というわけで、大作曲家の残した交響曲でそれぞれどの曲が一番の傑作かを考えるという企画、3人目はブルックナーです。
て、この人ほど好き嫌いが出るのも珍しい作曲家。特に女子人気は低い、というのが定説ですが、まああの長い曲想を考えるとねえ、でしょうか。それでも、クライマックスの高揚感はたまらんのですが、そんなブルックナーのシンフォニーでは8番を挙げる人が多いとは思いますが、ここは一番とっつきやすいだろう7番を最高傑作とさせていただきました。この2曲では甲乙つけがたいので、どっちがいいんだ、でブル党の方ならば飲み会一回できるくらい盛り上がれると思いますが、交響曲では初めて採用したワグナーチューバの音色が印象的な2楽章はやはりこの人のすべての曲でも白眉でしょう。ご存じない方も一度まずはこの2楽章を、です。
まあ、こうやってどの曲がいいだろう、なんて考えてしまいますが、傑作が多い人ほど悩む話題ですよね。まだ取り上げていない大作曲家はまさにそんなところですが、さて次はどなたをとりあげようかな?