小学生の二人
小学生の二人 南風一姿を見かければいつも悪戯し合っていた俺はきみのことが好きだったしきみも俺のことが好きだった小学生のうちは本能のままに俺はきみのスカートをめくったりきみは逆に俺のズボンを引き下げたりしたそれがいつからかな俺はきみに会っても「やあ」と言うくらいで(きみの姿はやっぱり眩しかったけれど)特に悪戯をすることはなくなったきみの方も拍子抜けしたのかいつも何か言い足りなさそうな顔をしていたそんな中学生時代が過ぎて高校生時代も逃げるように過ぎて行った大学は俺は1年遅れできみと俺はすぐそばに下宿していたのに会ったのはたった2回だけそれからまた何年かが過ぎてきみは結婚して俺も結婚したきみは大学時代に付き合っていた秋田出身の男を郷里に引っ張って帰ったもう俺の出る幕なんぞはなかったそれでももっと早く好きって言えたらどんなにか良かっただろうにと想う (詩集の宣伝)「どこにでもある光景」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング