バイオ燃料はCO2を増やさないのか
果たして、BDFやバイオエタノールはCO2を増やさないのだろうか。パームを原料としてエステル化反応をさせて、BDFを作る。このパームの栽培があやしい。昨日の新聞にも出ていたが、森林が燃やして畑を作っているようなのだ。パームの増産のため。よって、CO2が増えるというもの。指摘されたインドネシア、マレーシア政府は否定はしているのだが。ではバイオエタノールはどうか。食料品を燃料にしていいかの議論はあるけれど、実は発酵工程で、エタノール1モル(覚えていますよね)に対してCO2,1モルができてしまう。簡単にいうと46gのエタノールを得ようとすると44gのCO2を排出してしまう。今、この工程を改良しようと日本の大学で研究はされています。なお、米国のバイオエタノールの原料でありコーンはそろそろ入手困難になりつつあるようです。中国は原料を東南アジアから買いあさっているようです。もっとも中国はエタノール工場新規建設をとめています。食料確保が問題になりつつあるのでしょう。結局のところ、燃料を作る会社が責任をもって、その原料まで踏み込んで生産しないといけないのかもしれません。