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カテゴリ:本
相変わらず実用本ばかりを読んでいます。
そして、そのほとんどが食の健康や安全性に関するもの。知れば知るほど、読めば読むほど奥深くておもしろいのです。 魚柄さんのこの本についてはたしか以前にも取り上げたはずですが、最後まで読んでみて「ほんとに実践マニュアルだ」と思える内容でした。普段から家事に携わる人はもちろんですが、学校や仕事の関係でひとり暮らしをすることになった「普段はごはんを作らない」人には必携かと。炊きあがったごはんに刻んだ大根葉を入れてかきまぜるだけでいいよとか、炊飯器でごはんとゆで卵と蒸し野菜を同時に作れるよとか、油が多くならない食事をするためにはどうしたらいいのかとか、どういうものをプラスしたら栄養面でのバランスがよくなるかとか、実践的なアイデアが惜しげもなく詰め込まれています。 実は、読み終わった1冊を父に「これ読みなさいよ」とプレゼント。でもやっぱり自分用も欲しいのでまた注文してしまいました。 今、図書館で借りて読んでいるのがこれ。内容がとても豊かで納得できるものでしたので、手元に置いておくために注文。昨日、アマゾンから届いたところです。 著者はスポーツ選手への食事指導を行って、チーム全体や選手個人の健康作りに貢献している方。これまで何冊も食事についての本を読んでいる中でも、構成が整然としていて読みやすいです。免疫についてとか自然食についての本によく述べられていることであっても、もう少しだけ踏み込んだところで書かれているのと、それが専門的すぎないので私のような者には理解しやすいのです。 最近は、マーガリンはカラダによくないものとして知られるようになりましたが、牛乳に関しては高齢者ほど信仰が強いもの。おそらく戦後の教育で牛乳=カルシウムが摂取できる、その結果骨が丈夫で健康になるとすり込まれてきた結果でしょうが、この頃は「日本人の腸には牛乳は合わないもの」と認識する人も増えたのかな。私もその程度の知識でしたが、ここでは現代に骨粗鬆症が多い不思議や実はグラス一杯の牛乳よりもスプーン一杯の海藻の方がカルシウムは1000倍あること、抗生物質を混ぜたエサや成長ホルモンの投与で育てた牛からの搾乳をさらに温度処理するわけだから肝心の栄養は期待できなくなっているということ。もちろん牛乳を飲むなと言っているわけではなくて、嗜好品という位置づけでいいのではないかと。ビタミンやミネラルや他の栄養のことを気にしない人ほど(うちの父とかね。田舎のおばあちゃんもそうだったわ)、健康のためにと牛乳毎日は欠かさないというのもおかしな話よねぇ。 デトックスなど引き算の栄養学の重要性や、ひとつの栄養を突出して取り込む間違った食生活のことなど、ほかにも「どうして食事を改善しないといけないのか」がなるほど~と思えるよう簡潔に書かれています。 栄養士さんが受けてきた教育や病院での栄養指導ではひとつひとつの成分を取り上げて「これが足りないからこれを食べろ」とか「サプリで補え」となりますが、こうして食の本を一冊読み終えるたびに「やっぱりそれは違う」と確信します(いろんな考えがあることは承知しています)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月24日 11時18分08秒
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