野菜の缶詰と冷凍野菜
アメリカ生活ももうすぐ4年。基本的に食事は全て自炊ですが、その食材をこちらのスーパーマーケットで買う際、アメリカ人が買う食料品とあまりにも違うので少々違和感を感じます。私が買う食材の大半はお野菜とフルーツ。肉や魚、卵やチーズ等の動物性食品は時々少しだけ。お米や納豆、海藻等の乾物類は日本食料品店やチャイナタウン、コリアンマーケットで購入。他のアメリカ人のショッピングカートを見ると、缶詰・冷凍食品・スナック菓子・ジュース類が多いです。私のようにお野菜とフルーツばかりドサドサ買っている人はまずいません(チャイナタウンのスーパーマーケットにいる中国人は野菜を山盛りに買ってますが)。こちらに来たばかりの頃、同僚(日本人・女性)が、「私、料理で使う野菜は全て缶詰よ」と言っていましたが、正直意味がわかりませんでした。日本で缶詰の野菜といえば、トマト・白アスパラ・グリーンピース・コーン… くらいでしょうか?私がこちらで使う野菜の缶詰は、パスタソースを作るためのトマト、サラダに入れるためのコーンくらい。ところが、こちらには非常に多くの種類の野菜の缶詰があるということがわかりました。中でも驚いたのが、皮をちゃんとむいてあるジャガイモと、色が黒く変色したホウレンソウ。黒く変色したホウレンソウなんて、何の為に使うのでしょう…味も見た目も悪く栄養も無いように思えるのですが。ちなみに、最近は、缶詰より冷凍野菜の方を好む人が増えてきているそうです。冷凍野菜もたくさん種類があります。この中で驚いたのが、みじん切りタマネギ。なんて横着な… 本当に包丁とまな板がなくても料理が出来るわ。同僚Kさんが、以前銀行で働いていた時、結構上のポジションのボスがランチに缶詰を持ってきており、彼が缶からフォークで直接食べていたのを見て驚いたそうです。せめてお皿に出して食べればいいのに…と言いたいところですが、それが許される社会なのだとKさんは言います。又、缶詰の液も気にせず料理に使う人が結構いるというから驚きます。保存料とかいっぱい入ってそうでコワイです…でもっ 私は缶詰や冷凍の食材だけで作ったご飯を食べたくないし、誰かに食べさせたくない!!そう言う私にKさんはこう反論、「フレッシュな食材できちんと料理するのは、やっぱり裕福な層の人だよ。材料費は一緒でも、その時間と手間、料理したり後片付けする時の光熱費… 共働きの家庭ではそんな時間もお金も余裕がないのよ。」更にKさんは続ける、「今、みらのさんが住んでいるのはアメリカでも都会の方だから、ちょっと運転すればスーパーで買い物出来るでしょ。でも、田舎になると一番近くのスーパーに行くだけでも高速に乗ったりするから、スーパーの買出しは2~3週間に1回になるの。だから、どうしても日持ちのする缶詰が多くなるのよ。」以前、スーパーで働いていたことのあるKさん曰く、一度に$300以上の食材を2~3週間おき(中には月に1回)に買いに来る客が結構いたのだとか。彼女が勤めていたスーパーは比較的繁華街にあるのですが、それでも食料品の買出しはみんなまとめてというのが多かったそうです。きちんとした料理をする時間とお金に余裕がない新鮮な食材を頻繁に購入出来る環境ではない本当にそれだけでしょうか?