|
カテゴリ:読書
気づけば9月も10日以上過ぎていますが、今月最初の日記です。
二学期が始まって、なんだか気持ちが落ち着かなく、ブログを書くエネルギーがありませんでした さて、最近いいペースで読書のリズムがついてきた、というか、戻ってきた感のあるワタクシ。 隣の席の、同じ教科の先生が、最近まで読んでた「下町ロケット」を読み終えて、違う本を読んでいらっしゃったので、その本について聞いてみると、「『下町ロケット』が面白かったので、同じ著者の本を読んでみようと思って」とのこと。 【送料無料】下町ロケット 【送料無料選択可!】民王 (単行本・ムック) / 池井戸潤 やっぱり、本好きの人は、「同じ著書の作品にハマって続けて読む」ということをしますよね。 ものすごく影響されやすい私が、それをすると、文体とか、表現とか、すぐ影響されて、まるで「やくざ映画を見て映画館から出てきたら、肩をいからせて歩いてました」みたいな感じになっちゃうので、意図的に避けてたのですが、読書量を増やすには有効な手段だなあ。 「プリンセス・トヨトミ」を読み終わって、次の万城目作品に手を出したい気持ちをぐっとこらえて、別の著者の本に手を出していた私は、考えを改めて、自分に正直になることにしました。 【送料無料】プリンセス・トヨトミ 【送料無料】鹿男あをによし 「プリンセス・トヨトミ」の方は、大阪を舞台にした作品ながら、最初はあまり乗らなかったのですが、大阪が停止してからが面白くて、クライマックスの府庁前のシーンでは危うく涙、それをきれいにオチに持って行く終章に満足。 「鹿男あをによし」も、期待を裏切らない面白さでした。昨日、部屋で読んでいて、爆笑してしまった時は、電車の中でなくてよかった、と心底思いました。「プリンセスー」を電車の中で読んでいて、うっかり「くすっ」と笑ってしまって、そばにいたサラリーマンにガン見されましたから 【送料無料】鴨川ホルモー ↑デビュー作のこちらは、ずいぶん前に読みましたが(授業中の「読書の時間」に生徒の前でこれを読んでいて、笑いを堪えきれずにやにやしてるところを「先生、気持ち悪い」と言われたことあり)、この「大阪・奈良・京都」を舞台にした三部作は、どれも突飛な設定ながら、しっかりと構成されていて、無理を感じませんでした。 万城目さん(←大阪市出身)の文体からは、とても「大阪的なもの」を感じるのですが、それは何だろう、と考えてみると、それはどこか客観的な目で対象を観察するところかなあ、と。 それだけでは、「大阪的」とはとても言えないのですが、客観的に観察する目的が、「ツッコむため」と言えば、納得でしょうか(笑) 私は、澄ました顔で面白いことをいう人が大好きなのですが、この人の小説もまさにそんな感じ。 登場人物のなにげない行動に対して細かくツッコミを入れて行く様子は、飄々とした中にも「面白いことを見逃すまい」とする執念を感じて、共感します(笑) そして、観察およびツッコミの対象には、「他」だけでなく「自分」も含まれていて、それが「自虐」になるのかな、と。私は常々、大阪的お笑いには「自虐」があるなあ、と思っているのですが、他人にツッコむだけでなく、自分自身に対してツッコむことで、他者と同じスタンスに立つ、その柔軟さこそ、大阪流コミュニケーションなのかもしれません…って、よくわかったようなわからないような結論ですが(←自虐) 私は、自他ともに認める「『超ナルシスト』ウォッチャー」でもあるのですが(笑)、この手の人の話が面白かった試しがないのが、「自虐」がないからだ、とはたと気づきました。「他虐」ばかりで、自分のスタンスを変えない人からは、他者を軽んじる姿勢しか感じず、いい気持ちを抱けませんものね。 万城目作品からは、「私が愛する大阪人像」を感じて、とても好感が持てます。 まだそんなにたくさん著書がないので、コンプリートも近々できそうです。 といいつつ、給料日前で新たな著書を買うのは控えないといけない私は、妹から借りた東野圭吾を通勤鞄に入れたところ。 この人の作品は数が多いし、ハマったら、コンプリートは大変そうやなあ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月11日 18時05分15秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|