シンプルライフを目指す
日本へ帰国して1年経ちました。アメリカから帰国する際、「国をまたいだ引っ越しはもう絶対に嫌だ!」と思ったのをよく覚えてます。現地で車を売ったり、光熱費や携帯電話やアパートの契約を終了したり、日本に持って帰れないものを売ったりあげたり・・・ そして毎日のようにお別れ会。多い時は1日3アポで帰るのは夜中・・・(思い出したら具合が悪くなってきた)。最後の最後までバタバタし、わけがわからないまま帰ってきた気がします。私は、18歳で親元を離れてからこれまで結構な数の引っ越しをしてきましたが、アメリカ→日本の引っ越しが一番きつかったです。元々、インテリアもシンプルで物が少ない(いらないものはすぐ処分する)ので、引っ越しには慣れているつもりでしたが、それでも4年も住んでいれば物は増えます。しかもアメリカの部屋は広いので、どれだけ物を置いてもスカスカ。気付けば大型の家具も結構増えました。これらはとても気に入っていたのですが、日本のアパートには大きすぎて合わなかったので、持って帰れないものは泣く泣く同僚に売りました(もちろん格安で)。それでも引き取り手があるというのはありがたいこと。問題は、貰い手がない、でも捨てるのはちょっと・・・というもの。とにかくこの処分にエネルギーを使いました。実はこれらの大半は私が買ったものではなく、日本へ帰国する友人からもらったものでした。特に高価ではなく品質が良いというわけでもなかったので、まわりで欲しがる人はなく、自身の愛着もなく、でも捨てるにはちょっと・・・なのです。捨てるものさえなければ、案外引っ越しは楽勝なのでは?私物をただひたすらパッキングし、あとは掃除をして終わりなのですから。捨てるかどうするか考えたり、実際に捨てるということに時間も労力も使っている気がしました。話は戻りますが、この捨てるに捨てられないものを前に私は途方に暮れていました。そんな時、たまたまアパートのエアコンの修理にメキシコ人のおじちゃんがきたので、ダメもとで、「これ捨てるんだけど・・ いる?」と聞いてみました。すると、「捨てるなんてとんでもない! だったら僕が教会へ持って行くよ。欲しい人が絶対にいるから」と嬉しい返事が!!ついでに、替えの電球や電池等の日用雑貨もプラスして、段ボール3箱分を引き取ってもらいました。おじちゃんはホクホクで帰っていきました。仲良しSちゃんからも、「みらのちゃん、いらないものがあったらどんどん置いていってね。寄付するところがあるから」と言ってもらえたので、最後の最後まで残ってしまったものを引き取ってもらいました。Sちゃん、ありがとう!!何処かへ寄付するという方法の他に、現地の日本人コミュニティーのサイトにアクセスし「売ります・買います」の掲示板に情報を載せたり、アパートの掲示板に「ガレッジセール」のお知らせを出してご近所さんに安く売るという方法も。そう考えると、やっぱり「捨てる」というのは最終手段にしたいかな。アメリカ全土がそうかはわかりませんが、少なくとも私が住んでいた地域ではゴミの分別がありませんでした。燃えるゴミも燃えないゴミも何もかも一緒。アパートの敷地の一角に設けられたゴミ収集場には巨大なごみ箱があり、あらゆるゴミが全てその中へ。だから、捨てるという行為に時々罪悪感を感じました。ちなみに、あきらかにまだ使える粗大ゴミは、収集場の箱のわきに置いておくと誰かが持っていくことが結構ありました。アメリカ国内の引越しの際、宅配業者がもらってくれることも。今回、私が捨てようとした物を必要としている人がこの地球上にはまだ大勢いるという現実を知り、エコについて考えるようになりました。エコというか、将来捨てる確率が高いものは安易に増やしたくないと思ったんです。そして、自分のまわりから無駄なものをなくし、もっとシンプルに生活していきたい。これから何かを買うときは以下のことを基準でいこうと思います。・本当に欲しいか、本当に必要か、一生使いたいくらい気に入っているかよく考える・自分のスタイルやこだわりを持つ・高くても一番欲しいものを選ぶ。手が届かなければ買わない、買えるまで待つそして、・いらないものは貰わない。「いつか使うかも」はかなりの確率で使わない。物は大切にしたい。でも、品質が良くないと物理的に長く使い続けることが出来ず、気に入っていないと飽きてしまう。洋服でも食器でも日用雑貨でも、気に入ったものをその寿命が来るまで大切に使い続けたいものです。参考になった本です♪