墓
墓 南風一俺が死んだら冷い重い死体を動かしたりして火葬場の扉が閉まるまで迷惑をかけるけれど灰になったら川に流すなり後はどうにでもしてくれ墓なんか作って骨を納めなくていい狭い地上の一角に無用の空間を占めることさえはばかられる人が一人生きてゆくことにさえ何百頭という家畜や何千匹という魚を食べていかねばならない何万という湖を干上がらせ何万という木を切り倒す人が一人生きてゆくということは随分得手かってなことだ死んでまで地球や生きている人のお荷物になるのはよそう心が弱った日かな殊勝にそう思う日がある (詩集の宣伝)「きみのちきみ120%」12月5日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング