WE WILL ROCK YOU QUEEN
ともだちが招待してくれました。行ってきました、新宿コマ劇場、何十年ぶり??観客の年齢高いと思いきや、日曜日のせいか、若い人が多かった。なんだか、嬉しいですねえ、クイーンの人気に年齢層なし。いまや古典か?オープニングの大音響に、なんだか眠っていたなにかが反応したように、胸が震えて思わず泣きそうになってしまいましたが、当然のごとく、クイーンが出てくるはずもなく…。でも、懐かしいクイーンの名曲の数々、色々な登場人物が熱唱、そのうしろに、フレディーの影がちらちら。往年のクイーンファンにとっては、複雑な心境でしたが、ああ…やっぱりいい曲が多いなあ…。しかし、新聞票では、すばらしい盛り上がりで、全員総立ち、すごい、ようなこと書いてあったんだけど、当然2時間たちっぱを覚悟していきましたが…出演者が疲れていたのかな。盛り上げ方が今ひとつ…残念。結局ゆっくり座って観劇できました。若い人が全然のってこない。盛り上がるのも一部。ジョークに笑うのもごく一部。昔のロックネタを知っている人じゃないと、笑えなかったり。ロック史を知っていれば、かなりいけるネタも随所にちりばめてあり。結構くだらなくてもおかしかったりしたけれども…で、観客が笑うのは、「これはアルマーニではなくて、コナカです。ズボンが二本ついていて」とかいう箇所だったりする。笑ってほしい場面で、全然笑ってもらえなくて、出演者もだんだんだらけてきたのかもしれません。ストーリーは単純かつくだらないお話で、ミュージカルとしてはB級ですが、クイーンのごく一部の曲だけで、あれだけのストーリーがばっちりできるっていうのもすばらしい。クイーンの曲使って、まだ、2,3個はミュージカルできるかも…。盛り上がったのは、最後にWE WILL ROCK YOUが始まったとき。盛り上がったというよりも、いつ立ったらいいのだろう、と躊躇していた観客が、ようやくここだろう、と思ってちらほら立ち始め、舞台から、立つようにリアクションがあって、やっとこさっとこ。でももう、みんなで熱唱の時には、おしまい。あれ? これだけなの? って感じ。しかし、それからがアンコール、ボヘミアンラプソディーをやり、これはオペラ的な大合唱の部分を、出演者全員で熱唱、すばらしかったです。ソロの部分だけでも、やっぱりフレディーの歌が聞きたいなあ…と、昔からのファンはほぼ全員思っていただろう…。でも、花火大会で言えば、なんとか最後のフィナーレは飾ったと思う。でも、フレディーの歌は、やっぱり、男の人と女の人が両方歌って合体して、ようやくフレディーに近づけるのだ、ということがよくわかりました。まさに、フレディー、というか、クイーンの偉大さを再認識させられたミュージカルでした。帰って早速クイーンのビデオ観たりして。これが観ずに、いや、聴かずにいらりょうか。いやあ、やっぱりすごいなあ、クイーンは…。当時は、「君もあの怪奇集団クイーンのファンか!」とか言われて、思い切り馬鹿にされたもんだけど…。今当時聞いていたロックを聴くと、古臭く感じられても、クイーンだけは古く感じられない、というのは、やはり時代やロックの枠を超越していたバンドだったということでしょうか。クイーンの名曲が、もっともっと色々な場面で使われると、嬉しいです。ただ、このミュージカル、コマーシャルで流れる以外のクイーンの音楽全然知らない人が行っても、全く面白くありませんから、あしからず。