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酒は水、水は水でも狂い水

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2005/12/04
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やってやりました午前3時半過ぎの『暴食』を…
朝起きてからず~とご飯を食べてないままお店に出勤して、午前3時半に店が閉店するまで何も食べないでいたので、最後の客のミッチーをほとんど“拉致”に等しい状態で「一緒にご飯食べに行きませんか?」と誘い、深夜のデブぶらり旅に出発しました。

ぶらり旅と言ってもいつもはラーメンなんですが、今回は深夜に営業している食堂で、いつも量の多さで撃沈され続けている「吉幸」に行きました。

「吉幸」に着くとあまりに腹が減り過ぎてしまって、逆にメニューの何を頼んでいいか分からなくなってしまいました。
「吉幸」に向かう車の中ではオムライスって決めていたのに、約10分以上も悩んでしまいました。
前回の僕のblogで、人生の1番の悩みを「恋愛の悩み」においているのは『バカ前回フルスロットル』なんて言ってしまいましたが、「吉幸」での最初の約10分は「今日は吉幸でなにをしばく」が僕の人生最大の悩みであり、決してメニューの選択で間違えることのできないオーダーをしなくちゃいけないぐらいの使命感に燃え、今の自分の気分とズレた注文をすることは今の僕の“空腹”に対する冒涜であり、空腹に対して失礼であるまで自分を追い込んでしまいました。
そんな中ミッチーは、俺がオススメしてやった裏メニューの「カツ丼」と、何を血迷ったか「ワンタン麺」を軽~くママさんに注文してました。
僕は心の中でミッチーを「吉幸ビギナーはこんな注文しっちゃって…」って思い傍観していました。
僕もビッチリ気合を入れて「黒板メニューのA定食(カレーチャーハン+ウインナー炒め+お新香+みそ汁)」を注文して、「広域指定暴食団」の一員である僕はミッチーに大食いや体重の面でも負ける訳にはいかず、A定だけでも十分なのに一種の見栄とでも言うべきか、さらに「餃子」まで注文してしまいました。

結果はミッチーは見事完食でした。若さもあるでしょうがアグレッシブな食いっぷりでカツ丼&ワンタンメンを軽くしばいてしまいました。
その一方で僕は、吉幸のマスターに「今日始めてのご飯なんです」なんて言ってしまったもんだから、マスターが気を利かせて半分笑いながら大盛りにしてくれました。
カレーチャーハンのあまりの量に食べても食べてもチャーハンの山が崩れずに、途中に餃子やウインナーで味や気分を変えさらにチャーハンの山に挑みましたが、いくら食べても終わりが見えません。
チャーハンの山に挑み約3分の2を食べ終えたところで、何となくですがチョモランマに挑む登山家の気持ちがちょっとだけ分かったような気がしました。
デブの先輩として負ける訳にはいかず、ぶっちゃけちょっとだけ涙目になってましたがカレーチャーハンとウインナーを完食しました。
続いて餃子も「餃子皮ってこんなに腹に溜まってしまうの?」っていうぐらいに満腹な僕に主張してきましたが、「深夜の大食いは遊びじゃない」というターキーの言葉を思い出して、元気100倍アンパンマンばりにしばいてやりました。
しかし、ここで思わぬ伏兵とでも言うべきか、吉幸のみそ汁はいつも具だくさんなんです。汁をたっぷりと吸った油揚げに、いつもであればそれほどは感じなかった豆腐も憎いくらいに大きく、みそ汁を飲み干した瞬間に「敗北」の2文字が頭に浮かびました。
ウインナーに添えてある生野菜を半分ぐらい残してしまったんです。
「もう食べれません。ごちそう様でした」と敗北感たっぷりに言うと吉幸のママはやさしく微笑んでくれたんですが、ミッチーは「デブの風上にもおけない、口だけ大食いの家畜野郎」ぐらいに蔑んだ目で僕を見ていました。
そしてミッチーの口から一言…
「あっ、てっちゃん、残しちゃうんだ」
なんて言われてしまいました。

当然、食後のイップクとタバコに火を点けましたが、前回同様タバコの煙さえ満腹な僕には入る余裕もなく、帰りの車の中でもアクセルを踏む度にお腹が圧迫され苦しく、なんとか店の駐車場まで到着してミッチーとバイバイしました。
その後、一人でタバコが無かったんでセブンイレブンに行きましたが、店内に入ろうと扉を開けた瞬間に“おでんのニオイ”が満腹でヘロヘロな僕に向かって総攻撃をかけて来ました。
おでんスメルという不意打ちの痛恨の一撃を受けた僕は、セブンの駐車場にちょっとだけプチゲロをしてしまいました。

そんな僕が神様でも縋るかのように空を見上げた時に、とてもキレイな朝焼けが満腹な僕をやさしく包んでくれました。





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Last updated  2005/12/05 08:02:32 PM
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