カテゴリ:映画雑感
ラグビー開幕を記念して、エッフェル塔が半分緑色になっていました。) よく映画を観る私達夫婦ですが、いわゆる「最新作」はあまり観ていません。 それには各々理由があります。 私の場合最近の作品でそんなに観たいと思えるものがないのと、 ただ単に「未見の名画」が多すぎるからです。 (でもハリウッド系のラブコメディは好きなので、めぼしい新作に気付いたときは観ています。) 夫も「名画」が好きだし、その他いわゆる通好みの映画とかカルト的な映画を率先して観る傾向が あるみたいです。 なので私達が足を運ぶ映画館といえば、 ごく自然に「シネフィル《cinephile》」達の多いところになります。 このシネフィルという言葉、なんと説明したらいいのでしょう? (ちなみにフランス語として使う時は「スィネフィル」と言った方がキレイです。) 仏和辞典で調べると「映画ファン、映画通」と訳されていて、 手元にあるPetit Robertによると「映画を愛好し、精通している者」と言った風に 書かれていて確かにその通りなのですが、 実際にはそれだけでは済まないニュアンスが含まれている気がします。 私が「シネフィル」と聞いて一番に思い浮かべるのはフランソワ・トリュフォー。 (すごくありがちですよね・・・。) 映画を愛し映画に生きたトリュフォーも、元は一シネフィル。 後に映画監督として大成した彼ですがそもそもは、 家庭に恵まれない子供時代から映画館に通いつめていたのが始まりです。 精神的な意味では父親の様な存在のアンドレ・バザンと出会い、 カイエ・デュ・シネマで映画批評を始め、ついには映画を創っていったシネフィル伝説の男。 (と、私は勝手に思い込んでいる。) きっと「シネフィル」とは、 トリュフォーの様に人生の意味を映画に見出す人の事を指すのでしょうね。 やはり「シネフィル」という響きの持つ威力のせいか、 私達の周りにも「自称映画好き(私達も含む)」はいても、「自称シネフィル」はいません。 なので私には今日における「シネフィル」がどんな感じなのか正直よく分からないのです。 (続きます。) ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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