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テーマ:小学生ママの日記(28710)
カテゴリ:英語以外の取り組み
実教室では、宿泊研修に参加すると日記や感想などを
日本語で書かせることが多いのだが、 作文が苦手というだけではなく、文字を書くことが嫌いと 書くことに問題を抱えている生徒が少なくない。 字を書くことが苦手、嫌いな子の中には 視覚的な情報処理や微細運動が苦手で 文字を正しく書くことができないケースがある という記事を専門書で読んで 一見同じような乱雑な文字を書いていても 「丁寧に書いて」「よく見て書いて」と 一概には注意することは危険であることを知った。 低学年で習得する文字(ひらがな、カタカナ、漢字)の数は約340。 人と入は、ほぼ同じ要素の二つの線分で構成されているので 部分的にどこが違うのかを瞬時に見分ける力や 見たとおりの文字の形を認識し 脳の中で見なくても思い出すという再構成する力、 そして、実際に書く動作を再現して書くという運動想起の力 これらの力が弱いと書くことに躓きやすくなると書かれていた。 利き手と反対の手で文字を書くと そのような子どもたちの状況が理解できるというので 早速やってみたのだが、丁寧に書こうとしても無理で 頭の中に文字のイメージがあっても 思った通りに字が書けないというストレスを感じる。 文字とは、複数の線分が一定のルールに従って 組み合わされたものであり、 字のバランスが崩れてしまうのは ある一本の線分を書き始めるための 始点のコントロールが難しかったり 線分の書き終わりを示す終点のブレーキが ききにくかったりすることが原因であると推察でき 1つの文字を書きあげるのに必要な動かし方や 力の入れ方の実感が乏しいと 川上先生は指摘し、 字を書くときのポイント はね、とめる、はらいなどの動作を 鉛筆に止まれ、と言ってみよう などと言葉にして伝えたり 手を添えて手の動かし方を伝える取り組みを勧めている。 ガチガチに力が入って利き手側の肩があがっているのも 長時間書き続けることができないし 鉛筆の先の方をにぎりしめて書いている子は 微細運動が苦手なために鉛筆の先がブレるのを 必死で押さえているという。 筆圧が強すぎるのも過剰に力が入っている証拠だそうだ。 身体を安定させる、書くマスを大きめにする 鉛筆の長さをチェックする、 そしてノートをまっすぐに置けるだけの場所を 机の上につくることも重要だと言う。 そして何より、 「うまく書けたら、その場で一緒に喜ぶ」 が、大切だそうだ。 最近では、細くて丸いものを握る力が十分に備わっていない 幼児の段階から鉛筆を持たせることで 誤った鉛筆の持ち方が定着してしまい 高学年になっても、きれいに素早く書くことができず 書くことが苦手、嫌いになる子が増えているという。 平仮名の獲得は名前の文字を含む 10文字程度がわかると一気に獲得が進み、 小学校入学時に平仮名をほとんど習得していていなくても 半年ほどの間に、入学前に獲得している子どもたちとの差は ほとんどない状態になる。 と荻野教授は指摘している。 文字を書く力には、運動能力が深く関わっていて 発達に沿った導入、指導が必要なのだと感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月16日 08時53分28秒
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