大寒
大寒 南風一暦は正直なもので大寒の前後は本当に寒い若かったころは寒さも楽しみの一つで大寒とかに関係なく冬は時期として寒いという印象だったそれが年を取るにつれ寒さにも段階があって大寒の前後が一番身に堪えるなあと実感する高校生の頃まだ肌寒かった3月にそれまで学校の行き帰りでしょっちゅう顔を見かけていつかしら好きになってしまった女の子に電話して駅で待ち合わせることになった彼女は母親に不審がられるのを恐れてかクラスのお別れ会を兼ねた集まりの日に会ってもいいと返事してくれた駅で待っていると彼女の方が先に待っていて俺が公園の方へ歩き出そうとすると「そっちは友だちがいるから」と言って逆の方へ俺を引っ張って行った話すことなんて言葉に出さなくても「好き」という想いしかないそんなことは分かっているくせに彼女もなぜ俺の申し出に釣られて出てきたのだろう彼女と近くをただぶらぶら歩いて持参していたカメラで彼女の写真を撮らせてもらってそれでもう駅まで引き返した暫くして彼女に電話したら「もう掛けて来ないでください」とあっさり振られたそんな女の子がいたなあと寒い日の思い出 (詩集の宣伝)「きみのちきみ120%」12月5日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング