「能登の花ヨメ」という映画を観てきました。
全国ロードショーは8月からですが、現在は石川県先行で上映されています。
昨年3月25日に発生した能登沖地震。
映画の舞台は、地震から半年後のまだ爪痕が生々しく残る能登半島。
東京でOLとして働いていたみゆき(田中美里)は、能登出身の紘一と結婚することに。
挙式を目前に紘一の母(泉ピン子)が交通事故で怪我をしたと知らせが届く。
息子の紘一は海外出張で帰省することができなくなったので、
代わりにみゆきが能登へ向かうことになった。
慣れない土地・慣れない習慣・ぼくとつで無愛想な義母に戸惑いながらも、徐々になじんでゆく。
東京でハウスウェーディングを挙げる予定をキャンセルして、
能登の慣習にのっとって《能登の花ヨメ》になることを決意したみゆき。
のどかな能登の光景と、金沢駅や浅野川、医科大病院など馴染み深い場所が、
大きなスクリーンに登場して嬉しくなりました。
また登場人物たちの会話が当然石川県の方言で、とても親近感を覚えました。
ちょっと違和感はありましたが、かなり上手に話されていたと思います
日本全国で田舎の過疎化が深刻な問題になっていますが、能登も例外ではありません。
かつては「きりこ祭り」が盛大に行われていたようですが、
近年はきりこの担ぎ手がいなくて、実施されていないんだそうです。
この映画の撮影によって、ロケの地区では20数年ぶりにキリコ祭りが再現されたとか。
この映画のもうひとつのテーマが、過疎地の嫁不足。
全国各地であの手この手の企画も行われているようですが・・。
現実問題として、都会で生まれ育った女性が慣れない土地や慣れない農作業、
その土地独自の慣習に溶け込んでいくには、相当の努力を要するのではないだろうか。。
娘を持つ親の心情としては・・出来ることなら、嫁にやりたくないというのが正直な気持ち。。