夏の絵
毎年のように、夏休みには宿題以外の勉強などそっちのけで絵ばかり描いていたKAIは、これまでにもまあそれなりの評価をいただいていた(ええ、それなりの、ですよ。大きな賞はいただいてませんから…はははは)。日頃のおちゃらけた作品とは別の面も持っていて、学校教育の場ではちゃーんとちょんまげをメインにしない作品だって描くのであ~る(笑)。が、「KAI」と「受賞」というのがどうも結びつかないようで、わが家に来られるお客様は飾っている盾を見て、ええっ、KAIくんってちゃんと賞も取ってるの?!と驚かれる人も少なくない。いつもの絵を見ていれば当然ですわな。まあね、毎年10枚近く夏休み制作の絵を描いていれば数打ち当たるで2,3は小さな賞に引っかかる。賞状は全てファイル帳にしまってあるからダンナも見たことないのさえあったりして。この頃は学校を通じて賞状を受け取ることもないし(会場まで出向いて授賞式でもらうのだ)、友達もたぶん知らないんじゃないかなあ。昨年は岡山県の某カレンダーに採用されたのが1点あって、それは人の目に触れる機会も多かったせいかはじめていろんな人に声をかけられましたわ。でも、うちではそれを飾らずじまい。だってあんまり真面目すぎて、私の好きな絵じゃないんだもの(コソコソ言いますけど…)。何部かいただいたカレンダーはそのまま押入の中だ。それでも子供にとってはこの受賞というのは大きな励みにもなることは確か。KAIががんばって描こうという気持ちを持続できたのもやはりこういう機会が与えられたことも影響しているような気がするから、一応感謝はしているのだ。けれども、今年の夏は遊ぶことが忙しいのと、個展でたっぷり似顔絵を描いたのとで満足しちゃったか、提出用の絵はほんの数枚。それもいつもの脱力系の絵の延長という風。もう賞がどうのというのは卒業したようで、私にとってはそれはそれでよろこばしい成長だった。…で、今年はどれも力を入れすぎないヘナヘナの描きっぷりだったので夏休みの絵のことなんて忘れていたのだ。そうしたらですよ。昨日先生からお知らせがあったとのことで「どうもオレ、県知事賞かなにかを取ったみたい」。はぁ?わかんないものです。力を入れていない絵の中で、たしか一番最後に描いた一番どうでもいいような作品。たぶん、あれ。んー、どういう選考だったのか、やはりこういうのは運なのか、それよりその受賞は本当なのか?これまでの受賞歴の中でも一番「???」なお知らせでしたわ。授賞式はまだ1ヶ月も先だから事実確認はそれから。ぬか喜びにならなきゃいいんだけどなあ。