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カテゴリ:本
20年前に仕事で独立した時、年輩の男性税理士にお願いしていました。おじいさんに近い感覚でいましたが、よーく考えるとその方は当時40代後半だったのかな。私はまだ25才。数字に弱い私に「経費とはどういうものか」というごく初歩的なことから住宅購入に関することまで的確にアドバイスを与えてくださり、どれだけ助けられたことか。その彼に本来ならずっとお願いしたかったのに「自分の寿命を考えると急いでやらなきゃならないことがあるから」とスパッと税理士の世界から出てしまわれたのでした。寿命といってもご本人が病気などではなく、お父様が亡くなった歳にそろそろ手が届く頃となり、自分もまた同じ頃に死んでしまうんじゃないかと考えるに至った。じゃあ今のうちにできることをやっておかねばということらしい。
若かった私にはあまりピンとこなかったのですが、自分の母を64才で亡くしてみるとやはり私も自分の寿命を60代ととらえるようになっており、親というのは子どもにとってのモデルケースなのだなぁと(^_^;) となると、私はあと20年弱くらいの人生。なぜかそう考えると気持ちはすごくラク。生きるのが苦しいのはたぶんゴールが見えないからで、この辺りと決めてしまえば「泣いても笑っても20年だから」みたいに大抵のことはクリアできるもの。が、この20年をムダに過ごすわけにはいかないので、かつての税理士さんのように私も急いで自分のやりたいことや役目を果たさなきゃだめなような気がしてまして。 スピリチュアル系の友人は、自分に霊が見えることや子ども時代からの不思議なエピソードなどを踏まえて「自分にはどういう役目が与えられているんだろう?」と探り、今では迷える人たちに生きるヒントを与えるような仕事をしています。それまで自分の「役目」なんてことは全然考えたこともなかったので、そんなこと考えるなんてスゴイなと思っていましたが、この話を聞いて何年か経った今となっては「私ももっと若い頃にそういうことを考えておけば生き方も変わったのに」とちと残念に。あと20年あるのかないのか、その年月をたっぷり自分に与えられたミッションのために使うこともできるわけで、まずは早めに「私、何役?」ってことに気づかなきゃなあ。 ………が、全然思い浮かばないんですよ。私、どういう課題があるのか、どういう目的で生かされているのか、なんの役目を果たさなきゃならないのか??? これで何かわかるかな?と思って読んでみました。「私の前世は花魁」みたいな夢物語を期待するものではありません。今とこれからの生き方を考える指針となる本でした。江原本は何冊か読んでいますが、これはよかった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月20日 09時09分00秒
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