夏休みは、達成感を味合わせ、自分力をアップさせる絶好の機会
昨日は、いただき物のシロクマを4,5,6年生が在籍しているクラスの生徒たちと一緒にいただいた。シロクマと言っても、絶滅の恐れがあるものではなく、東京のスーパーで箱に入って売られているものでもなく、鹿児島からやってきたシロクマだ。もちろんその美味しさにも驚いたが、かき氷の削りたての触感を残しながら、冷凍する技術に感激してしまった。今度は、是非、本場、鹿児島に行って食べてみたいね、と、生徒達と話しが弾んだ。ごちそうさまでしたその後、各自、夏休みの目標を5分間でまとめひとりづつ皆の前で発表をした。皆の発表からこのクラス目標は、1日のスケジュール表と夏休みの宿題の進行表を作り、実際にできたかどうか自己評価をすることに決まった。そしてキィーワードは「計画倒れにならないようにする!」だそうだ。夏休みというと、学校という子どもの生活の殆どを占める部分がなくなり、だらけた生活から、問題行動に走ったりと憂鬱な時期だとおっしゃるお母さん方が多いが、過ごし方によっては、子どもを変えることができる絶好の機会でもある。自分で計画を立て、それを実行させることで挫折、反省、達成という自分力をアップさせる為に欠かせない経験をさせることができる。5年生で、自分で計画を立て、実行し、自分で掲げた目標を達成できるようにしておくことは、自分で自分をコントロールできたという自信につながるので、自己コントロールができずに問題行動をし始める中学2年生までにしておくべきことだと考えている。その為の準備は、小学校低学年から始まる。特に宿題が出る初めても夏休みとなる小学校1年生の過ごし方が重要だ。まず、夏休みが始まる前に、子どもと一緒に夏休みの計画表とお手伝い、テレビを見る時間、ゲームをする時間などのルールを作り、一日の過ごし方を決めて、時間割のようなものを作る。ここで、計画の立て方を学ばせるのだ。ポイントは、余裕を持たせておくこと。一日数時間の自由時間を与えることで、ルールを破らないようにその時間の過ごし方を自分で考え、行動することを学ぶ。そして宿題は、自由研究などのテーマなどのアドバイスを与えたり、その場所へ連れていく、行き方を調べる、低学年であれば、進行を早める為に手助けをするのはいいが、提出日の間際に、終わっていない宿題を家族総出で手伝うようなことはしない。最終的に終わらなければ、やってもらえると思わせることは達成感はおろか、反省から学ぶ機会を奪うことになる。一度でも手伝えば、ずっとそれを期待するようになることを肝に銘じておいていただきたい。提出日に間に合わず、成績に響いたとしても、そのことで学ぶことは、成績以上に大きい。中学年からは、自分で計画を立てさせ、実行させその進行状況を見守る。決して、「何やってるの、全然計画表通り進んでいないじゃないの!」などと、激を飛ばしてはいけない(笑)予定表通りに行動しておらず、計画表通りに進んでいなくてもぐっと我慢して、「どう、大丈夫?達成できそう?」と計画の立て直しを促すようにし、諦めたり、投げ出すことのないように前向きに取り組めるようにしむける。そして最も重要なことは、家庭の生活ペースを乱さないようにお母さん方には、努めていただくことだ。旅行やイベントなどで、一時的に生活ペースが崩れるのは楽しい思い出作りに必要なことだが、それを、元のペースの戻すなど家族の時間をコントロールすることは、お母さんにしかできない。夏休みという長期に学校という枠がない生活だからこそ自主性や探求心を育てやすい。是非、夏休みに子どもの自主性を育て、自分力を向上するための取り組みをしていただきたいと思う。