続・第23回翠明湖マラソン(ハーフ)
この大会は、ハーフの他に1/40,1/20,1/15,1/10,1/5とある。1/40は小学生低学年、1/20は小学生高学年。1/15は中学生女子、1/10は中学生男子の参加を主に想定している。一般参加は1/5と1/2に多く、参加者総数は1000名ほど。 1/5のスタートを見に行った。▲1/5スタート直後(招待選手の高校生が前) 春休みを利用して、県内外から高校生陸上部が合宿にこの地へ来ていて、彼らが招待選手として多数招かれている。県下から西脇工業、西宮。鳥取から米子松蔭、京都から西京、大阪から北陽、滋賀から草津東、愛媛から宇和島東、静岡から藤枝明誠。 なんと遠くは静岡から! 一般遠来賞の東は茨城と埼玉が受けていたが、彼らの静岡がこぞって受賞ということもありえたかも知れない。なぜここにというと、翠明湖の地元でもある西脇工業高校陸上部の名声にあやかっての合同合宿とかなんとか。 西脇工業高校は、高校駅伝の名門校なのだそうだ。 全国高等学校駅伝競走大会は毎年12月に京都で開催される。42.195kmを7区で分けて走る。構成日本人のみのレコードは、西脇工業高校1997年の2時間03分18秒である。ここ数年は外国籍留学生選手を出してくる高校に押されているが、それもそのはず、区間記録保持者の名を見ると、ハーフ世界記録(58分35秒)のサムエル・ワンジル(仙台育英高校)などというお方が名を連ねている世界だから、もう悲しいほどに厳しいのである。 さて、フルの1/5は8.439kmで、1/5コースはゴールから200mほどバックしてスタートする。つまり翠明湖一周が8.2キロほど。余呉湖で一周7キロだったから、翠明湖は広いのである。北播磨最大の水がめといわれている。 ハーフはここを約2周半する。 距離合わせのため少しズレた所からスタートし、反時計に2周回って、3周目は真ん中の橋を使ってショートカットして会場のゴールへと戻ってくる。 ダムは南にあり糀屋(こうじやだむ)ダムという。石積みがなだらかな斜面を築くロックフィル式。このダムの真ん中がハーフのスタートであった。 11時05分に召集。 写真を撮ったりしながら辺りを軽く走っていると、5分前のアナウンス。今回はバスのこともあるので、少し前の方に身を置いた。相変わらずの小雨しとしと。▲ハーフ、スタート1分前 11時35分、号砲でスタート! 作戦は、初っ端からガンガン飛ばす。そうして周囲を走るランナーのレベルを上げて、あとは周りのペースに引っ張ってもらう。自分をどこまで騙し続けられるかだ。 この作戦で失敗だったとは思わないが、他の人の走りを見ていて気付いたのは、極端な前半抑え込み型が少なからずいたことだ。中盤手前にきて結構なペース差で抜かれることが幾度かあった。推測するに、この寒さ、体が温まるまでの1/3は抑えに抑えて、半ばから10Kで出せるトップスピードで突っ走ろうという作戦ではないかと思う。気象条件にあっているだけでなく、私のような徐々にペース落ち込み型ランナーを、次々と抜いていくのは励みになるだろう。 大勢が走る大会ならではの楽しい走り、いろいろありそうだ。 <つづく>