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カテゴリ:本
小さい頃から「おにぎり」という言い方に馴染んでいおり、「おむすび」というのは私にとってはやや気取った名前のような印象があります。握ると結ぶでは意味が違うので、本当は結んで作るものだと若い頃に聞いた気がしますが、おにぎりというと小さな俵型で味付け海苔で巻いたの。おむすびは大きくて三角というのが私のイメージ。
それはたぶん幼少期に食べた母のおにぎりからの連想なのでしょう。遠足などで見る友人たちの弁当は三角おにぎりが主流の中、母のおにぎりは俵型で味付け海苔で巻いてありました。家では三角だったように記憶しているので俵型は弁当箱にきちんと詰められるという理由だったと思われますが、子どもの私にとってはその形がちょっと貧弱にも見えて、みんなのような三角おにぎりを切望していました。さらには、母は自分で漬けた梅干しを小さくほぐすようにして具にしており、友人のお弁当のように小梅がまるまる入っているものに憧れていました。子どもの感じ方っておもしろいもんです。私のお弁当は、たこさんウィンナもウズラ卵にゴマで顔が描かれたものだったり、ハムやベーコンをくるくると巻いて大きな花が作られていたりで友人たちからいつもうらやましがられていたのに、ですよ。 そんな思い出があったせいか、自分が子どものお弁当を作るとなると地味な俵型ではなくてまん丸でふりかけがまぶしてあるのとか、小梅を見えるように埋めた三角のとか。もう高校生になった今はそんなことにこだわらなくなりましたし、まず安全性を思うので市販の鮮やかなふりかけもやめてしまいましたけれど。 ところで、先日より頻繁にここに名前が登場するようになった佐藤初女さんの「おむすび」は、まるい形で全体を海苔で包んだものです。そして、中の具はご自身で漬けた梅干し。テレビで見ていたら、それを母と同じように少しずつほぐして入れているのです。その、なんともおいしそうなこと!! 母のおにぎりを思い出したのは、この姿を見たからでした。 梅干しをほぐして入れるというのは梅の一粒一粒を大事にしているし手間をかけていることなのだなあと、当たり前のことではあるのに今さらながら気づかされました。で、最近は私も毎朝この方法でおむすびを作るようになりました(いつもにぎっていたサイズより大ぶりなので私には「おむすび」というイメージ。呼び方はどっちでもいいんですけどね)。 そして、私はよっぽど影響を受けやすいのか(私が求める人を見つけた~っっという気がしたのですよ。私のこれからの指針になりそう)、さらに一冊初女さんの本を読んでいます。昨年出版された『いのちの森の台所』。最初に読んだ『おむすびの祈り』と重なる部分も多いのでどちらか一冊でもよかった気はします。どちらかというと『おむすびの祈り』の方がこの方の生き方を知るには内容が濃かったです。『いのちの森の台所』には悩みや質問に対するQ&Aみたいなのが後半に続いていて、人間関係や仕事、病、子育てに行き詰まってるような人には何かしらの気づきを与えてくれるかも。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月09日 13時24分11秒
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