それは違うんでは?~温度差のある宣伝方法~
プロ野球・オリックスの本拠地がグリーンスタジアム神戸から『Yahoo!BBスタジアム』に変更になった事を知っている人は何人いるだろうか? 昨年の不調を巻き返そうと現役メジャーリーガーを逆輸入し、中日からは山崎選手を獲得して打撃陣にも厚みを増したのだが、生憎現時点では思った様な結果が出ていない。まだシーズンが始まったばかりだから一概に低迷し続けるとは言えないが、今年の成績次第では石毛監督の任期も危ぶまれるだけに、選手には相当の頑張りが必要になってくる。況して球場名を変えた年に最下位では洒落にもならない。 そうなると余計にYahoo!はオリックスを応援するべきではないのか、と思ってしまう。現実にBBフォンの宣伝は自身のサイトで引っ切りなしにしているのだから、余計に応援するべきではないのか。だがこれまでYahoo!がオリックスの宣伝を(サイトのトップページで)謳ったのを一度も見たことがない。長渕剛のライブの宣伝は頻繁だが、最も尊重すべきものの宣伝がないのは明らかにおかしい。長渕剛のカリスマ性を改めてファンに見せたいというYahoo!の気持ちは理解できない訳ではないが、どうして素材が長渕剛なのか、という疑問が浮かんでしまう。もっとアピールすべきものは沢山ある筈である。第一、長渕剛は『もう終わった』部類の人間。歌手なのか役者なのか判らず、特に最近は本業以外の部分でしか話題になっていない。然も長渕剛の性格に問題があって、それによる被害が絶えないとまで云われた。況して麻薬に手を出したという過去もある。薬で胡麻化してきたカリスマに、今更何の価値があるというのか。兎角芸能人に対して媒体は態度が弱いと云われるが、社会的問題を引き起こした人物がスポーツよりも劣るというのは明らかに不公平であるし、間違っている。媒体は間違った教えをしてはならない筈である。仮に長渕剛が薬との縁を断ち切ったと必至になったとしても、そうであればアピールする場所はもっと別の次元でなくてはならない。まったくの一人でギターを抱えて全国行脚するくらいの努力がなければ、とてもカリスマ性云々は語れないし、企業の売り文句に平然と乗る姿を見ても、結局は自分が可愛いとしか思っていない。 松井秀喜選手のヤンキース入りで俄然メジャーリーグが華やかになってきた。プロ野球は相当の努力をしないとファン離れは止める事ができない。だが現実に改める姿勢は見えてこないし、相変わらずの巨人さまさまである。プロ野球は事業の一つだから儲ける為には何らかの旨みは必要だろう。然しいつまでもそればかりにおんぶに抱っこでは先細りするだけである。全体的にみても(チームではなく企業全体に)競争力がないから、思い切った策を出そうとしない。勿論ナベツネの様な老いぼれが未だに球界を牛耳っているというのも問題ではあるが、何処かで現状を打破しなければ溝は深まるばかりである。民間企業はお役所と違って自由な発想ができる利点がある筈である。昨今の企業が起こしたスキャンダルから脱する為にも、思い切った努力が必要である。不景気だからしない・できないというのは理由にならない。それは単なる逃げ口上だ。