病院ワンダーランド
姑ちゃんが入院した。ここ2,3年ずっと膝の痛みを訴えていたが、2年前の子宮系の手術を機に股関節の末期的症状が明確になった。足腰は急激に衰えるもので、今や杖をついても歩くのがやっと。痛みの緩和のために病院や治療院をいろいろ訪ね歩いたが、やはり手術しかないでしょうという結論になった。70代も後半の姑ちゃんに本当は手術など受けさせたくはないのだけれど、出歩くのが好きなくせに旅行の誘いをひとつ返事で受けられない姿はかわいそう。1年でも2年でも長く自分の足で歩く時間を作るためにも手術はベストな選択なのだ。そんなこんなで、半月前ぐらいから手術前の検査や何やらで慌ただしくなり、本日手術前入院。舅や義姉が付き添って行ってくれていたので、私は一足遅れで病院へ。ここの病院、迷路のようになっていて「よく解らん!!」と誰もが言う通りに、本当に目的地に着くのは大変。しかも、聞いていた「棟」の名前はマップになく、たぶんここだろうと勘をたよりに病室にたどりつく。以前、取材で訪れたときに出入り口をすっかり見失って、泣きそうになりながら病院スタッフに道を尋ねたことがある……が、ここではそんなの日常的な風景なのね。お年寄りがオロオロしながら、ここに行くのはどうしたら?!と院内の人にすがっている姿をいくつも見かけた。本来はお見舞いだけでも意識が遠のきそうなほど病院嫌いな私も、先日の外来の付き添いで「スタバ」と「ローソン」があることで、この病院にわずかながらも親近感。そして今日は、病室の快適性にうっとり。ゆったりとした4人部屋、床は板のフローリング。ロッカーもコンパクトながらなかなか使いやすく、洗面とトイレは各部屋に1つずつ設置という具合。買い物を頼まれて売店に行くと、そこはもう「スーパーマーケット」のような充実ぶりで、地元では名の知れた寿司屋の商品や、以前取材させていただいたこともある手作りのお菓子や、そういうのがいろいろ。さらに、リハビリ担当の理学療法士さん(?)はオトコマエ好青年。快適な病室あり、楽しい買い物空間あり、時間つぶしのカフェもある上、リハビリに付き添えば目の保養ですかい。いやー、至れり尽くせりですよ。入院期間は3週間以上になりそう。ふふふふ、私の楽しい病院通いが始まるよ~