「松下電器」中国で名前が残るワケ
パナソニックが、中国で旧社名の「松下」の露出を増やしている。同社は平成20年に松下電器産業から社名変更した後も、中国の近代化に協力した企業として知名度が高かった松下電器を社名に使い続けている。今回、中国で家電事業を再生・強化するためのイベント名などに社名を冠しており、松下にちなんだ独自キャラクター「小松(Xiao Song)」も登場している。かつて憧れの対象だった企業イメージを呼び覚まし、プレミアム家電を売り込む戦略が功を奏すかが注目される。(松岡達郎) 中国で松下続々 6月10日、中国・上海市に美容家電のショールーム「松下・智美体験空間CLUXTA(クリュスタ)」がオープンした。「女性を美しくする空間」というコンセプトで、パナソニックが中国の女性向けに開発した美容家電をそろえ、自由に試すことができる。 利用者の感想がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で発信、拡散されることで、中国のeコマース(電子商取引)サイトへ誘導するのが目的だ。 施設名には「松下」が使われ、カタログにも「Panasonic」と「松下電器」が並んでいる。出典:http://www.sankeibiz.jp/business/news/150816/bsb1508161702001-n1.htm