St. Valentine's Day
「皆さん、バレンタインデー当日は赤・黒・白の色のファッションで出勤しましょう」こんな社内メールが来ました。いつものことですが、うちの会社では何かの記念日やイベント時(St. Patrick’s Day、Independence Day, Halloween等)には、このように着てくる服の色指定をしてきます。もちろん私は無視。実際にその色の服を着てくる社員はごく少数なのですが、まあ、遊び心があっていいかなと思います。バレンタインと言えば、女の子が男の子にチョコレートをあげて告白出来る日私も高校生の頃は、毎年気合を入れて手作りのチョコレートケーキや手編みの手袋なんかを贈っていました…(←遠い目)。ご存知の方も多いと思いますが、欧米では女性から男性に…とは決まっておらず、どちらから贈っても良いのです。又、贈る物も必ずしもチョコレートとは限らず、カードや花を贈ったりもします。イギリスではあまりバレンタインが盛り上がっているように感じられなかったのですが、アメリカではバレンタインが近づくと、チョコレートやハート型のかわいらしいグッズが店頭に並び、まさにバレンタイン一色!「な~んだ、アメリカのバレンタインは結構日本のと似てるのね」なんて思ってましたが、これは大きな勘違いでした。実際は、アメリカのバレンタインの主役は女性。もちろん恋人同士でカードを贈り合ったりすることもあるのでしょうけれど、男性側の気合の入り方はハンパじゃないのだとか。恋人未満の付き合いであれば、この日にロマンチックに演出してキメる。既に恋人同士であれば、この日にプロポーズ(実際、バレンタインにプロポーズする男性は多く、女性側もかなり期待するのだそうです)。あるラジオ番組では、この時期になるとバレンタインに女性に贈るアクセサリーやフラワーアレンジメントの宣伝がひたすら流れ、広告チラシも見出しはバレンタインの為のジュエリー関係ばかり。演出の出来る男性は、朝一で女性の職場に花が届くよう前もって手配(実際、夫から特大のバラのフラワーアレンジメントを贈られデスクの上に飾っている同僚がいました)。そして、ディナーはあらかじめ数件のレストランを予約しておき、当日彼女が行きたいという店をチョイス(もちろん他は全てキャンセル)。レストラン側からすると、バレンタイン当日のカップルの予約はあまりあてに出来ないのだそうです。という訳で、この日は男性が頑張って女性をもてなす為のもの。この気合の入り方はちょっと日本のクリスマスを感じさせます。前年のThanksgiving Day, Christmas Day からずっと出費が続き、極めつけのSt. Valentine’s Day…。クレジット返済はこれから始まります。この後、みなさんの財布の紐は一気にかたくなり外食をあまりしなくなるので、飲食業界はこの時期から一気に暇になるのだそうです。 訂正とお詫び社内メールの「赤・黒・白」のファッションの指定ですが、後ほどよく確認しましたところ、正しくは「赤・ピンク・白」でした。失礼致しました。