髪を切ったの3ヶ月ぶり
10年来のおつきあいの美容師さんが、去年の年末、急に仕事をやめなきゃならないかもと言い出した。お父様が闘病生活に入られ、もう長くはないとのこと。年老いたお母様も体調を崩され、一人息子としては放っておけなくなったのだ。こういう色にしたい、こういうヘアスタイルにしたいと言わなくても、その時代時代の私らしい雰囲気を作ってくれた人だから、彼がいなくなると非常に困る。でも、その事情を思うと「やめないで」とは言えなかった。しばらくして、父親の看病のことはあるけれど、週に1,2度になるかもしれないけど、しばらくはこのペースで仕事を続けていこうと思うと電話があった。私も、店の前を通りかかって開いているようならその時にお願いするようにするわと答えておいた。今日、たまたま買い物があって店の前を通りがかったら、シャッターが開いていた。電話したら「今来たところ」と。ラッキー!!今年に入ってすぐにお父様が亡くなられたと聞いた。そして、お母様が本格的な闘病生活に入られたのだとか。四十九日が終わったところで、生活のペースも元通りというわけにはいかない。…と、淡々と話す彼を見ていたら、不覚にも私が泣いてしまった。それでも、今日のピンク色の服に映えるようにと、そして私の仕事の展望も明るくなるようにと、軽いヘアスタイルにカットしてくれた。カラーリングは「あまり明るくないのがいい」と、こげ茶っぽくしてもらった。少しやせた?今日はオッパイのラインがかっこいい!とお世辞ももらって、いい気分で店を出た。独身の彼、いつも「結婚するならmiraicciみたいな人がいいなぁ」と、だーれも言ってくれないことも言ってくれるので(商売トークとはわかっちゃいるが…それに、その理由ってのが「だってダンナに頼らずバリバリ働くタイプだから、何があっても安心そう」っての)、ヘアスタイルと同様に心の中も華やぐような気分になるのよ。こういう時間があるって、やっぱ幸せだ。初公開、髪を切った私(スクープバージョン)↓