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テーマ:小学生ママの日記(28707)
カテゴリ:英語以外の取り組み
昨日から南房総の研修所(ローコスト住宅)で
今年のキャンププログラムを行っています。 これから、生徒達は、昼食用のパスタ作りを 外国人講師から習います。 もちろん、英語のみの指示なので、 間違えたら…どうなるのでしょう(><) キャンプ場での40名以上の生徒を集めて行う サバイバルキャンプを一年おきに行うので、 今年は、来年のキャンプで学年リーダーを勤める為の研修キャンプで、 すべてのアクティビティ、生活が班単位で行われている。 1グループは、1年生から4年生まで7名で構成され、 4年生がグループリーダーを務める。 5年生と6年生がキャンプリーダーとして運営し、 高校生の生徒が私たち講師の手伝いをする。 オールイングリッシュのアクティビティや 日本語禁止時間もあるが、 このキャンプの目的は、英語習得よりも 団体のなかの個の自分を意識して行動することを学ばせることにある。 フィンランドメソッドを使った、 環境への取り組みをグループで考えて、 ポスターを作るのも、8枚の画用紙を使って 一枚のポスターを作るという形式だ。 昨日は、電車を乗り継いでの移動だったが、 細かいアクシデントはあったものの、 たまたま同じ車両に乗り合わせた 子供会の団体と比べれば、静かに、 リュックなどもリーダーの指示に従って 邪魔にならないように置き、 おたくの生徒さんたちは、しっかりしている、と 見ず知らずの年配のおばさま方に褒めていただき、 生徒達は嬉しかったようだ。 また、ある駅で、杖をついた少し足の不自由なお年寄りが乗車してきたが ドア付近の優先席を陣取っている男子高校生たちは 誰一人として席を立つ様子がない。 じゃぁ私が、と席を譲ろうと立とうと思った瞬間、 年下のメンバーを先に座らせていた為に ようやく2つ前の駅から座れた 6年生と4年生の生徒が、さっと席を立って お婆さんの手を取って座らせた。 年下のメンバー、弱者に対して思いやりを持って行動することは、 団体行動の基本であり、常にキャンプやイベントで言い続けていることだったので、 ごく自然に立って、席を譲った二人の行動に お婆さんも感激したが、私もとても嬉しかった。 生徒たちは、一日の終わりに 日記にその日にやったことと反省と抱負を書く。 この日記で、その日生徒がどんな気持で 何を学んだかがわかる。 そして、その生徒の1年の成長も見て取れる。 今年このプログラムに初じめて参加した一人っ子で 超マイペースの小1A君。 前日、寝袋を届けにいらしたお母さんは とにかくマイペースで、他の方にご迷惑をかけると思い とても心配だと、おっしゃっていた。 ところが、日記に プールにいったかえりみち、ウグイスがないていたよ。 きれいな音だったよ。ゆったりききたかった。 と、書いてあり、A君らしいなと思っていたら、 なんと反省と抱負の欄には、15項目の反省と抱負が書き込まれていた。 1.口にいろいろなものを入れない。←何を?と尋ねたら鉛筆とか、という返事(・・;; 2.トイレはあいているじかんにしとく 3.人にめいわくをかけない 4.じかんないにこうどうする 5.のんびりしない 6.人のゆうこときくし、まもる 7.ふざけない 8.はしらない 9.やくそくをまもる 10.あぶないことをしない 11.けんかをしない 12.みんなで力をあわせる 13.がまんをしない ←*具合が悪くなったらすぐに言うという指示が出ている 14.こぼさない 15.まえをよく見ていしとかにつまづかないようにする このキャンプのしおりに書かれているルールは、 1.自分のことは自分でしましょう 自分のことが終わったら手伝いを必要としている人がいないか 周りを見ましょう。 2.行動をする前にしてよいかどうか、まず考えましょう。 自分でわからないときは、かならずリーダーにきいてから行動しましょう。 3.自分より年下のメンバーをhappyにしてあげましょう。 4.困ったことがあったら、すぐにリーダーに言いましょう。 5.常に、まわりを見て行動しましょう。 の5項目だけだ。 A君がリーダーに叱られたのは、 トイレの戸を開けっ放しにして用を足した時だけなので、 昨日1日の団体行動で、他のメンバーの様子などから 彼なりに15項目学んだということになる。 2年生は、同じ班の人、みんなで遊んで楽しかった。 おおぜいであそぶと楽しい。 明日もみなであそびたい。と書き、 3年生の一人は反省と抱負の欄に 次ぎからは、自分のいけんを言いたい。 同じグループの子たちと友だちになりたい。 来年はグループリーダーだから、もう少ししっかりしたい。 (今回の様子をみて選抜するので、 リーダーになるとは決まっていないのだが…) リーダーの一人は、 自分が英語を聞き取れなくて、まちがえてしまった。(英語のクイズ) そのとき日本語だったらわかっていた。 (ゲームに負けたのは)自分のせいだと思った。 抱負-先生の指示をちゃんときいて、従うこと。 同じプログラムに参加していても、年齢ごとの視点で、 感じ、学んでいることがよくわかる。 そして学ぶために必要なのは、感じること。 感性だ。 週に1度、限られた時間しか接することができない私たちには、 感性を伸ばすことはできても 感性の芽を発芽させることはできない。 我が子の性格や興味を熟知しているお母さん、お父さんだけが、できることだ。 英語が話せることなど、その人物の魅力として考えれば ほんの些細なパーツにすぎない。 感性の芽を育てる取り組みこそ 幼児期の子どもを持つ親御さんにとって 家庭で最も優先すべき取り組みに思えてならないと 生徒達を見ていてつくづく思う。 そろそろパスタができあがる時間 仕事(民宿のおばさん)に戻らなくては… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月03日 15時55分34秒
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