがいじめていました。私が外に出たり、台所から外を見ると物置の屋根に居て「アーン、アーン」と鳴くので、「母さん、中においで。かあさんはみんなより古いんだよ」と言って抱いて中に入り、餌を与えていました。

10月、母さんの姿が見えなくなって・・。
事故に遭ったのかな、家出しちゃったかな、何かのきっかけで迷子になっちゃったかな、と心配していました。でも母さんはこの家に引っ越した直後行方不明になって3ヶ月ほどして名札を見た方が届けてくれたことがあったので、きっと帰ってくると思っていました。そして3月、家の近くの土木作業現場で、三毛母さんが元気に走っている姿をみかけたのです。
「三毛娘と見間違えたんじゃないか。どこかで餌をもらっているなら名札を見て連絡してくれるだろう」という夫。
「尻尾がまっすぐだったから、絶対母さん。名札ははずれちゃったかも」と、私。

そして、20日ほど前

物置の屋根に、母さんがいました。

あいかわらず「アーン、アーン」と鳴いていました。
「母さん！」
急いで携帯でとったのがこの写真です。
首輪はついていましたが、名札はついていませんでした。
呼んでもそれ以上近づいては来ず。
外にでたときには、もう母さんの姿はありませんでした。
きっとおなかは空いていないのですね。

帰って来れないから帰ってこないのだと思っていた。
でも、彼女は帰ってこれるのです。
うちよりも居心地のよい、優しい飼い主をみつけたのでしょうか。

それならなぜ、顔をみせたのでしょう・・。

また顔を見せてくれるのを待っています